あらすじ
三重県の山奥、神去(かむさり)村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。みんなたち、待たせたな!
※本作品は 2016年6月2日まで販売しておりました単行本電子版『神去なあなあ夜話』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
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Posted by ブクログ
平野勇気
二十歳。高校卒業後、三重県中西部の山奥にある神去村に住むことになる。最初の一年間は見習いだったが、今年の春から中村林業株式会社の正社員になった。ヨキの家に居候している。
おやかたさん
中村清一。中村林業株式会社社長。三十代。東京ドーム二百五十六ぶんの山を所有する大山持ち。
ヨキ
飯田与喜。中村班。三十代前半。清一の幼なじみ。ガタイがよく、短髪を金色に染めている。「俺は山仕事の天才」。細かいことを気にしない。
田辺巌
五十代。中村班。子どものころに神隠しに遭った。山仕事のすべての作業に詳しく、勇気にあれこれ教える。
小山三郎
七十半ば。中村班。山の知恵袋。危機回避能力が尋常じゃない。
繁ばあちゃん
飯田繁。高齢のため足が悪く、たいてい茶の間にちんまり座っている。
飯田みき
ヨキの妻。ヨキにべた惚れ。ときどき嫉妬の鬼になる。実家は神去村唯一の商店「中村屋」。百貨店と呼ばれている。
ノコ
飯田家の飼い犬。白いむく犬で、とてもかしこい。山仕事にもついてくる。ヨキの忠実な相棒。
山太
清一の息子。小学一年生。
中村祐子
清一の妻。
直紀
勇気が惚れているひと。祐子の妹。神去小学校の教師。
ゲンコツ
杉下。昔の班長。
森林組合のおじさん
通称:猪のおじさん。
山根のおっちゃん
生半可な気持ちで山仕事をするやつがゆるせない。
村の医者
神去村唯一の医者。「あの医院に行くと、疲れて必ず体調を崩す」と言われている。
奥田
神去小の若い男の先生。