三浦しをんのレビュー一覧

  • ぐるぐる♡博物館

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    全国津々浦々、少しニッチなテーマを扱う博物館紹介本。

    秘宝館をはじめ、ボタンやメガネなど、いろんなテーマの博物館があるものなのだなあと感心するとともに、三浦しをん節を味わう。

    今回は何より解説を読んで納得。なるほどなるほど。三浦しをんって対談とかそういうの上手な人なんだね!なんだかわかるよ。人とのやりとりが生き生きしてるもの。

    ボタン博物館に行きたい&熱海の秘宝館は一度行かねばと思っております!

    個人的に、性具や性愛関係はなぜか色々博物館へ行っておりまして…チェコはプラハのセックス博物館や中国は上海近郊の性愛博物館など。怪しげかと思いきや、かなり真面目に性を取り扱っていて、お国柄がわかって面白いんだよね〜。

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    2026年01月11日
  • 月魚

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    いつも飄々としている、どこか掴みどころのない人間の本音というのは心が沸き立ちますね。
    文庫書き下ろし「名前のないもの」には喰らわされました。登場人物の解像度が一層高まりニヤニヤして読み終えました。

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    2026年01月09日
  • 月魚

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    古書を中心に人間関係が組み込まれている。
    新しい感覚だった。才能の有無、伝統、罪……
    繊細な文章で丁寧に描かれている。

    ブロマンスになるのか?
    古書という乾燥したイメージものに比例して
    水のテーマもあり面白い。
    個人的には、短編「水に沈んだ私の町」の煌めきがより好きかもしれない。

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    2026年01月09日
  • あの家に暮らす四人の女

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    ネタバレ

    四人の女の中で血縁関係は二人の親子だけ。
    残りの二人は娘のつながりで、ひょんなことから一緒に住むようになった「浅い」関係。
    でもこの「浅さ」が良いんだよね。
    ちょっとずつ四人の関係は深くなっていくんだけど、家族ではない、親友?というほどでもない、でも一緒に暮らすのも悪くない。そんな定義できない関係性がなんとも良い。

    語り手の登場が斬新で面白かった。みんな幸せであれ。

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    2026年01月09日
  • ののはな通信

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    手紙のやり取りを盗み見ている背徳感…!!
    手紙には書かれていない部分に想像を膨らませながら読んでいて、楽しかった。

    一言で言い表せないような特別な関係性って感じがたまらなく良き。
    じっくり時間をかけて読んでみた。

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    2026年01月09日
  • ののはな通信

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    最初から最後までののとはなの手紙やメールのやり取りのみだと言うのに、学生時代から社会人まで、時の流れや二人が大人へなっていくさまが描かれていて、珍しいなと思うと同時に次第に二人の世界へとのめり込んでいった。高校時代の終わりの方の激しくも濃いやり取りの中にあるいくつかのフレーズは、メモするほどお気に入りです。自分も相手も運命だと思い合えるような存在に羨ましさを感じました。

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    2026年01月07日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    なんというか、心が冷たくなる感じ。でもそれが決して不快なわけではなく、ある意味落ち着くというかなんというか。不思議な感覚です。
    連作短編形式で、村川融を軸としてつながりがありますが、その村川自身のイメージがふわふわとしています。どことなくミステリー仕立てですが、合理的な解釈を求める小説ではなさそうです。怪文書の謎は、読者に委ねられているんでしょうかね。リドルストーリー的な感じかな。嫌いじゃないです。

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    2026年01月06日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    上巻に引き続き、植物学研究のやり方を詳細に教えてくれて、大変興味深い。四重変異体作り方やPCR検査のやり方など、文系の生物好きにはたまらない。シロイヌナズナについて詳しくなれた気がする。

    物語としては長い割に「転」の部分がなくて淡々とした印象があるけれど、キャラクターが良いので楽しく読める。真面目な本村、死神教授の松田、頼れる川井、姉御肌の岩間、サボテン加藤と個性的な研究室の面々。何かを熱心に愛する人は、やはり魅力的だなぁと思うし、彼らに混じって研究してみたくなる。

    そして何より、藤丸のカラッとした性格によってジメジメしたものがなく暖かい物語になっている。フラ丸くんに幸あれ。

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    2026年01月06日
  • むかしのはなし

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    ネタバレ

    読み始めは「昔話を物語の軸に落とし込んだ短編集?」と思って読み進めていたがところがどっこい。
    もしかしてこれらのお話は繋がってる、、!?伏線回収!?と一番最後のお話で色々拾い上げられてびっくりしました。点と点が繋がって合点がいきました。単なる短編集かと思ったら壮大な連作短編集だった。

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    2026年01月04日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    天才作家もオタ活をして、だらけた日常を過ごしていると思うと、自分のだらけた年末年始の過ごし方も肯定できた。

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    2026年01月03日
  • 好きになってしまいました。

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    夢中になれるものを自由に選べる素晴らしさ!

