あらすじ
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。(解説・最相葉月)
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丁度箱根駅伝が行われる時期になったので読みました。三浦しをんの中で描かれる頑張っている人たちは気持ちよく応援したくなる人がたくさんいます。今作も全員応援したくなりました。特に神童が山登り区間でふらふらになりながらもゴールした時には涙があふれていました。たった10人しかいないけど大手町から芦ノ湖に行き、そこから大手町まで襷をつないだ竹青荘の住民たちには最大限の拍手を送りましょう!
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今年の箱根駅伝迄には読みたいと思い立って、年末に購入した一冊。間に合ってよかった!
駅伝経験がない、でも素質も結束力もある10人が補欠が1人もいない状態で箱根駅伝に挑戦する。スポーツとは自由で平等な場所であり、改めて、、そういう場所でないといけないんですよね。あり得ない設定ではありますが?、予選会のあたりから笑いあり、涙ありで引き込まれて一気に読めました。今年から駅伝の見方が変わるかも。
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2025年ラストの作品。
ラストにいちばん良い作品に出会えた。今出会えて良かった。とりあえず年始は駅伝見ます笑笑
たった10人で選ぶ箱根駅伝の物語。
後半は自分の涙腺に引っかかりまくりで、いちいちグッときてた。
こないだ人生初フルマラソンに参加してみて、この1年間ずっとランニングもしてきて市民ランナーやったんやけど、それもあいまって長距離の中身も読み込めた。
個性豊かな10人の選手で、それぞれをしっかり深ぼって、視点もころころ切り替わってるねんけどそれも違和感が全然なく、みんなに感情移入してしまった。
一見ありえない展開なんかもしれへんけどそれでも、寛政のみんなの努力はしっかり描かれてたし、全員が超一流の選手なんじゃなくて、それぞれの個性を活かした走順にしたり。
これからもランニングは続けたいし、この本はまた改めてずっと読んでいきたい1冊になりました
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「そんなに急いで行きたきゃ、ロマンスカーにでも乗って行け。」
かなり昔に読んだ本だが、10年近く経った今でも印象に残っている台詞。
軽い冗談のようでいて、実はこの物語の核心を突いていると思う。
箱根駅伝は速さを競う競技だが、著者は「速さ」そのものを価値として描いてはいない。多分。問われているのは、なぜ走るのか、誰と走るのか、どこまで行きたいのかという点で、これは人生やビジネスも一緒だと感じる。
ロマンスカーは、速く、楽で、確実に箱根に着く。だからこの言葉は「急ぐこと自体を目的化してないか?」という問いではないか。
最短で成果を出す方法、効率よく評価されるルート、正解らしきフレームワークは常に提示されている。
けれど、それに乗って到達した先が、自分や組織にとって本当に意味のある場所・過程かどうかは別の話だ。
才能や近道よりも自分の足で進みながら走る意味を書き換えていく…それがもうひしひし伝わってくるものだから再読しても泣ける。
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文庫で650ページ超の大傑作。
新年、箱根駅伝が始まるまでには読み終えるかなと読み始めたけど。とにかく面白いからページ捲る手が止まらないよね。
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読んだきっかけは会社からの課題だったが、あまりの面白さに引き込まれ、そして時々涙ぐみながら読み切った。個性豊かなメンバーを箱根駅伝へと導く清瀬。毎年箱根駅伝が好きで見ているからこそ、そこに出場し、さらに上位を目指すことの難しさはよく分かる。フィクションだからといえばそれまでだが、練習の様子まで緻密に描かれる様子を見ると、本当に現実の様な気がして、本戦に入った時なんかは本当に祈る様な気持ちでページを捲って行った。
厚めの本だったが、読み終えて何だか寂しい気持ちになる。三浦しおん、素晴らしい。
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走の走ることが好きという真っ直ぐで純粋な部分が美しくて好きになる。
走はずっと我慢できずに手が出てしまう性格に向き合ってた。走はそれを弱さだと認めて、清瀬という強い人を見て、自分も強くなりたいと思い、成長していく。走は素直で逞しい人間なんだなと思った。
