あらすじ
人気作家のベスト&ロングセラーエッセイ集、待望の文庫化!
ミウラシヲンが描く、おおむね幸福な日常とは?
期待値を余裕で超えてくる面白さ! 電車のなかでは読まないでください!?
靴とネイルと観葉植物に愛を注ぐもオシャレな部屋には住めない定め、
旅先ではなぜかかならず脱力事件勃発、本を開けば文豪のツンデレな振る舞いに心奪われ──
きらめきがまぶしすぎて直視できない日もあるけれど、それでもわが心を打ちぬく「キュン」のある毎日は、おおむね幸せです。
「文庫追記」でバージョンアップもぬかりなく、ますます面白さてんこ盛り!
読み始めたら止まらない、人気作家の愛と情熱ほとばしるエッセイ集!
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「残念すぎるお知らせだよ」と友人はため息をついた。「私たちはどう努力しても、絶対にオシャレな部屋には住めない運命ってこと?」
「つらいけど、そういうことになるね。だって、漫画や洋服がドワーッとある部屋を見ると、どんな気持ちになる?」
「『すごいなあ!』って、うきうきわくわくして、幸せを感じる」
「でしょ? それが私たちにお似合いの部屋ということだよ」
「しをんちゃん。今後も収納が多い倉庫みたいな部屋を探すから、手を貸して。
収納たっぷりでさえあれば、ネズミと酸っぱいパンを分けあうような薄暗い部屋でもかまわない」
「ラジャ!」
──本文「オシャレな部屋への憧れ」より
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
クスッと笑えてほろっとさせられた。
エッセイを久しぶりに読んだけれど
やっぱり面白い。
ただ、ヒヨドリのヒナのお話は
とても気持ちが揺れた。
小さなヒナが頑張って生きようとしていた。
助けることが出来なかった時の
なんとも言えない無力感たるや。。。
笑えるだけじゃない。
切ない気持ちにもなり
それでもなんてこと無い日常を
愛おしんで生きておられる
作者 しをんさんの
好きなものや 日常を
覗いてみたくなった。
Posted by ブクログ
エッセイの概要を説明しているプロローグ(というか「はじめに」?)からめちゃくちゃ面白かったです。三浦しをんさんのエッセイをもっと読みたいなと思います。
Posted by ブクログ
三浦しをんさんのエッセイは時に腹を抱えて笑え、時に読みたい本を見つけられ、時に日頃の何気ない描写に感心する。読後には何とも穏やかな気持ちになる。
日ごろの出来事や旅のこと、読んだ本のことをユーモアをもって綴ることができる感性があると毎日がより豊かになりそうだな。
Posted by ブクログ
大好きな三浦しをんさんのエッセイは、物事に対する感覚や、可笑しさを感じるツボが、共感できて、いつも楽しい。日常のあれこれや、旅、本の話等々、どれも愉快。文章のリズムが心地良く、サクサク読める。特に、即身仏をめぐる旅が印象的でした。
Posted by ブクログ
三浦しをんの好きになってしまいました。を読みました。
三浦しをんが面白いと思うことや旅行に行ったときに感じたことなどを書いたエッセイ集でした。
三浦しをんのオタク的な感性や食に対するこだわりそして旅先で出会った人たちとの交流など面白おかしく書きつづられていました。
本文も面白いんだけど、後日談として書かれている文庫版追記も面白い。
三浦しをん節を堪能しました。
Posted by ブクログ
漱石のツンデレぶりを書いたエッセイがいい。
三浦しをんの場合、エッセイは小説とはまったく別物。自分を惜しげもなく(?)さらけ出しているところが好感がもてる。朝ゴミを捨てにゆくスッピンの三浦しをん、ムーミンの本を寝っ転がって読むムーミン似の三浦しをん、そして取っ手のとれたマグカップでルイボスティーを啜る三浦しをん。容易に想像できる。
Posted by ブクログ
しをんさんのエッセイのファンです!砕けたエッセイから知ってしまったので、小説のしをんさんのギャップにいつも面食らう。これがプロと言うものか…!!
気軽に拾い読みが出来て、元気がもらえるエッセイがぎっしり!
何気ない日常をこんなに面白く切り取れるなんて、本当すごい才能。「地球上のどこかに私に向いている職業もきっとあるはず」と他の職業に思いを馳せる話があったが、いやいやこれほど作家で実績を残されていて何をおっしゃる?とつっこんだのは私だけではないはず。あと、「本当に結婚したいと思ってますか?」と問い詰めたい。(余計なお世話)
Posted by ブクログ
三浦しをんさんのエッセイは初めて読んだのだけどとても好きだった!
