【感想・ネタバレ】ゆびさきに魔法のレビュー

あらすじ

育児中も、おじさんも、俳優も、ネイルのある毎日はいつだって幸せ
クスリと笑えて胸温まる――。しをん節炸裂! ザ・王道“お仕事”小説

あらすじ
月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。
巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。
酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も『月と星』はお客様の爪に魔法をかけていく。

登場人物
月島美佐 『月と星』を営むネイリスト。丁寧で正確な施術が得意。悩みは人手不足。仕事に忙しく、恋の仕方は忘れてしまった。
大沢星絵 求職中の新米ネイリスト。独創的なセンスの持ち主だが、基礎技術に少しだけ難アリ。すぐに人と打ち解ける高い能力を持つ一方、酒に飲まれると記憶を綺麗に失う。
松永 居酒屋「あと一杯」の大将。巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居をまたごうとしない。煮付けを大沢に溺愛されている。
上野琴子 子育てに忙殺される。ネイルをしたいが、「母親失格」と思われるのではと気に病んでいる。
村瀬成之 国民的人気を誇るイケメン俳優。ネイルを心から愛するも、パブリック・イメージからそれを明かせずにいる。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネイルサロンで働く美佐と星絵の話。独立して店を独りで切り盛りしていた美佐が、ひょんなことから星絵を雇うことになり、世界がわーーーーっと広がっていく。どんな仕事も、やっぱり人。人との出会いや繋がりで広がっていくし、変化する。なんだか生き生きと真面目に働く二人に感動してしまった。わたしも、きちんと後輩を育てよう!元気をもらった!

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

キラキラしてて、ネイルに行きたくなりました。
ほんとらアートだよね。
ちょっと高くても、遠くても、わざわざ通ってネイルをしてもらったネイリストの方を思い出します。
派手な仕事に見られるけど、堅実なんだなと知ることが出来た。

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独身、中堅ネイリストの奮闘。

ビジネスパートナー・星野と袂を分かち、独立してネイルサロンを経営する30代半ばの月島美佐。

実直でまじめな性格な月島が、自由奔放でセンスある若手ネイリスト・大沢星絵を雇うことになり、仕事もプライベートも充実していく。

長年、技術力の差に羨望を抱いていた星野のもとに、大沢を武者修行に行かせたことで、自分を認めることができるようになる月島は、さらに仕事に励む。


ネイルに対する偏見が払拭される、とてもいいお仕事小説。

0
2025年10月30日

Posted by ブクログ

本屋さんでぶらぶらしている時、表紙が綺麗で目に留まった本

少し前から自分でジェルネイルをするようになって
デザインを考えたり、パーツを選んだりする時間が楽しくて
爪が可愛いだけで幸せな気持ちになれる

本を読んでからは、ネイルサロンにも行ってみたいなと思うようになった

三浦しをんさんのお仕事を題材にした本好きだな

0
2025年10月25日

Posted by ブクログ

久々のお仕事もの、感化されやすい自分は途中で甘皮ジェルで久々に爪を整えてネイルを塗ってしまったが、それこそネイルサロンに行きたくなった。指先におしゃれしたいという気持ちはもちろん、ネイルサロンに行くぐらい気持ちに余裕のある生活を送っているということ、一番目にする指先が美しいこと、そこに自分が時間をかけていること。そんなことを確認できる点に魅力があるのだろうし、ネイリストという職業に生きる主人公たちの熱意も生で感じてみたい!と思わせる小説だった。もちろん、ネイル(やネイリスト)に対する偏見もきちんとコミカルに描かれていてよかった。

読みながら思い出すのは、ブラジルの友人に連れて行ってもらったネイルサロン。特段関心がなく、定期的にお手入れに行く友人に連れられ、ついでに処置?してもらったのだが、綺麗になった手元はもちろん、その、生活のルーティーンとしてネイルサロンに行く彼女の生活にいたく憧れを抱いたものだ。値段も物価の違いはありつつお手頃価格で、もちろん月島や星野のように技術と研究をつぎ込んで、みたいな施術が期待できるサロンではなかったが、いろんなルーツを持つであろう客も気軽に通える、ワイワイ楽しそうだった場所だったのも印象的だった。当時の日本は今ほどどこもかしこもネイルサロンというまでは普及しておらず、エチケットとして手指を整えるなんて発想なかった気がするし、今でも自分は全く習慣化していないが、久しぶりにあのブラジルでの新鮮な気持ちを思い出せて、世界共通の美や健康への探究のようなものを感じて面白かった。

