三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書備忘録815号。
★★★☆。
隅田川と荒川に挟まれた東京墨田区。
物流を水路に頼っていた名残が色濃く残るY町という架空の町を舞台に広げられる下町人間ドラマ。
73歳ジジイのBL物語と言ってもいいですね。笑
源こと、堀源二郎73歳。つまみ簪職人。若くして妻に先立たれ子供もおらず1人。
政こと、有田国政73歳。もと銀行員。家庭を一切顧みず妻と二人の娘に見放され1人。
性格が真逆な2人は幼馴染。なぜ友人関係が続いているのか本人たちもよく分からない。
源二郎は弟子の吉岡徹平、徹平の恋人マミちゃん、飲み屋のママとかから慕われていつも周りは賑やか。
独り身でありながら孤独の対極にいる。
一方の国 -
Posted by ブクログ
中学生という年齢では、どこで生きていても世界はそう大きくはないだろうけど、本土から離れた島だと、さらに顕著でしょうね。
島の中だけで生きていると、良くも悪くも人間関係がすべて筒抜け。
ただ、狭い世界だからこそ、絆は強くなるのかもしれない。
島を襲った大災害。
そこで生き残ったとなれば、そのメンバーの結束はさらに強くなりそうなもの。
エピソードだけ聞いていると、勝手に美しい物語を想像したくなります。
そして災害から20年。
島とは関係ない人が主人公となり、何の話だ?と思っちゃいましたが、後からつながってぞわっとしました。
それぞれの時間を生きてはいても、忘れられるわけはない。
みんな何かに -
Posted by ブクログ
本をこよなく愛する、本に魅了された、本を取り巻く男たちの物語なのか、美しい青年らの美しいプラトニックなBLなのか…どっちもなんだけど、どちらに神経を研ぎ澄ませは良いのかと言うところでどちらもじれったく結果ぼんやりと終わってしまった。
そんなわけで同時進行ではちょっと勿体無いかなと思いました。
勉強不足で申し訳ないのですが、瀬名垣(せながき)と真志喜(ましき)の物語はこれで終わり?
2人で古本にまつわる謎解きシリーズなどあれば読んでみたいと思う。そんなお話し。
ちなみに月魚…げつぎょと読むそうで、言葉としての意味はないようです。
月と魚は決して同じ場所に共存することはできない…池に映る月くら -
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