三浦しをんのレビュー一覧
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目次には7篇のタイトルが記され、各物語の巻頭にかぐや姫や花咲か爺などの昔話の概要が記されている。
各々の短編と昔話との繋がりがよく分からないままに読み進んだのだが、やはり?マークが頭を過ぎる。
第7話:懐かしき川べりの町の物語せよ=桃太郎
私はこの一編がお気に入りとなった。
高校生の桃太郎ならぬ強面のモモちゃんは、みんなに恐れられている存在だった。
モモちゃんは、モデルのような美人同級生の宇田鳥子が恋人だった。
そしてモモちゃんと同じマンションに住んでいる年下の有馬真白が、子分のように連んでいた。
そしてモモちゃんとお友達になりたかった語り手の僕も、何となく仲間入りを認めてもらった。
モモち -
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読み進める手が止まらない!!という感じではなかったので少し読み終わるのに時間がかかってしまいました。
神去村に高校卒業と同時に働きに行くことになった主人公。
その主人公の日々の記録という形で物語が進んでいく。
「なあなあ」が口癖の村人はみなあたたかいが、田舎であるためよそ者を受け入れない人もいたり、、、
林業を通して村に馴染んでいく主人公。
仕事の様子や村のお祭りの描写などがすごく細かくかかれていて、イメージしやすいし実際にこんなお祭りあるんだろうなあと思った。
狭い社会だからこそ人間関係は結構複雑で、主人公が思いを寄せる女性とはあまりうまくいかず、、次巻につながるのかな? -
Posted by ブクログ
30年以上、毎年母校を応援しながら箱根駅伝を楽しんでいるファンとしては、トントン拍子で進む展開に「そんなに甘くねえーぞ」と思いつつ、いざ箱根駅伝が始まると、涙が止まらなくなった。
なぜ走るのか。走ることに意味はあるのか。
走るために、なぜ己は強くならなければならないのか。
主人公の走をはじめ、全員が自問自答する。
答えは出ない。でも走ることで見えてきた景色はあった。
そして目に見えない信頼が駅伝を通して育まれていた。
9区、スタート直前、走は緊張から震えがきて、思わずハイジに電話をする。
そしてハイジから、「きみに対する思いを、『信じる』なんて言葉では言い表せない。信じる、信じないじゃ -
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ネタバレ1人で店を経営していたネイリストが新しい店員を雇ったのをきっかけに、自分の世界を広げていくネイリストお仕事話。ネイルとネイリストへの説明・業界話が楽しいです。所々に配置される、自分にはない才能を持った昔の相棒に向ける憧れが切ない。
新しい相棒の若さとエネルギーに救われながら、自分で、昔の相棒への感情を整理できたところが読んでいて、よかったね、と心から微笑えんだところ。「わたしはあなたになりたかった」って、人への好意として最上級ではないか。
主人公が、「あなたになりたくて、でもなれるわけもなくて、離れて数年経って自分の良いところをやっと肯定できるようになった」ことに安堵する。強すぎる憧れと