文章のノリ(適当さ)が心地よく、フフッとなった。
即身仏についてめちゃ興味を惹かれた。
私も今度旅で見てみたいものだ。
Posted by ブクログ
三浦しをんのエッセイ。この人の小説ファンだけど、この人はエッセイも面白くて、たまに読む。今回のエッセイは掲載誌が企業の社報だったりするからか、弾け度合いが薄めかもしれない。もしくは年齢を重ねたからか?初期の頃のWEB掲載物の方が、思う存分にそのオタクぶりや怠惰ぶりをさらしていたような。しかし多作の人なのに、エッセイではあまり仕事をしていないようにも思えるくらい好きなものにまっしぐら。眩しい。書評が独特で好き。
Posted by ブクログ
しおんさんのエッセイ初めて読んだーー
こんな感じ何だーー
意外とテンション高め?とゆーか
なかなか面白い感じの方だなーーと
友達だと楽しそう
虫たちとの攻防とか結構共感するとこ多くて面白かった
お風呂場に観葉植物、とゆー感覚はちょっと分かんないけど
そーゆーのもありなんだーと
即身成仏の仏様に会いに行って見たくなった
Posted by ブクログ
この方のエッセイをはじめて読んだ。
わりと軽いタッチが前半は多め。
でも後半になると、はっと気づかされる文章もあり、流し読みはしないほうが良い。
Posted by ブクログ
サラサラと気楽に読める。
特に印象に残ったところ
希望の塔-なぜ、ひとは積読するのか?
積み上がる本とは希望なのだとも言える。
明日も生きて、これらの本のなかから一冊読みたいなとか、知らなかったことをまだまだ知りたいなとか、自分自身や未来への希望の象徴なのだ。
Posted by ブクログ
多くの名作を世に送り出してきた三浦しをんさんのエッセイ集。
等身大をテーマにという事であろうが、予想以上にずぼらな生活と小事件(というよりしょうもない出来事)が多々発生する。
本人も頭空っぽで書いたと言っているが、読むほうも頭空っぽで読める。
普段読んでいる著作とのギャップに驚くが、別の意味で人を引き付ける作品。
Posted by ブクログ
三浦しおんさんのエッセイをまとめたもの。いろいろ散り散りになった話を、再構築することで会う程度の塊を作っていく。小説とは異なりエッセイとは人に、何かを与えていくもの。ある時は、そうだよねーという同調的な感情。ある時は、自分もやらなきゃ、とやる気スイッチを押してくれたりする。未だかつて村上春樹のエッセーを超えるものはないんだけど、こうした文章のプロが書いたエッセイはやっぱり素晴らしいといつも思う。
コロナ禍でマスクと席を開けて開催されたEXILEのコンサート。隣の女の子がタオルを噛んで声を出さないようにして見ていたことが美しいというエッセイ。のちに、COCOAというアプリが廃止され、政府のデジタル力のなさを一般市民として指摘するというもの。そうなんだよね、実情は省庁が身動きできないんだ、日本は。予算と政策で成り立つ法治国家の限界は、リーダーシップの欠如でもある。みんなが横を見ながら、横断歩道を渡る。
蕎麦屋とJAZZ、トイレに飾ってある素敵なものを写真集にしてみたら、とにかくいろいろ飛んでいく話題。そして、花粉症の話題も。しおんさんは、結構重度の花粉症らしい。花粉症の辛さを表現しているところは結構本気度を感じる。エッセイ自体が締め切りがあり、それに合わせて取材と称した旅行があり、その中から紡ぎ出す。
山形の芋煮のくだりがある。日本人人口のほぼ数%であろう山形の人たちのソウルフード。聞いたことも、食べたこともなかったけれど、シンガポールのこの地で山形出身者がいたことにより、飲み屋で一軒芋煮を出すお店があり、山形県人会が開催されるこの店が大事だが、シンガポールのBBQサイトで芋煮パーティができた話など、愛を感じたものだ。しおんさんも、この愛に触れて、エッセイを書かれたものと理解した。
エッセイの中で、すごく素敵だなと思ったのは、本当に読んだかどうかはともかく、谷崎潤一郎の細雪を読んだ、という話だ。作家ともなると文章を書くことと同じくらい、読むことも仕事のうちという気がしているのだけれど、細雪を読むのは、仕事のためか、本当に自分のためか、どちらかだろう。後者であれば、そこから紡ぐエッセイにも情緒がある。人は、過去を振り返るのが苦手だが、過去の名作に触れることはできるからである。
