あらすじ
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。(解説・最相葉月)
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Posted by ブクログ
とてつもなく衝動的な感情を直に受けることになった。今まで自分がスポ根魂と揶揄していた正体が、こんなに綺麗でずっと見ていたくなるようなモノだったとは知らなかった。
そりゃあもう、走るしかなくなるよなぁ……。ハイジさんの強い優しさに、全員のハイジさんに対する感謝に、走への羨望に、何度も泣きそうになった。
終盤のアオタケ全員のモノローグは、ここまでの軌跡の答え合わせだった。みんな思うことが違っても、誰かのために、自分のために走っている現状、この苦しみも何もかも自分だけにしかわからないのに、誰かと走っている確信がある。ここだけ共通していた。それが凄く羨ましいと思えた。別段、「走る」ことに対しての話だけじゃなく、生命活動に必要は無いが、自分という存在を証明する呼吸に似たそれがあること。それを共有できる仲間がいること。強くなれること。 生きるとは、そういうことじゃ無いかと思えた