三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女子校に通う3人の主人公。男性を巡る女同士のぶっちゃけトークが強烈で、「うわっ、女子校トーク来たか」と序盤から面食らってしまった。
「私はなにをしているんだろう?」「どうしたら私でいられるんだろう」と、掴みどころが無く不安定な心境でありながら、思い詰めると180度逆の行動に出る。ここまでやるか!?というくらい、直球で衝動的で刺激的な展開が描かれている。本人や周囲の大人も気づかない、秘めた爆発力は恐ろしくもある。読者にとってはある意味暴力的とも受け取れる。
ただ、敏感で傷つきやすい生き物であることも確実。「美しさ、儚さ、脆さ」を描いた表紙カバーの絵も刺激的で、不気味ささえも感じられる。
感性が人一倍豊かであるため、彼女達は、大人(の男性)たち、同級生たちに傷つけられながら、拠り所を求めて彷徨う。淑子の気持ちは男性である私に取っても分かりやすかった。那由多と翠の二人が持つ感性は独特。お互いが惹きつけられ、不思議な絆が作り上げられていて、緊張感があった。
彼女たちは常に緊張した日々を過ごしていたのだろうか。作品全体を覆う鬱々とした空気が、余計に緊張感と美しさを読者に煽ってくる。そして、物語は暗い空気のまま突然終わる。
ここまで少女達の心の闇に入り込み、躊躇せずに描ききった三浦しをんさんには脱帽である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自虐ネタと妄想が入り混じってるのが中々良い
わたしも考えた〜っていうようなネタがあったし、口調も面白い
NHKに物申す、資格ありて技術なし、絶滅危惧単語、ゴッド・マザー、鋼鉄の意志、避妊具聞き取り調査結果、その恋を応援します
が面白かった。
バスの下車ボタンのこととか、運転免許証のこととか、日常感じることがとても理解できて面白い。
そしてゲヘヘ、ハァーハァーして妄想してるのが面白い(妄想って表していいものかどうか。なんか他の言葉があるような気がする)
ハーレクインって面白いのかな…
手を出したいぜ…
あと、本人もだけど、友達もすごく面白そうで、楽しそうに生活してて微笑ましくなる
他のエッセイも小説も読んでみよう -
Posted by ブクログ
ネタバレいやー、オモシロかった〜(笑)
まえがきの「蝶ネクタイ+ループタイ」の男性のエピソードを読んだら、すぐに、これ!これ!ってなる。
スターウォーズのエピソード(古い)もオモシロい。隣にダース・ベイダー…KinKi Kidsへの理想の持ち方…オダジョーへの愛情…(メゾンドヒミコ観たい)
ジョジョへの愛情…『ロンドン!』
三浦しをんのエッセイを読むといつも漫画を読みたくなる…
わたしは本ばかり読んで漫画を読まず、人生損してるんじゃないかと思う
読もう読もういろんな漫画を…!
カツラ山も面白かった…謎の人がいたらそれを落語にしてしまおうという思考回路がもう素敵…! -
Posted by ブクログ
何故かモテる大学教授を好きな女性たちの連作短編集
以下、公式のあらすじ
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私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。
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収録は以下6編
結晶
残骸
予言
水葬
冷血
家路
古代王朝の研究をしている村川教授
彼は何故か女性にモテる
そんな大学教授を好きな女を間に挟んだ男達視点の連作短編集
妻、浮気相手、義理の娘、娘
彼女らを介して見える不思議な村川像
読み終わってみても「よくわからない」という感想
どう読めばいいのかわからない
感情をどこに置けばいいのかわからない
村川という人物の輪郭が見えない
同一人物を表しているとは思えない描写がいくつかある
人によって、特に女性によっては彼の見え方が違うのだろうか?
何故村川は彼女らにとって魅力的に映るのだろうか?
再婚相手とその義理の娘
本当にそんな対立があったのだろうか?
