三浦しをんのレビュー一覧

  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙に惹かれて読んでみた。
    淡々と読めて読後は心がホッとするようだった。
    ネイルには全く関心がなかったけど爪を手入れして日常に彩りを与えるのもいいなと思った。

    0
    2025年11月26日
  • まほろ駅前多田便利軒

    Posted by ブクログ

    三浦しをんは何冊か読んでいますがバラエティに富んだ本を書く作家さんだと感じています。便利屋を営む中年男子のところに舞い込んできたかつての同級生との波瀾万丈の1年が描かれ、文章のリズムの良さであっという間に読み終えました。過去に辛い想いをした2人がそれぞれの想いで仕事と向き合う姿は時にはそこまですることないのではと思うところもありました。続編も出ています。次はどんな依頼にどんな様に向き合うのか読んでみたいです。

    0
    2025年11月26日
  • 神去なあなあ夜話

    Posted by ブクログ

    神去村に来て1年が経ち、村での生活や仕事にも慣れてきた勇気。
    今作ではそんな勇気と直紀の恋の行方を軸に、村の成り立ちや、飯田夫妻の馴れ初め、ヨキと清一の過去などが描かれて読み応えがあった。
    2作続けて読んだのでキャラたちへの愛着も湧き、読み終わるのが少し寂しかった。

    0
    2025年11月24日
  • 墨のゆらめき

    Posted by ブクログ

    「墨」には書ともう一つの意味が込められていた。
    ホテルマンの力は真面目で親切で聞き上手が滲み出て、何故か見知らぬ人から道を聞かれたり宗教の勧誘にあったりする話し掛けられ体質。競馬好きというところが意外。
    遠田は書道教室の師範で、展示会に出品もする書家。また宛名書きの筆耕士や代筆屋の才能が秀でている。大雑把に見えるが仕事は丁寧で美しい。
    そんな2人がウマが合う心地良い間柄になった頃、遠田の過去を知りもう一つの墨を身体に見せられる。
    戸惑いはあったが遠田の魅力や思いやりの心に触れ更に強い絆で結ばれる。カネコさんかわいい。
    続編希望!

    0
    2025年11月24日
  • エレジーは流れない

    Posted by ブクログ

    男子高校生たちの日常やその中で巻き起こる事件の数々。
    会話のテンポがよくおもしろい。日常は続いていく。

    0
    2025年11月24日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    それぞれのストーリーの中で語られるたくさんの「好き」の形は、唯一無二の特別性を持っているようで、ゆっくり時間をかけて読んでいくとわたしたちが昔から知っている「好き」と何ら変わりがないことに気付く。
    三浦しをんさん独特の筆致で、なめらかに流れるような柔らかい雰囲気を感じる読書になった。

    0
    2025年11月23日
  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    ネイルサロン 人生で1度行ったことがあります。そんな綺麗にしてもらって申し訳ない〜(⁠^⁠~⁠^⁠;⁠)⁠ゞ って気持ちと 綺麗になっていく爪を見て、ワクワクしたのを思い出しました。
    仕事柄、ネイルNGだし 長期休暇もないので  勿体ない!が勝ってしまいます。
    でも、読み進めるとネイルサロン行ってみようかしら・・・?となりました。
     爪がキレイに整えることに性別関係ない!
    年齢関係ない!

    登場人物が、みんなステキ!
    大沢さんのキャラが好き。
    月島に施術してもらいたい!
    人を羨む気持ちも共感できたし、自分を受け入れることができた時も応援したし。

    あと、居酒屋「あと一杯」の煮付け食べたいな。

    0
    2025年11月22日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    辞書製作に編集者、営業、専門家、製作業者などそれぞれの立場で没頭する姿、それを何年も重ねてようやく完成する、素晴らしいチームプレイの集大成となる成果物を作り上げて行く過程が素晴らしく、印象に残りました。最初は自分に合わないと思っていた者がだんだん取り込まれ、天職のように成長していく様子も素敵でした。程よい距離感で物語が進んで暑苦しくなく読みやすかったです。

    0
    2025年11月22日
  • 月魚

    Posted by ブクログ

    特に後半の2人が学生の頃の話が好きだった。絶対経験してないのになぜか懐かしくなるような夏を描いてる小説大好きすぎる。

    0
    2025年11月22日
  • ののはな通信

    Posted by ブクログ

    最初ちょっとエロすぎて驚いてしまった、、!
    手紙だけでストーリーが繰り広げられるのが、面白い。
    途中で途切れながらも、ずっと相手のことを忘れずにやり取りができるのって素敵だなあ

    0
    2025年11月21日
  • 愛なき世界(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全然分野や手法が違いつつも、一応大学院で研究をしている身としては、あるあるが散りばめてあったり、研究に打ち込みすぎて他のことがゆるゆるになる人たちがしっかり描かれていたりして、すごく落ち着く空間だった。そこに、藤丸という異分子が入ることで、より親しみやすい空気が作られている気がする。研究対象に自分なりに関心を持つ藤丸も素敵だった。色んな人に読んでほしい本。

    0
    2025年11月21日
  • まほろ駅前多田便利軒

    Posted by ブクログ

    多田と行天、いい年の男2人がなんだかんだいい感じに便利屋の仕事をこなしていく男の友情話、だと思って読んでいたけど、
    行天の指の傷を象徴に、失った幸せと再生する幸せのお話でした。
    うーん、上手いなあ。
    難しく考えなくてもスッと入ってきて、軽く読みたい人に押し付ける感じでもない。
    読みやすく楽しかったです。
    2人のキャラ作りが完璧でずっと読んでいられるキャラクターでした!

