三浦しをんのレビュー一覧

  • 墨のゆらめき

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    「墨」には書ともう一つの意味が込められていた。
    ホテルマンの力は真面目で親切で聞き上手が滲み出て、何故か見知らぬ人から道を聞かれたり宗教の勧誘にあったりする話し掛けられ体質。競馬好きというところが意外。
    遠田は書道教室の師範で、展示会に出品もする書家。また宛名書きの筆耕士や代筆屋の才能が秀でている。大雑把に見えるが仕事は丁寧で美しい。
    そんな2人がウマが合う心地良い間柄になった頃、遠田の過去を知りもう一つの墨を身体に見せられる。
    戸惑いはあったが遠田の魅力や思いやりの心に触れ更に強い絆で結ばれる。カネコさんかわいい。
    続編希望!

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    2025年11月24日
  • エレジーは流れない

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    男子高校生たちの日常やその中で巻き起こる事件の数々。
    会話のテンポがよくおもしろい。日常は続いていく。

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    2025年11月24日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    それぞれのストーリーの中で語られるたくさんの「好き」の形は、唯一無二の特別性を持っているようで、ゆっくり時間をかけて読んでいくとわたしたちが昔から知っている「好き」と何ら変わりがないことに気付く。
    三浦しをんさん独特の筆致で、なめらかに流れるような柔らかい雰囲気を感じる読書になった。

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    2025年11月23日
  • 月魚

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    特に後半の2人が学生の頃の話が好きだった。絶対経験してないのになぜか懐かしくなるような夏を描いてる小説大好きすぎる。

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    2025年11月22日
  • ののはな通信

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    最初ちょっとエロすぎて驚いてしまった、、!
    手紙だけでストーリーが繰り広げられるのが、面白い。
    途中で途切れながらも、ずっと相手のことを忘れずにやり取りができるのって素敵だなあ

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    2025年11月21日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    全然分野や手法が違いつつも、一応大学院で研究をしている身としては、あるあるが散りばめてあったり、研究に打ち込みすぎて他のことがゆるゆるになる人たちがしっかり描かれていたりして、すごく落ち着く空間だった。そこに、藤丸という異分子が入ることで、より親しみやすい空気が作られている気がする。研究対象に自分なりに関心を持つ藤丸も素敵だった。色んな人に読んでほしい本。

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    2025年11月21日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    多田と行天、いい年の男2人がなんだかんだいい感じに便利屋の仕事をこなしていく男の友情話、だと思って読んでいたけど、
    行天の指の傷を象徴に、失った幸せと再生する幸せのお話でした。
    うーん、上手いなあ。
    難しく考えなくてもスッと入ってきて、軽く読みたい人に押し付ける感じでもない。
    読みやすく楽しかったです。
    2人のキャラ作りが完璧でずっと読んでいられるキャラクターでした!

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    2025年11月19日
  • お友だちからお願いします

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    三浦しをんさんのエッセイ集
    想像どおり、いやそれ以上の面白さで笑い転げた。

    笑いのツボにハマり過ぎて読み終わるのが勿体無いほど。そして時々しみじみと考えさせられる真面目な作品もチラホラ。
    あっ、チラホラとか言ってすみません。
    でも殆どがおもろ〜だったのだ。
    やはり言葉選びのセンスと、話の落とし所の匙加減が絶妙だ。

    作者とは年齢が近いこともあって、ついつい友達になったかの様な感覚に陥ってしまった。
    「わくわく動物ランド」とか毎週みてたし。
    私の故郷へも旅行されてたし。(また勝手な親近感)

    頻繁に登場するご両親との仲の良さも、気取りがなくて素敵だ。お父様は有名な方だが、私はイメルダ夫人の方が

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    2025年11月14日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    アドレナリンジャンキー、口論好き、脳が活性化
    物事を一歩引いて俯瞰的に見ること、馬鹿にしていると言われる、そこに皮肉が入っているなら確かにわざと馬鹿にしていると思う、そうでないなら感情的になっている自分の理屈が馬鹿だと気づいている人間の発言、あ、でもこれって馬鹿にしてるのか?
    理屈型の人間が感情型の人間を馬鹿にする構図はどうしても起こるのでは。
    だからこそ、馬鹿にされないためには常に冷静でいること。

    "食卓を囲みながら、私は思った。図太くも地道なその行為が、だれかとともに生きるということなのだ。"

    実は毎日は変化の繰り返し。人は、景色は、変わっていく。

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    2025年11月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    どの作品もさくっと読めるけど、登場人物の人生と重ねて考えられる余韻があった。私はななつ星に誰とどんなときに乗りたいだろうと考えた。

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    2025年11月09日
  • 仏果を得ず

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    人形浄瑠璃・文楽の舞台に立つ男たちの話。義太夫に人生のすべてを捧げる、恋人は二番目という健の人生を追って、芸事に人生をかける姿勢に尊敬の念が出ます。人形浄瑠璃に限らず、歌舞伎、俳優、声優等誰かを演じる仕事では、その役の「人生」を深く理解しなくてはならない。深く理解するには仕事への情熱が必要だと感じました。
    真智もミラちゃんも結構肉食というかグイグイで、これが大阪人か!?ってなりましたw 自分が接したことのないタイプに触れられるのも読書の醍醐味〜

