三浦しをんのレビュー一覧

  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    ネタバレ

    主人公の川田幸代がBL本を書く人物なので、そこに焦点がいくように思えたが、本全体を通して、男女の愛や欲がメインテーマの作品のように思えた。
    男の欲を利用してのしあがった星間商事。サリメニの地で本当の愛を育んだサリメニの女神。時間をかけて2人にしか作れない愛を形作っていく幸代と洋平。その他諸々。
    身近にも存在するような日常の中に、普段現代人が触れることのない、半分ファンタジーのような物語が多彩な情景描写によって表現されており、読む手が止まらなかった。

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    2026年06月29日
  • 本屋さんのある街で

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    どのお話しも良かった。
    本屋さんの裏側も少し知れた気がする。

    凪良ゆうの「小鳥たち」は多類婚姻譚で読んでいたけれど、この中で読むと感じ方が変わった。

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    2026年09月14日
  • 愛なき世界(上)

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    東大理学部の大学院が舞台の物語ですが、理系の研究室のマニアックさが生々しく面白おかしく描かれており、かなり面白い。
    学生時代を懐かしみつつ下巻へ。

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    2026年06月28日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    びっくりした。
    だって、三浦しをんさんって……あの三浦しをんさんですよね?わたしが「三浦をしんさん」と勘違いしていた、三浦しをんさん。
    「舟を編む」を書かれた、三浦しをんさん。
    あんなに硬い感じの本を書かれるのに、この本に書いてあるのは
    「ぎゃーっ!!」
    「三代目コン→原稿間に合わず」
    「飯食ってうん○して寝ろ」
    「ハイローの話」
    こ、こ、こんなに愉快な方だったんだ……!?と、すごく驚きました……。
    これ、千早茜さん現象と同じです。
    ここから三浦しをんさんにハマっていく予感がぷんぷんします。
    三浦しをんさんの本、なに買おうかなぁ、ののはな通信がタイトルからして気になるけれど、月魚は書き始めてすぐ比喩の連発があって恥ずかしいらしいのでそれもぜひ読んでみたい……!

    三浦しをんさんをめちゃくちゃ好きになったエッセイでした♡

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    2026年06月27日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    三浦しをん節顕在の小説講座。小説家はこんな思考プロセスを経て作品を世に送り出してくれているんだと一段と尊敬する気持ちが高まったと同時に、デッサンの練習をするように風景や感情を言語化するところから始めてみようとやる気をもたらしてくれた。

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    2026年06月27日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    小説を書こうとは思わないけれど、三浦しをんさんのエッセイはいつも面白くて好きなので読んでみた
    これは、本を読むだけの人が読んでも面白いと思う
    素材は良いのになぜか面白くない本とか、文章にクセがあってちょっと苦手だけど読み進めると面白くて止まらなくなる本とか、どうしてそう感じたのかがよくわかった

    二十五皿目でちょっと触れられている恋愛要素については、これまで、何かのついでのようにお色気入れとくかみたいな展開が散見されてたからじゃないかな…
    私も恋愛要素あまり要らない派だけど、ストーリー上それが要になるとかであれば全然OK
    でも、それいる?な展開なことがけっこう多くて、胸焼けしている(なので要らん!てなる)

    ナツイチ2029

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    2026年06月26日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    温かい気持ちになれる作品。
    藤丸と本村さん付き合って欲しかったな。
    でも、結ばれてしまうとご都合主義感が出てしまうので、このラストで良かったとも思う。

    食事の描写が素晴らしすぎて、洋食が食べたくなった。

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    2026年06月25日
  • むかしのはなし

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    底知れない切なさを抱えながら短編集を読み進めていたのに、いつのまにか物語は思わぬ方向へ進んでいき、ずっとやるせなさを抱えたまま、感傷に浸りながら読み終えた。最後の伏線回収ともとれる結末に、しんみりしながらも面白かったと思える。ありそうなストーリー展開に、ぐっと引き込まれてしまった。果たして幸せと言えるのか、言えないのか…わからない結末が、読後の余韻を引き立てている。

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    2026年06月23日
  • 愛なき世界(上)

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    料理人を志す藤丸君と植物学研究者の本村さんの淡い恋の話。それにしても、植物学についてよく調べて書いているものだと、作者に感心した。

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    2026年06月22日
  • 『罪と罰』を読まない

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     面白かった。有名な古典小説「罪と罰」をネタにした対談集。

