三浦しをんのレビュー一覧
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陸上競技者視点から
・作中で登場した「速さ」「強さ」という指標
速さとは数値で見えやすくなっており、私自身それに縛られていると感じる。だから、強さと言われてもそれを心の底から受け入れられない、後付けの価値観であり欺瞞だと思ってしまう。
しかし、次から次へと記録(速さ)を求めていく繰り返しの中では、空虚さも感じてしまう。速さという指標だけでも自分自身を支えきれないように思う。
・寄せ集めチームが箱根駅伝に出るという努力神話(解説で指摘されていた)
現実ではありえない、小説だからこそ描けるものであると思いながら、他人事のように読んでいた。だから割り切って読めたが、自分だったら遥かに大きな目標を -
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ネタバレすごい本を読んだ…と読み終わった今は少し放心状態。
正直に言うと、途中までは文字数が多くて言葉も難しくあまり頭に入ってこなかった。まじめさんがこんなとんとん拍子に進むのも面白くない。
西岡さんの章から人間味を帯びた話で、一気に親近感を覚えた。共感することが多く、わかる、普通に生きてたらそうだよね?と自分を重ねて読んだ。
ただ辞書にかける思いが見えたところに西岡さんのかっこよさかが溢れた。素敵。
松本先生がこんなに物語のキーパーソンになると思っていなくて体調崩された時は本当に悲しくなったしお願いだから生きていてと思った。
言葉と共に生きてきた人。大渡海の完成まで生きていて欲しかった。感謝のうえ -
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集英社文庫のフェア対象だったので購入、小説の書き方を学びたかったので読みました。書き方講座という堅苦しいものというよりエッセイ混じりの読みやすい本でした。エッセイ部分に三浦しをん先生の趣味が爆発してておもしろかったです。
小説は簡単に書き始められるものではあるけどそれを極めようと思ったら考え続けなければならないんだな。当たり前のことかもしれませんが、こんなに有名ですばらしい話を書いている先生ですらつねに考え続けていると知ってあらためてすごいなと思いました。そして自分はまだまだ全然考え尽くしていないのだなとも。ちゃらんぽらんにかまえつつ真摯に向き合いたい。自分の作品を愛することと客観視することな -
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地元の本屋が本書をテーマにしをんさんのトークショーを開催するというので、購入。
予知夢に関する話かと思ったが、しをんさんは「カリスマ」をテーマにしたという。小学校で輝いていた生徒、家族の中でいつも意見が通る人間のような小さなカリスマ。
バラバラの短編集かと思ったら、うっすらと繋がりがある。一作目の「神波に乗る女」から「金の糸」「夢の子供」が書かれたのが10年後。
トークショーで語られたこと。自転車のシーンの意味が違うこと。輝久のガンが早期に見つかったのは、六実のパワーが喜久美のマイナスのパワーに勝ったということ。
「夢見る家族」が一番、読書中、え、どういうことと戸惑った。ああ、そういうことと -
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学生時代、ただの重くて煩わしい物体だと思っていた辞書だが、その裏には仕事人の執念があった。読みながら、久々に本棚から辞書を引っ張り出し、傍に置いて登場人物達と共に辞書を引いた。
一つの仕事に15年以上の歳月をかける。途方もない仕事の山(いや海というべきか)に向かう様を描いているのに、読んでいても息が詰まる感じがしなかった。
荒木、西岡、岸辺、各章ごとに違った登場人物から観た主人公馬締が、読者にも多様な表情を覗かせてくれたおかげだろう。物語の序盤では仕事にも恋愛にも戸惑いがあり、悩みながらも進んでいた馬締が終盤では己の使命に向け邁進する姿にはページを捲る手が止まらなかった。 -
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2021年出版、364ページ。ネイルアート、ネイリストを題材とした作品。劇的な何かが起きる訳でもないが、ネイルアート周りのアレヤコレヤが詰め込まれていて興味深い。個人的には全く縁が無いんだけど、磨くだけならやってみても良いかな?と思ったり。
ミッチリ取材・資料集めをした成果も詰め込まれている。専門的?で具体的過ぎて、何が何だか理解できない記述が結構な長さで続く部分も多い。詳しい人なら堪らない、かも知れないな。
結構な長さの作品。ネイルアートの世界を広めるべく啓蒙的な作品? 軽妙な会話劇、ではなく、じっくり語られる部分が多くて「黒いページ」が多い。 -