三浦しをんのレビュー一覧
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小説の書き方を料理のフルコースに見立てて、24皿(項目)ごとに解説してくれている。
24皿のコース料理は多かったし、途中途中でHigh & Low(おそらく執筆当時にハマっていたであろう趣味)に脱線するあたり…三浦さんらしい。
足の爪剥がれたくだり…自分の実話だったか。
(『ゆびさきに魔法』の大将のネタ)
テーマは真面目に、内容は凡人でも共感しやすく書いてくれているので、なるほどなぁ~と思った。また自身の作品をネタバレしながら、構成の仕方を説明してくれていて、頑張って身を削っているぞと思った。
そんなネタバレしていた作品をどう書いているのか、じっくり読んでみたいと思う。 -
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ネタバレ社史編纂室での大変な社史作成の過程を描いた話、
と思いきや
星間商事の隠された歴史も社史に掲載するべく、同人誌の皮をかぶった「裏社史」をコミケで頒布するドタバタで愉快な社史編纂室の話
「舟を編む」のイメージで手に取ったからギャップにびっくりしたけど、
作中作の小説も面白いし、同人活動と結婚とのあり方には考えさせられるものがあったし、楽しく読めた
サリメニの女神、なかったことにしたいほど社内でタブーとされているから売春とかそんな感じの悲しい話かと思ったら、女神がサークル主の文学サロンだったのはちょっと温度差あってびっくり
身売りされたのは事実だし消息不明だから悲しい話なのは確かかもしれないけ -
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5人の小説家の短編と、2人のクリエイティブディレクターのアンソロジー
テーマは九州の特別列車「ななつ星」に乗り込む乗客の物語だ
列車はたくさんの人を一度に運ぶけど、乗客の一人一人はそれぞれ特別な想いを持って列車に乗り込む
5人の作家さんが寄せたとても短い物語には人生という長い長い想いが乗っていることに気が付く
恩田陸さんの「お姉さん」が仕組んだ、複雑で切ない物語も時間の長さと、生きようとする想いの深さが音楽に乗ってやってくる
個人的には小山薫堂氏の言葉が圧巻だった
人から人へ繋ぐ想いが言葉となって、香り高く温かみを持って伝わってくる
「共感」という到達点はその気持ちを理解しようとする意識の -
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ネタバレ起承転結のお手本のような物語構造。
いつもの日常のように、このままだらだら続くんだろうなあというところからの急展開。
ホテルマンの力(ちから)も、書家の遠田も30半ばのいい大人なのに、二人の会話は妙に微笑ましい。
あくまで仕事の延長として敬語を崩さない力と、多分敬語を知らない遠田。
遠田の書く文字は、どんな気持ちが込められて、どんな景色を思い浮かべて書かれているのかがわかる。
しかしそれは、遠田の持つ本来の字なのか。
変幻自在に書体を変えて文字を書く遠田。
書家であり、書道教室の先生であり、筆耕士であり、代筆屋である遠田。
手を怪我して、または年を取ってうまくも字が書けなくなった人の代わ -
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三重県の山奥、神去村で林業に勤しむ勇気。勇気を見守る村の人々、恋しい直紀さん。村に伝わる伝説や過去の出来事を散りばめつつ、しをん節で軽やかに面白く日常を語ってくれる。
クリスマスを山太に体験させてあげたいという、勇気の優しさよ!もみの木じゃなくて、松の木でも、サンタクロースじゃなくて獅子でも、その真っ直ぐな気持ちよ!
無条件であたたかい気持ちになり、
村のみんな事が大好きになってしまう。
ヨキ、清一さん、繁ばあさん、
みんな最高!
とくに繁ばあさん、好きだなあ。
勇気の書きためてる文章に
パソコンで勝手に作り話打ち込んでたりして、可愛い。
小説なんだから、
リアルに存在してないとわかって -
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ネタバレ裏表紙のあらすじを読んで、面白そうだったので手に取りました。
便利屋さんのお話という事で、『銀魂』という漫画の「万事屋銀ちゃん」みたいな明るいノリを想像していたのですが、読んでみるとユーモアはそこそこに結構重いお話が続きました。
その中の一つで、小学生たちがクスリ(見た目は砂糖そっくり)の受け渡しのバイトに加担させられていましたが、結局助け出したのは別件で関わっていた男の子一人だけでした。
少年ジャンプの主人公だとここは全員助け出す流れですが、「そこまで面倒見られるかよ」という多田さんのセリフから、世の中は漫画みたいに上手くはいかないのだと悟りました。
ちなみに、ここは東京都町田市が舞台