【感想・ネタバレ】仏果を得ずのレビュー

あらすじ

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜(とりこ)になる。以来、義太夫を極(きわ)めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝(きも)をつかんでいくーー。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。直木賞作家が、愛をこめて語ります。

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Posted by ブクログ

文楽について知識もゼロだったから、想像できないところもあったけれど、ストーリーがおもしろかった。登場人物は人間味があって、想像しやすかった。

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2025年07月23日

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伝統芸能の文楽という事で読む前に若干の躊躇はあったものの、あっという間に読み終えた。
主人公の健(タケル)は高卒10年目の太夫。師匠は人間国宝だが、芸には厳しいのにその他はユルユル。京都公演に女性を招待し、大阪の自宅に戻らず遊びまくる。師匠の命令で組まされる三味線は偏屈で知られる兎一郎。
芸事に熱心に取り組む健と兎一郎。その健に恋の相手が出来る。女性に甘い師匠に、女性との付き合いを禁止されたり、応援されたり。
兎一郎と師匠の深い関係や、ライバルの師匠への一時的な弟子入りなど、あちこちに読ませどころ満載だった。
人形浄瑠璃、文楽といった難解な世界を、下世話な筋から解説してもらい、本物を見たくなってしまった。

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2025年06月18日

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文楽という日本の伝統芸能を極めようとする青年の話。芸か恋か、悩む健は人を愛する事で文楽の肝を掴んでいく。
文楽を知らなかったけど、だんだん面白く思えてくる。話自体はさすが三浦しをんって感じで、読みやすくてそれぞれのキャラが濃くてスラスラ頭に入ってきた。またこの著者の本を読みたいと思うような本。

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2025年05月23日

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文楽見たい、見たい、見たい。
この短めの小説を読む間、何度も公演情報を調べました。
それくらい、文楽もそれに関わる人たちも魅力的。

古典作品を筋立てに組み込んでいく物語、大好き。
その中でもこの小説は秀逸。

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2025年03月27日

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文楽は全く知らなかったが、それでも主人公の文楽への想いと様々な人との関わりが、躍動感を持って書かれており、あっという間に読み終えてしまいました。

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2025年03月16日

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「文楽」の読み方すらはっきりしなかった僕ですが、とても楽しく読めました。
人生を懸けて芸を磨いているから、ふとした事が芸に活きる瞬間がありました。 恋でダメになる様も人間らしく良かったです。
少し文楽に興味が湧きました。

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2024年12月08日

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ネタバレ

漫画みたいで、面白かったです。
仏果を得ずの意味が最後に分かる流れはよかったです。
芸事を極めるには、何もかもより優先しなければならない、厳しいです。
文楽は社会とかでしか学んでこず、死ぬまで高みを追求するものなのですね。師匠と弟子の関係、今はこういう場でしか見ない。しをんさんの、一見軽妙な文体で、文楽の厳しさや奥深さを、わかりやすく教えていただき、実際にどんなものか見たり読んだりしたいです。

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2024年12月01日

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義太夫の健が文楽の道を突き進むために悩んだり、すこんと落ちた恋に悩んだりする話。

三味線の兎一郎、師匠の銀太夫、師匠の相三味線の亀治、兄弟子の幸太夫、みんな文楽に貪欲で、チャーミングなキャラなのに舞台上では底知れない凄みがある。

小学生のミラちゃん、健が恋した真智さん、銀太夫の妻の福子さん、謎の多いアケミちゃん、文楽に惚れた男の周囲にいる女性はみんな強くて美しい。

熱量高く生きる人々が愛おしく、文楽を観に行きたくなるようなお話でした。

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2024年07月12日

購入済み

流石です!

仏果の世界は全くわからなかったので、物語に入り込めるか心配だったんですが、
やっぱり三浦しをんさんの書かれる世界は素晴らしいです!どんどん物語の中にのめり込めました!
もっと読み続けていたいと思う作品です!

