三浦しをんのレビュー一覧

  • 『罪と罰』を読まない

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    『罪と罰』を読まずに読む。

    まず自分も『罪と罰』を読んだことがありません。確か主人公は若い男で老婆を殺す話だったはず。それくらいしか知りません。というわけで前半の推理合戦も、後半の読後感想も楽しく読み、『罪と罰』読みたい、と思いました。色々なキャラクターが気になります。これは読むしかないのでは?

    「読む」という行為は、読む前から始まっており、読んだ後も終わらない。読書は一人で完結しない、著者や他にその本を読んだ人、また読んでいない人とのつながりだと思いました。読書万歳。

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    2022年05月01日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらず面白いし、幸せな気持ちにしてくれるエッセイ…
    あれらの小説を書いた人とは思えないほどの自由っぷり!

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    2022年04月29日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    とても軽い語り口で書き方講座という観点を置いておいて、エッセイを読んでいるような気分でも楽しめた。説明も納得のいく話が多く、なんだか自分も書いてみようかなと思ってしまう。
    読み手に伝える工夫と、あとは情熱というのが主か。

    紙質が少し変わっていて、つるつるした感じで質が良さそうだった。

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    2022年04月27日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    ちょっと安っぽいけど面白かった。なーんも考えずに読めた。誰も傷つけない素敵なお話。うっかり社史が読めたらなー。

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    2022年04月26日
  • ロマンス小説の七日間

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    翻訳家のあかりは締切ギリギリまでロマンス小説を翻訳する。同時に恋人の神名や、神名に気がありげなまさみちゃんに翻弄される。
     
    翻訳中の中世の小説と現実世界の物語が同時進行で書かれている。
    互いを投影させながら読むことができて面白い。

    あかりが姫で神名が王子様?とか

    神名が海外に行くことを第三者から聞き、神名を理解できないと苦しんだ日には、小説の中でウォリック(王子様)が殺される場面が描かれていた

    ロマンスとはなんぞや…
    案外現実もロマンチックだよ、ということでしょうか

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    2022年04月10日
  • 政と源

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    今、子供が生まれたてで、
    ひたすら何かに追われる毎日。

    夫婦としては、出会った頃や
    結婚したての時のように
    仲良くて楽しくて、呑気な生活は
    できなくなってしまった。

    なんなら、お互いの役割分担の調整や
    単純に家事育児の業務量増加につき
    疲労も相まって
    仲が悪くなってしまったなあと
    感じる毎日。悲しい。

    そんな時に読んだこの小説。

    歳を重ねた先でも
    本当に大切でその人の幸せを願う相手は
    実はそれほど多くない。
    でも、そのうちの1人にあなたがいる。

    夫婦ってそういうことなんだなと
    改めて思った。

    おじいちゃん2人が主人公なお話だけど
    家族って、歳をとるってって
    いろいろ考えながら読みま

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    2022年03月15日
  • 格闘する者に○

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    本の題名といい、出だしの象選びの姫の話といい、これは不思議な小説かなと思いながら読み進む。漫画が大好きで“脚フェチ”の爺さんと相思相愛、就活中の大学4年生、可南子。彼女を取り巻く複雑な家庭環境。本の題名の由来や家族との関係がだんだん明らかになってきた時は、どっぷり物語に浸かってる。気の置けない友人達や、複雑ながら愛すべき家族に見守られながら“格闘”する姿に○。

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    2022年03月07日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    ネタバレ

    一言で言えば、
    「ブックガイド」
    三浦さん自身も、そう紹介されています。

    目次では70冊ちょっとしか挙がってないが触れられている本は100冊以上。

    文学、歴史、社会問題、芸能、風俗・・。

    様々なジャンルが散りばめられている。

    僕が直感的に読みたいなと思った本は、
    ・『BESTっす!』ゲッツ板谷
    ・『潤一』井上荒野
    ・『なほになほなほ 私の履歴書』竹本住太夫
    ・『圏外へ』吉田篤弘

    フォロワーさんは、三浦さんの、
    「お友だちからお願いします」
    を話題にされていて、こちらの方も読んでみたいなと感じました。

    三浦さんは、
    本に埋もれるような、本を中心とした、食事どきでさえ本と向き合う人生。

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    2022年02月23日
  • 『罪と罰』を読まない

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    いやこれ、めちゃくちゃ面白かった。
    世界的名作、ドストエフスキー作の『罪と罰』を読んだことのない作家4人が、持っている知識(断片的)を駆使し、出版社の人にヒントをもらいながら、作品の内容を想像(妄想)し語り合う企画を書籍化したもの。

    企画からして既にかなり面白そうなのだが、なまじ作品構成や小説づくりを日頃から考えている人たちなので断片からの推理力や展開への発想が鋭かったり、好き放題言ったり盛り上がりがすごい。というかわからないからこそ皆さん言いたい放題。笑

    特に三浦しをんさんによる登場人物へのあだ名の付け方や人物考はかなり笑わせてもらった。
    主人公の名前も「ラスコーリニコフ」じゃとっつきに

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    2022年02月18日
  • しをんのしおり

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    「極め道」「妄想炸裂」と読んだので、「しをんのしおり」。
    これで2002年の春までの三浦しをんさんの人間関係と素行調査終了。