駅伝は、足が速いだけでは乗り越えられないいくつもの壁があるものなんだと知った。
走が駅伝を目指す過程で強さの秘密みたいなものに徐々に触れていく瞬間が印象的だった。
「強さとはもしかしたら、微妙なバランスのうえに成り立つ、とてもうつくしいものなのかもしれない」という言葉が印象に残っていた。
そうして強くなった走が9区でみせた走りは美しくて、走の研ぎ澄まされた世界に引き込まれるような力があった。
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展開が目まぐるしく、どんどん読んでいる私自身も一緒に応援をし、走り、起こっている出来事の一部になれるような感覚になれる本。
何度も再読している本。久しぶりに改めて再読。
やっぱ、なんか、良いですねぇ。(個人的に何度読んでもなんかいいなぁと思う本ってあると心がほくほくする感覚がします。)
主人公の成長も凄まじいですが、参加する10人それぞれの生きてきた過程、向き合っていく描写。皆、違うのに、でも、『箱根駅伝』という1つのことで繋がる。
目先だけのことが全てなのか?真に大切なことはなにか?主人公達があまりにも早く走るので、読んでるスピードも勝手に上がっていく感覚があります。でも、そんな中でも考える大切さを学べる本だと思います。
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箱根駅伝のバックストーリーから知ることができた。駅伝ランナの「強さ」とは速さではなく、自分と向き合い、仲間を信じ、最後まで走り抜く心の在り方なのだと学んだ。目標に向かって努力するプロセスで得られる成長と絆の尊さ。結果だけでなく、そこに至るまでの一歩一歩に価値があることを教えてくれた。スポーツの本質、人生の本質を見つめ直すきっかけになった。次回の中継では本書を片手に観戦することになるだろう。
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作家の取材力、表現力に関心する。
読んでいて、その情景が浮かびあがってきます。
個性のあるメンバーの姿や、走り方がイメージ出来てしまうから凄いです。
途中からいつの間にか涙が溢れていました。
実際に駅伝を見ていたかのような読後感です。
感動てきる小説に出会えて良かった!
Posted by ブクログ
竹青荘というオンボロアパートに住む10人の学生。大半は陸上経験無し。そんな彼らが箱根の頂点を目指す物語。
とにかく熱い。心も身体もアツくさせてくれる。
自分も部活をそこそこしっかりやっていた事もあって共感できる部分や尊敬できるところがあってとても面白かった。
良いシーンは山ほどあるけど一番好きなのはハイジが走に対して「お前は最高のランナーだ」と、言ったシーン。その前のセリフ含めて最高すぎる。
読み終わってから割とすぐにこれを書いてるけど興奮しすぎて上手く言葉にできない。
今すぐにでももう一回読みたい。号泣不可避。
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読み始めたら続きが気になって読書の楽しさを久しぶりに味わえた一冊。
箱根駅伝を来年は見ようと思う。走るという単純に思われるスポーツの奥深さと、想像を超える練習内容、普通の人にはできない。素晴らしい。
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ランニングをしていて下り坂に差し掛かるといつもユキ先輩を思い出します。あまり興味がなかった箱根駅伝ですが、この本を読んでからは熱中して応援するようになりました。箱根駅伝のテーマソングの中でBUMP OF CHICKENの『ロストマン』が個人的にはこの本に一番合っているように感じます。大好きな作品です。
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素晴らしい!!青春×スポーツで感動必至!
走、ハイジ、そのほかのみんな、それぞれの苦悩や生きる世界があり、皆がまとまって一つの目標を目指す美しさ。時に脇役に徹することができる強さ。何度も涙しました。
Posted by ブクログ
これまで箱根駅伝のみならず、走ることとは無縁な人生を40年以上送って来ました。
たまたまこの作品を知り、走ることへのひたむきさ、厳しさ、人間模様、その全てが新鮮で、面白くて仕方がありませんでした。
これがきっかけとなって、他の箱根駅伝にまつわる小説にも興味を持ち、箱根駅伝自体にも興味を持ち、ゆかりの地をウォーキングしたりしています。
世界を広げてくれた作品です。