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    2025年11月08日
  • 神去なあなあ日常

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    読み終わる頃には夢中に読んでいた。最初こそなかなかページが進まず、一度は読むのをやめようかと思った。それは主人公の勇気と同じく都会で育った私は林業も田舎の村も興味・関心がなく敬遠していたからかもしれない。面倒な部分もあるが、人生に悩む時間よりも人間らしく、自然と共存し、神を信仰し生きる古き良き日本の村の暮らしが素直に面白かった。近すぎる人間関係は得意ではないため、そこに住みたいかは別のお話。

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    2025年11月08日
  • 墨のゆらめき

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    久々の三浦しをん作品。
    書道家とホテルマンの話ということだったので、どんな感じの話になるのかと思っていましたが、同じく三浦さんの『まほろ駅前』シリーズの多田と行天のコンビを彷彿とさせるコンビの話でした。
    で、書道家の方が行天の役回りだったのがさすがに三浦さんという感じでしたし、全体的な文調も三浦節炸裂で安定の面白さでした。

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    2025年11月04日
  • 月魚

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     三浦しをんさんのデビュー第2作(2001年)です。『まほろ駅前』シリーズ(2006〜)以前の初期作品を読むのは初めてでした。古書店が舞台の古書をめぐる若い男2人の物語です。

     こ、これはBL? オブラートで包む感じで印象をぼかしてますが…、なんかそんな匂いのする関係性ですよね? BL前夜? 失礼ながら今は立派な「貴腐人」も、デビュー時から「腐女子」の片鱗を見せていた? いや、だとしても本作は無粋なBL作品ではありません。

     古書店『無窮堂』3代目店主・本田真志喜(24歳)と、安く仕入れた古本を卸専門で販売し利益を得る「せどり屋」の息子・瀬名垣太一(25歳)。
     2人は幼い頃から兄弟のよう

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    2025年11月03日
  • 天国旅行

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    心中をテーマにした短編集。
    生と死の境があやふやになり、対極にあると思っていたものが何より近しく感じられた。その選択は彼らだけのもの。苦しみの中で手を伸ばした先に救いがありますように、ただそれだけを祈る。寂しさよりもほのかに希望を感じるお話でした。

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    2025年11月02日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    社史編纂室のメンバーが個性的で、楽しく読めました。社史作りのお仕事もので終わるのかと思いきや、会社のかつての暗部に迫る内容もあり、若干、意外でした。ただ同人誌の活動がオタクで、その活動をしていることを隠さないという気持ちは、そんなものなのかなぁと、あまりピンときませんでしたが。ラストはもう少しスッキリ、悪を討伐!てな感じになれば良かったのですが、淡々と終わったという印象です。

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    2025年11月02日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ︎「私たちがしたこと」が1番私に刺さりました。「恋人のために、恋人の目の前でひとを殺すのだ。それほどまでの深い思いを見せられたら、もう二度とほかのだれも愛せない。」←これが良すぎてハッとした。愛のかたちは人それぞれだと理解していても、このような愛のかたちが重くて深くて呪いのように、鎖のように自分を縛り付けて離さない。

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    2025年10月31日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ちょっと考えたり,重めの本が続いたので,今回は気楽に,気持ちを明るくしたくて.
    それならやっぱり,三浦しをんでしょ.

    11編の,さまざまな「愛の形」を描いた短編集.
    「いかにも」な作品から,「意外」なものまで,どれも楽しく読めた.
    そしてやっぱり,根っこにあるのは「人間賛歌」だなと思う.
    一人ひとりの「個」を丁寧に描く感じがとてもいい.

    恋愛って,もともと超個人的なものだから,時には常識や良識から逸脱した「カタチ」もあり得るわけで.
    ほのかな想いから激情まで,徹頭徹尾「個人」の物語なんだよね.
    だからこそ,「家族」とか「血縁」とか,そういう“箱”に押し込められていない感じが心地いい.

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    2025年10月30日
  • エレジーは流れない

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    寂れかけた温泉街を舞台に
    高校生たちの青春を描く。

    父親がいなく、母親がふたりいる。
    そんな自分の存在に悩みながらも仲間たちと
    ドタバタ過ごす、青春譚

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    2025年10月29日
  • 天国旅行

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    ドリーミングな表紙絵と天国という響きのイメージとは遠い、心中をテーマにした短編集。
    テーマへの迫り方や読後感は話ごとに異なり、一話ごとに頭の中の世界がぐるんと上書きされる。
    「死への悲しみ」や「生への執着」などと分かりやすくラベリングできない、複雑な状況に置かれた登場人物たちの心境がすんなり心に迫る。
    物語の背景は決して想像し易い環境ではないのに、さらっと納得できるように描かれている。

    『遺言』の主人公が見た「輝く矢」が、この本全体の希望のように輝いて感じた。

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    2025年10月28日