     前半は、この小説を読んでいないメンバーが読まないままに語り合う座談会。最初はこれまで知っていた断片的な知識を元に内容をあれこれと内容を想像し、途中から各章ごとに数ページを抜き出して読み、それを元に内容を「推理」する。これらが面白い。断片から空想を広げていくわけだが、その過程がとてもファンタスティックである。新しい断片を読む度に、これまでの想像が更に飛躍していったり、ひっくり返されていったりするさまもスリリングである。

     いったん座談会が終わってから各自が「罪と罰」を読み、そのあとで語り合うのが後半の座談会。読む前の座談会の答え合わせ及び振り返りという感じなのだが、ひとりひとりの読みが鋭くて読んでいて知的好奇心を大いにそそられた。また、作品に対するリスペクトが随所に感じられて、とても気持ちがよかった。

     僕自身は、高校生の時に「罪と罰」を読んだ。1週間もかからず一気に読んだように記憶している。それなりに読み応えがあったが、古典的名作という以上に強く印象に残ってはいなかった。改めてこの座談会の記録を読んで、あたらめて読みたくなった。たぶん、以前とはまったく違った印象を持つに違いないと感じる。

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    2026年06月22日
  • 愛なき世界(上)

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    三浦しをんさんの文章は、相変わらず読みやすくて好きだな。

    「迎えにいったはずの死者が、思いかけずツヤツヤピンピンしているさまを目撃したときの死神」

    など要所要所でワードセンスが光っていてクスリとできるのも楽しいポイント。


    本村さん視点の藤丸がすごく良かった。自分の好きなものに興味を持ってくれることを、自分自身も尊重してくれているという考え方が素敵だった。最終的に2人が結ばれると嬉しい。

    下巻に期待。

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    2026年06月21日
  • むかしのはなし

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    ラブレス (かぐや姫)
    ロケットの思い出 (花咲か爺)
    ディスタンス (天女の羽衣)
    入江は緑 (浦島太郎)
    たどりつくまで (鉢かづき)
    花 (猿婿入り)  
    懐かしき川べりの町の物語せよ (桃太郎)

    の7編から成っていて「現代ならこんな話に成り得る」といった感じで書かれている(と思って読み始める)。
    それぞれが独立した短編集と思いきや、なんとなく関連した背景思想がある長編小説ともいえる。
    これらの昔話を知らなくても最初の1ページで概要が示されているので心配ない。
    私は、天女の羽衣、鉢かづき、猿婿入りの3つは知らなかった。
    知ってるつもりの話も実は曖昧な記憶しかないが、昔話と本作品のつながりは殆どないので知らなくても良い。

    あと数か月で死ぬことが分かった時、人はどのように振舞うか?
    この問いを自分に当てはめて考えてみるのも良いと思う。

    「3か月後に巨大な隕石が地球に衝突する」場合、死ぬのは自分だけでなく地球人全員。
    他人は元気だが自分だけ死ぬのではないし、その逆でもない。
    だれも生き残らない。

    こうなると、働くことに意味がなくなるので、あたりまえにできていた日常生活ができなくなるだろう。
    バスも電車も動かないし、飛行機やトラックやタクシーも止まる。
    物流が止まるので、すぐに物資が不足し買い物ができなくなる。
    水や電気も供給が止まるかもしれない。
    これは大変だ。
    社会のそこら中で暴動が起きそうだ。
    巨大な隕石が地球に衝突する前に、人間社会はボロボロになりそう。

    現実の日常は、いつでも電車は動いているし、のどが渇いたらお茶でもコーヒーでも飲める。
    汗をかいたらシャワーを浴びて、エアコンで部屋を涼しくして寝ることもできる。
    昨日も今日も変化の少ない日常が繰り返されることは幸せなのだな。
    当たり前で普通にできることだと思っていることは、実はいろんな人がそのために働いているからなんだ。

    三浦しをんさんの小説は、現実の社会の中で生きる人たちの葛藤を描いたものが中心だと思うが、本作品には非日常的な要素がある。
    かぐや姫にせよ浦島太郎にせよ桃太郎にせよSF的な設定だから、この「むかしのはなし」もそうしたのだろう。

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    2026年06月21日
  • 好きになってしまいました。

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    あんまり三浦しをんさんは触れたことなかったのですが、ラジオみたいなサラッとした面白さでした。エッセイすきかも。