Posted by ブクログ
【短評】
久方振りの三浦しをんは、箱根駅伝を描いた青春小説である。
長距離走は学生時代の持久走程度しか経験がない。その経験も「キツイツライ」という思い出で満ち満ちており、走る喜びとは無縁な私だが、まんまと夢中になった。
魅力的なキャラクタを産み出し、動かすのが上手な作家と改めて思った。
暴力事件により高校の陸上部を退部した蔵原走(くらはらかける/カケル)は、寛政大学『竹青荘(通称:アオタケ)』の住人・清瀬灰二(きよせはいじ/ハイジ)にアオタケへの入居を勧誘される。ハイジには密かな野望があった。
地方出身の秀才「神童」、漫画を愛する美形「王子」、双子の「ジョータ」と「ジョージ」、弁護士志望の「ユキ」、国費留学生の「ムサ」、クイズ好きの「キング」、ヘビースモーカーの「ニコチャン」という個性的なアオタケの面々を前に、彼は突如として宣言する。
「ここにいる10人で箱根駅伝を目指す」
漠然と駅伝強豪校の物語を想像していたため、素質はあれど素人同然の面々で箱根駅伝を目指すという展開に驚かされた。そして一気に惹き込まれた。現実と虚構の塩梅が考え抜かれており、ともすれば「ありえないだろう」と思われる突飛な挑戦に一定の説得力があったのが非常に好感が持てる。
登場人物が兎に角魅力的であり、動いているのを見るだけで楽しい類の作品。駅伝という内省の極地とも言える行為を通じて、各人の思いを掘り下げていく構成も良い。誰にも彼にも愛着があるので、声援を送るように、一心不乱に読み進めることが出来た。途中で止められない類の作品である。
【気に入った点】
●十人十色の素敵なキャラクタが勢揃いな作品だが、個人的には「ハイジ」を推したい。「アオタケ」の精神的な主柱であるのは勿論だが、自堕落な大学生を文字通り走らせるため、時に手段を選ばないギャップも良いではないか。超人めいたカケルも良いが、頑張るハイジも良いのである。
●走ることの意味。強さの意味を考えさせられる。「新幹線に乗れ!」は良い指摘だと思う。厳然とした「差」を認めつつ、彼らは何故走るのか。正月には一度駅伝を見てみるのも悪くもないかもな、と思った。
【気になった点】
●エピローグが少々薄味と感じたが、まぁ、いちゃもんの類である。全てを出し切っており、きちんと最後まで燃えきった作品だと思う。
読み始めると止められなくなるので、時間を確保したうえで挑戦することを強く勧めたい。
Posted by ブクログ
個性豊かな10人のメンバー。
人物描写が丁寧なので、まるでそこにいるかのようにそれぞれの人物像が浮かび上がる。
最初はてんでバラバラだが、やがてひとつの目標に向かって団結していく様は、とても爽快で温かい。
ボリューミーだけど捲る手が止まらない。
辛い時や苦しい時、またそうでない時でも何度も読み返したくなる本。
Posted by ブクログ
かなり良かった
今回は、走るようになってから読み返したので、キロ◯分ってのがどれぐらいか分かるのは良かった
あと、忘れていたけど一人一人が走る時は一人一人にフォーカスしていたんだなと思った
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1. 前半と後半の構成の面白さ
前半はハイジと走を中心に物語が進み、二人の関係や葛藤が軸になっていた。ところが駅伝パートに入ると、各メンバーにスポットライトが当たり、それぞれの背景や走る理由が明かされていく。読み手としては、その掘り下げが面白い一方で、駅伝の行方が気になりすぎて「早く次を!」とじらされる感覚もあった。この“焦らし”は、物語を一気に読む没入感を高めていたように思う。
2. 喧嘩の場面の熱量
特に印象に残ったのは、メンバー同士が感情をぶつけ合う喧嘩のシーン。言葉を選ばず、ストレートに相手に向けて本音をぶつける様子からは、青春の衝突の眩しさと痛みが同時に伝わってきた。『舟を編む』の静かな熱意とは対照的で、こちらは炎のような熱量。自分は普段、感情を抑えてしまうタイプだが、時にはこんな風にむき出しの気持ちを出せたらと思わされた。というかあの時に戻りたい。。
3. 「走る意味」をめぐる会話
「きみの価値基準はスピードだけなのか、だったら走る意味はない」「走ることに理由や動機は必要ない。ただ呼吸するのにも似た、俺が生きる為に必要な行為だ」こうしたやり取りが繰り返され、物語全体に「走ることは何か?」という問いが響いていた。大人になると、行動には必ず目的やインセンティブを求めがちだ。だが、この小説は「理由などなくても、自分にとって欠かせない行為は存在する」と教えてくれる。自分にとってそれは何かを考えたくなった。
Posted by ブクログ
陸上未経験者含む10人で箱根駅伝を目指すなんて、現実じゃ絶対無理じゃん!
