三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作『神去なあなあ日常』を読んだのが10年以上前。
意外と記憶に残っているもので、前作のお話をちょいちょい差し込まれても思い出せるくらい作品への愛着を沸かせるのが上手い作家さんだと思う。
前作は林業と大祭がメインだったけれど、今作『夜話』は、すっかり村の生活に馴染んだ横浜出身の主人公・勇気が、神去村の名の由来や、ヨキ・清一の両親のことを聞いたり、直紀との恋に進展があったりなどなど、より村や人との繋がりを深めていく話になっている。
林業は100年先を見据えて木を植え、育てる。
自分が死んでも、あとに生きる人が幸せでありますようにと願える勇気の成長が良かった。 -
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Posted by ブクログ
〔Ⅰ〕好もしい小品という感じ。スルッと入ってきて心地よい。
〔Ⅱ〕三日月ホテル従業員のチカはホテルが登録している筆耕の一人、遠田薫と出会う。事前のイメージとは異なり意外にざっくばらんでええ加減な人柄で、書道塾の子どもたちに好かれていることに驚かされる。当初はビジネスライクに接するつもりだったが、しだいに彼の書、そして遠田自身への興味を感じるようになっていく。
〔Ⅲ〕事前に情報を持ってなかったので読む前は、この著者なら墨づくりに携わる人びと話あたりかと思ったりしてましたがまったく違いましたし書道界のあれこれがわかるわけでもないわりとシンプルなお話です。
■簡単な単語集
【笑顔】ホテルマンは?