三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ夜話

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    ネタバレ

    前作の神去なあなあ日常と比べると恋愛や失くしもの探しなど日常描写が増え、勇気の文章の表現もかなり口語感の強いものになっていた。
    なんとなく前作の方が内容の濃いものになっている気はしたが、解像度の高い心理描写が散りばめられており没入感があった。
    勇気、おめでとう。

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    2025年01月11日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    テンポよく読み切れました。主人公を含めた全キャラクターが濃い。三浦しをんさんのお話は、それぞれのキャラクターに対しての表現が細やかに散りばめられていて、いつの間にか脳内で映像化しています。
    歴史の目立たないとこで女性が暗躍するお話が好きだなあ、と改めて実感。

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    2025年01月09日
  • 仏果を得ず

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    あなたは、日本の”伝統芸能”と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

    ”歌舞伎”です。いや、”能楽”でしょう。おいおい、”狂言”を忘れてどうすんねん…。はい。この質問にはさまざまな声が聞こえてきそうです。私たちの国には古の世から伝えられてきた数多の”伝統芸能”が存在します。江戸時代に隆盛を極めたこれらの”伝統芸能”は一度は何かしらご覧になったことがあると思います。かく言う私も”歌舞伎”は高校生の時に学校行事として鑑賞に行き、大人になっても幾度か足を運んでいます。オペラやバレエはそれはそれで華やかな魅力がありますが、日本の”伝統芸能”にはやはり独自の魅力があると思います。

    そんな”伝統芸能”の

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    2025年01月08日
  • しをんのしおり

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    2001年〜2002年にかけて、しをんさんがまだ古本屋でアルバイトをしながら本を書いていたころのエッセイ。
    実家での弟さんとの会話も面白いし、友達との妄想が果てしなくてすごすぎるww
    周りのお友達も面白い人たちばかりで、これぞ類は友を呼ぶの代表格って感じ(笑)

    初っ端の弟さんのスーツを一緒にみに行く話から笑ったし、最後の最後の文庫版あとがきの占いの話でも笑った。
    =全部面白いww

    他のも時代に沿って順番に読んでいきます!( ´_ゝ`)

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    2025年01月07日
  • 仏果を得ず

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    健(たける)は文楽の技芸員で大夫(たゆう)。文楽の技芸員は大夫、三味線、人形遣いあわせて90人ほどで同じ顔ぶれで公演の日々を過ごす。大きく文楽の家系の者と研修所出身の者がいる。健は高校の修学旅行で文楽を知り研修所に入った。18で研修所入り、2年後に銀大夫に弟子入りして、今年で十年目。とにかく芸に熱心で、いかに極めていくか、毎日どのように過ごしているかが、文楽十年目の健の生活から私たちも学べ、健の真っ直ぐな向上心が気持ち良い。でもやっているのは人間だから、もちろん人付き合いの問題もあるし、恋もする。夫婦喧嘩も。健は芸に邁進し、モテなくもないが、移動ばかりで長続きしないので積極的に付き合うのを止め

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    2025年01月06日
  • 天国旅行

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    死を題材にした短編集で、読んでいてどきどきした。
    身近な人の死を経て希望を持つ人も居れば、諦めて死を選ぶ人も居て、1テーマでこれだけ色んな人生を描ける三浦しをんが恐ろしい。本当に尊敬してます。
    比喩表現はもちろん文章がとても綺麗で読んでいて溜息が出る。

    どの話も好きだけど好きな人物、描写は「森の奥」のふらっと出てきてさらっと人を救って消えていく青木くん、「炎」の初音とありさの一瞬の青春、「星くずドライブ」の生きている世界と死の世界の狭間で揺れる主人公の葛藤。

    星くずドライブは非常に印象的で、死んでしまった人を想うことと生きていて会えるかどうか分からない人間を想うことの違いはあるのか、の問い

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    2025年01月06日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    好きな作家さんがどう書いているのかが分かって楽しかった。まだ読んでいない小説はかなりあるのでこれからも楽しみ。エッセイはほぼ読破してるけどw

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    2025年01月05日
  • 月魚

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    ネタバレ

    瀬名垣と真志喜の2人の関係性がもどかしい。過去に囚われ罪の意識で前に進めず、お互いがんじがらめになっている2人の絶妙な距離感が堪らない。古書店の様子も普段馴染みが無いので読んでいて面白かった。
    水に沈んだ私の村で皆が学校の屋上で花火を見ている場面が好きだった。