0
2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネイリストのお仕事小説。すごくセンスに左右される仕事と思っていたけれど、それ以上に技術的に鍛練必要なのだと知れた。ネイル好きなので、ついつい人の爪を見てしまっていたが、その先のネイリストのスキルも気になってしまいそう。主人公だけでなく、周りの人達も素敵で優しく幸せな気持ちになった。

0
2025年12月01日

Posted by ブクログ

ネイルアートのお仕事を通して、仕事への向き合い方や生き方、ジェンダーについても考えられるお話。普段気にしていなかったことに関心を持てました。舟を編む、で本とドラマをじっくり味わった後だったので、似た内容で読みやすく、ネイルの並んだ装丁も素敵でした。ドラマ化希望します。
美佐と星絵、隣の居酒屋店主松永、元同僚の江利などの温かいキャラクターがとても好感が持てて結末がどうなるのかワクワクしながら読めました。現状を受け入れて妥協したり、周囲の人を羨んだりするのではなく、今ある環境に感謝したり、身近な人を頼ったりしながら前向きに生きていくことの大切さを感じられました。読んでいた3連休ちょうど話に出てくるネイルエキスポなるイベントが開催されていてちょっと行きたくなりました。しばらくネイルアートに興味津々になると思います。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

タイトルと表紙に惹かれて読んでみた。
淡々と読めて読後は心がホッとするようだった。
ネイルには全く関心がなかったけど爪を手入れして日常に彩りを与えるのもいいなと思った。

0
2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネイルサロン 人生で1度行ったことがあります。そんな綺麗にしてもらって申し訳ない〜(⁠^⁠~⁠^⁠;⁠)⁠ゞ って気持ちと 綺麗になっていく爪を見て、ワクワクしたのを思い出しました。
仕事柄、ネイルNGだし 長期休暇もないので  勿体ない!が勝ってしまいます。
でも、読み進めるとネイルサロン行ってみようかしら・・・?となりました。
 爪がキレイに整えることに性別関係ない!
年齢関係ない!

登場人物が、みんなステキ!
大沢さんのキャラが好き。
月島に施術してもらいたい!
人を羨む気持ちも共感できたし、自分を受け入れることができた時も応援したし。

あと、居酒屋「あと一杯」の煮付け食べたいな。

ネイリストさんの感想聞いてみたいです!

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

しをんさんのお仕事小説。ネイルアートときたかー!とびっくり。正直、今までみたいな「全然知らない世界!」とわくわくする感じは少なくて、読み応えはちょっと劣る気もするけれど、それでも最後まで面白く読まされちゃうんだから、さすがしをんさん。日常っぽいのが、良かった。地域に根ざして地道に商売する感じ。地味だけど、これこそが生活だし、仕事だよな…と思わされた。

0
2025年11月11日

Posted by ブクログ

すごく綺麗な物語だった。
ネイリストの月島。真面目でしっかりもの。そこにアルバイトで入った大沢は全く真逆の性格だが、2人ともネイルへの想いは同じ。補い合いながら、迷いながら、成長していく。

0
2025年11月04日

Posted by ブクログ

商店街で「月と星」を一人で営む月島 その横の居酒屋「あと一杯」の常連だった星絵が巻き爪になった松永を連れてきた縁から 二人は一緒に働くことになる ネイルアートの世界をのぞいているような気分になれた 月島と星絵の関係もとても微笑ましくて元気をもらえた