    0
    2025年11月19日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいてずっと楽しかった。
    10人のキャラクターが愛おしい。
    最後、箱根本番を読んでいるときにそれぞれの区間によって読み心地?が全然違く感じて驚いた。ニコチャンやキングのときはページをめくるのも苦しくペースが落ちたが、走の区間では文もサクサクと進んだ(ような気がする)。
    情景が沢山描写されていて場面が浮かんでくるから、普段漫画とかアニメとかがメインな人もチャレンジしやすいんじゃないかなと思う。

    0
    2025年11月16日
  • お友だちからお願いします

    Posted by ブクログ

    三浦しをんさんのエッセイ集
    想像どおり、いやそれ以上の面白さで笑い転げた。

    笑いのツボにハマり過ぎて読み終わるのが勿体無いほど。そして時々しみじみと考えさせられる真面目な作品もチラホラ。
    あっ、チラホラとか言ってすみません。
    でも殆どがおもろ〜だったのだ。
    やはり言葉選びのセンスと、話の落とし所の匙加減が絶妙だ。

    作者とは年齢が近いこともあって、ついつい友達になったかの様な感覚に陥ってしまった。
    「わくわく動物ランド」とか毎週みてたし。
    私の故郷へも旅行されてたし。(また勝手な親近感)

    頻繁に登場するご両親との仲の良さも、気取りがなくて素敵だ。お父様は有名な方だが、私はイメルダ夫人の方が

    0
    2025年11月14日
  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    しをんさんのお仕事小説。ネイルアートときたかー!とびっくり。正直、今までみたいな「全然知らない世界!」とわくわくする感じは少なくて、読み応えはちょっと劣る気もするけれど、それでも最後まで面白く読まされちゃうんだから、さすがしをんさん。日常っぽいのが、良かった。地域に根ざして地道に商売する感じ。地味だけど、これこそが生活だし、仕事だよな…と思わされた。

    0
    2025年11月11日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    アドレナリンジャンキー、口論好き、脳が活性化
    物事を一歩引いて俯瞰的に見ること、馬鹿にしていると言われる、そこに皮肉が入っているなら確かにわざと馬鹿にしていると思う、そうでないなら感情的になっている自分の理屈が馬鹿だと気づいている人間の発言、あ、でもこれって馬鹿にしてるのか?
    理屈型の人間が感情型の人間を馬鹿にする構図はどうしても起こるのでは。
    だからこそ、馬鹿にされないためには常に冷静でいること。

    "食卓を囲みながら、私は思った。図太くも地道なその行為が、だれかとともに生きるということなのだ。"

    実は毎日は変化の繰り返し。人は、景色は、変わっていく。

    0
    2025年11月11日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    神去シリーズで三浦しをんさんの世界観に惹かれたので、こちらも読んでみました。

    メンズが良いんだよな。青春。
    本当の男というのは、もっと馬鹿でもっとくだらない生き物だと思うのですが、三浦しをんさんの描くメンズは青い。

    文末の解説で、こんなの空想だファンタジーだという話に触れていたが、そんなことは読み始めた段階からおおよそ想像に難くない。

    その結末に向かっていく過程を楽しむのだ。

    0
    2025年11月10日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

    Posted by ブクログ

    どの作品もさくっと読めるけど、登場人物の人生と重ねて考えられる余韻があった。私はななつ星に誰とどんなときに乗りたいだろうと考えた。

    0
    2025年11月09日
  • 仏果を得ず

    Posted by ブクログ

    人形浄瑠璃・文楽の舞台に立つ男たちの話。義太夫に人生のすべてを捧げる、恋人は二番目という健の人生を追って、芸事に人生をかける姿勢に尊敬の念が出ます。人形浄瑠璃に限らず、歌舞伎、俳優、声優等誰かを演じる仕事では、その役の「人生」を深く理解しなくてはならない。深く理解するには仕事への情熱が必要だと感じました。
    真智もミラちゃんも結構肉食というかグイグイで、これが大阪人か!?ってなりましたw 自分が接したことのないタイプに触れられるのも読書の醍醐味〜

    0
    2025年11月08日
  • 神去なあなあ日常

    Posted by ブクログ

    読み終わる頃には夢中に読んでいた。最初こそなかなかページが進まず、一度は読むのをやめようかと思った。それは主人公の勇気と同じく都会で育った私は林業も田舎の村も興味・関心がなく敬遠していたからかもしれない。面倒な部分もあるが、人生に悩む時間よりも人間らしく、自然と共存し、神を信仰し生きる古き良き日本の村の暮らしが素直に面白かった。近すぎる人間関係は得意ではないため、そこに住みたいかは別のお話。

    0
    2025年11月08日