あらすじ
三重県の山奥、神去(かむさり)村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。みんなたち、待たせたな!
※本作品は 2016年6月2日まで販売しておりました単行本電子版『神去なあなあ夜話』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
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神去なあなあ日常を読み終えて数年…
その間に映画WOOD JOBも鑑賞した。
が、やはり原作本が面白い‼︎
三重県の山間部で林業をする主人公が前作からまた一歩地元住民の中に入りこめたお話であった。
私自身が三重県出身ということもあり、馴染みのある地名がたくさん出てくることも引き込まれる要因の一つだと思う。
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「なあなあ日常」の続編
高校を卒業と同時に三重県の山奥に放り込まれた平野勇気
いつの間にか村や仲間が大好きになり・・・
恋の行方は??
100年前の人たちが手入れした山を
100年後の事を考えて世話をする。
長い長いスパンの日々が「なあなあ」なんだろうなぁ
こんな暮らしもいいな(絶対できないけど)
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ほんわかとドキドキがほどよくブレンドされた田舎のストーリー!
自分も田舎出身なのであーわかるーと共感できる部分があったり。
日常編からファンになりましたが、今回も面白く一気読みしました。勇気がみんなに馴染んで、いろんな過去を知りながら成長していく姿には元気をもらえました。直紀さんとのやりとりを村人みんなが暖かく積極的に見守っているのが面白い。
ぜひこの続編も読みたい!
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神去が帰ってきた!
と言っても自分は2冊続けて読んだのだが。
今作も非常に面白かった。
今自分が関心を寄せる神話や神道に通ずる話も出てきて、そして登場人物のみんなの関係性が深まっていくのもあって、読み進めるのが楽しい。
どうか次回作も出していただきたい。修験道やら仏教やらについて触れるというのもあって良し、単に人物の物語が続いていくのも良し。次回作、出ないかなあ。
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続編もまたまた面白い、というより楽しかった。
神去村に来て一年が経ち、20歳になった勇気は、益々神去村に魅了され山の仕事に打ち込んでいく。
『神去村なあなあ日常』は、山の美しさと恐ろしさの中で、勇気が成長していく話だったが、続編の『神去村なあなあ夜話』は、神去村の勇気とゆかいな仲間たちの話といった感じだ。
ヨキも相変わらず破天荒で面白く、繁ばあちゃんもいい味を出している。
横浜育ちの勇気の感覚とはかなりズレている村の人たちの個性的なキャラの中で、非の打ち所がない中村林業のおやかたの清一と、勇気が思いを寄せる直紀さんの凛としたかっこよさが、全体的をビシッと締めてる気がする。
勇気がパソコンに記録として書いているという体で語られる物語だが、小気味良いテンポがとても心地よくて、ワクワクしながら話に吸い込まれていく。
自分も神去村にいるかのような違和感のなさ、安心感が不思議である。
三浦しをんさんの筆力ってやっぱりすごい。
続々編はもう出ないのかなあ。
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神去村の人たち、ホントに味のある人たちばかり。
閉鎖的な集落に生まれて死ぬまで暮らす生活は、それはそれで人付き合いも大変なんだろうけど、だからこその「なあなあ」精神が潤滑油になっているんでしょうね。
都会人の平野勇気が、神去村でどんどん成長していくのが、ほっこりして、読み終えるのがもったいなかったなぁ。
神去村の言い伝えや起源の話もあって、山の神秘的な部分にも触れられて良かった。さすが、しをんさんの小説。
さて、しをんさんの小説で、ちょっとのんびりしたから、再度、北方水滸伝に戻りますかね。漢たちの死闘の世界へ、いざ。
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神去村が愛おしすぎて一気読みした。
山や村に住む人たちの優しさあたたかさが心地よい。
勇気が成長してるし村の一員として過ごしている姿がよい。
ヨキと清一の過去が明かされて泣いてしまった。
清一の強さすごすぎる。
恋愛も発展したかなーーー?!
神去村がますます好きになった!
物語の続きが見たいんですけど、どうしたらいいの………
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「神去なあなあ日常」続編。一年たって少し林業に余裕が出てきた勇気が、前作同様軽快な語り口でディープな神去村をナビしてくれます。相変わらず個性も元気もいっぱいの村人たちと壮大や自然、優しく寄り添う神様を時に感じながら、恋に邁進!とってもおもしろいです。
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神去なあなあ日常の続篇で、横浜出身の主人公が三重の山奥で林業に挑戦しながら成長している姿に、思わず応援しながら読みました。地域の伝統的な行事が粛々と受け継がれていることにも感動しました。主人公の成長と、恋の行方が知りたいので続編を待ち望んでいます。
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前の彼女とダメになって転職して、社会人になってはじめて1人きりになった時に、最初に読んだ小説。彼女が勧めてくれた小説だった。読み終わった日に感想を紙に書いて挟んであったみたい。今日部屋の整理をしてたらそれがはらりと落ちてきて目を通したら「世話をかけた。ありがとう」って書いてあった。もう自立した大人になれたみたい。
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前回から引き続き、三浦ワールドに沼っています。神去なあなあ日常の続編。
方言とか、村の神話とか地理とか。いや、絶対どこかにあるでしょう、神去村。いるでしょう、ヨキとか繁ばあちゃんとか!という世界観が本当に好き。今日もきっと木を切ってるわ〜ってにまにま再びです。
そして、あのとんちきなお祭りも再び!前回は特別祭だったみたいで今回は規模縮小ではあるけど、やっぱりとんでもない。
っていうのが続くと思っていたら、急ハンドルで神去村の悲しい過去のお話に。そういう死生観というか、ぐぅぅっときます。泣いた。
今回もしっかりがっちり沼らせて頂きました!
