【感想・ネタバレ】ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

日記。それは自意識との戦いであり、記録に対する人間の執念であり、己の欲望の表明である――。弟に罵られ、母とケンカ、父の独り言を聞き流し、祖母とテレビ談議に花を咲かす。オタク仲間と萌え果たし、海賊になった夢を見る。山積みの仕事は捗らずとも、山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想力の申し子にかかれば日常が一大スペクタクルへ! 豪華脚注と最新日記も収録した爆笑エッセイ誕生。(解説・ジェーン・スー)

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Posted by ブクログ

単純に面白い、だけでなく、ふと考えさせられる内容と、この比喩とか表現秀逸すぎる、ってきう発見が多くて、改めて三浦しをんのエッセイは私にとってバイブルであり辞書にもなる、と思った次第。

作家が書く異性はドリーム、っていうネタ
荷物の山をバーナムの森と例えるセンス。ここでシェイクスピアだす?
あとはブラッケスト•マーライオン。お見事です。

2023.6.27
105

1
2023年06月28日

Posted by ブクログ

ビロウ?と思っていたらちゃんと解説で説明してあった。「(尾籠)①わいせつであったり不潔であったりして、人前で口にするのがはばかられること。きたないこと。また、そのさま。②礼を失すること。失礼。無礼。」なるほど。その通りの日記であった。もちろん笑えるんだけどね。しをんさんの生き様が無惨に、また赤裸々に綴ってあった。相変わらずしをんさんのエッセイはハマる。なんなら小説よりハマるかも…それは本末転倒か。あの感動的な小説作品があってこそ、このエッセイが映えるわけで…あれ?やっぱりエッセイが主になってる。(笑)

0
2024年10月13日

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はあ、おもしろかった!!
本当に声だしてゲラゲラ笑ってしまうのがすごいところ
三浦しをんのエッセイは中学生のときから大好きで、あのころも学校の朝の読書の時間に笑いをこらえながら(または堪えきれずに吹き出しながら)読んでいた。
あのころと同じくらいめちゃくちゃ笑えてしまう。

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2024年05月01日

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またまた登場、よしながふみ!
今回の推しは 『フラワー・オブ・ライフ』 だ。
ほかにも、三宅乱丈の『イムリ』、西田東の『天使のうた』、杉本亜未『ファンタジウム』など、日記が漫画の紹介にもなってる。
三浦しをんさんのように怒涛の勢いで漫画を読みふけることはできないので、今回の推しはパスすることにする。

「つきあいたい」好きと、「男だったら、こうなりたい」好きについてイロイロと考えていて、なるほどなあと思った。
しをんさんのご指摘のとおり、男である私は「女だったら、こうなりたい」という視点では女性を見ていないことに気づいた。
女優、歌手、スポーツ選手、芸術家、アナウンサー、と数多くの女性を(主にテレビで)目にしていて好きな人が沢山いる。
めったにこんなことは考えないので、代表として二人ずつ選んでみた。
・「女だったら、こうなりたい」好きは、 綾瀬はるか 望月理恵 … 何でもうまくこなし、こうはなれそうにないと感じる。
・「つきあいたい」好きは、 狩野恵里 小泉今日子 … どこか不器用そうだけど一所懸命に生きていて、気持ちが素直に行動として現れる感じに魅かれる。
考えている時に普段から「いい娘だな」と思っていて頭にすぐ浮かんだのは、 芦田愛菜 上白石萌音 田中瞳 (若すぎるのでこの2択からは外した)

さて、最近ちゃんとしたレビューを書いていない気がするが、今回もこのエッセイのレビューになっていないな。
「たくる」から始まる小田原の方言の話とか、
「お昼」とは言うのに「お朝」「お夜」とは言わないことから、「お」や「ご」の付け方の法則を考えるとか、
時々現れる「言葉」に関する考察は鋭いなーと感心する。

今回なるほどと思った箴言(しんげん:教訓の意をもつ短い句。戒めとなる言葉。)を紹介しておこう。
三浦しをんさんが母親と喧嘩をして確信したことらしい。
「人間は相手に対して、心にもない『いい事』(つまりお世辞)を言うことはできるが、心にもない『悪い事』を言うことはほとんど不可能だ。
悪口、ののしり等は、常日頃、心の中で思っているから口から出るのである」