って思ったのも忘れるくらい、応援しながら読んだ。
信頼し合える仲間と出会えて、目標に向かって
一人ひとりが努力している姿に、青春っていいなあとうらやましくなった。
爽やかな読後感。
Posted by ブクログ
箱根駅伝を描いた作品を何冊か読んだが、本書がスポットを当てている点も実に魅力的です。
個人的に6区を魅力的に描く作品には出会えていなかったので、そこが印象的だったのと、復路は見た目と総合順位が違うことがあると意識させられたのも新鮮でした。
1年間の物語を疾走感をもって、読み進められます。
Posted by ブクログ
青春エンタメ小説。
キャラクター、ストーリー等全てが漫画みたいだなと思いながら読んだ。
分かりやすく、頭の中で映像化するのが容易なのでどんどん読めるので、高校生くらいで読むとすごく面白いと思う。
走ることと駅伝に興味が湧いた。
Posted by ブクログ
読んでいてずっと楽しかった。
10人のキャラクターが愛おしい。
最後、箱根本番を読んでいるときにそれぞれの区間によって読み心地?が全然違く感じて驚いた。ニコチャンやキングのときはページをめくるのも苦しくペースが落ちたが、走の区間では文もサクサクと進んだ(ような気がする)。
情景が沢山描写されていて場面が浮かんでくるから、普段漫画とかアニメとかがメインな人もチャレンジしやすいんじゃないかなと思う。
Posted by ブクログ
神去シリーズで三浦しをんさんの世界観に惹かれたので、こちらも読んでみました。
メンズが良いんだよな。青春。
本当の男というのは、もっと馬鹿でもっとくだらない生き物だと思うのですが、三浦しをんさんの描くメンズは青い。
文末の解説で、こんなの空想だファンタジーだという話に触れていたが、そんなことは読み始めた段階からおおよそ想像に難くない。
その結末に向かっていく過程を楽しむのだ。
Posted by ブクログ
箱根駅伝を通して走る事の美を表現している。
単純な走る行為の究極を追い求める。
箱根駅伝を目指すチームの結束や個々のドラマや感情の変化など見どころが多く一気に読める作品。
Posted by ブクログ
未経験なのにあんなに練習を頑張って箱根駅伝出るアオタケの住民たちすごすぎる。王子…っ!!
私は10kランでももう死にそうだったから、彼らの凄さが尋常でないことがよくわかるよ。かっこいいー!
後半はちょっとうるっとシーンもたくさんでした。
Posted by ブクログ
風が強く吹いている
僕は箱根駅伝が好きじゃない。学生への過度な期待、栄光よりも悲劇を強調する御涙頂戴、全体主義、日本だけのガラパゴス競技、外国人への風当たり、テレビの前での勝手な評論、嫌いな箇所を挙げれば限りがない。
でも走ってる選手を嫌う気持ちは毛頭無い。というか尊敬する。あんなに苦しい競技に対して、あんなに強く頑張れる人達を。
本作の皆も、走ること、強いこと、そして生きることに向き合っていく。競技だから順位は付くが、彼等が目指すのはそこでは無い。負け惜しみではなく、一人一人で異なる頂点を目指す。それは走る人も走らない人も、自分にどう勝つか、全ての人へのエールに感じる。
きっと実際の箱根を走る彼等も、自分との闘いに一所懸命なんだ。雑音に惑わされず自分と向き合う、彼等に思いを馳せて見るのも良いと思った。
Posted by ブクログ
30年以上、毎年母校を応援しながら箱根駅伝を楽しんでいるファンとしては、トントン拍子で進む展開に「そんなに甘くねえーぞ」と思いつつ、いざ箱根駅伝が始まると、涙が止まらなくなった。
なぜ走るのか。走ることに意味はあるのか。
走るために、なぜ己は強くならなければならないのか。
主人公の走をはじめ、全員が自問自答する。
答えは出ない。でも走ることで見えてきた景色はあった。
そして目に見えない信頼が駅伝を通して育まれていた。
9区、スタート直前、走は緊張から震えがきて、思わずハイジに電話をする。
そしてハイジから、「きみに対する思いを、『信じる』なんて言葉では言い表せない。信じる、信じないじゃない。ただ、きみなんだ。走、俺にとって最高のランナーは、きみしかいない」。
人より早く走ることだけが価値じゃない。
ハイジにとって、走はかけがえのないランナーだった。
走は走ることすべてを理解してくれたハイジの言葉で、これからもずっと走り続けることができる。
もう、ここで涙腺崩壊。
「出来過ぎ」と思いつつ、しっかりと感動。
これで正月の箱根駅伝も勝手に思いを馳せて、勝手に感動して涙を流しながらテレビを見ることになりそうだ。