三浦しをんのレビュー一覧

  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    陸上競技者視点から

    ・作中で登場した「速さ」「強さ」という指標
    速さとは数値で見えやすくなっており、私自身それに縛られていると感じる。だから、強さと言われてもそれを心の底から受け入れられない、後付けの価値観であり欺瞞だと思ってしまう。
    しかし、次から次へと記録(速さ)を求めていく繰り返しの中では、空虚さも感じてしまう。速さという指標だけでも自分自身を支えきれないように思う。

    ・寄せ集めチームが箱根駅伝に出るという努力神話(解説で指摘されていた)
    現実ではありえない、小説だからこそ描けるものであると思いながら、他人事のように読んでいた。だから割り切って読めたが、自分だったら遥かに大きな目標を

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    2026年07月30日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    色んな恋愛があって、
    苦しむ人もいればそれに気が付かない人もいて。
    多分それはみんなどちらにも当てはまることで。
    面白かった。

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    2026年07月28日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    久しぶりに読んだ恋愛小説。最初は拭いきれない苦手意識が先行していたが、どんどんのめり込んで読んでいました。
    『骨片』『春田の毎日』が特にお気に入りでした。
    『骨片』のラスト、入れちゃうんだ〜と思っていましたが、「なるほど、そういうことか」と妙に納得する自分がいたりするのでした。

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    2026年07月27日
  • 舟を編む

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    途中から辞書の完成を心から応援する気持ちでページをめくる手が止まらなかった。情熱と魅力あふれる個性で周囲を巻き込み、私もまんまと巻き込まれた。
    最後はなんとか辞書も完成。とても楽しい小説でした。

    2026/8/9 映画鑑賞
    原作を裏切らない、とてもハートフルな気持ちに。原作ではもう少しかぐやの存在感、馬締との関係が丁寧に描かれていたような印象。恋文もしかり。
    自分の仕事に置き換えても15年同じ仕事はしない。せいぜい3年がいいところでそれでも長い。逆にそれだけ一つのことに打ち込めるのは幸せなこと。

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    2026年07月27日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    すごい本を読んだ…と読み終わった今は少し放心状態。
    正直に言うと、途中までは文字数が多くて言葉も難しくあまり頭に入ってこなかった。まじめさんがこんなとんとん拍子に進むのも面白くない。
    西岡さんの章から人間味を帯びた話で、一気に親近感を覚えた。共感することが多く、わかる、普通に生きてたらそうだよね?と自分を重ねて読んだ。
    ただ辞書にかける思いが見えたところに西岡さんのかっこよさかが溢れた。素敵。

    松本先生がこんなに物語のキーパーソンになると思っていなくて体調崩された時は本当に悲しくなったしお願いだから生きていてと思った。
    言葉と共に生きてきた人。大渡海の完成まで生きていて欲しかった。感謝のうえ

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    2026年07月25日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    集英社文庫のフェア対象だったので購入、小説の書き方を学びたかったので読みました。書き方講座という堅苦しいものというよりエッセイ混じりの読みやすい本でした。エッセイ部分に三浦しをん先生の趣味が爆発してておもしろかったです。
    小説は簡単に書き始められるものではあるけどそれを極めようと思ったら考え続けなければならないんだな。当たり前のことかもしれませんが、こんなに有名ですばらしい話を書いている先生ですらつねに考え続けていると知ってあらためてすごいなと思いました。そして自分はまだまだ全然考え尽くしていないのだなとも。ちゃらんぽらんにかまえつつ真摯に向き合いたい。自分の作品を愛することと客観視することな

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    2026年07月25日
  • まほろ駅前番外地

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    まほろ市駅前の便利屋が帰って来た。
    多田と行天の会話や行動は相変わらず噛み合わず、しかし、様々な依頼を熟していく。
    依頼主も曲者揃いの七編、前作にも登場した面々の視点の話もあり、前作を読んでいればより一層楽しめる事間違い無し!
    私は、曽根田のばあちゃんのろまんすの話が好きです。星の話も良かったなぁ、岡夫人の話も面白かったなぁ、由良も……って、結局全部面白いんだよなぁ。

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    2026年07月25日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    しをんちゃんの作品なので読みました。
    ポラリスは北極星。
    それぞれの人生におけるポラリスを綴った短編集。

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    2026年07月23日
  • 政と源

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    幼馴染みの国政と源二郎。真面目な国政と奔放な源二郎。油と水のような関係だが、お互いを気遣い合う間柄が素敵だ。
    船で行き来するというのが江戸の情緒を感じる。

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    2026年07月23日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    10人それぞれの人物像が丁寧に描かれており、自然と物語の世界に引き込まれた。箱根駅伝出場を目指すまでの過程も十分に面白いが、本番の2日間はページをめくる手が止まらず、一気読みしてしまうほど感情移入した。