#感動する #ドキドキハラハラ #カッコいい

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2023年03月11日

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ネタバレ

文楽のお話。
歴史で人形浄瑠璃を学んで以後触れてこなかったし見たこともなかったが、本書で興味が湧いた。
途中から恋愛要素多いのか、健が男らしくないな、、と思いきや、その人物像こそ文楽の中で生きる人々を映していて、人間らしさはいつの世も変わらないんだなぁと感じた。文楽を動画で見てみたが、太夫はもちろん人形使いすごい、、、生で見てみたい!

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2026年01月28日

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三浦しをんさんの熱血お仕事ストーリーなので、面白くないわけがない
人形浄瑠璃・文楽の義太夫に夢中の健。稽古に励みながら師匠の理不尽に耐え、情熱をかけて義太夫に取り組んでいたが、あるとき出会った女性に恋をしてしまう。芸が恋かを悩みながらも、どちらにも真っ直ぐぶつかり成長していく物語
この手のお話でこの作者なら間違いない
以前、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を読んだことがあったので、更に面白く感じられた

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2026年01月01日

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人形浄瑠璃・文楽の舞台に立つ男たちの話。義太夫に人生のすべてを捧げる、恋人は二番目という健の人生を追って、芸事に人生をかける姿勢に尊敬の念が出ます。人形浄瑠璃に限らず、歌舞伎、俳優、声優等誰かを演じる仕事では、その役の「人生」を深く理解しなくてはならない。深く理解するには仕事への情熱が必要だと感じました。
真智もミラちゃんも結構肉食というかグイグイで、これが大阪人か!?ってなりましたw 自分が接したことのないタイプに触れられるのも読書の醍醐味〜

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2025年11月08日

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読んでいる間に、たまたま大阪なんば周遊する機会があったので、親近感倍増でした。(エッセイを除いて)殆どの作品を読んでいますが、「風が強く吹いている」に通じる、終盤の吹っ切れた疾走感が気持ちいいです。他の作品もそうですが、じわり…ではなく、一気に盛り上がる筋で読者を引き込む型が得意なのかな。ただ、書き振りとして、大好きな作家さんなのは変わりないのですが、小中学生の作文がごとく、「××は、『〜』と言った」の連発は、いただけない。一度気になると、ストーリーよりも、文体に気が取られてしまいました。

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2025年09月06日

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何という爽やかな読後感。文楽というあまりなじみのない世界なのですが、そこの人間関係が面白い。師匠のライバルに弟子入りするくだりは、なかなか熱いです。

文楽の登場人物の解釈に悩む主人公。そのヒントが日常の出来事にあったり、逆に日常の悩みに文楽が絡んできたりと、文楽の筋や登場人物に日常が絡んでいく展開が素晴らしい。

「心中天の網島」が特によかったなぁ。文楽に興味を持つことができました。

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2025年08月18日

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「生きて生きて生きて生き抜く」
健の熱さがびしびし伝わってきました

文楽って難しい だからこそ面白い!

しをんさんの作品の登場人物は、本当に生きている気がしてきます
どこかにいる健太夫、長生きしてね

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2025年03月27日

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健(たける)は文楽の技芸員で大夫(たゆう)。文楽の技芸員は大夫、三味線、人形遣いあわせて90人ほどで同じ顔ぶれで公演の日々を過ごす。大きく文楽の家系の者と研修所出身の者がいる。健は高校の修学旅行で文楽を知り研修所に入った。18で研修所入り、2年後に銀大夫に弟子入りして、今年で十年目。とにかく芸に熱心で、いかに極めていくか、毎日どのように過ごしているかが、文楽十年目の健の生活から私たちも学べ、健の真っ直ぐな向上心が気持ち良い。でもやっているのは人間だから、もちろん人付き合いの問題もあるし、恋もする。夫婦喧嘩も。健は芸に邁進し、モテなくもないが、移動ばかりで長続きしないので積極的に付き合うのを止めていた。しかし、突然恋の川は流れ出す。これは芸の道を一段深める時の話であり、文楽への誘いであり、魅力的だが恋するのに難しい立場の青年の恋物語であり、人間模様の話。これまで読んだ三浦しをん作品より笑い少なめで、内容も濃かった。『幕開き三番叟』『女殺し油地獄』『菅原伝授手習鏡』『契情倭荘子』『仮名手本忠臣蔵』『日高川入相花王』『ひらかな盛衰記』『艷容女舞衣』『本朝廿四孝』『心中天の網島』『妹背山婦女庭訓』あたりの演目はあらすじを知っていたほうが断然この本を楽しめます。
大人の恋愛が描かれたりするので、中学校以上。文楽は観たことないので、演目を勉強して、観劇したいとおもいました。