    自分の名前をタイトルに入れるのはチョット…ということもあり、本来なら「人生劇場」をこの本のタイトルにしたかったようです。
    そんなこだわりもあってか、本書に続くエッセイ第4弾は「人生劇場」改め「人生激場」です。
    立て続けに読み過ぎたので、少し間を開けてから読もうと思います。

    平凡な日常の一コマから、無制限にネタが湧いてくる三浦しをんさんの脳みそは凄いなーと思います。
    少なくとも常に私の10倍ぐらいは脳細胞が活動している。
    「高倉健の一日」というテーマで軽く本が一冊書け

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    2022年02月14日
  • 白いへび眠る島

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    原体験というのは、多くの場合幼少期を過ごした故郷にあって、何かしらの不思議な、少し怖い記憶が残ってたりしません?
    なんかあったような気はするんですが、それがどんなかは思い出せないんですが…今思えば不思議な…なんかあったような。
    で、当然のように神社もあって、そのお祭りと縁日にお小遣い握りしめて一日心躍らせていたり。終わるのが悲しかったり。

    生まれ育った場所って、良くも悪くもずっとどこかで繋がっている、というか気になる。同じ時間を過ごした近所の友達も。

    「逃げ出したい場所があって、でもそこにはいつまでも待っててくれる人がいる。その二つの条件があって初めて、人はそこから逃れることに自由を感じら

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    2022年02月06日
  • ロマンス小説の七日間

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    三浦しをんはエッセイから入ったので、普通の小説はこれが初めてになる。
    ところがいきなり始まったのは中世?ファンタジー小説?と思ったら、交互に現代日本の日常生活が。
    なんだか二つの作品を同時に読めて、しかもそれが呼応しあい、結果三作読めたような満足感!
    めっちゃお得!
    それにしても三浦しをんの作品はすらすら読める。
    どんどん頭に滑り込んできて、ノンストレスで一気読み。
    これは言葉の使いたかだけでなく、改行や句読点のリズムも良いのかもしれない。
    久しぶりに素直に「小説って楽しいな!」と思えた作品だった。

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    2022年02月05日
  • 白いへび眠る島

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    文に目が慣れるまで、つまらないと思っていたけど最後は一気にラストまで駆け抜けた。

    不思議なお話だけど、どこか現実味もあってこんな世界があるのも悪くないなと思った。

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    2022年01月26日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    堅苦しい小説の書き方本というよりもエッセイ寄りで読みやすかった。
    小説を書くにあたってどのようなことが考えられているのかが学べて、小説を書かない人も楽しめる1冊。
    時に厳しい指摘もありつつ、一貫して「あなたらしう、楽しんで書く」というメッセージが伝わり、三浦しをん先生の小説への愛情が感じられた。

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    2022年01月13日
  • お友だちからお願いします

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    「お友達からお願いします」は言ったことも言われたこともない。確かに。
    通り過ぎそうな日常のちょっとした気づきが文章になっている。読んでいてクスッとする本。友達と話しているようで、少し元気になれる本。
    冒頭で書かれているだけあって、他のエッセイはもっとくだけたのがあるので、この本は万人向け。
    表紙絵も本に合っていると思っていたら、作者の希望でもあったんですね。

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    2022年01月10日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    三浦しをんさんによる、小説の書き方フルコース。さまざまなコースメニューをいただきながら、小説を書く上で知っておいた方がよいコツや心構えなどを学べる。
    でも、好きに書けばいいから、ほんとに!という著者の思いがタイトルに詰まっていて、優しさに溢れた一冊。
    楽しく読めたし、書いてみたくもなった。

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    2022年01月09日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    ネタバレ

    淑子の話がとても刺さりました。
    先生を好きになったことはないけれど、その人のために死んでもいいという気持ちは分かってしまうなと思いました。学生なら尚更そうだろうな、とも。

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    2022年01月07日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    合間合間に読むのにピッタリなしをん先生のエッセイ。この方のエッセイはとても好きでこれまでも色々読んできたけどやっぱり面白かった!!
    垣間見える文才にとても目を惹かれる。

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    2021年12月23日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    小説の書き方講座という副題がついているが、堅苦しいものではなく、エッセイとしても楽しめる。

    小説を書きたい人、書いている人、三浦しをんファンの方(作品の創作秘話=ネタバレあり)はもちろん、作家が何を考えながら書いているのか知りたいという読書家の方にもお薦め。

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    2021年12月19日
  • ぐるぐる♡博物館

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    有名な博物館も、マイナーな博物館も
    三浦しをんさんのレポートによって
    めっちゃ行ってみたくなった。
    取り上げられている10の博物館の魅力と
    学芸員さんや館長の熱き思いが伝わってきて
    実際に見てみたくなっちゃうのです。
    文庫版なので取材された時と時差があるために
    巻末に文庫版出版時の情報も掲載されてます。

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    2021年12月11日