三浦しをんのレビュー一覧

  • あの家に暮らす四人の女

    Posted by ブクログ

    自分が世界にひとりぼっちのような気がしてしまう夜に読みたい。彼女らの愉快で素敵な日常に、私も混ざりたくなってしまった。

    0
    2025年03月01日
  • 愛なき世界(下)

    Posted by ブクログ

    上下巻けっこうあっという間だった。
    研究者あるあるけっこう共感したし、比較的分かりやすいよう書かれていて読みやすかった。
    愛って知りたいと思うことなんだなぁ。

    0
    2025年03月01日
  • 光

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三浦しをんにしては珍しい性的描写、非日常的なストーリーに普段よりハラハラされられた。
    ただやはり情景描写、感情描写の解像度が高く食い入るように読み進めてしまった。
    求めるものに求められず、求めぬものに求められる、最大の不幸であってよくある出来事。それを軸に壮大なストーリーが展開され殺人など非日常な題材の中で自分の日常と重なる部分が多くあり考えさせられる作品だった。

    0
    2025年02月27日
  • しんがりで寝ています

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きな三浦しをんのエッセイ。なんか前作より笑えたような。前作は昔ほど面白くなくなったと思ってたのに。あ、今調べたら前作じゃなくて、「好きになってしまいました」という違うエッセイ本のことだった。特に『シャッポを脱いだ』という表記に噴き出した。我が祖父がよく言ってたシャッポ。調べたら一応脱帽と同じ意味で出てたけど、これが本当にある慣用句だったとは。EXILE一族やバクチクが好きなのは知ってたけど、キンキキッズも好きだったんだなぁ。あとぬいぐるみ。ピカチュウのぬいぐるみにそんなに夢中になっていたとは。同世代でオタク気質、親の老化のこととか、共感できることはたくさんあるけど、やっぱ好きになるものの趣

    0
    2025年02月26日
  • 木暮荘物語

    Posted by ブクログ

    木暮荘の住人それぞれのストーリーで語られる短編集です。
    どの話も性を絡めつつ、人とつながること、求められることで人は自身の生を認めてあげられる、と伝えているように感じました。
    特に好きなのは「心身」。
    いい年のおじいちゃん大家が、猛烈にセックスしたくなり、その納得のいく解決に向けて煩悶します。
    いやらしさはなく、その「求められたい」気持ちに共感しました。
    大きなドラマはないけど、読後感がよかったです。

    0
    2025年02月25日
  • あの家に暮らす四人の女

    Posted by ブクログ

    三浦しをんさんのエッセイと同じノリで読み進められた
    細雪は、描写が美しい日常ドタバタ系という感想なんだけど(面白い)、こちらもどこへ進むかわからない4人の暮らしの様子が面白かった
    何より読後感が明るくて良い

    0
    2025年02月21日
  • しんがりで寝ています

    Posted by ブクログ

    私は三浦しをんさんの作品が好きで単行本で読んでいるけど、本当にこれがBAILAで連載されているの?と思うような傾向の違いで、全然関係ないけどちょっと心配になる(笑)
    何度か声出して笑ってしまった。叶う事ならば「人体の不思議」に登場するAくんの声を拝聴してみたい。

    0
    2025年02月18日
  • 政と源

    Posted by ブクログ

    時代背景は江戸と決めつけていたが、パソコンや携帯が登場する現代だった。
    物語の舞台は、東京都墨田区Y町。
    東京大空襲で焼け野原となり、すっかり作り替えられた町だ。
    私の住まいは、空襲からは逃れて昔のままの路地だらけの場所だが同じ墨田区で、時々出かける場所なので直ぐに映像化できた。

    近所のよく知っている場所がしばしば登場する、宮部みゆきさんの作品を読んでいる錯覚もした。

    幼い頃から隅田川と荒川に挟まれた、水路が張り巡らされた下町に暮らしている国政と源二郎という名の爺さんが主役の話だった。

    小銭を稼ぐために上野公園で路上販売しているのをヤクザに見つかり、上野動物園に逃げ込む場面があって国政は

    0
    2025年02月16日
  • ののはな通信

    Posted by ブクログ

    なんて表したら適切か分からないが、胸が苦しくなる物語だった。愛と別れ、思い続けること。この先ののがはなや為五郎と再会できるかどうか分からないけれど、それはたいした問題ではなくて、自分以外のものを思えること自体が幸せなんだと思った。
    わたしもうさぎを飼っていて、彼女の絶対的な存在に安心し勇気づけられているので、一人ベッドで涙するシーンで目の奥が揺れた。
    泣きそうで泣けない、泣く必要のない物語。

    0
    2025年02月11日
  • むかしのはなし

    Posted by ブクログ

    予備知識なしで読み進めてたので、想像もしなかった内容でした。短編でありながら、微妙に様々なことがリンクしていて、もっともっと集中して読んでたら伏線に感動しただろうな。
    昔話のオマージュだけど、絶妙に自分では思いつかないような捻った設定だし、いろんな他の小説にはない要素が盛り込まれていました。

