三浦しをんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今、子供が生まれたてで、
ひたすら何かに追われる毎日。
夫婦としては、出会った頃や
結婚したての時のように
仲良くて楽しくて、呑気な生活は
できなくなってしまった。
なんなら、お互いの役割分担の調整や
単純に家事育児の業務量増加につき
疲労も相まって
仲が悪くなってしまったなあと
感じる毎日。悲しい。
そんな時に読んだこの小説。
歳を重ねた先でも
本当に大切でその人の幸せを願う相手は
実はそれほど多くない。
でも、そのうちの1人にあなたがいる。
夫婦ってそういうことなんだなと
改めて思った。
おじいちゃん2人が主人公なお話だけど
家族って、歳をとるってって
いろいろ考えながら読みま -
Posted by ブクログ
ネタバレ一言で言えば、
「ブックガイド」
三浦さん自身も、そう紹介されています。
目次では70冊ちょっとしか挙がってないが触れられている本は100冊以上。
文学、歴史、社会問題、芸能、風俗・・。
様々なジャンルが散りばめられている。
僕が直感的に読みたいなと思った本は、
・『BESTっす!』ゲッツ板谷
・『潤一』井上荒野
・『なほになほなほ 私の履歴書』竹本住太夫
・『圏外へ』吉田篤弘
フォロワーさんは、三浦さんの、
「お友だちからお願いします」
を話題にされていて、こちらの方も読んでみたいなと感じました。
三浦さんは、
本に埋もれるような、本を中心とした、食事どきでさえ本と向き合う人生。 -
Posted by ブクログ
いやこれ、めちゃくちゃ面白かった。
世界的名作、ドストエフスキー作の『罪と罰』を読んだことのない作家4人が、持っている知識(断片的)を駆使し、出版社の人にヒントをもらいながら、作品の内容を想像(妄想)し語り合う企画を書籍化したもの。
企画からして既にかなり面白そうなのだが、なまじ作品構成や小説づくりを日頃から考えている人たちなので断片からの推理力や展開への発想が鋭かったり、好き放題言ったり盛り上がりがすごい。というかわからないからこそ皆さん言いたい放題。笑
特に三浦しをんさんによる登場人物へのあだ名の付け方や人物考はかなり笑わせてもらった。
主人公の名前も「ラスコーリニコフ」じゃとっつきに -
Posted by ブクログ
「極め道」「妄想炸裂」と読んだので、「しをんのしおり」。
これで2002年の春までの三浦しをんさんの人間関係と素行調査終了。
自分の名前をタイトルに入れるのはチョット…ということもあり、本来なら「人生劇場」をこの本のタイトルにしたかったようです。
そんなこだわりもあってか、本書に続くエッセイ第4弾は「人生劇場」改め「人生激場」です。
立て続けに読み過ぎたので、少し間を開けてから読もうと思います。
平凡な日常の一コマから、無制限にネタが湧いてくる三浦しをんさんの脳みそは凄いなーと思います。
少なくとも常に私の10倍ぐらいは脳細胞が活動している。
「高倉健の一日」というテーマで軽く本が一冊書け -
Posted by ブクログ
原体験というのは、多くの場合幼少期を過ごした故郷にあって、何かしらの不思議な、少し怖い記憶が残ってたりしません?
なんかあったような気はするんですが、それがどんなかは思い出せないんですが…今思えば不思議な…なんかあったような。
で、当然のように神社もあって、そのお祭りと縁日にお小遣い握りしめて一日心躍らせていたり。終わるのが悲しかったり。
生まれ育った場所って、良くも悪くもずっとどこかで繋がっている、というか気になる。同じ時間を過ごした近所の友達も。
「逃げ出したい場所があって、でもそこにはいつまでも待っててくれる人がいる。その二つの条件があって初めて、人はそこから逃れることに自由を感じら