まあ、大部分はときどき自虐ネタを家族や友達との会話に絡ませて、日常の普通の出来事を面白おかしく書いているのだが、つまらん漫才よりもずっと出来がいいと思う。
本書も十分に楽しめました。

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2023年06月14日

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本当にビロウな話が満載で、昼飯時には読めなかったよ。文庫かは2018年だが、初出は2008年。ずいぶん文庫化を待ったよ。しをん嬢の見る夢は、微に入り細を穿つ内容で、やはり作家になる方の夢は違うな~。私、吾輩、俺、おら、拙者……その時々での一人称にクスっと笑ってしまう。ネズミ御殿に興味がないというのは、自分も同じ。そして文庫本あとがきが、やはり日記を主体とした書きぶりが良かった。

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2022年12月15日

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またまた夢中になって読んでしまう本と出会った。なんというか、レベル高い知的オタクの日記を盗み見ている感じ。怠惰な生活の描写にクスリ共感しながら油断していると、突然の知的な文章にハッとさせられる。しをんさんが大好きになる本

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2021年04月13日

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・出来(しゅったい)物事が起こること。 物事が起こること。
・喉歌(ホーミー)喉を詰めた発声から生じるフォルマントを利用した、笛のような音などを特徴とする声を用いた特殊な歌唱法である。アルタイ山脈周辺の民族に伝わるものが最もよく知られており、日本ではモンゴル国のホーミーやトゥバ共和国のフーメイ(ホーメイ)が有名である。
・蒙を啓く(もうをひらく)道理に暗い人を教え導く。啓蒙する。
・田舎紳士 紳士ぶっているが、どこか洗練されていないところのある男。

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2020年07月26日

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なんか、どこかしら私自身と似ている気がして、とても他人事に思えずww
え、なに、私も「ど腐れてる」部類なのかぁ?

とにかく、人様のエッセイというのは、自分の価値観や感覚を確かめる指針になるような気がして、ホッとしてみたりヒヤリとしてみたりで好きだなぁと思う。

夢の話が、どことなく氏の作品を思わせる感じがして、エッセイと小説両方を楽しんだような感じだった。

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2018年10月20日

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三浦しおんさんの日記「ビロウな話で恐縮です日記」をまとめた本
見た夢の話から読んだBL本の考察、作家らしく言葉について真剣に考えてるのものなど内容は多彩ですが、全て「みうら節」的なものが効いてます
特に面白かったのは、ハゲに対する考察(結婚後にハゲた夫に対してうっすら感じる「裏切られた」の正体とその付き合い方)、作家の性別による異性キャラの描き方(男性作家の描く女性キャラ、女性作家の描く男性キャラ、底に含まれるドリームについて)、BL漫画からみる家族観や近親相姦についてなどなど。
表紙の中村明日美子先生のイラストがまた美しいこと

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2024年11月13日

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著者の小説は割に好きな方で、代表作「風が強くふいている」を含め何冊も読んでいる。でも彼女のエッセイ(否、正確には「日記」か)を手に取って読んだのは本作が初めて。
そんでコレがとてつもなく面白い!「読み終えるのが惜しい!」と思えるほど楽しんだ一冊も久しぶりなら、読みながら所構わず何度も声を出して大笑いした本も珍しい。
こんな面白くて笑えるエッセイ(日記か)を書く方だったのね。畏るべし、三浦しをん。
しかし確かに、聊か特異な守備範囲。BL、マンガ、テレビ、芸能界、そしてまさしく表題通り「尾籠な話」の数々。でもそれら全て、あまりのマニアックぶりにドン引いてしまうのではなく、むしろ逆に「彼女が此処まで云うのなら、オレも覗いてみたい」と興味を惹かれてしまう。さすが小説家。要はやはり文章が上手い。そして「読ませる」センスがある。そしてそのセンスがドンピシャ、オレと合う。好きだなあ!