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    2025年01月04日
  • ゆびさきに魔法

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    ・面白い。三浦しおんを読む際に求めているものが充足されている。登場人物が魅力的で、それぞれのちょっとした成長を俯瞰で見られる。

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    2025年11月14日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    やっぱりしをんさんのエッセイは面白い。2005年発行の本だから内容に鮮度はないかもしれませんが、私にとっては仮面ライダークウガも大河ドラマ『新選組』も思い出とリンクしていて、当時を懐かしく思い出して感慨深かったです。
    趣味に妥協しないしをんさんに憧れつつ、次作も読みます。

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    2024年12月31日
  • まほろ駅前番外地

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    前作では、ゲスト出演の方々が、今作では、短編ながらも各々の主人公で、多田と行天が客観的に見ることによって好感度アップに繋がり、まほろ市にも興味を持つことになり。
    また続きが楽しみです。

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    2024年12月28日
  • 仏果を得ず

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    あまり馴染みのないジャンルでありながらその独特の雰囲気を感じさせ、世界観に入り込ませる描写と、人間関係の複雑さがありつつも、邪魔しない程度にコメディ風な部分がありテンポよく進むので読みやすかった。

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    2024年12月15日
  • 愛なき世界(下)

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    面白かった!自分自身はド文系歴史学の徒で、植物の不思議を探究する人たちの姿は新鮮で面白く、夢中になった。農学部出身の知人に読んでもらって感想を聞きたいと思っているところだ。
    また、人が人を好きになる気持ちも大切にするし、恋愛よりも大切なものがある人の気持ちも大切にする小説だ。正直実験のくだりとかは流し読みしてるけど、それでも実験の成功失敗の概要はわかった。
    自分と違うジャンルの中で生きる人の生活を少し垣間見させてもらった気分になった。

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    2024年12月14日
  • 愛なき世界(上)

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    とても読みやすく、上下巻だったが長く感じなかった。作中の人物がみんな地に足をつけて生きている感じがよかった

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    2024年12月14日
  • 仏果を得ず

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    三浦しをんさんの小説の登場人物はいつも魅力的で、文楽という私には馴染みの薄い世界であっても、すぐにひきこまれてしまう。
    今回も、主人公が、等身大の悩みを抱え、ときに恋愛に振り回されたりしながらも、周囲のひとたちと切磋琢磨しながら、芸の道をひたすすむ様がとても良かった。
    文楽、一生縁がなさそう、と思っていたのに読後、人形浄瑠璃について調べてしまっていた。意外なほどに身近なテーマで、演出も豪華で、エンタメ性のあるものなのだと知り、驚いた。

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    2024年12月12日
  • 悶絶スパイラル(新潮文庫)

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    久しぶりにイライラな日々だったので、大好きな三浦しをんさんのエッセイ!
    何となくこの表紙が苦手で古本屋で見ても購入してなかったんだけど、買って良かった。元気出たー。

    中でも、島根紀行とお祖母様の米寿のお祝いでのご家族の話がお気に入り。

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    2024年12月06日
  • 仏果を得ず

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    ネタバレ

    文楽ってほんとに馴染みがなくて読み進められるかな…と思ってたけど、
    三浦さんの書く文で情景が浮かんだ。すごい…。
    ひとりひとり性格や文楽に対しての取り組み方は違うけど、真剣に人生をかけて取り組んでいる様はみんな一緒で、
    必死さをひしひしと感じた。
    主人公が役を演じているとき、自然と息を飲んでしまったよ。

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    2024年12月04日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    こういうタイプの本は、ほぼ読んだ事がなかったのですが、列車の旅を題材にしていたのが、気になり手にとりました
    ななつ星に乗った気分で、それぞれの旅を経験させてもらいました

    お値段もそこそこで、この先乗れることもないであろう列車ですが、様々な主人公を体験でき、切ない気持ちになりました

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    2024年12月03日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    澄んだ人間を描くことが多い三浦しをんさんの著作の中では珍しく、男女の愛憎をはじめとした人間関係の軋轢、葛藤が数多く描かれた作品。 舟を編むや月魚などのような学術分野、職にフォーカスする作品ではなく、人の心の揺れを細かく描いている。

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    2024年11月30日
  • 神去なあなあ夜話

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    神去村の村人たちの歴史が感じられた。
    大切な人が生きた過去、生きている現在、これから大切になる人たちが生きる未来を、みんなで大事にしている村の様子が好きだなと思った。

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    2024年11月30日