三浦しをんのレビュー一覧
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ネタバレ生と性の物語。あけっぴろげに性のことが書かれていて、逆に新鮮だった。
今彼とうまくやってるところに3年間行方知れずの元彼が突然帰ってきて三角関係が始まった喫茶店勤めの女性の話と、セックスしたがるおじいちゃんの話と、喫茶店と花屋を経営する夫婦と浮気の話と、謎のキノコで意気投合し人を殺したことがあると打ち明けるトリマーとでかいプードル飼ってるコワモテヤクザの話と、木暮荘の住人で下の階に住んでる女子大生を覗き見するサラリーマンの話。みんなちょっと世間の感覚とズレてるように感じてハマらなかったが、女子大生の光子の話がまぁ深くて先ほどまでのギャップで刺さった。子どもが産めないから親にはなれない、は違う。 -
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主人公の描写がとても素晴らしかったです。理屈っぽくて、素直じゃなくて、でもちょっと弱気。ちょっと面倒な人間かな(笑)なんて思ってしまいました。
主人公はネイリストですが、自分に足りないものに悩み、もがきながらも、努力と経験と年齢を重ねながら受け入れ、それでも向上心を持ち続ける姿は、どんな分野にも通じることだと思いました。
時折挟まれる心の突っ込みもクスリと笑えて面白かったです。
ネイルに縁のなかった私も少しネイルの世界を垣間見ることができましたが、ネイルフォームの描写はネットで検索してもよく分からず(笑)人間、何事にも興味を持って生きていかないと楽しめないなぁと思いました。 -
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本屋大賞受賞作。辞書作りには興味があったので、前々から読みたかった1冊。
面白くないことはなく、スルリと最後まで読めたけども、ちょっと消化不良。
主人公の馬締含め、登場人物はみんないいキャラをしていたし、ストーリーも前向きかつ現実的でいいエンド。特に不満はないはずなのに…
ダイジェスト感を持ってしまったのが原因なのか。グッと来るシーンがなかったというのが、正直なところ。
あと、西岡の嫁さんは理想の女すぎる。あんな都合の良い女の子がこの世の中にいるだろうか、いや、いない。
これが作者が男性だったら、男性の理想像の投影と思えるけど、女性が書いているってことは、実際にあーいう女性がこの世の中に -
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『神去なあなあ日常』の続編
三重県の山奥にある神去村に放り込まれ、林業に従事してきた平野勇気の、一年後の物語。
勇気が架空の読者向けに、神去村のエトセトラを語る形で進行する構成なので最初は?となるが、読んでるうちに慣れてしまった。むしろそれが、三浦しをんさんの茶目っ気に感じられて、親近感がわいた。
前作は、わりと林業にフォーカスした内容だったが、今回はズバリ!神去村がテーマ。
村の起源やそこに住む人々の魅力がぎっしり詰まった一冊。未読の方は、順番に読んで、神去村に心酔する読書タイムを味わって欲しい。
以下、目次
第一夜 神去村の起源
第二夜 神去村の恋愛事情
第三夜 神去村のおやかたさ -
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ネタバレ三浦氏の作品は幾つか読んでいましたが、エッセイは初めて。
なんというか、うっかり人の家を覗いてしまったような後ろめたさ!?を感じてしまいました。
・・・
洗練された文章ながらほっこりするユーモアを湛える小説を多数産み出している筆者ですが、裏?の顔はBL好きなオタク気質な女性、とでも言ったところでしょうか。
とはいえ、その生活は気負ったところや他人と比較するところがなく、とにかく楽しそう。そういう部分は読んでいても微笑ましく、こっち側まで楽しくなってくるようでした。
なかでも氏の妄想力たるや、これは凄い!そしてその妄想に付き合える友人らが居るのも羨ましいですね。そうした重層的なプライベー -
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ネタバレお久しぶりの三浦しをんさん!
表紙だけみてずっと気になってた本で、読み進めていくうちにびっくり、、まさか心中がテーマの本だったなんて、
テーマに対して短編だからなのか重くなりすぎないのも、最後までは私たちには追えないところもとても素敵!彼らは生き長らえてしまったから、苦労も背負って、たまに喜びにもであって、やっぱり生きていくしかないんだなと思った。希望を失い、文字通りお先真っ暗でも、それでも簡単には死なせてもらえない。簡単に生きることもできないのに。
1番好きだなって思ったのは、「炎」と「星くずドライブ」
どちらも終わり方が好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ古い洋館に住む4人の女性の生活を綴るだけかと思いきや、カラス視点での語りや亡き父の魂が河童のミイラに乗り移り娘の危機を助けるといった描写にやや拍子抜けしたものの、軽快で洒脱な文章に時折くすくすと笑いながらぐんぐんと引き寄せられた。
「譲りあったりぶつかりあったりしながら、それでもだれかとともに生きていける能力の保持者こそを、大人というのかもしれない。」(p.54より)
人は誰しもたった1人で生きることは難しい。必ず誰かの支えがあって生きることができるのだ。それを踏まえて、この「だれか」とは家族に限った話ではなく、血のつながりのない「だれか」であっても良いのだと思えた。
この作品や阿佐ヶ谷