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2025年01月06日

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あまり馴染みのないジャンルでありながらその独特の雰囲気を感じさせ、世界観に入り込ませる描写と、人間関係の複雑さがありつつも、邪魔しない程度にコメディ風な部分がありテンポよく進むので読みやすかった。

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2024年12月15日

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三浦しをんさんの小説の登場人物はいつも魅力的で、文楽という私には馴染みの薄い世界であっても、すぐにひきこまれてしまう。
今回も、主人公が、等身大の悩みを抱え、ときに恋愛に振り回されたりしながらも、周囲のひとたちと切磋琢磨しながら、芸の道をひたすすむ様がとても良かった。
文楽、一生縁がなさそう、と思っていたのに読後、人形浄瑠璃について調べてしまっていた。意外なほどに身近なテーマで、演出も豪華で、エンタメ性のあるものなのだと知り、驚いた。

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2024年12月12日

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ネタバレ

文楽ってほんとに馴染みがなくて読み進められるかな…と思ってたけど、
三浦さんの書く文で情景が浮かんだ。すごい…。
ひとりひとり性格や文楽に対しての取り組み方は違うけど、真剣に人生をかけて取り組んでいる様はみんな一緒で、
必死さをひしひしと感じた。
主人公が役を演じているとき、自然と息を飲んでしまったよ。

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2024年12月04日

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しをんさん凄いです。
これを読むと文楽を見に行ってみたくなります。

箱根マラソンの話の時もそうでしたが、しをんさんの本を読むと、今まで興味のなかった事を始めてみようかと思ってしまいます。

さすがにマラソンは断念しましたが、文楽は行ってみようと思います。

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2024年04月15日

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偶然にも、文楽を観に行く日に読み始めました。YouTubeで演目を調べながら、読みました。読み終わっちゃうのが寂しくなるほどに面白かった。文楽、もっと調べてみよう。

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2024年03月22日

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八編からなる連作。文楽に情熱を傾ける青年大夫。師匠、三味線、人形遣いとの成長記。芸を取るか恋を取るか、人情味溢れる物語です。

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2026年02月08日

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人形浄瑠璃・文楽。大夫と三味線は夫婦みたいなものと最初の方に読んでからこの物語は想像し易かった。人形遣いの人々に興味は湧いたが今回はあまり伺えず。個人的にはここまで深く文楽の芸が描けているのだから恋愛系ではなく、文楽にもっと深く悩む青年の様子がみたかったかもしれない。。

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2025年12月06日

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ネタバレ

私、学生時代の最後の二年は大阪で過ごしていました。
その当時気に入って通ったのが文楽。日本橋(にっぽんばし)まで電車で通い、国立文楽劇場でひと時を過ごす。結構通いました。

今となっては、文楽が好きだったのか、文楽が好きな自分というイメージに酔っていたのかは分かりません。でも、そういう歴史にまみえることが出来る関西に居られたのは幸せな思い出の一つであります。

梅田で電車を降りて曽根崎警察署を発見すれば、『すわ、曾根崎心中の曽根崎か』となり、大阪城を見れば、『やや、豊臣秀吉の築城ぞ』となる。

もちろん、私の出身の東京はじめ、東日本にも史跡はあります。ただし、生活に息づく感は余りない気がします。
江戸城跡は皇居になっていますが、普通近寄りませんよね。あとは何だろ。大森貝塚とか?大森とかじゃあ駅降りないなあ。

