三浦しをんのレビュー一覧
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引っ越す友達に送る手紙、彼氏に愛想を尽かしてもらうために送る手紙。ホテルマンが文面を考え、書道家がプリンターとして描いて出力するタッグの物語。小川糸さんの「ツバキ文具店」みたいな感じかな〜、いや、砥上裕將さんの「線は、僕を描く」の圧巻の筆さばきみたいな感じかな〜と勝手に予想してました(´-`).。oO
結局、三浦しをんさんの書くエッセイが、コミカルでエキセントリックだったのを思い出します。うまい棒の件もパンダの話も面白かったのに、すっかり後半の展開へ持っていかれてしまった(笑)
『なにが「線路沿い」だ。こんな事態があっていいのか。五叉路の中のどれが正解だ?「とおだかおるうぅぅ~!」独り言にし -
Posted by ブクログ
三浦しをんにしては珍しく暗い作品。「心中」がテーマの短編集。
どれもユーモアを削ぎ落とした淡々とした文体で、ラストもどうなったのか、どうなるのかわからないモヤモヤさを残したものが多い。その結末を希望を思って思い描くか不吉なものを感じるかは読む人によるだろうなと思う。私は希望的観測をしたい方だけど、これは…というものもいくつか。
個人的にけっこう怖いと感じる作品もあって、三浦作品って明るくて笑えるばかりじゃないんだ!と当たり前のことに気づいた。普段読んでるエッセイではおバカ丸出し(いい意味で)だからなあ、しをんくん。
明るい話を期待して読み始めちゃったけれど、これはこれとして、表現や話の持 -
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世田谷代田にある築何年もするボロアポートの木暮荘が舞台。住人や、その周りの人たちのお話。
物語の登場人物全員や、自分の周りの人への愛情がじわじわ増してくる本だった。
#シンプリーヘブン
「見たか、繭。だれが動揺しないって?」でなんかブワッときた。
3人でいる時間が、なんか、よかったな。
#心身
このときはまだ光子ファンではない。
#柱の実り
切ない。前田さん、またふらっときてほしい。
#黒い飲み物
冷めているのかと思ったら、めちゃくちゃ愛してるんじゃん…ってなった
#穴
光子ファンになるきっかけ。
#ピース
泣く。光子が愛おしいし、神崎の思いやりも沁みた。
#嘘の味
別れが寂しく