三浦しをんのレビュー一覧

  • 墨のゆらめき

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    引っ越す友達に送る手紙、彼氏に愛想を尽かしてもらうために送る手紙。ホテルマンが文面を考え、書道家がプリンターとして描いて出力するタッグの物語。小川糸さんの「ツバキ文具店」みたいな感じかな〜、いや、砥上裕將さんの「線は、僕を描く」の圧巻の筆さばきみたいな感じかな〜と勝手に予想してました(´-`).。oO
    結局、三浦しをんさんの書くエッセイが、コミカルでエキセントリックだったのを思い出します。うまい棒の件もパンダの話も面白かったのに、すっかり後半の展開へ持っていかれてしまった(笑)

    『なにが「線路沿い」だ。こんな事態があっていいのか。五叉路の中のどれが正解だ?「とおだかおるうぅぅ~!」独り言にし

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    2025年04月13日
  • 木暮荘物語

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    二階建てアパート木暮荘の住人とその関係者が主人公の連作短編集。壁が薄く、古いアパートだから隠し事ができるような環境じゃなく 嫌でも目に入ってしまう、聞こえてしまうからこその、人間模様。 たまたま、今住んでいる人たちの出来事が絡み合って、関わりができて 居心地の良い場所が、できあがる。一番面白かったのはアパートの大家である木暮老人の話。あとは一見ちゃらんぽらんな女子大生光子の話は悲しいエンディングが心に残った。

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    2025年04月11日
  • 愛なき世界(下)

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    解説で伊予原さんが書かれているように、物語の舞台は植物という愛のない世界の研究者たちだが、登場人物たちは愛に溢れている。食堂の師弟関係も研究室の人間関係も愛でいっぱいだ。植物を育ててみよう。

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    2025年04月10日
  • 木暮荘物語

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    おかしくて、愉快で、温かい。
    変人だらけだな〜と思いながらも、だんだん逆に普通って何かと自分に問いかけたくなる。
    とにかく退屈ない日常が楽しい。

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    2025年04月10日
  • しんがりで寝ています

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    所々で笑わせていただきましたが、以下の箇所に同感いたしました。「なかには二度と取り戻せぬもの、取り返しがつかぬものもあるが、それはそれでいいのではないかという気がする。すべて満たされ、悔いがひとつもない一生なんて、もしあったとしたらきっと退屈だろう。」

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    2025年04月10日
  • エレジーは流れない

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    最初はなかなか進まなかったが読み終わった後の爽快感が心地よかった。
    高校生の時ってこういうことに悩んでいたなぁとかこういうこと感じたなぁと懐かしくなる作品。
    各キャラクターも魅力的。
    わたしは伊都子さんが好きでした。素敵な大人の女性だった。

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    2025年04月10日
  • 天国旅行

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    三浦しをんにしては珍しく暗い作品。「心中」がテーマの短編集。

    どれもユーモアを削ぎ落とした淡々とした文体で、ラストもどうなったのか、どうなるのかわからないモヤモヤさを残したものが多い。その結末を希望を思って思い描くか不吉なものを感じるかは読む人によるだろうなと思う。私は希望的観測をしたい方だけど、これは…というものもいくつか。

    個人的にけっこう怖いと感じる作品もあって、三浦作品って明るくて笑えるばかりじゃないんだ!と当たり前のことに気づいた。普段読んでるエッセイではおバカ丸出し(いい意味で)だからなあ、しをんくん。

    明るい話を期待して読み始めちゃったけれど、これはこれとして、表現や話の持

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    2025年04月10日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    やっぱり三浦しをんさんは面白い!
    ちょうど角田光代さんの読書本と同時に読んでいたから、全くタイプが違ってて、
    個性がより強く感じられた。

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    2025年04月09日
  • 愛なき世界(上)

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    植物研究にのめり込む大学院生とそんな彼女に恋をする料理人見習いの恋物語。上巻では恋模様の進展は乏しいけれど、研究でも料理でもひとつのことにのめり込みコツコツ努力を続ける姿がうまく描かれている。

    地道に続けることに加えて、日々何げなく眺めている景色やふと目にする生き物たち、相対するお客さんから何を感じ取るのかが大事なのだなと思う。

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    2025年04月09日
  • 政と源

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    最初国政の融通の利かなさとか、卑屈全開の考え方にイライラしていたのだが、だんだんそこに柔らかさが増していって読んでいて楽しい気持ちになった。離れて暮らす奥さんへの毎日の手紙が素敵。
    源二郎と花枝さんの話ももう少し描写があるとよかった。

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    2025年04月08日
  • 仏果を得ず

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    「生きて生きて生きて生き抜く」
    健の熱さがびしびし伝わってきました

    文楽って難しい だからこそ面白い!

