【感想・ネタバレ】ロマンス小説の七日間のレビュー

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海外ロマンス小説の翻訳家のあかりは、恋人の神名と同棲中。上手くいってた2人だけど、恋人が突然仕事を辞めてきて、何考えてんだー!となり、翻訳中の小説を捏造し始めたあたりから面白かったです。あかり達のお話と、ロマンス小説と一冊の本で2倍楽しめます。
あとがきもなかなか面白かったので、今度しをんさんのエッセイを読んでみようかな。

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2024年01月06日

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ネタバレ

三浦しをん作品5冊目か~。今回のお話しは一番ぶっ飛んでいた!海外ロマンス作品の翻訳者のあかり28歳。同棲している神名君が仕事を辞めてきた。丁度翻訳していたロマンス小説に、毎度同じような展開のメロドラマ的な話ばかり作りやがって!と、あかりはオリジナルストーリーを作ってしまう。ウォリック(騎士)とアリエノール(女領主)の愛、そしてウォリックの死によりアリエノールのもう1つの禁断の愛(爆笑)。あかりと神名君の関係性とアリエノールの翻訳の内容の乱高下が見物。あかりとアリエノールの愛嬌と芯の強さへの好感度は100点。⑤

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2023年12月28日

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ネタバレ

ロマンス小説の翻訳家が、翻訳する物語とそれとは別の自身の恋愛物語が交錯する不思議感覚の面白小説。
本来の目的を逸脱して翻訳=物語を正確に訳すではなく、自分の感性に従って別の物語を創り上げてしまうあたりはミステリ的であるともいえて楽しい。二つの物語の結末が困難な課題の後のハッピーエンドなので、二倍得した気分。最後の後書きがこれまた面白くて秀逸。

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2021年11月16日

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ネタバレ

いやーー!!いい!!
妄想族っぷりがステキすぎる!

そしてあとがきがめちゃ面白い。
あー、三浦しをん、ほんとにいいなぁ。

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2019年12月06日

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ロマンス小説も三浦しをんにかかれば、こうも面白くなるのか。
翻訳なのに勝手にストーリーを展開させていく主人公と、彼女をとりまくストーリーがまぁまぁシンクロしてて三浦しをんやっぱすごいな。
あとがきも面白かったので、三浦しをんのエッセイも読んでみようかな。

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2023年06月16日

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なかなか初めは入り込めなくて内容も入って来ず何度も読み返したのだけれど、入ってきたら早く、続きが知りたくてすいすい読めた。
こういう内容だったのか
全くタイトルから私は想像できなかった

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2023年01月04日

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翻訳家のあかりは締切ギリギリまでロマンス小説を翻訳する。同時に恋人の神名や、神名に気がありげなまさみちゃんに翻弄される。
 
翻訳中の中世の小説と現実世界の物語が同時進行で書かれている。
互いを投影させながら読むことができて面白い。

あかりが姫で神名が王子様?とか

神名が海外に行くことを第三者から聞き、神名を理解できないと苦しんだ日には、小説の中でウォリック(王子様)が殺される場面が描かれていた

ロマンスとはなんぞや…
案外現実もロマンチックだよ、ということでしょうか

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2022年04月10日

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三浦しをんはエッセイから入ったので、普通の小説はこれが初めてになる。
ところがいきなり始まったのは中世?ファンタジー小説?と思ったら、交互に現代日本の日常生活が。
なんだか二つの作品を同時に読めて、しかもそれが呼応しあい、結果三作読めたような満足感!
めっちゃお得!
それにしても三浦しをんの作品はすらすら読める。
どんどん頭に滑り込んできて、ノンストレスで一気読み。
これは言葉の使いたかだけでなく、改行や句読点のリズムも良いのかもしれない。
久しぶりに素直に「小説って楽しいな!」と思えた作品だった。

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2022年02月05日

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すらすら読めて面白かった。翻訳家のあかりの心の声が主で話が進むから読みやすい。彼女が翻訳した物語も創作が強く出て楽しめた。


〜2度目(2022/03/06)

ありがちなハッピーエンドなロマンス小説を、その時の気持ちに合わせて創作して訳してしまう翻訳家あかり、勢いがあって面白かった。

石をヒットさせた神名が「oh!レーザービーム!」って自分で言ったシーンの元ネタが今回はちゃんとわかったから嬉しかった笑

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2021年01月23日

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三浦しおんのラブコメ小説

出だしが、三浦しおんらしからぬ欧風の描写で始まることから、どうしたものかと思いましたが、読み進めてみたら、いつもの三浦しおん作品でした。

現代の登場人物の話と、劇中劇である翻訳の物語の両方を書くのは、手間が二倍だったのでは無いかと勝手に心配になりました(笑)

