三浦しをんのレビュー一覧
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2018年第8回新井賞
2019年第25回島津恋愛文学賞
2019年第7回河合隼雄物語賞 受賞
横浜のミッション系お嬢様学校で出会った 庶民の、ののと 外交官の娘、はな
二人の高校時代の少女らしい手紙やメモ、少し大人になった大学生の便り、40代を迎えやり取りされたメール 残された書簡は段ボール一箱
その書簡のみで構成された小説
高校時代の狭い二人の世界での友情から恋愛への移行
それは、若さゆえの好奇心からのトラブルで破局を迎えた
彼女らは別の道を選択して大人になっていく
破局した後もわずかな手紙で続いていた関係は、はなの外交官との結婚で再び終止符が打たれる
四十を過ぎた二人は距離はあっ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前食を題材にした小説を読んだが、本当にあるのか調べたりしたので
本作は有難い。
それこそ温泉、とか喫茶店、とか細かくジャンル分けしても作家さんそれぞれのオススメがあるはずなので
シリーズ化しないかなぁ。。
雰囲気や、ピンポイントの品物目当て、また何を食べても美味しくて通う、と色々なエピソード。
また個人店の儚さと切なさも。。
三浦しをん 京王線千歳鳥山 『Ho 100%drunker』 ベルギービール煮込み
→たかぎなおこ氏のバクダン納豆といい、京王線沿いには魅力的なお店が。。
西加奈子 渋谷 『虎子食堂』スパイス系
→渋谷も新宿も駅近ですますので、開拓したい。。
中江有里 三軒茶 -
Posted by ブクログ
タイトルのイメージと実際の中身は、結構違うところがあったが人間らしいなぁと思うところもたくさんで面白かった。
性欲に関することも割と包み隠さず表現されているところも、ある意味人間らしいなぁと。
みんな言わないけど、こういう欲や妄想ってあるよねぇという部分がいっぱい盛り込まれている。
人によっては犯罪だろう…と思う描写も多々あるが、それも許容できる器の広さが小暮荘の住人の特徴なのだろう。
ものにもよるが、ちょっと道徳的に反した行動をするとすぐSNSで批判されてしまう世の中には、もっとこの住人のような器の広さがあってもいいのかな…と個人的に思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女子校に通う3人の主人公。男性を巡る女同士のぶっちゃけトークが強烈で、「うわっ、女子校トーク来たか」と序盤から面食らってしまった。
「私はなにをしているんだろう?」「どうしたら私でいられるんだろう」と、掴みどころが無く不安定な心境でありながら、思い詰めると180度逆の行動に出る。ここまでやるか!?というくらい、直球で衝動的で刺激的な展開が描かれている。本人や周囲の大人も気づかない、秘めた爆発力は恐ろしくもある。読者にとってはある意味暴力的とも受け取れる。
ただ、敏感で傷つきやすい生き物であることも確実。「美しさ、儚さ、脆さ」を描いた表紙カバーの絵も刺激的で、不気味ささえも感じられる。
感性 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ自虐ネタと妄想が入り混じってるのが中々良い
わたしも考えた〜っていうようなネタがあったし、口調も面白い
NHKに物申す、資格ありて技術なし、絶滅危惧単語、ゴッド・マザー、鋼鉄の意志、避妊具聞き取り調査結果、その恋を応援します
が面白かった。
バスの下車ボタンのこととか、運転免許証のこととか、日常感じることがとても理解できて面白い。
そしてゲヘヘ、ハァーハァーして妄想してるのが面白い(妄想って表していいものかどうか。なんか他の言葉があるような気がする)
ハーレクインって面白いのかな…
手を出したいぜ…
あと、本人もだけど、友達もすごく面白そうで、楽しそうに生活してて微笑ましくなる
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