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神去村に来て1年が経ち、村での生活や仕事にも慣れてきた勇気。
今作ではそんな勇気と直紀の恋の行方を軸に、村の成り立ちや、飯田夫妻の馴れ初め、ヨキと清一の過去などが描かれて読み応えがあった。
2作続けて読んだのでキャラたちへの愛着も湧き、読み終わるのが少し寂しかった。
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平野勇気
二十歳。高校卒業後、三重県中西部の山奥にある神去村に住むことになる。最初の一年間は見習いだったが、今年の春から中村林業株式会社の正社員になった。ヨキの家に居候している。
おやかたさん
中村清一。中村林業株式会社社長。三十代。東京ドーム二百五十六ぶんの山を所有する大山持ち。
ヨキ
飯田与喜。中村班。三十代前半。清一の幼なじみ。ガタイがよく、短髪を金色に染めている。「俺は山仕事の天才」。細かいことを気にしない。
田辺巌
五十代。中村班。子どものころに神隠しに遭った。山仕事のすべての作業に詳しく、勇気にあれこれ教える。
小山三郎
七十半ば。中村班。山の知恵袋。危機回避能力が尋常じゃない。
繁ばあちゃん
飯田繁。高齢のため足が悪く、たいてい茶の間にちんまり座っている。
飯田みき
ヨキの妻。ヨキにべた惚れ。ときどき嫉妬の鬼になる。実家は神去村唯一の商店「中村屋」。百貨店と呼ばれている。
ノコ
飯田家の飼い犬。白いむく犬で、とてもかしこい。山仕事にもついてくる。ヨキの忠実な相棒。
山太
清一の息子。小学一年生。
中村祐子
清一の妻。
直紀
勇気が惚れているひと。祐子の妹。神去小学校の教師。
ゲンコツ
杉下。昔の班長。
森林組合のおじさん
通称:猪のおじさん。
山根のおっちゃん
生半可な気持ちで山仕事をするやつがゆるせない。
村の医者
神去村唯一の医者。「あの医院に行くと、疲れて必ず体調を崩す」と言われている。
奥田
神去小の若い男の先生。
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三重県の山奥、神去村で林業に勤しむ勇気。勇気を見守る村の人々、恋しい直紀さん。村に伝わる伝説や過去の出来事を散りばめつつ、しをん節で軽やかに面白く日常を語ってくれる。
クリスマスを山太に体験させてあげたいという、勇気の優しさよ!もみの木じゃなくて、松の木でも、サンタクロースじゃなくて獅子でも、その真っ直ぐな気持ちよ!
無条件であたたかい気持ちになり、
村のみんな事が大好きになってしまう。
ヨキ、清一さん、繁ばあさん、
みんな最高!
とくに繁ばあさん、好きだなあ。
勇気の書きためてる文章に
パソコンで勝手に作り話打ち込んでたりして、可愛い。
小説なんだから、
リアルに存在してないとわかっていても、
全員の風貌が浮かんで、
脳内に神去村ができあがってしまった。
情景もしっかり浮かんで。
しをんさんの技術なんだけど、
読みやすく、見事に描ききってくれるから、ドラマや映画がすでに完成してるイメージ。
そして、ユーモアのセンスが好きだ。
安心して、ほっこりできて、
笑えて。
良きヨキお話でした!