ジェーンスーの私が求婚されない101の理由、についても、書かれていて、しおんさんは、肯定的に今をそれでいいという慣性の法則を認める人の文章が好きな様子。すごく、自分を押し付けない、自分らしく、相手に求めない、生き方をいい生き方とすることで、肯定感という流行よりもより本質的に、辛くないということなんだろう。学生に読書のアピールをしてほしいと言われても、別に読書を好きになる必要はないと考えている。それはそうなんだろうと思う。読書が好きでなくても人生は進むから。読書があった方がより人生が豊かになる、いろいろなことを知れるということで、読書に触れてもらうことはすごく良いことだと自分は考えているし、嫌いだった子供の頃にどでかい本棚を楽しそうに見て、本を選ぶ両親の姿を見て、なんとなく無理やり触れさせられた読書。今は、年間200冊。そんなことってとてもじゃないけど想像できなかった。相手に求めて、できない相手を変えようとし続ける方にとって、そこをきちんと主張しているだけ、と捉えれば相手がしれに乗るかそるかはまた別問題と整理される。名著だが、確実に社会ではどうなるんだろうか。なぜなら、社会では、政治では、経済では、相手と完全にコンフリクトを持つ状態で、相手の都合を理解して、自分の結論を通す必要があるからだ。自分がいいと思うクリスマスプレゼントを買ったことがある、そういう人はバツだそうだ。悲しいなと思う。そこが、おそらく読む人のタイプによって、決定的に合わないんだろうと思った。家庭と仕事は違うから、それはそれで別物ではあるのだけれど。
まほろの作者しおんさんのほっこりとした、日常のイラっとや、ムカっとしたことを土台にしたエッセイ、カフェでゆっくり堪能させていただきました。
Posted by ブクログ
某雑誌でたまに見かける三浦しをんさんのエッセイはいつもなんでか絶対読んでしまうので、本書を買ってみた。
なんて事ない日常も旅の思い出も面白おかしく表現されてて、とっても楽しかった!
私も日々、小さなことにも目を向けて楽しみたいなーっと前向きになれた☺️
Posted by ブクログ
楽しく読んだ。どこそこに取材で行った、と読むと、「あの作品だな!?」とピーンときたりするのも楽しかった。
登場人物がわりと唐突に恋に陥りがちなのは、作者の影響らしいというくだりが面白かった。
Posted by ブクログ
作家さんは、いや、しをんさんは、いや、三浦さんは、こういう風に日々感じておられるのだな…東京の方なのに、関西臭を感じる言動は、何故なんだろう…
しをんさんエッセー 惚れてまうやろ。
Posted by ブクログ
あとがきにも書かれている通り、筆者の楽しかったことや、興味深かったことがかかれており、あまり脳ミソを使わず楽しめた。苦労や愚痴は書かずひたすらに自分をバカさ加減を笑ったり、嘆いたり、、しをんさんってこんな方だったんだと!!!初めて知りました。
それにしても、タイトルの『好きになってしまいました』はいい言葉だと思う。
Posted by ブクログ
再読。エッセイ集。エッセイからはお仕事をしている様子がうかがえないのにも関わらず、きちんと小説を出し続けられていて、不思議な気分になる。真似したいけど真似してはならないと戒めている。全集『戦争と文学』は是非読みたいが、全二十巻とは・・・。
Posted by ブクログ
三浦しをんのエッセイ。
好きになってしまいました。
私はなにか(だれか)を好きになってしまう理由がよく分からないことが多い。ただ、どんなときも自分の好きを伝えずにはいられなくなってしまう。きっと、三浦しをんさんはその点が似ているんだろうなと思った。
いくつか心に残る言葉もあったがその一つが下記である。
他者の存在が、気配が、日常に輝きや、ときとして軋轢を生じさせる。この世界のうつくしさの根底はやはり「多様であること」「自分の意のままにならぬこと」こそある。
自分の意のままにならぬことがあるからこそ、人生は面白く、学びがあるのだと教えてくれる。
Posted by ブクログ
三浦しをんさんのエッセイ集。
日常の何気ない様子や、旅先での出来子供などが独特の目線と言葉で紡がれている。
三浦さんの言葉で紹介されるとどうも魅力が増すようで、新たに旅してみたい場所や、読んでみたい本などがたくさん見つかった。