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

三浦しをんさんの元気が出るお仕事小説。
友達と共同経営していたネイルサロンを思うところあって独立し、商店街で1人で営んでいる『月と星』。
そこに飛び込んで来た世代の違う後輩を迎い入れ、どう接するかも読みどころだった。
どんな職場でも仕事を1人で全部回せるなら、それなりに楽。
自分にない新しい感覚を受け入れて、相乗効果が出るなら、それも楽しい。
心の持ちようだと思った。

CM撮影にネイリストさんが参加する話も楽しめた。
スタッフがチームになって映る人を輝かせている。指先がちゃんと見えなくても、プロの仕事がにじみ出ているんだなと感心した。

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

ネイルサロン「月と星」を舞台にしたお話。
ネイリスト=爪を綺麗に彩るお仕事、と単純に見ていたけど、ストレスを抱える女性の息抜きだったり、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的男優など色々な事情を抱える人達の日常の一瞬を輝かせるお仕事なんだなとイメージが変わった。巻き爪の処置だったり、ボランティアでの施術は意外な一面。主人公以外のキャラクターもまた個性豊かで読んでいて楽しい。しをん先生の書く、"全力で生きてる”女性が好きだなと思った。しをん節最高

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

『このお店に来るひとたちにとって、爪がきらきら輝くことが、どれだけ生活の潤いや息抜きになっているか』

ネイルに関する用語や知識、技術はちんぷんかんぷんだし、たまにすごい長い爪の人を見かけると「不便じゃないのかなあ」と怪訝に思ってしまうけど、読んでたら久しぶりに少し派手なネイルしたいなあって思ってきた。

0
2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネイル屋さんおしゃれなイメージで敷居が高いけど
こんな店員さんのいるお店なら入ってみたくなる。
嫌味爺さん以外嫌な人がいなかった。

0
2025年10月28日

Posted by ブクログ

・面白い。三浦しおんを読む際に求めているものが充足されている。登場人物が魅力的で、それぞれのちょっとした成長を俯瞰で見られる。

0
2025年11月14日

Posted by ブクログ

ネイリストの話。軽めなので、身構えず読める。店主と年下の従業員の女同士のあれこれということで、群ようこのパンとスープとネコ日和を思い出した。

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

自分の仕事に誠実に責任感を持って取り組むこと。そんな大切だけど、忘れがちなことを思い出させてくれた。登場人物たちがみんなまっすぐで、他者への思いやりに溢れてて、すごくホッとする。

0
2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネイリスト2人によるネイルアートの世界。
ネイルの詳しくは知らないけれど、小さい爪の中にセンスが物言うアートがあるんだね。
ネイルを綺麗にして貰って癒される気待ちが良いね。
ネイリストの醍醐味とか色々学んだ一冊でした。

0
2025年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

商店街のネイルサロンでワンオペで働く月島。ある日隣のテナントの居酒屋の店主の巻き爪が悪化したことから、自分とは違うネイルデザインをする大沢と働くことになる。

表紙のデザインからわくわくするような装丁。ネイルサロンに行ったことがないので、巻き爪解消のための来店など初めて知ることばかり。
殺人事件の犯人としてネイリストの愛人が挙げられるのは解せない。

出てくるネイルデザインも、「あと一杯」のメニューも実写でも見てみたいからドラマ化してほしいな。
月島と大沢のやりとりは微笑ましいけど、話が逸れることもあって、少しまどろっこしい部分もあったけど、ゆるい連ドラで観たいな。

0
2025年11月06日

Posted by ブクログ

淡々としたお話の流れで、穏やかに読み進められました。
日常すぎて少々、起伏に欠ける部分もありましたが、最近ネイルをやってなかったので、読み終わって自分でもジェルネイルを久しぶりにやってみました♩

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネイリストが主人公の仕事奮闘ストーリー。ネイルが題材って珍しいし、装丁のネイルチップがきれいで興味をひかれた。ネイルサロンってオシャレな人多そうで自分には敷居高くてなかなか行けないな…と思っていたけど、読書を通してイメージが膨らんで、ネイルサロン行ってみたい!となった。

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

私が東京で初めて一人暮らしをしたのが丸ノ内線の方南町。中野富士見町のスポーツジムに通ってた。その後職場の近くに引っ越したものの、やはりあのあたりがよかったなと中野新橋に引っ越して結婚するまで住んでました。

なので、これは中野新橋か富士見町かどっちだ!?てことが気になりつつ読み、ネーミング的には富士見町だけど、出てすぐ大きい道じゃないてことは中野新橋っぽいな…商店街の描写からやはりうちの近所だったおいしい麺屋さんがあるあの商店街だな!と興奮しながら読みました笑

さて、本題。ネイリストのお話です。
読みやすく読後感も良かった。
著者はネイルが好きで書いたのかな?

