三浦しをんのレビュー一覧
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読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。
ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。
この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。
特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。
テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち -
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「便利屋」に舞い込む様々な依頼に多田と居候を始めた同級生行天、双方ともバツイチコンビが作り出す平凡な会話が笑いと依頼者との信頼・人間関係を描く小説だ。子犬の世話、娼婦・チンピラのお節介、小学生・高校生の世話と擁護など、巻末では老夫婦の納屋の解体依頼からその老夫婦が自分の真の親だと名乗る青年に対して赤の他人が「真実を話すべきか否か」での葛藤から社会関係を上手く描いている。現実、生みの親と育ての親など病院での手違いからDNAで発見されることも多々あるらしいが、その後双方の家族への配慮無しに他人の土俵に土足で入り、新たな問題が起こるのは予想だにできない。
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ネタバレ坂田繭
木暮荘二〇三号室の住人。花屋の店員。専門学校のデザイン科に通っていたときから、フラワーショップさえきと喫茶さえきの常連だった。アルバイトで雇ってもらい、卒業と同時に正式に採用された。
伊藤晃夫
繭の彼氏。代々木上原の小さな企画会社に勤めている。
ジョン
大家の飼い犬。
瀬戸並木
繭の三年前の彼氏。真っ黒に日焼けし無精髭を生やしている。繭と同じ専門学校の写真科。
佐伯
花屋「フラワーショップさえき」。
マスター
佐伯の夫。フラワーショップさえきの奥のスペースで喫茶店「喫茶さえき」をやっている。
美容師さん
三十歳くらいの女性。美容院の定休日に部屋に飾る花を買いに来るという勝手 -
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ネタバレBL、ブロマンス寄りの作品だと聞いて購入。
確かに導入から「細い真志喜の首筋がうっすらと桜色に染まった」などおや?と思わせる描写がいくつか。
古書を愛する2人の物語。2人は過去のある事件から共依存のような関係性になってしまった。過去に囚われる2人が長い年月をかけ、古書を通じて問題に向き合う。
直接的な表現はないがずっと匂わせてくる感じが好き。真志喜の思いが強いのかと思ったら瀬名垣も「所有欲も愛着も、本当はものすごくあることを自覚している。いつまでだって撫でくりまわしてじっくり味わいたいし、だれにも渡すもんかと、いつもいつも思っているんだ」と。
なにより解説のあさのあつこの「月魚によせて」 -
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ネタバレ牧田佐知
刺繍作家。明け方まで刺繍に没頭してしまうことがある。三十七歳。
牧田鶴代
佐知の母。外で働いた経験はもちろん、自分で稼いだこともない「箱入り娘」のまま、七十近くになった女。
谷山雪乃
物静かなくせに毒舌なところがある。西新宿にある保険会社で働いている。生まれは新潟で、大学進学時から牧田家に転がりこんでくるまでのあいた、一人暮らしをしていた。三十七歳。佐知が人違いをして出会った。
上野多恵美
雪乃の会社の後輩で十歳年下。三年ぐらいまえ、雪乃のいる部署に配属された。手芸好きで、雪乃につきそわれて佐知の刺繍教室に見学に行き、生徒となる。
山田一郎
牧田家の離れにある守衛小屋に住んで -
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ネタバレ私、学生時代の最後の二年は大阪で過ごしていました。
その当時気に入って通ったのが文楽。日本橋(にっぽんばし)まで電車で通い、国立文楽劇場でひと時を過ごす。結構通いました。
今となっては、文楽が好きだったのか、文楽が好きな自分というイメージに酔っていたのかは分かりません。でも、そういう歴史にまみえることが出来る関西に居られたのは幸せな思い出の一つであります。
梅田で電車を降りて曽根崎警察署を発見すれば、『すわ、曾根崎心中の曽根崎か』となり、大阪城を見れば、『やや、豊臣秀吉の築城ぞ』となる。
もちろん、私の出身の東京はじめ、東日本にも史跡はあります。ただし、生活に息づく感は余りない気がしま -
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ネタバレ平野勇気
生まれ育った横浜を離れ、神去村の神去地区に住む。国が助成金を出している「緑の雇用」制度に勝手に応募されて神去村へやって来る。ヨキの家に居候する。
直紀
祐子の妹。神去小学校の教師。バイクを颯爽と乗りこなす美女。
ヨキ
飯田与喜。勇気の居候先の。中村班のエース。ヨキは「斧」の意味。山仕事は天才的な才能。ものを教える才能はない。
熊やん
熊谷。勇気が高校三年時の担任。卒業式の後、勇気に就職歳を決めたと伝える。
勇気の母
血も涙もない鬼母。
森林組合のおじさん
猪鍋をごちそうしてくれた。
山太
清一の息子。
中村清一
中村林業株式会社社長。三十代半ば。おやかたさん。千二百ヘク -
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舞台は海と山に囲まれ、少々鄙びた感のある温泉街の餅湯町だ。
主人公の穂積怜は高校2年生で、温泉まんじゅうなどのみやげ物を商う母親の寿絵との二人で暮らしている。
しかし不思議なことに、月に一度のペースでもう一人の母親となる光岡伊都子と1週間過ごすことが慣例となっていた。
伊都子は東京で手広く事業を展開している実業家なのだが、怜と過ごすたために餅湯町にある豪邸にやって来るのだ。
二人の母親を持つ怜は、父親は誰なのかと時々気になるのだが、両母親に尋ねることはしない。
怜には仲の良い友人が4人いて、ドタバタの交友録が綴られている。
5人の高校生の付き合いのやり取りが、三浦しをん女史特有の作風で綴られ