三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ日常

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    自分の積読シリーズ第◯弾。

    なんで今まで読まなかったのだろう。なんて。
    林業をしっかり取材されことがよくわかる作品でした。通勤で面白く読ませていただきました。
    続編もあるのかな。
    作者の「まほろ駅前多田便利軒」シリーズも軽快で面白かったなぁ。

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    2025年06月08日
  • 神去なあなあ夜話

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    こちらは林業から少し離れて、神去村での考え方・言い伝え・信仰など精神性が軸になってます。
    2作読むことで、業としての林業を知るだけでなく「山で生きる」世界に触れることができたように思います。
    過去の悲しい事故で山の危険も語られますが、それでもなんとか山と共に生きていく過程を見ることで、出てくる面々が1作目よりもより逞しく感じられました。

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    2025年06月08日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    弟さんとジロウくんの関係にソワソワしながら読み進めてたらまさかのお母さんの腕の骨折の原因も絡まってきて、お母さんは痛いししをんさんも色々手伝ったりで大変だっただろうけど面白すぎたww
    エッセイ制覇に向けて順調!

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    2025年06月07日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    CL 2025.6.6-2025.6.7
    恋愛小説、短篇集。
    わりと苦手なジャンルなんだけど、やっぱりしをんさんは別格だな。
    永遠に完成しない二通の手紙
    森を歩く
    が好き。

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    2025年06月07日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ポラリス、という概念が私は好きだ。
    生きるための道標、希望。
    どんな形であっても、それぞれが心のうちに持っていてほしい。そしてできるなら、大切な人のためだけのポラリスになりたいと思う。

    私たちがしたこと、は心にガツンときて泣いてしまった。しをんさんの中では「王道」らしい。じゃあ私は王道が大好きだ。
    春太の毎日、も大好きだ。春太の愛情に思わず涙してしまった。しをんさんのなかでは「最後の恋」らしい。そんなもん泣いてしまうじゃないか。

    中身のない感想を書いてしまいましたが、恋愛の短編小説なんて滅多に読まないのに、良い本と出会ってしまった。心にじんわり甘苦い味、そしてちょっとの嫉妬。くそぅ、恋愛し

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    2025年06月07日
  • 木暮荘物語

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    木暮荘という古くてボロいアパートの住人と、その周辺の人々の連作短編である。
    これからどうなるのか気を持たせながら次の人にバトンが渡るところが、三浦しをんさんは絶妙に上手いな。

    それにしても、どの話もやばい話だ。
    特に、畳を上げて床の板の隙間から下の部屋の女子大生を覗くサラリーマンの男はヤバすぎる。
    覗く男というより、男の目がそこに住みついているような異様な状況。
    絶対捕まる、これは犯罪だ!とハラハラしてしまった。
    ところが、女子大学生は覗かれているのも承知で、そのうち男の覗きが公認になる。
    サラリーマンも女子大生も普通じゃないな。
    でもヤバいけどなんだか笑えるオチになっていて、ちょっとほっこ

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    2025年06月04日
  • 好きになってしまいました。

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    初読みの三浦しをんさん。父が登場する話は毎回おもしろかった。
    ゴム跳びの遊びの話はなつかしくて共感できた。

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    2025年06月02日
  • エレジーは流れない

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    架空の温泉街、餅湯温泉に住まう5人の男子高校生が主人公の青春小説。
    部活動に汗を流し、挫折して、男同士の殴り合いを経て、友情を深め、ちょっとヤンチャな仲間と盗んだバイクで走り出す。
    そんなことは一つも起きません。
    なんなら大きな事件は何も起きません。なぜならぬるま湯に使ったような餅湯温泉だから。
    けれど、何も起きない街に生きる高校生たちの苦しみや悩み、ささやかな幸せを軽やかに、クスリと笑えるタッチで描いている。
    高校生の頃に感じていた将来への漠然とした不安、漠然とした希望、自分とは何かという疑問、友人への嫉妬。高校生に戻った気分で読めます。

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    2025年06月01日
  • 月魚

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    ネタバレ

    良質なブロマンス読んでみたいな、と話して勧めてもらった本。読んでみて思ったのは、これブロマンス…?普通にBLでは?だったけれど、あまりに美しい文章で描かれていて、成程たしかにこれはロマンス、これがブロマンスか…と。
    古書店というあまり馴染みのない世界を舞台が、繊細な情景描写と美しい表現で描かれているので、どこか非日常を感じさせる。けれどその実、物語の根底に人間の複雑な心情となんとも言えない感情が何層にも折り重なっていて、面白かった。
    あさのあつこさんによる後書きがまた美しくて、是非とも最後まで読んでほしい本だった。

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    2025年05月30日
  • 天国旅行

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     心中がテーマの短編集。「死」か…と思って読み始めたが、読んでみると「好き」の方に心が寄っていった。すべてが恋愛ものだったわけではないし、恋愛ものであっても、幸せな恋愛だったのかどうか不明なのもあるが、それでも、こんなに好きっていう気持ち、いいなとか、わかるなとか、そちらに心惹かれた。
     角田光代の解説を読んで、そういえばみんな死が絡むんだったと思いだした。角田さんは、小説における死とは…といったことにも言及していたり、この作品は生も死も賛美していないだとか、美化してないだとか、そちらを中心に解説されていて、ああそうかと思って少し考え直してみたけど、やっぱり私の受け取り方は、ある「好き」の物語