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2024年01月03日

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ネタバレ

『のっけから…』で大爆笑してまたもや、しをんさんエッセイ。
度々登場する漫画に溢れた火宅をどんなだろうと想像していたけど、のだめの家よりしをんさんのほうが荒れているとは想像以上だった。
しをんさんの夢は凄すぎる。
前回に引き続き一気に読んで楽しかったけ『のっけから…』のほうが私は好きだった。

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2021年05月03日

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2007年の日記。

おもしろーい。
すなおー。
時々、ぶっと吹いてします。
めんどくさーい、と言いながら、また書いてくれないかなぁ。

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2020年02月28日

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もっと書かれてすぐの時期に読んでしたら良かった。
後悔後悔。
テンポが、良くて、内容がそれなりにわかるネタが多くて、楽しめました。
あー、お風呂そんなマメに入らなくてもいいのか、などと考えたら悪影響を疑うわ。
とりあえずおもしろかった。

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2019年11月11日

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三浦しをんのインターネット日記をまとめた一冊。ものすごいヲタクで人生を楽しんでいる独身女性の生活が赤裸々に綴られている一方で、夢の話や作家としての在り方の話など、時折見せる小説家としての顔に驚かされた。また、人の日記を読むなんで本来間延びしてつまらないだろうに、三浦しをんの筆致は読む手を止めさせない。圧倒的に文章を書くのがうまい。面白いし、うまいというバランスの良さに舌を巻いた。自分もこのくらい趣味に没頭してみたいと思った。

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2019年10月11日

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2018/07/01

あー面白かった。表紙は中村明日美子御台!解説はジェーンスー!!
私の好きなものばかりで最高すぎる。
内容も勿論面白い。日記なんだけど普通の日記とはまた違う。エッセイとも違う。一方的に三浦さんが書いているようで見ている側も参加出来る。なにこれ。
ブフォ!と笑ったりも出来る。三浦しをんさん好きだわ…

ヤマシタトモコの名前が出た時は、ぴゃーとなったな。
好きなものの中に好きなものが入っているなんて贅沢すぎたよ

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2019年04月17日

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中村明日美子さんの表紙を書店で見て、心を射抜かれてしまい、購入に至った。読んでみたら、三浦しをん、なんて身近な存在なの!?(呼び捨ては新愛の証です)と、変に感動してしまう。自分は同年代なのですが、高校の部活(ヲタ系)にこういう感じの人いたなぁと、当時の先輩や同級生を思い出した(元気かなぁ)。本文でいうと、『紫のバラの人一同』には大いに笑わせてもらいました。

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2019年02月26日

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三浦しをんさんの著書はほぼ未読なのに、なぜか手に取った日記をまとめた作品です。著書を読んだことがないので作風も性別もわからないまま読み進めましたが、知らないひとの日記を覗き見ているようで逆におもしろかったです。

BL漫画いくつか気になりました。日記もこれくらい自由に書いていいなら、私も書こうかな。

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2025年11月07日

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ネタバレ

日常、家族、マンガ、BL、読書、EXILE、箱根駅伝…しをんさんの暮らしは面白い
とびとびだし、本当はかわいいし別に太ってもいないと思うけど、なんか面白い
お友だちがしをんさんのことをよくわかっていたり、みんな記憶力がよくて、何かに対する感想とかの言葉がハッとする
日本語に詳しいのも辞書をつくる小説を書いた要因なのか言葉が好きなのか…
いいなあ、好きをしている人は面白い
(家族は好きになれないけど)

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2025年06月26日

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三浦しをんのWeb日記!
こないだエッセイを読んだのと繋がってる?ってぐらい日常が変わり映えしてないのが可笑しかった(笑)
変わらぬオタクっぷりと、お風呂に入らない生活ww
でも周りの人もみんなオタクで漫画やDVDなどについて語り合ったりすごく日常を謳歌してる感じが伝わってくる。
わたしには分からない二次元の話も多いけどw
あとは言葉について毎回考えたり調べたりはさすなだな〜と思うし、何よりも夢のレベルが桁違い(笑)
あんな夢一般人は絶対に見ない(笑)

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2024年10月23日

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自身もオタクの身でありますので、三浦しをんさんの趣味の変遷、周りの友人達の様子には既視感を覚えましたが、それがここまで面白く、秀逸な語彙で日記になるとは。

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2023年11月29日

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しをんさんの日々を覗き見出来た感覚。
しょうもない事ばっか考えてて面白くて笑いながら読んでしまった。
自分も面白おかしく生きてこーと思える1冊。