    0
    2025年02月09日
  • しんがりで寝ています

    Posted by ブクログ

    のっけから失礼しますのBAILAエッセイからの第二段。のっけ~の自分の感想をみてきた、今回とほぼ一緒の感想である。

    もう何度も電車でグヘヘと気持ち悪い声を洩らしてしまったよ。やめておくれよ。

    月一の雑誌に月一のネタを盛り込む位には、しをんさんの日常には腹痛い話があるようだ。

    自分のログをみると、しをんさん作品9冊もヒットしてきてえ?私はしをんさんのファンなのか。小説は内容もなんとなく記憶してるから気に入ってるようだ。私の読んだしをんさんの小説はシッカリ調べあげた上でお書きになっている印象。
    エッセイはそんな小説とは違ってウカレポンチだwまじで笑える。

    ただ、これが笑えるのは読者層として

    0
    2025年02月03日
  • まほろ駅前番外地

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の続編です。

     相変わらず行天は多田の家に転がり込んでて、でも仕事は積極的には手伝ってない状態。新規のお客様の依頼を受けたり、前作の依頼者たちがまた登場したり。本当にまほろ駅がどこかにあるんじゃないかって期待しちゃう。

    0
    2025年01月31日
  • エレジーは流れない

    Posted by ブクログ

    しなびた餅湯温泉街に住む男子高校生たちの日常。
    ただの日常を描いてるから読み始めは、進まない、、、と諦めかけるが「船を編む」を書いた三浦しをんだからきっと面白いハズと我慢して読む。

    ちょっとだけ色々あったけど、結局、特に何もなかった笑。だけど、なんとなく心地良い読み終わり。しなびた観光地、親とのいざこざ、友達とのやんちゃ。自分にもそんな事もあったよね、と思えるからなのか。

    哀しい歌、エレジーは流れないこの餅湯温泉街にほっと出来ました。

    0
    2025年01月29日
  • まほろ駅前番外地

    Posted by ブクログ

    前作登場した人たちのスピンオフ作品。
    特に大筋で繋がっているとかはないがそれぞれの短編が軽快に進んでいき読みやすかった。
    妙にリアリティがありその場にいるような感覚になれる作品。

    0
    2025年01月28日
  • エレジーは流れない

    Posted by ブクログ

    読み終わった後は朝ドラを観たような気持ちになる。
    絶対的にほのぼのとした世界感だけど、ええ?となるような創作ならではの設定もあり。小説にワクワクドキドキを求める人にはちょっと物足りないかもしれないけど、気持ちを落ち着けたいときにサラッと読むには最適な本。

    0
    2025年01月27日
  • 木暮荘物語

    Posted by ブクログ

    オンボロアパート小暮荘の住人をめぐる短編集。
    天井からのぞかれてる女子大生の話が妙に好きだったな。

    元カレと今カレと同居するとか、70の老人がどうやってセックスするかに思い悩むとか、天井から階下をのぞくとか、どれもめちゃくちゃ変なのに、単なるそこにある日常って感じがした。小暮荘がオンボロアパートゆえに成立してるのかもしれない。

    0
    2025年01月25日
  • 菅原伝授手習鑑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「菅原道真」「三つ子」「三浦しをん」に釣られて手に取ったはいいものの面白いんだろうか…と思いながら読み始めたら、頁を捲る手が止まらなかった。

    道真の流罪、三つ子それぞれの悲劇、今につながる名所の数々、これぞ色鮮やかに蘇る感じが素晴らしかった。

    0
    2025年01月21日
  • 木暮荘物語

    Posted by ブクログ

    「舟を編む」を読んでからの本作
    小暮荘というおんぼろアパートに住む人々のお話
    そんなに強い関わりや繋がりがあるわけではないのに、おんぼろ故に他者の存在を感じながら生活する人々
    大家の小暮老人が「必要とされたい、求められたい」と思う気持ちがよくわかるなぁ

    0
    2025年01月17日
  • エレジーは流れない

    Posted by ブクログ

    架空の温泉地・餅湯町を舞台に繰り広げられる群像劇。
    明確になりたいものがなくても、この街で穏やかに暮らしたいって十分な夢だよなあ
    十五号から逃げた夜に、竜人と愛美が2人で語らってるのを眺めるシーンが好き!!

    0
    2025年01月15日
  • エレジーは流れない

    Posted by ブクログ

    発展途上の「バカで」愛すべき高校生たちのお話。でも、仕事に就いて、家庭をもって、親になって…と、次々にいろんな立場、責任が、しがらみが付いてきても、生涯、発展途上は要求される。ただ、質が変わってくるだけで。
    土器の窃盗、しかも「高校生の作品」、公認の二人の母など、そういったすったもんだがストーリーに軽重を付けることでフィクション色が濃くなり、しがらみだらけの私でも(大人でも?)苦しまずに読めた。
    「すぐ夢の話」をする大人。まさしく私がそうだ。怜たちと同じ年代の我が息子に偉そうに講釈を垂れながら、当時の私も夢なんてなかった。夢があり、夢に邁進する友達を見て、自分に自分が圧をかけていたけれど、夢が

    0
    2025年01月13日