この作品は、「あとがき」まで作品です。残さず読むのがオススメです。

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2020年08月10日

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吹替か字幕か、洋画を見る時にどちらを選ぶかは意見の分かれるところでしょう。私は断然、字幕です。というのは、以前、ある映画を字幕で見ていた時でした。あるシーンで『何、飲む?』と聞かれた子供は気取った表情で『サイダー!』と元気に答えました。その瞬間私には強烈な違和感が襲ってきました。何故なら、私の耳には、『7Up, please!』と聞こえたからです。同じことを意味しているはずなのに、目の前に見えているものと耳に聞こえてくるものが違うという妙な気持ち悪さ。急に目と耳に集中力が増しました。そして、続きを見ていると、えっ?という感じで、どうしてそれがその字幕になるの?というシーンが続出してとても驚きました。なるほどね、と感心するような字幕もありましたが、いや、それ違うでしょう、と英語なんてからっきしの私でさえ突っ込みたくなるような字幕もありました。これが吹替だったら絶対に気付けていなかった洋画の真実がそこにありました。ということで、以降、映画は字幕でしか見なくなりました。あの子は、7Upが好きであって、サイダーは全くの別物。この二つの飲み物を一緒にするのはどうしても許せない。細かすぎるかもしれませんが、こんな部分の積み重ねが一つの作品を作ると思うので捨て置けない、そう感じました。

『「すべて御心のままに」アリエノールは、使者がうやうやしく差しだした国王からの親書を読み終えると、受胎告知された聖母マリアと同じ言葉を口にした』、と始まるこの作品。三浦さんが書く中世歴史ものなのか?と思いましたが、読み進めると今度はいきなり、『ちょっと。ちょっと待って。なんなの、この急に出てきた「オリハルコン」ってのは。手持ちの辞書にも載ってないんだけど』と、どう考えても現代の日本の日常風景に早変わり。そうです。この作品、中世の歴史小説の翻訳をする仕事をしている遠山あかりという女性の日常を切り取った物語なのです。中世の歴史小説はあかりが翻訳したもの。そして、一方であかりの日常生活が流れていく。この両者のストーリーが7日間かけて交互に描かれていくという非常に凝った面白い構成の作品になっています。

『ああ、不安だ。この小説を訳さなきゃならないなんて。しかもあと一週間で!無理。そんなの絶対・「無理だー!」と叫んでも誰も助けてくれるわけでもない』と嘆くあかり。そんなあかりと付き合っている神名は、『ぐびぐびとビールを飲み、一つげっぷをしてから私の方を見た。「俺、会社辞めてきた」』と、あかりを助けるどころか、『会社辞めてきた爆弾』という大きなダメージをあかりに与えるばかりです。でもそんな二人はある意味似たもの同士『海が荒れたら船は出さない。波が凪ぐのをじっと待ち、面倒なことは先送りにする。熟練の漁師みたいな神名と私』というお互い勝手知ったる仲です。

現実世界が極めて庶民的な表現に溢れている一方で、中世歴史ものの世界は『恋の罠に落ちるのは、なんとたやすいことだろう。目眩にも似た陶酔とともに、彼はため息をつく。手入れされた王宮の薔薇園も、谷間の百合の清楚な気高さの前では色褪せる』と、極めて格調高い世界が描かれます。これが交互に襲ってくるというとんでもない落差の激しさに読者はついていかなければなりません。実際のところ、最初は中世歴史ものの世界観に違和感満載でした。そもそも今までこういった歴史ものは読んだことがなかったこともあって、読み飛ばしてやろうかと読書のスピードが上がりました。でも流石に三浦さんです。次第に、この中世歴史ものの世界観に魅せられ、その面白さにハマっていくのを感じました。

ただ、『私は皿に載った目玉焼きもハムもトマトもいっしょくたにパンに挟んで食べるけど、神名は目玉焼き、パン、ハム、パン、トマト、牛乳、パン、ときちんと「三角食べ」をする』なんていう表現の出てくる現代のあかりの日常世界もとても面白いです。

『剣についた血塊を払う暇もなく、その男の脳天に一撃を加えて地面に振り落とす』と生々しい戦いの描写。『読者を幻滅させては、ロマンス小説翻訳者として失格だ』というあかり。でも次第に『訳すうちにどんどん展開に私の創作が混じってきてしまっている』となり、最後には『これはもう翻訳じゃない。完全に私の創作物になっている』と、翻訳業を忘れて創作にのめり込むあかり。さて、お仕事としての翻訳は締め切りに間に合うのでしょうか…。