いずれにせよ、私が数年を過ごした大阪では、そこここに、かつて教科書で習った事柄が「でん」と鎮座し、歴史の中に生きている気がしたのでした。

・・・
で、やっと本題です。

本作、三浦しおん氏による文楽をテーマにしたエンタメ小説であります。2007年の作品。
人間国宝の太夫に弟子入りした健の成長物語、とでも言いましょうか。

主人公は太夫という、文楽でいう語り手パートの男性(といっても30歳)。相方となる三味線引きとの関係構築、気難しい師匠の面倒、そして気になる女性と芸事への専心との間の葛藤など、ドタバタになりすぎず、かつ面白さもある、良くまとまったエンタメ小説となっております。

ついでに言えば、古典・文化の理解・解釈の仕方についてもとても参考になりました。

古典(芸能)って教科書に載っていても面白くないですよね(うちの子どもたちは散々無理だとか意味不とか文句を言っていた)。

主人公の健も、登場人物の気持ちがどうしても理解できず、状況や本人の立場に沈潜してどのように表現すればよいかを考えあぐねていました。

古典芸能に限らず、外国語作品、ないしは時代を超えた作品、或いは歴史、いやいや、もっと大風呂敷を拡げればあらゆる事柄は彼我との差を認識しつつ、相手側に沈潜する、当時の状況を鑑みて解釈するべきなのでしょう。
なーんてことにも考えさせられる作品でありました。

・・・
ちなみに私が学生時代やっていたフラメンコも何となく文楽と似ているかもしれません。

バイレ(踊り)に注目が集まりますが、ギターとカンテ(歌い手)とのバランスと調和があって舞台が整います。

文楽も人形使い、太夫、三味線と三者の合致があり舞台が整うのだろうと思いました。

まあこういうとバンドとかもそうですがね。

完璧にシンクロしたときの気持ちよさってのはこれらの芸事はどれも感じられるのだろうなあと思いました。

・・・
ということで久しぶりの三浦氏の作品でした。普通の人がうかがい知れない伝統芸能の内実や葛藤をエンタメに仕上げた佳作と感じました。

三浦しおん氏の作品は私のお気に入りになりそうな予感です笑 今後も渉猟して参ります。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

知人に誘われて文楽を初めて観劇し、その後、さらに理解を深めたくこの書を選んだ。
文楽入門の書としてはとても分かりやすく取っ付きやすかった。
が、全くの素人では、演目の内容にも絡めてのストーリー展開の為に理解しにくいかもしれない。

文楽感鑑賞も、この書も、文楽についての事前予習が必須です。

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2025年10月07日

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文楽に掛ける情熱がほとばしる本だった。久しぶりに読み終わりたくない!もっと続いてほしい!と思う本だった。

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2025年09月01日

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文楽のこと何も知らない、なんなら忠臣蔵のストーリーすら知らない。YouTubeで上がってる文楽を見たら、三味線の音色の多様さにびっくりした。
銀師匠さんが最高にかわいい。

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2025年05月03日

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ネタバレ

天真爛漫スカッと爽快朝ドラのような物語。
わたしの間道路ポイントは兎一郎がたけると組むと決めて銀の字に挨拶に行くところ。
そして、酒井順子の文庫解説もとてもイケてるのでした。

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2025年03月17日

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文楽
が義太夫(歌)と三味線と人形で構成されていることすら知らなかったから、知らないこと満載で楽しめた。一回でもいいから生で見てみたいなあ。
健大夫の修行は続く!

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

文楽ってなんだっけ、、?って感じだったけど、面白くてサクサク読み終えてしまった!
文楽に真摯に向き合う健が超かっこいい!
恋愛は芸の肥やしになる的なこと、芸能の人はよくいうけど、こういうことなんかな〜って思って読んだ。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

限りなく星4つに近い星3つ。

一つの道に惹かれ、迷いなくその道を歩く。
そんな人生良いよなー。
そんな人生の物語なので、とても気持ちよく読めた。

読んでる時、前にも読んだかもと思ったけど、
その小説は確か浅草が舞台で落語だったと思う。
誰の小説が思い出せない。

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2024年09月17日

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