Posted by ブクログ
面白かったー‼︎
ヨキや清一さんの苦しい過去も明らかになり、
勇輝の恋愛事情もどんどん進み、
「夜話」というに相応しいドキドキ展開。
続編があればきっとまた読みたくなるシリーズ。
Posted by ブクログ
こちらは林業から少し離れて、神去村での考え方・言い伝え・信仰など精神性が軸になってます。
2作読むことで、業としての林業を知るだけでなく「山で生きる」世界に触れることができたように思います。
過去の悲しい事故で山の危険も語られますが、それでもなんとか山と共に生きていく過程を見ることで、出てくる面々が1作目よりもより逞しく感じられました。
Posted by ブクログ
前作の神去なあなあ日常と比べると恋愛や失くしもの探しなど日常描写が増え、勇気の文章の表現もかなり口語感の強いものになっていた。
なんとなく前作の方が内容の濃いものになっている気はしたが、解像度の高い心理描写が散りばめられており没入感があった。
勇気、おめでとう。
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神去村の村人たちの歴史が感じられた。
大切な人が生きた過去、生きている現在、これから大切になる人たちが生きる未来を、みんなで大事にしている村の様子が好きだなと思った。
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毎日の生活の中でふと緑を感じたくなるときがあります。
都会にいて、少し疲れた人、休憩時間などにふと緑が恋しくなったときにオススメの一冊です。
横浜住みの主人公(勇気)が神去村というド田舎な場所で仕事(大工)を始めるという話で、
主人公がまるで日記を書いているかのような話し言葉で話が進んでいきます。最初はこんな土田舎嫌だ!となっていたけれど段々と村に慣れ、段々と勇気が神去村の大工へと成長して行く様子や、和気あいあいとした勇気の仲間たちとのエピソードに心がほっこりします。
いつも自分は電車に乗っている間なんとなくスマホを見続けていることに疲れ、そのことを上司に相談したことがきっかけでこの本に出会いました。また緑が恋しくなったときに読もうと思います。
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この日本にヨキたちがいて、おんなじように生活してるんじゃないかって思えるくらいに溶け込んだ一冊。勇気が成長していくのがいいのだけど、冒頭と文末の安っぽいブロガーさがね…情景描写とかとても素敵でよかった。
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日常よりも日記口調が強めな印象。神去村の名前の由来となる神様の話や、日常に引き続きお祭りの話など、神様の話が出てきてわくわく。今まで全く知らなかった林業をなんだか応援したくなってしまった。
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主人公の勇気が、山や村の季節の移り変わりを感じ取って、その素晴らしさを自慢気に語るのが、前作でも今作でもとても好きな部分。神去村に少しだけお邪魔した気分を味わえる。
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神去シリーズの2作目。日常よりもこっちの夜話の方が好きだったな。主人公以外の人たち過去の掘り下げとかがあったからかもしれない。日常の時、あんまり主人公に魅力を感じなくて、夜話どうしよっかな〜と思いながら読んだけど、ヨキと清一さんの過去の話は切なくてちょっともえたので読んでよかった。こういう見えないところの関係性が好きだなあ。田舎特有の伝説とか信仰とか、わたしも田舎出身なのでなんとなくわかる気がした。クリスマスの話が温かくて好きだった。
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なあなあ日常のその後ということもあり、引き続きの日記調ではあるが、神去村、林業に慣れて来た感も伝わる書き方に変化していた。神去村の人たちの魅力を存分に感じたし、ばあさんがパソコン使えるようになっていたり、ほっこりしました。
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前作で気になっていた主人公の勇気と直紀の恋愛は、予想通りの若く、可愛らしい結果で安心した。
本編から時間が経ったので、世界観に入るのに少し時間がかかったが、神去文化が、古き良き時代、人との繋がり、温かさを感じる事が出来た。
巌じいさんが犯人では、、、
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再読。(前回いつ読んだのか全く思い出せないけれど再読であることは間違い無し)神去村の情景描写がとてもきれいで勇気と一緒に居候している気持ちになった。続編が出たらいいな。
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村の人々がみんな良い人たちで、心が温まる物語だった。
全体を通して「愛」がテーマになっていると感じた。
主人公の勇気は、神去村の人々との関わりを通じて、誰かを大切に想うとはどういうことなのかを学んでいく。
文章はとても読みやすくテンポも軽やかな作品だった。
Posted by ブクログ
前作『神去なあなあ日常』を読んだのが10年以上前。
意外と記憶に残っているもので、前作のお話をちょいちょい差し込まれても思い出せるくらい作品への愛着を沸かせるのが上手い作家さんだと思う。
前作は林業と大祭がメインだったけれど、今作『夜話』は、すっかり村の生活に馴染んだ横浜出身の主人公・勇気が、神去村の名の由来や、ヨキ・清一の両親のことを聞いたり、直紀との恋に進展があったりなどなど、より村や人との繋がりを深めていく話になっている。
林業は100年先を見据えて木を植え、育てる。
自分が死んでも、あとに生きる人が幸せでありますようにと願える勇気の成長が良かった。
Posted by ブクログ
神去シリーズ第二弾!といっても「神去なあなあ日常」より時を経ること7年目。
私は「日常」を2010年に読んだので、14も歳を重ねてしまったけど「夜話」の平野勇気くんはまだ林業2年目爆走中。
林業と村に生きる人々との暮らし。
神に触れ、恋をして、怪我をして遭難して免許を取得して鳥居を作って初めてのクリスマスパーチー、神去を愛し奮闘する青年が書き記した痛快備忘録。
がんばれ勇気。そんな1冊。
今年の28冊目
2024.11.4
Posted by ブクログ
「神去村なあなあ日常」を読んだのがだいぶ前なので忘れていたけど、勇気くんの成長が知れてよかった。
こういう山深いところとか、島とか、奇祭や迷信、慣習残ってるところがあるんだろうなぁ。面白いなぁ。
村の人間関係の深さはちょっと憧れるけど、都会育ちの私はこういう田舎で生きていく自信がない。
なぁなぁと生きたい
前作の日常が良かったので夜話は一気読みしてしまいました。神去村に伝わる神話からそこで生きてきた人々に田舎ならではの繋がりの深さを感じました。三作目があったら読みたい!