    年明けは明るい気持ちになりたいので、楽しげな本を選ぶことが多い。今年も無事、笑えるエッセイでウキウキした年明けを味わえたことに感謝。
    私は能登半島出身なので、能登のことも気にかけてくださる内容に大きな心の励みとなった。ありがたいことです。
    私も見習って出会いや交流を求めて旅に出たくなった。とりあえずエッセイに出てきた場所をジェミニ(AI)に聞いてみよ!

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    2026年01月03日
  • 仏果を得ず

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    三浦しをんさんの熱血お仕事ストーリーなので、面白くないわけがない
    人形浄瑠璃・文楽の義太夫に夢中の健。稽古に励みながら師匠の理不尽に耐え、情熱をかけて義太夫に取り組んでいたが、あるとき出会った女性に恋をしてしまう。芸が恋かを悩みながらも、どちらにも真っ直ぐぶつかり成長していく物語
    この手のお話でこの作者なら間違いない
    以前、『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を読んだことがあったので、更に面白く感じられた

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    2026年01月01日
  • 泥酔懺悔

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    下戸の人の感覚を知ることができた一冊。
    私は飲める方だから、酔って泥酔までしても懺悔するほどの失態は今のところない。
    強いて言えば、二次会で食べきれなかったおつまみのベイクドガーリックをアルミホイルに包んでバッグに突っ込み、お持ち帰りしてきたことかなあ。
    バッグの中から出したときの母の顔は忘れられないし、次の日焼き直して食べたときの意外なおいしさも記憶に濃い。
    お酒は楽しいな。私、やっぱり好きだな。

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    2025年12月28日
  • 月魚

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    派手なストーリーは無いが日常を語る二人の青年の話。表現の端々が幻想的で、古書を題材とした世界を楽しめる1冊です。

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    2025年12月28日
  • まほろ駅前番外地

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    4.5
    前作からそのまま読み始めましたが、前作はずっと多田視点で物語が進んだのに、今回は前作の登場人物からみた多田と行天の様子が語られる。それがまた面白い。最後だけまた多田視点に戻るけど、多田の新しい恋と、行天の闇(病み)部分が表立ってきて、これはこのまま次作を読むしかない。

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    2025年12月28日
  • まほろ駅前番外地

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    読む順番を間違えてまほろ駅前狂騒曲を先に読んだ後の番外地!
    スピンオフの仕立てなんだけど、あぁやっぱり順番って大事かも。

    多田さんのロマンスはここから始まってたのか…
    行天の闇も欠片が出てくるし主要人物がわんさかでてきて楽しかった。

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    2025年12月24日
  • エレジーは流れない

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    ネタバレ

    親が2人いる
    フツウは父親と母親なのかもしれない
    でも、怜には母親2人で二親
    父親はどこにいるのか、いないのか
    普段は温泉街の土産物屋の息子
    月に1週間だけ大企業の息子
    設定面白いし、こういうことってもしかしたら現実にはあるのかな?ないかな?
    伊都子がかなり変わってるというか
    面白いというか冷静というか…寿絵の性格に惹かれたのもあるけど、本当面白い思考
    周りの友だちも、商店街の人たちも、桜台にいるふたりもみんな好きだったなあ
    15号を除いて
    また怜の日常のその後が読みたい
    みんなのその後が気になるー

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    2025年12月21日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    なーんにも考えずに、素直に読める本でした!
    疲れてる時にちょっとあったかい気持ちになる!

    多田と行天のお互いの良い意味での諦めとか信頼とか、お互いを分かってる感が絶妙で、
    こんな間柄の人が大人になって1人いるだけで、とにかく人生はあったかくて面白くて(面倒くさくて)愛らしいものになるんじゃないかな〜って思わせてくれた本でした。

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    2025年12月19日
  • しんがりで寝ています

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    ゆるっとした日常を、面白く描く。
    蜂退治のあれこれや、タクシーにまつわるあれこれ、ご両親との小噺など、ゆるっと楽しく読めました。

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    2025年12月18日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    女子校小説。

    三人の少女の目線で語られるミッション系女子校の話。シスターフッドという言葉から想像するものとは少し違うかもしれないけれど、女子高校生たちの自他へ向ける眼差しが、緻密にリアルに描かれている。

    年頃なので愛や性についても赤裸々に語られているんだけれど、三人ともけっこう独特で、感情移入がしづらい。特に淑子。

    三浦しをん作品は、小説もエッセイもハイテンションな陽寄りのものばかり読んできたので、「どうした!三浦しをん!!」と言いたくなるくらい雰囲気が違ってタジタジ。

    三浦さん、ミッション系女子校出身だもんね。なんかのエッセイで「カーストはなく、離小島がいくつか存在している感じ」と書いていたことを少しシリアスに描いた感じかな。確か幼稚園から大学までのお嬢様学校で、超絶お金持ちもいたとか書いていた気もする。そのエッセイで描かれる女子高生像との差がすごいな!

    ネタバレすると、痴漢や性暴力をイメージさせる描写が出てきます。そして淑子の場合は教師との恋愛。私は高校生以下と教師の恋愛ってけっこう地雷なんですが、本作は教師が地雷を踏み抜くクズ男でして…。どんな理由があっても、未成年に手を出しちゃいかんぜよ!というイライラを腹に溜めながら読みました。

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    2025年12月17日