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    2026年06月21日
  • 新装版 三四郎はそれから門を出た

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    ネタバレ

    書評なのかエッセイなのかつかみどころがない。でも、なぜか作者の視点に興味がわいてしまう。それにしても、読書の幅の広さに驚く。

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    2026年06月20日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    小説の書くためのアドバイス。コース料理が、出てくるような形で、一皿目の推敲から始まり、枚数感覚、構成、人称、時制、タイトル…等々、25皿目の最近の動向まで。プロならではの目線でのアドバイスが、続くが、三浦しをんさん独特のユーモラスな文体で時々フッと笑わせてもらえる。

    実際の作品構成時の絵入りメモ書きなど、手の内があかされていて、面白く、親近感を感じた。特に個人的に興味深かったのが、「あの家に暮らす四人の女」、「仏果を得ず」、「舟を編む」…等のタイトルの付け方。「あの家に暮らす四人の女」については、構成や登場人物、語り手についての謎、テクニック?が明かされ、読んでいた最中に感じていた不思議な感覚、違和感、語り手はだれ?どうして?という謎がここにきて、ようやく解けました。

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    2026年06月16日
  • 神去なあなあ日常

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    小説のモデルになった三重県津市の美杉村を訪ねたことがある。真夜中でめっちゃ怖かった。(バラバラ殺人がありましたみたいな看板もあったし…)
    宮本常一の「忘れられた日本人」の中にもこうした山間部の日常が描かれていたのを思い出す。今こうしてダラダラ感想を書いている瞬間にも知らない街で、知らない日常が送られている。
    少し小説の内容を。この話、盛り上がりはあるが最後まで誰かが死んだり離れたりしない。平野勇気という若者が横浜から来て一緒に生活をする。ただそれだけ。まさに日常である。

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    2026年06月14日
  • 舟を編む(上)

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    画が好き、画が良かった‼︎
    そして表紙の装丁。

    『舟を編む』って、連載モノで、毎号挿絵付きだった、と。
    そして、雲田はるこ先生画って。
    落語『昭和元禄落語心中』のだい大好きでしたので‼︎

    表紙、色も良いのよ、ね。
    原画集みたい、と、思う次第。

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    2026年06月13日
  • あの家に暮らす四人の女

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    三浦しをん先生。名前が好きな作家さんです。
    ミステリ以外で、気軽に何かよみたいなぁと思うとき真っ先に頭に浮かぶ5人衆の1人です。
    なので、出先でついつい積読用として
    買ってしまう、厄介な愛すべき作家さん。

    ただ本作は前半なかなかリズムにのれず。
    まず、章立てがない。
    ずっと淡々と話が続くので
    話が終わらず、今日はココまで!がしにくい。

    母鶴代、娘佐知、佐知の友人雪乃、雪乃の職場の後輩多恵美。
    4人の女性が一つ屋根の下で暮らすお話。佐知が主人公だけれども、視点は別視点。
    ナレーションがいる。それが前半、慣れるまで
    何を読んでいるのか?わかりにくい(_ _).。o○

    そこからの中盤、なぜかカラス視点で、最後は
    父親視点で話が進んでいく。
    いや進んでいたことがわかったくらいから、
    スラスラと話が入ってきてこの世界観が
    ステキ過ぎる!と気持ちよい読書体験へ。
    いろいろと事件ぽいことは起きるのですが
    なんとも言えない同居生活がいい。

    血縁に甘えない、他人同居生活。
    いつかは終わると感じながら
    ずっと今が続けばいいと思う。

    そんな気持ち、描かせたら三浦しをん
    サスガです♪(´ε` )

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    2026年06月11日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    恋愛短編集。
    恋愛というより、人と人のつながりや関係性を丁寧に描いた作品という感じ。

    おそらく一度読んだことがあった作品。
    「裏切らないこと」「骨片」「春太の毎日」が特に記憶に残っていた。

    今回は「冬の一等星」が一番印象深い。
    冬の寒い夜の、静かで綺麗な感じが伝わる。

    もし次に読むことがあったら、その際にも印象に残る話が変わるのだと思う。それだけ多種多様な話だった。

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    2026年06月07日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    読みやすい短編集。
    行天に振り回される多田の苦労が手に取るようにわかる感じ。
    行天ってなんか愛嬌があって許してしまいそう。
    やってることえぐいのに喋り方かな?
    面白かった。続編も読む。

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    2026年06月07日