三浦しをんのレビュー一覧

  • ゆびさきに魔法

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    下町にある昔ながらの商店街で、ネイルサロンを経営している月島美佐が主人公。丁寧で正確な施術が持ち味。新たに従業員として迎えた大沢星絵は、基礎的な技術に多少難はあるものの、独創的なセンスがあり、月島のかつての相棒、星野に似ている。

    月島はネイリストとして日々研鑽に励み、顧客からの信頼も得ているけど、自分にない長所を持つ星野や星絵にコンプレックスにも似た複雑な感情を抱いていて、ちょっとめんどくさい。星絵は星絵で、ネイリストとしての自分に自信がなくて、月島には全幅の信頼と憧れを持っている。

    ネイルの世界をこれでもかと詳しく描写しつつ、月島と星絵の、良いコンビぶりや、ともすればすれ違ってしまう感情を丁寧に描き出している。
    顧客にも様々な事情があったり、下町の商店街ならではの交流があったり、老人ホームにボランティアに出かけたり、物語はわりとたんたんと進んでいく。月島は星絵に成長してほしくて、星野の店に修行に出すあたりがクライマックスなんだろうけど、ほぼほぼ平坦なので、起伏に乏しい感じはする。

    月島の店の隣で居酒屋を営む松永は、なかなか面白いキャラだった。対して、老人ホームの責任者や、入居者の男性など、もっと深堀りするかと思ったらそうでもない。なんというか、消化不良?
    月島の意識の良い方への変化はあって、一応きれいなラストではある。

    この作者さんは有名だけど、実は初めて読んだ。ここ、笑うとこかな、というような、ユーモア的表現が、私にはあまり合わなかった。ちょっと居心地の悪さを感じながらの読書だったけど、久々にネイルしたくなったので、お仕事小説としては良かったと思う。

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    2026年07月25日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    冒頭と最後のストーリーは、余韻が残った。
    同性幼なじみに抱く秘密の思慕をよく書けてた。
    この冒頭と最後のストーリーは、つながっていた。
    この構成の作り方はおもしろかった。

    他のストーリーはというと、、
    よくわからないし、印象に残らないし、、
    自分には合わなかった

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    2026年07月24日
  • のっけから失礼します

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    日常をおもしろおかしく書けるのってすごいよなあ。
    まるでその場で喋りを聞いてるかのような、するっと読めちゃう面白さ。表向きはちゃんとしてる方なんだろうけど、エッセイではとことん自分を曝け出してて、人間っていいなと思った笑

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    2026年07月21日
  • 月魚

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    ネタバレ

    サクッと読めてサクッと面白いお仕事古本屋ストーリーかと思いきやBLものが随所に出てきて、あれ?もしかして、、
    最後には読者に確信

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    2026年07月21日
  • 墨のゆらめき

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    主人公、続がはたらくホテルの筆耕士である遠田。パーティーの宛名書き依頼のため遠田宅を訪れたところ、代筆を手伝うことになり、、。

    遠田とのバディ関係が心地よく、するする読めた。遠田の文字の描写や代筆の手紙の内容が素敵で、文章のもつ力が感じられた。

    映像化して欲しいなあと思いつつも、物語としては展開が弱いか。
    神保町のカレーはボンディかな。

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    2026年07月20日
  • 好きになってしまいました。

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    しをんさんのエッセイ、軽快で好き。
    題名からして推し活的な、熱量をぐっと注ぐ好きについて書かれているのかと思いきや、もっと日常の楽しさだったり、普段通りすぎちゃうような感情の機微をフフッと思い出させてくれるようなものだった。

    今まで好きになったすべてのものやひとを通して、他者を知ったし、自分自身を知ることができた。これからも知りつづけていかなければならない。
    という、しをんさんの一文。とてもリスペクト!