7Upをサイダーと訳すのもある意味、創作だと思います。でも、文化が違う世界の作品を違う文化の世界に持ち込む際には、必ずしもそのままが良いとは限らないという考え方もわからないではありません。まあ、あかりのように原作では生き抜く人間を殺してしまったり、と別物に仕上げるのはどうかと思いますが、翻訳というのもなかなかに難しいサジ加減があるのだろうな、ということはとてもよくわかりました。そんな中で、翻訳というお仕事の面白さ、魅力が少し分かった気がしました。

『共に過ごした時間の長さと、互いへの理解の深まりとが、必ずしも比例しないのはなぜだろう』など、神名とあかりの日常会話の中には、なかなかに考えさせられる言葉もたくさん登場するこの作品。一冊の本を読んだだけなのに、読み終わったのは二冊分の物語だった。二冊分のそれぞれ異なる読後感が読み終わった瞬間に同時に心を支配する、というとても不思議な経験ができました。ある意味、実験小説、というような感じなのでしょうか。ということで、なかなかに興味深い読書ができました、そんな作品でした。

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2020年04月01日

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ネタバレ

主人公がこんなに大胆に、仕事で翻訳する元小説(架空だと思われます)を書き換えちゃうとは思わなかった。
主人公の私生活でのやるせなさを、仕事でうまく発散?する、心理学の昇華の上手い例えとも取れる。

思い通りにいかない私生活に対し、小説の翻訳文は自分の思い通りのストーリーにしよう、と。

また、その私生活上の誤解がラストシーンらへんで溶けてゆく。思い込みも、時間をかけて、色んな人から話を聞いて多角的な見方をすると、真意に辿りつけるのだと学んだ。

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2019年10月20日

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三浦しをんが、恋愛小説を書いたらこうなった、って感じだ。
ってたぶんこの作者の著作(特にエッセイとか)を読んだことがある人は頷いてくれると思う。

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2019年09月07日

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主人公のあかりの考え方に共感できた。
何があるわけでも無くただプライドで自分を固めて、でもちゃんと大事なところは素直で、お父さんにも優しくて。
好感の持てるキャラクターでした。
彼氏との距離や関係も羨ましかったです。
端から見れば十分ロマンスだと思いますちっくしょうめ☆

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2019年07月25日

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2冊の本を読んでるような気持ちになった。
この2つの話が上手く絡んでるのかな?そうなんだろうけどシンクロしてる部分は2箇所くらいしか見つけられなくて、集中力に欠けていたのかもしれない、、

すごく時間かかって読んだが、おもしろかった。
神名のなんともいえない感じが理解し難いけど、それでも2人の関係は特別なものなのだろう。あかりに感情移入した。
小説内の創作小説もなかなか面白く、最後のところで儚いような気持ちになった。

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2023年12月01日

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始まりは思わずファンタジーかと思ってしまいますが、日本の現代の恋愛小説です。

主人公が仕事で翻訳している海外ロマンス小説のストーリーと、彼女の現実が交互に描かれていて、その翻訳に彼女の心情の変化というか波が表れています。
翻訳って多少の意訳はありなのかもしれませんが、創作してしまったらだめですよね
ただ、彼女が創作したストーリーの方が、原作よりもおもしろいのではと思ってしまう。

彼女自身の現実と、彼女が創作するストーリーと、どちらも気になる展開で、さくさく読めます。

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2023年09月18日

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ロマンス小説翻訳家のあかりと恋人の神名の話、そしてあかりが訳したロマンス小説の話でもある。現実が翻訳にも影響して、翻訳せずに独自の物語を創作してしまうのが面白い、そしてそのロマンス小説の行方がまぁ気になる(笑)ロマンス小説読んでみたくなる!

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2023年08月06日

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あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする28歳独身女性。
ボーイフレンドの神名(かんな)と半同棲中。
中世騎士と女領主の恋物語の翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅。
あかりは思わず自分の困惑や怒りを小説の主人公たちにぶつけ、現実は小説に、小説は現実に、2つの物語は互いに影響をおよぼしてとんでもない展開に!!

…というあらすじを見てどんだけカオスになるんだろうと期待していたらそれほどコメディファンタジーではなくてがっかり。
でもまあおもしろかったかな。
ロマンス小説の部分は電車の中で読んでて一人はずかしかったけど(苦笑)

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2023年08月05日

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初めはちっとも進まずに読むのをやめようかと思ったが読んでよかった。翻訳者がストーリーを勝手に変えて、それが現実のモヤモヤと絡まって、そこそこ面白い。

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2023年07月23日

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海外ロマンス小説の翻訳家のあかりと半同棲中で5年交際中の彼氏の話とあかりが翻訳中の中世の騎士と女領主のラブロマンスの話が交互に進んでいく

設定が面白かった!