    フィクションではあるものの、巻末には著者が取材・参考にした大学名も掲載されており、リアリティの高さを感じる。読み終えた後は、実際の箱根駅伝をこれまで以上に楽しみたくなる一冊だった。

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    2026年07月23日
  • 夜の恩寵

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    地元の本屋が本書をテーマにしをんさんのトークショーを開催するというので、購入。
    予知夢に関する話かと思ったが、しをんさんは「カリスマ」をテーマにしたという。小学校で輝いていた生徒、家族の中でいつも意見が通る人間のような小さなカリスマ。
    バラバラの短編集かと思ったら、うっすらと繋がりがある。一作目の「神波に乗る女」から「金の糸」「夢の子供」が書かれたのが10年後。
    トークショーで語られたこと。自転車のシーンの意味が違うこと。輝久のガンが早期に見つかったのは、六実のパワーが喜久美のマイナスのパワーに勝ったということ。

    「夢見る家族」が一番、読書中、え、どういうことと戸惑った。ああ、そういうことと

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    2026年07月21日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    2026年の新潮文庫の夏フェアの中から選んだ一冊です!
    同性、家族、人間じゃないものなどなど様々な関係もあれば、温かな恋の話であったり、重く切ない愛であったりと、短編集なのにとても厚みを感じた作品集でした。うはねの話が個人的にツボです。

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    2026年07月19日
  • 舟を編む

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    学生時代、ただの重くて煩わしい物体だと思っていた辞書だが、その裏には仕事人の執念があった。読みながら、久々に本棚から辞書を引っ張り出し、傍に置いて登場人物達と共に辞書を引いた。

    一つの仕事に15年以上の歳月をかける。途方もない仕事の山(いや海というべきか)に向かう様を描いているのに、読んでいても息が詰まる感じがしなかった。
    荒木、西岡、岸辺、各章ごとに違った登場人物から観た主人公馬締が、読者にも多様な表情を覗かせてくれたおかげだろう。物語の序盤では仕事にも恋愛にも戸惑いがあり、悩みながらも進んでいた馬締が終盤では己の使命に向け邁進する姿にはページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年07月19日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    好きなフレーズ

    どうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって、触れてたしかめることもできないものなのに。

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    2026年07月19日
  • ゆびさきに魔法

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    2021年出版、364ページ。ネイルアート、ネイリストを題材とした作品。劇的な何かが起きる訳でもないが、ネイルアート周りのアレヤコレヤが詰め込まれていて興味深い。個人的には全く縁が無いんだけど、磨くだけならやってみても良いかな?と思ったり。
    ミッチリ取材・資料集めをした成果も詰め込まれている。専門的?で具体的過ぎて、何が何だか理解できない記述が結構な長さで続く部分も多い。詳しい人なら堪らない、かも知れないな。
    結構な長さの作品。ネイルアートの世界を広めるべく啓蒙的な作品? 軽妙な会話劇、ではなく、じっくり語られる部分が多くて「黒いページ」が多い。

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    2026年07月19日
  • わたしの名店

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    作者名のラインナップの、朝井リョウ目当てで手に取った。安定の、早稲田学生ライフの片鱗が伝わるクオリティ。
    でもどの文章も、地方民の自分が読んで「あー、観光目的じゃなくこの本に出てくる料理目的でそのお店行ってみたい!」と思える店+料理紹介で、軽い気持ちで手に取って想像以上の満足度が味わえる一冊だった。

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    2026年07月19日
  • のっけから失礼します

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    エッセイはあまり読んでこなかったけど、これは面白かった。同じテンションでずっと喋られるので多少の中だるみはありつつも、それも含めて楽しめた。「これが本当に『舟を編む』の人なのか?!」という嬉しい驚き。本や漫画、人の創作物への愛が全開。ひとつのことを突き詰める想像力と忍耐力に感心した。「なんで?」と思ったら辞書を引く、というのは見習いたい行動。良い言葉にも出会えたしボリュームもあったし、満足した。

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    2026年07月17日
  • 天国旅行

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    生と死を描いた短編集。「遺言」のラスト数行は何回でも読み返したくなる素敵な言葉だった。角田光代さんの解説を含めてとても良かった。

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    2026年07月17日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    便利屋を営む多田のところに、元同級生の行天が転がり込み、不器用でクセの強い2人の同居が始まる。
    そこに多様な客からの依頼やそれに絡む2人の対応ややりとりが面白い。
    途中、多田も行天も辛い過去を抱えていることが明かされ、彼らの考え方や態度の背景が垣間見えるところもある。
    三浦しをんさんの作品は読み応えがあるなぁ。

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    2026年07月17日
  • 夜の恩寵

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    夢に関するおそろしいカリスマ連作短編

    薄暗くて混沌としてて秘めやかで神々しいのに生々しい

    夢が現実に置き換わる時
    夢は真実になるのだろうか

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    2026年07月16日