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    2026年07月19日
  • 愛なき世界(上)

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    ネタバレ

    読みやすいし解像度も高いけれどそれゆえに違和感がある。何が違うのかな。登場人物の毒気の無さかな。多分分かりやすさのためにあえてだろうけれど、ドクターの実験の組み立て方が単純すぎるし。料理美味しそう。

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    2026年07月16日
  • ゆびさきに魔法

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    地元の人で賑わう商店街。
    その商店街の一角にあるネイルサロン「月と星」の経営者である月島美佐のお話。

    人との繋がりが広がったり、お店としてのチャレンジなどの変化はあるものの、めちゃくちゃな大事件や話の内容に急展開などはなく、本当に町のネイルサロンの日常の物語といった内容。

    挑戦することがとんとん拍子に上手くいって、全てがすぐに良い結果に繋がっているように感じて、その点には少し物足りなさを感じてしまった。

    でも「月と星」で働くこととなった大沢星絵ちゃんの、素直で真面目なキャラクターが魅力的。
    また、地元の商店街ならではのお客さんとの気負わない距離感や、ご近所店舗との繋がり、専門学校時代の友人など、人と人との繋がりの温かさはほっこりする。

    ネイルサロンのお話なので、爪を可愛くする楽しさや魅力、職人として技術の凄さは、普段ネイルをしない私でも、読んでいてわくわくするし憧れる。
    本の装丁も、色んな素敵なネイルチップが書かれていて可愛くて素敵だった。

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    2026年07月16日
  • ゆびさきに魔法

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    ネイルサロン『月と星』を営む月島美佐と新米ネイリスト・大沢星絵の物語。
    巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。
    子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。
    ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優など、色んなお客様を相手にゆびさきに魔法をかけていく。

    中盤から、星絵ちゃんに片想いする月島という感じでした。
    修行に行ってくるよう半強制的に言いつけたのに、途中で寂しいとかこのまま帰ってこなかったらどうしようとか…
    作者さんのことは全く知りませんが、その性格が滲み出てしまったかのような煮え切らない&依存しがちな月島の姿はあまり共感できませんでした。
    修行に行ってほしくないならそもそも提案しなければ良いし、自分を卑下しておきながらその実認めてもらいたがっているのも面倒臭い。

    ネイルの話が専門的すぎて、物語というより指南書みたい。
    大沢が月島にスカルプを付けている描写はそこまで書き込まなくてもいいと思いました。

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    2026年07月15日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    映画か何かで観たなぁ、と読み始めてすぐ気づいてしまい、ストーリーを知っている状態で読んだんですが、やっぱり本で読むほうが私は好きでした。テンポが良くて読みやすかった。複雑な同じ環境にある方にはきっと刺さる内容だと思う。

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    2026年07月12日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    色々な恋と愛をテーマにした短編集。
    引き込まれるものもあれば、あまりわからないなぁというものもあり。
    春太の話が好きでした。

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    2026年07月12日
  • 好きになってしまいました。

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    ネタバレ

    なんかイマイチだったな。
    読む前のハードルが上がってしまったのはあるだろうけど。


    奥ゆかしいタイトルだから、
    日常の好きを深堀したエッセイかと思ってら、
    なんかちょけてるし。

    私()で自分にツッコミ入れてる文章、苦手なんだよな、とか思ったり。


    1つ1つの話が短いから読みやすいんだけど、短いせいか深堀がされ取らんのよ。
    私は人の生活を覗きみれたり、
    好きとかオタクとか、変な癖を知るのが好きで、
    それがエッセイの醍醐味だと思うんだけど、
    それらがあんまり感じられなかったかな。

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    2026年07月12日
  • ゆびさきに魔法

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    ネタバレ

    まず、この本を読み終わった後にやったとことは爪をきれいすることだった。正直ネイルなんて何の意味があってやってるのかわからなかった。けれどこのお話を通してネイルに興味を持ち、自分自身で爪をきれいにしてみると『あぁこうゆうことか』って思った。理解できなかった世界に興味を持たせることができる。これが物語の魅力だと強く感じた。
    物語の構成的には前半はネイルの偏見を解消させるような内容で、後半は美佐の心の成長に重きを置いたような感じだった。だから、前半と後半でちょっと毛色が違うように感じた。なのでちょっと展開が急だったり、村瀬さんはもう来店しないのかいって思ったり、若干物語のスムーズさに欠けるような点があったように感じた。ただ物語を通してネイリストのことはよく勉強になったと思う。

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    2026年07月10日
  • ゆびさきに魔法

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    この人が描く世界は、今まで知らなかった業界の話が多く、分からないことがだらけだなあと思いつつ、読み進めていくと、いつのまにか、その世界にどっぷり浸かっている自分がいるので、不思議。