私は若い頃たまーにやってもらってた程度だったんですが、去年あたりから時々普通のマニキュアを塗るようになり、でも手の指はすぐ剥がれるしなと思ってたら自宅でできるジェルネイルがあると知り、最近はそれをしています。

ほんと指がきれいなだけで気分があがるんですよね。

一点、表紙は色んなきらびやかなネイルが載ってるんだけど、ワイヤーとかラップを使ったのとか本文に出てきたネイルがどんなのか気になったので載せて欲しかった!

0
2025年10月25日

Posted by ブクログ

/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
淡々と物語が進んでいく作品でした。展開は単調ながらも、相棒・大沢のユーモアに微笑ましい気持ちになり、穏やかに読み進められました。
「星が散ったような尊敬の眼差し」など、普段使わないような印象的な表現が随所にあり、その言葉の力に引き込まれる場面が多かったです。

この作品をきっかけに、ネイルケアセットを購入し、実際に爪を磨いてみました。ピカピカに整えていく過程が楽しく、男性である自分でも「ネイルをやってみたいな」と感じるようになりました。来年は、自分がやってもらう側としてネイルに挑戦してみたいと思います。


/_/ あらすじ _/_/_/_/_/
ネイリスト・月島を中心に展開する物語。彼女が営むサロン「月と星」を舞台に、仕事や人間関係、そして自分自身の悩みと向き合いながら、日々を積み重ねていく姿が描かれています。静かな日常の中に、登場人物たちの繊細な心の動きが丁寧に綴られています。


/_/ 主な登場人物 _/_/_/ 
月島美佐 月と星オーナー、ネイリスト、30代後半
大沢星絵 元気、月と星職員

星野江利 かつての共同事業者
伊山 50代、保育士

松永 居酒屋「あと一杯」オーナー、愛想のない親父

八百吉 やおよし、商店会長
照子 妻、40半ば

下村百合奈 専門学校で同じクラス

#客
上野琴子 30歳ぐらい
上野健太 琴子息子、生後8ヶ月

篠原 40代後半

村瀬成之 しげゆき、有名芸能人、40代
後藤 文庫の男

宇田
さつき 2歳、娘

0
2025年10月25日

Posted by ブクログ

お仕事紹介小説。ネイリストのお仕事を軽い文体で楽しく描く。主人公を取り巻く人々も生き生きと魅力的。
個人的には食べ物の描写が好きだった。

0
2025年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三浦しをんのお仕事小説にはハズレがない!
今回はネイリストのお話
私もネイルサロンから、セルフネイルするようになって早8年…ネイルには随分元気をもらってる
派手な事件やエピソードはないけど、日々真摯にネイルと向き合ってる主人公の世界が広がっていく様子が愛おしかった
「月と星」行ってみたいなぁ〜

0
2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネイルしてもらってる時間が苦手で、、、
こんなふうにお客と向き合ってくれるいこごちの良いネイルサロンあればいいなぁ。あるはずなんだけどなぁ。◯◯◯ビューティーとかに出してないサロンなんだろうなぁ。

0
2025年10月21日

Posted by ブクログ

ネイルをしたくなった。ネイリストってこんなことまで考えてるんだって尊敬した。
星絵ちゃんがかわいい。

0
2025年10月21日

Posted by ブクログ

なぜネイルサロンが多くあって女性が
通っているのか、少しわかった
丁寧に描かれているので、読みやすかった
人間関係が、良くお互いを信頼してるんだなと感じれる場面が多く描かれていた

0
2025年10月11日

「小説」ランキング