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2023年05月22日

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エッセイ、と呼んでいいのかしら…しをんさんの日記を盗み見してる気分だった。時々、しをんさんが見た夢の話があったけど、あれ短編集で出してくれないかな…作家さんは見る夢も素敵なのですね。

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2023年05月19日

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ゆるゆると読めてフフフと笑える日記。漫画やドラマを存分に楽しんでおられて、羨ましい!仕事に追われて悲鳴を上げている日も多数あるけれど、好きなことに囲まれて生きているって、いちばんの活力だよね、と常に本に囲まれている(というか、自ら囲んでいる)私は、強く共感しながら読んだ。
言葉に対する考察も作家ならではの感じがあって、面白い。

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2023年02月08日

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名作『風が強く吹いている』の著者による日記の形をとったエッセイ集。著作をイメージすると、ギャップに目眩がする。いやはや、著者の腐女子っぷりには潔ささえ感じる。理屈っぽくて、めんどくさそうで、BL好きで、母親とよく喧嘩して、、、なかなか、興味深い方である。

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2022年02月20日

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三浦しをん先生の日々を綴った日記です。
気負うことなく、好きな時に、好きな所から読むことが出来て、先生が読んだ本の紹介や、面白エピソードが詰まってます(*´ェ`*)

冒頭に、

三島由紀夫は日記に「尾籠(びろう)な話で恐縮だが」と書いた。その逸話を思い出すたび、由紀夫に好きだと叫びたくなる。

いうような一文が書かれています。

日記は基本自分しか読まないのに、誰かに恐縮する三島由紀夫。気のつかえる男。

三浦先生の感想に「なるほどな!」と、私も由紀夫に「わあ」となるのでありました(笑)

と、まあ。そんな風に三浦先生の脳内が漏れだした、漏れすぎな一冊。

されど、やはり素晴らしき作家さんだな、という事を感じさせる知識がチラリと覗いたり、素敵な一文が現れたり。さすが!という部分も感じるのでありました。

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2020年10月28日

Posted by ブクログ

日記。それは自意識との戦いであり、記録に対する人間の執念であり、己の欲望の表明である―。弟に罵られ、母とケンカ、父の独り言を聞き流し、祖母とテレビ談議に花を咲かす。オタク仲間と萌え果たし、海賊になった夢を見る。山積みの仕事は捗らずとも、山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想力の申し子にかかれば日常が一大スペクタクルへ!豪華脚注と最新日記も収録した爆笑エッセイ誕生。

「こんな夢を見た」、こんなシュールな夢、見たことない。さすがです。

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2020年02月15日

Posted by ブクログ

インターネットで2年間つづけた日記を取捨選択。いっそのこと消えゆくに任せたほうがよかったのでは、と思えるようなビロウな話ばかりですが、お楽しみいただければ幸いです。自意識すげえな、と思われないといいのだが。

作家さんの日常。楽しく面白いエンターテイメントに満ちてて、ストーリーな夢も見るし、普通人より一段上の精神生活。徹頭徹尾自分のことにかまけている幸せ。

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2019年10月12日

Posted by ブクログ

日記を読むのが苦手、ひとの夢の話が苦手で、単行本の時挫折したのだが、三浦氏の著書をだいぶ読んだことだし文庫化したことだしで再読。読み終えた。短めのエッセイみたいな感じだった。

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2019年07月19日

Posted by ブクログ

まさに尾籠な話がたくさんの、三浦さんの日記、ときに週記(誉め言葉)。10年前の日記だからか、普段のエッセイよりさらにフリーダム。文庫版で追記されて脚注もあるので(そしてけっこう笑えるので)今読むなら文庫版。
何てことないことを面白く伝えてくれたり、くだらないことをやはりくだらないと笑わせてくれたり、たまーになるほど!と思わされたり。気楽に読めて気楽に閉じられる。そして、やっぱり題名が素晴らしいねということだな。

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2018年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・自分の住まいを火宅、実家を本宅と言う。
・漫画に造詣が深い(BLもの)
・自分のことを(エッセイの中で)俺という。
・タクシー運転手さんとの会話のネタ多し。(面白い)
・ディズニーランド(全く興味ないようだ)のことをネズミ御殿と読んでるのには笑った。

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2018年10月26日

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