    しをんさんの作品の登場人物は、本当に生きている気がしてきます
    どこかにいる健太夫、長生きしてね

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    2025年03月27日
  • 新装版 三四郎はそれから門を出た

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    作家さんの素が感じられるのでエッセイは大好きだ
    そして三浦しをんさんは赤裸々にご自身の日常生活と大好きなものを綴っている
    三浦さんの大好きな本とマンガをこれから読むのが楽しみだ

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    2025年03月27日
  • しんがりで寝ています

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    好きな作家の一人だが、作品と作者の乖離がありすぎ。小説家って、変わった人が多いとつくづく思いながらも、笑いが止まらない。

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    2025年03月26日
  • エレジーは流れない

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    大好きな「舟を編む」の三浦しをんさんの作品。
    すごく楽しみにしていたのですが、はじめの方はなかなかページが進まず。。半分ほど進んだところから、一気に読み進められました。
    高校生男子たちが、終わる頃には少し成長していて何だかいいなと思いました。

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    2025年03月25日
  • のっけから失礼します

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    小説からは想像できない爆笑エッセイ
    宝塚や浄瑠璃や私の知らない趣味が満載で行ってみたくなった
    ポーの一族も読みたいな
    カバーのイラストがとても好み!

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    2025年03月22日
  • 光

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    体調がいい時に読まないとやられてしまうような重いテーマだった。でも読んで良かった。沢山の事を考えさせられました。

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    2025年03月21日
  • 愛なき世界(下)

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    上巻に引き続き一気読み
    タイトルは愛なき世界だけど、描かれているのは知的欲求と研究対象への溢れんばかりの愛情
    専門的なことも書かれているけどわかりやすく、植物っていいなぁ、研究って奥が深いなぁ、と未知の世界を垣間見れた気がしました

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    2025年03月18日
  • 木暮荘物語

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    世田谷代田にある築何年もするボロアポートの木暮荘が舞台。住人や、その周りの人たちのお話。
    物語の登場人物全員や、自分の周りの人への愛情がじわじわ増してくる本だった。

    #シンプリーヘブン
    「見たか、繭。だれが動揺しないって?」でなんかブワッときた。
    3人でいる時間が、なんか、よかったな。

    #心身
    このときはまだ光子ファンではない。

    #柱の実り
    切ない。前田さん、またふらっときてほしい。

    #黒い飲み物
    冷めているのかと思ったら、めちゃくちゃ愛してるんじゃん…ってなった

    #穴
    光子ファンになるきっかけ。

    #ピース
    泣く。光子が愛おしいし、神崎の思いやりも沁みた。

    #嘘の味
    別れが寂しく

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    2025年03月14日
  • あの家に暮らす四人の女

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    読み終わってしまったのが寂しい。自分も一緒に生活しているような気持ちにさせてもらっていました。高齢の母は1人で、私を含む三姉妹それぞれは家庭をもって別々に暮らしているが、こんな4人暮らしもありかもなぁと想像したり、それぞれがマイペースに自分の生き方をしていて、でも一緒に食卓を囲む時もある素敵な距離感。幸せをお裾分けしてもらった。少し前に川上未映子の黄色い家での4人暮らしの生活に慄いて読んでたのとえらい違いだ(笑)谷崎潤一郎の細雪も読んでみようかな。

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    2025年03月13日
  • エレジーは流れない

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    最後の一文をタイトルとリンクさせるあたり、ニクイぜ、イカすぜ。

    いくらでも続編とか外伝が書けそうな作品なので、そういうのも読みたいな。と思う。

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    2025年03月02日