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    2025年05月30日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    「きみはポラリス」11編の短編の小説が収められている。いろいろな恋・愛のカタチが…。

    それぞれの物語が余韻を残して終わる。1編が終わったところで この先はどうなるんだろう… あれはどういうことだったのかな…などとその余韻をふわっと感じながら読み進めた。 

    「ポラリス」って何だろうと 調べてみたら北極星とのこと。 
    それぞれの短編のなか 登場人物にとっての北極星 ゆらがないもの 常にそこにあるもの… という意味があるような気がする。

    さらっと読めるけど じっくり味わいたいそんな1冊。
     

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    2025年05月28日
  • 天国旅行

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    ネタバレ

    目次
    ・森の奥
    ・遺言
    ・初盆の客
    ・君は夜
    ・炎
    ・星くずドライブ
    ・SINK

    作者が、この本は「心中」をテーマにした作品集である、と書いている以上、そういう意図をもってこれらの作品は書かれたのだな、と思うべきなのだろうが、非常にわかりにくい、はっきりとは見えていない「心中」をも含むので、思わずこの言葉の意味を改めて調べてしまった。

    最初の『森の奥』は自ら死を求める男が主人公で、最後の『SINK』は一家心中の生き残りの男が主人公という、この並びも計算されたものなのだろう。
    前者は生かされた思いが前向きな人生をもたらしそうな気がするが、後者はどうだろう。
    今までの自分の考え方を反転してみて

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    2025年05月24日
  • 愛なき世界(下)

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    上巻を読んでから少し間が開いてしまった+下巻は本村視点だったから専門用語が多く若干読むのに苦労した。

    藤丸みたいな感想になってしまうけど、全然読んでて理解できないながらも何かに情熱を注ぎ続けるってすごく愛だなと思った。

    本村さんまでには慣れないかもしれないけれど、
    残りの人生で私も何かに情熱を注げるようなものに出会えるようにこれからも色々な事に挑戦していきたいなと思えた。

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    2025年05月24日
  • 好きになってしまいました。

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    サラサラと気楽に読める。
    特に印象に残ったところ
    希望の塔-なぜ、ひとは積読するのか?
    積み上がる本とは希望なのだとも言える。
    明日も生きて、これらの本のなかから一冊読みたいなとか、知らなかったことをまだまだ知りたいなとか、自分自身や未来への希望の象徴なのだ。

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    2025年05月23日
  • 神去なあなあ日常

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    持続可能性という言葉を耳にすることが増えた。この物語は、林業を通じて持続可能な森を作る話であり、人口減少に直面する里山の暮らしや伝統をどう持続していくか、そんなことも問いかけられた話。「なあなあ」と自然を受け入れる価値観はゆるく、厳しくもある。

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    2025年05月19日
  • 好きになってしまいました。

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    多くの名作を世に送り出してきた三浦しをんさんのエッセイ集。
    等身大をテーマにという事であろうが、予想以上にずぼらな生活と小事件(というよりしょうもない出来事)が多々発生する。

    本人も頭空っぽで書いたと言っているが、読むほうも頭空っぽで読める。

    普段読んでいる著作とのギャップに驚くが、別の意味で人を引き付ける作品。

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    2025年05月18日
  • 政と源

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    江戸っ子じいさんたちの切なくて面白おかしい日常!
    こんな幼なじみがいたら老後生活も悪くない。
    いいな〜、こんな幼なじみがほしいなぁ。

    思わず1人でプププと笑う場面もあり、元気になれる一冊。
    続編あればいいのにな。

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    2025年05月18日
  • 愛なき世界(下)

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    植物の研究をしている人たちの世界を知ることができる素敵な小説でした。愛を感じるのは人だけとは限らない。素直な自分の心に従う本村さんの自由な生き方に共感できます。

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    2025年05月18日
  • 格闘する者に○

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    しをんさんのデビュー作
    これがデビュー作なのかとびっくりと同時に、本をめくっていきなりお姫様が結婚相手を選ぶのにゾウを選ぶという話から始まって、なんのこっちゃ?いきなりしをんさんの妄想?と思っていたら途中で謎が解けたのだけど、その物語が就職試験の〇〇。
    急にあんな話その場で書ける!?ってまた驚き。
    そしてK談社や集A社の当時の面接模様が主人公可南子を通して暴露され(笑)
    極め道のエッセイで講談社とは一体ナニガ?(・∀・)と思って、この作品を読むことにしたので、
    なるほどなるほど。そういうことか。と
    令和の今じゃ考えられない面接。
    可南子がいつのまにか脳内でしをんさんに変換されている場面も多数w

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    2025年05月17日
  • のっけから失礼します

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    帯の通り抱腹絶倒でした。オフィスの昼休憩にデスクで読んでましたが、何度も吹き出してしまいました。笑いどころ満載な日常が楽しい。何でもない日々が良い。
    あとがきまで美味しすぎました。集英社さんも面白いの良いな。秀逸な寝相。
    続編が出るやもとのこと、楽しみにしています。

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    2025年05月13日