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    2026年07月09日
  • ゆびさきに魔法

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    ネイリストの美佐と星絵の話。ネイルめっちゃ好きやからネイリストってこんな仕事なんやと楽しく読んでた。自分はせんけど後輩たちが毎月変えて見せてくれるのありがたい、皆かわいいよ。あと、2人の関係が良くて安心して読めるし、美佐の葛藤とかも分かるしで良かった

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    2026年07月06日
  • 愛なき世界(下)

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    本村さんの周りがみな思いやりのある人たちで心地よい
    松田先生のエピソードも学生たちに対する思いやりも感じられる

    本村さんが実験中他のことは頭になかったのに だんだん藤丸くんだったら…と考えることが多くなって 微笑ましく感じた

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    2026年07月05日
  • まほろ駅前番外地

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    番外編!

    なかなか面白いし、三浦しをんさんは言葉選びが秀逸だなぁ。と。
    ラストの解説の方は

    一生、あの気持ちを知らずに過ごす人もいるだろうが、私は知って良かったとおもってるよ。

    という曽根田のおばあちゃんの言葉が、これは恋愛だけじゃなく人生にも言えるなぁと思ったと書いてあって、私的は、そうだけどそれはずーっと思ってる。私。
    今しかできないこと、今やらんと!って追っかけ続けてるから、あんまり、やらんことを考えたことのほうがないから、
    へーそう思う人もいるのか!と、
    逆に思えたけど。
    そうか、そう言う人の方が多いから、

    えみちゃんすごいね。

    の発言につながってくんのかなぁ。とも思えたなぁ。
    私は、多田の回想で、

    年齢を重ねるごとに、時間が加速度をつけて過ぎていくきがする。
    この調子では50歳を迎えた3日後には98歳になって大往生するのではないかと危惧されるほどだ。

    っていうのが、
    笑っちゃうくらいホントだなー!!!って思う。

    だって、うちの息子たちのオムツ変えてたの一昨年くらいだったような気さえしてくるもんね。

    もう四年生ですし。上は中二ですし。

    危ねぇ。これはホントに危ねぇ。

    それはね、73歳の一年は73分の1だけど、6歳の一年は6分の1だからだよ。ってバタフライの73歳の仲間が言ってたけど、それもわかる。

    科学的な検証としては、新しいことが減っていくからだよ。
    っていうのもあるらしい。
    3歳は目に映るもの次から次へと新しくて、消化しきれないくらい、目一杯新しいことがあり続けるから、一年がすごく長いけど。

    繰り返し生活になると、あっという間に感じると。
    脳の動きの問題らしい。処理速度とかそういうのなんかな。

    でも。誰しも思うことだよね。笑

    だから、今目の前のこと大切にしていかないとね。

    #バタフライ仲間からの本
    #三浦しをん
    #番外編

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    2026年07月04日
  • わたしの名店

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    食にまつわるエピソードを集めた短編集。
    大好きな三浦しをんの文字が見えたので、読んでみた。

    さらには髭男爵山田ルイ53世も短編もあり、私的に大興奮。
    しかも、ラジオ(髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ)でも話していた内容なので、隠れ檀家(ラジオリスナーネーム)としては思わずニヤリ。

    今回は佐藤雫という作家が気になったので(源頼朝への愛をものすごく語っていた)、作品を読んでみようと思いました。

    こういう不思議な出会いがあるから、たまには短編集も読んでみるものですな。

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    2026年07月02日
  • ゆびさきに魔法

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    ほんわか、平和に読めました。
    自分でもジェルネイルをしているけれど、久々にサロンでプロにお願いしたい…ような気も…しました。(1時間以上、対面にいるのが苦手なのよね。2人みたいなネイリストさんならお願いしてみたい。)

    ネイルは誰のためのもの?と考えさせられました。
    関わり方も、思い入れも様々。

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    2026年07月01日
  • わたしの名店

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    28名の著者によるエッセイ。もう一度行きたいと思わせてくれる一皿の数々。一編ずつにお店の情報とイラストが添えられている。この本をガイドに名店巡りをしてみたくなった。

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    2026年07月01日