それに対して村川は何をし、どう思っていたのか
そこは想像するしかないわけだけれども、何とも怪しいものを感じる
モテる男が出てくる小説といえば、川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」を思い浮かべる
でも、あっちはプレイボーイ然としたところがあるので納得感がある
でも、村川の場合優男ではあるが、それがモテる理由かと聞かれるとそうでないようにも思える
今作をより不思議なものにしているのは、村川を好きな女性視点ではなく
その女性に関わる男視点で描かれているところ
うーん、やはりよくわからないなぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレいや~、「ページをめくる手がとまらない」という意味では、これまた面白かったです。
閉鎖的で、なんだか伝統や土着の風習や信仰に囚われたままの島、「あれ」がでたという噂、「持念兄弟」って何よ、悟史が見てしまう「不思議」とは、いや、わりと早い段階で「あれ」が姿現したな、と思ったら、悪戯か?!、荒太と犬丸は限りなく怪しいやろ、と、どんどんどんどん疑問が湧いてくるので読む手が止まりませんでした。ホラーのような、ミステリーのような、ひと夏の冒険という感じのような・・・この小説を一言で表すのは難しいです。
三浦しをんさんって、読む本読む本で全く違う顔を見せてくれる作家さんだと思いました。共感してくださる人はいるかしら。
人智を超えた何かや神域という点では、神去村を思い出しましたが、本書の作者名を隠されて読んだとしたら「三浦しをんさん!」と当てることはできなかったと確信しています。
この拝島に関するあれこれはどこか実在の島がモデルになっているのでしょうか。このような島独特の信仰や風習がまだまだ残っているところもきっとあるのでしょうね。
先が気になって気になってどんどん読み進め、ついに大祭の日がやってきました。ここから先は、神域での冒険といった感じになってきました。
荒太は「カミサマなんていない」と言いましたが、信仰の根源となるところに注連縄をつけた後のことを知る限り、たとえ「カミサマ」はいなくても、神の力はあるんだと思いました。だって、あの洞窟には「あれ」や海に漂う黒い頭は入って来れないし・・・
それまでの色々にだいぶ心躍らされていたので、最後はわりとあっさりだったな、と思いました。それに、考えれば考えるほど、分からなくなることもありました。
伝説の白い蛇とシゲ地の荒神(?)、二つの力がこの拝島の「奥」の均衡を保っているのか・・・どうもこの二つがごちゃごちゃになってしまうし、力の違いなどがわからない。そして、このシゲ地に祀られている(?)ものは、「鱗付き」がずっと相手をしないといけないのか・・・
荒太がシゲ地の荒神を島の外へ連れて行ったことで、「長男だけが島に残る」といったような古い風習は少しずつ変わっていくのでしょうか。悟史も決心がついたようだし。私の理解が正しかったら、拝島の「奥」の未来に希望がある終わり方だったと思います。
最後の「文庫書き下ろし」でかなり理解が深まる気がするので、これがない単行本を読んでいたら、理解力のない私は首を捻っていたかもしれません。情けない・・・。
私の理解力の問題で、なんとなく腑に落ちない点もあるし、途中の盛り上がりとラストのあっさりにギャップがあった気がするけれど、神の力が及んでいるものなんだ、すっきり理解できなくていいんだ、と思うと単純に「面白かった!」とお勧めできます。 -
Posted by ブクログ
よかった!まほろ駅前シリーズの初の長編という触れ込みだったけど、なんやかんなで1番楽しかった。自分が愛してもらったことがないから子供に対して何をするかわからない、だから子供が嫌いという言い分な時点で行天は優しいし、それを見抜いている多田との関係性よかった。お互いにお互いへの後ろめたさと、誰かに軽々しく口にできない過去があって、似たもの同士ではあるけど、全然似てなくて。それでもお互いがいない日常ってどうしてたかな、と思うのがもう上質なブロマンスだよね。行天が出ていっちゃったときに、もしかしたらこのまま分かれてしまうかと思ったけど、ちゃんと戻ってきてくれてよかった。いい話だったな。でもやっぱりわたしは、どう足掻いてもヤクザなのに、ヤクザらしからぬ健康志向で裏でまほろ市を守っている星さんが1番好きだな笑
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文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。
そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。
個人的には、「人と人とが関係を結ぶときは、もしかしたら美点によってかもしれない。けれどその関係を深めていくのは、美点ではなく欠点なのではなかろうか。また、私たちが人間くささを感じるのは、どういうわけだか美点ではなく欠点である。」
「私は今現在『早めに終わらせ、夏休み最後まで何度も見直す派』なのだが、もちろんそんなことは言わない。そんな模範的な回答、まわりの人たちは白けるだけなのだ。『もちろんぎりぎり派だよ』、これは会話のマナー。」
の2つはまさに私の脳内の言葉をそのまま書き写しているようで驚いた、とともに似た考えを持つ人がいて安心もした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・茅野(ちの)市尖石(とがりいし)縄文考古館
・国立科学博物館
・龍谷ミュージアム
・奇石博物館
・大牟田(おおむた)市石炭産業科学館
・雲仙岳災害記念館
・石ノ森萬画館
・風俗資料館
・めがねミュージアム
・ボタンの博物館
寄り道
・熱海秘宝館
・日本製紙石巻工場
・岩野市兵衛さん(越前和紙の紙漉き名人)
博物館や美術館は好きだ。
でも、観光に行った先でそこに行くことはほとんどないので、実はあまり行けてはいない。
この本に出てくる博物館で行ったのは、国立科学博物館だけだ。
だからこんな本を読んでしまうと、知的好奇心がうずうずしてしまう。
特に『雲仙岳災害記念館』は、噴火直後に家族が立ち入り禁止区域内で仕事をしていたりするので、お互い元気なうちに一度行ってみたいと思った。
そして当時のことをあれこれ聞きたいと。
あとは『縄文考古館』も興味あるけど、長野県に行く予定がないんだよなあ。
長崎県もないけどさ。
それから『石ノ森萬画館』も行きたいよねー。
「サイボーグ009」が好きです。
北海道博物館も、もう少し頑張ってほしい。
開拓記念館の頃から何度も行っていたから、グレードアップしててほしかったけど、リピートしたいと思わなかったな。