彼氏が突然仕事辞めてきてモヤモヤしたりしてあかりがありきたりなロマンスのストーリーに嫌気がさし自己流で話を変えていくのが面白い

彼氏は結局ふらっと海外に行くみたいだけどそれを最終的に受け入れるあかりは心が広くてすごいなと思った

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2023年01月10日

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ネタバレ

翻訳家のあかりと恋人の神名。
一国の城主アリエノールと、聖剣の騎士ウォリックとシャンドス。
現実世界のあかりの恋と、あかりが訳す小説世界の恋が繰り広げられる、ちょっと変わった二重恋愛小説。

あ、ウォリック死んだ。
と思ったら、神名にキレたあかりが、翻訳してた小説の内容を捏造してただけなのは笑った。

読みやすかったし、アイデアもおもしろかったけど、、
1回読めばいいかな〜って感じ。
三浦しをんさんの作品は他におもしろいのいっぱいあるので、これから入った人はめげずに他の読んで!!!笑

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2022年11月11日

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一粒で二度おいしい
というCMがあったけれど、まさしくそれ。
劇中劇という言葉があるけれど、これは小説中小説。

主人公はロマンス小説の翻訳家。
実生活では恋人と半同棲の関係だが、もしかしてその恋人に思いを寄せているかもと思われる女性にもやもやして、翻訳している小説は原書を離れて彼女の妄想小説となる

実生活も妄想小説も、どちらも楽しめた。

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2022年09月20日

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ロマンス小説の翻訳家とその恋人のお話。
小説の話が現実に起こり始め・・・とかいうのはわたしがあらすじから勝手に解釈したものでした。
実際はそんなことなかったです。

内容はといえば、なんとも消化不良。
中途半端な、でもたぶんこれ以上は描いてもな・・・というところで物語を終了させている。

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2022年08月28日

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ネタバレ

刺繍みたいなすごく可愛い表紙に惹かれて買った。あらすじを読まずに買って、読み始めてみたら中世のロマンス小説で、あれ?間違ったかなって本気で思った。(あとがきに書いてあることがまさに当たっていて笑った。)ロマンス小説と並行して進んでいくから、途中で場面が切り替わるときに続きが気になるのに…!ってなることがあった。そのくらい主人公が訳す小説の中の小説もおもしろかった。

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2021年08月09日

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恋愛小説、ってことでいいのかな。主人公あかりと恋人 神名(かんな)との物語と、あかりが仕事で翻訳している英国中世騎士道ロマンス小説とが交互に描かれる。

前半はあまり入り込めなかったかなー。後半は、現実パートも小説パートも事が動くので楽しめた。どちらもいろいろありつつ、どちらもいい着地点で終われた感じ。

あかりが手がける小説の方は、物語の中に出てくる小説だから脇役的な位置付けかなと思っていたけれど、思い返してみるとこっちのパートの方が面白かったかも(笑)。

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2021年06月07日

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またまた三浦しをんさん。今、ハマっています。
上手いんだよな、グッと引き込むところと、クスッと笑わせてくれるユーモアとのバランスが。

今回は、恋愛小説。ロマンス小説の翻訳の仕事を進めながらも、自身の恋愛に翻弄され、翻訳中のストーリーもあらぬ方向にいってしまう、というコメディ的な恋愛小説。
私、恋愛小説あまり好きじゃないんだけど、この物語は最後まで楽しく読めた。
主人公のあかりにも共感持てたし、不甲斐ない彼氏の神名も憎めない。あかりの父も良いキャラクターしてる。
三浦しをんさん、天才だな!好きです。これからももっと読みたい。

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2019年11月29日

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しをんさん、本当に愉快な人だなぁ。
エッセイを読んだことがあるからか、しをんさんへの親しみを持って読めた。小説なのに、なぜか著者が常に意識にあがるという…。

内容についていうと、友だちのもどかしい恋を応援する気持ちになる。
主人公、寛大過ぎでは?と思ったが、当の主人公は自分の不寛容さに落ち込んでいる。
自分と違う恋愛観だから楽しめた。

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2019年10月22日

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ネタバレ

恋愛小説と言うには、あまりにも日常的なあかりと神名の7日間。
いや、会社を突然辞めるとか、突然ネパールに行くって言いだすとか、まさみちゃんの元カレがストーカーで嵐の夜に待ち伏せしてボコボコにするとか、言葉にすると結構ドラマティックなことが起こりまくっているんだけど、何だろう、この淡々とした日常感は。

ロマンス小説のようにあからさまに情熱的じゃなくても、あかりと神名はちゃんと想い合っていて、多分遠く離れても、わざわざ待っていなくても、繋がってるんじゃないかなぁという気はする。
なんか、いいんだよな、あかりと神名。

アリエノールとシャンドスは、いつか海の上で再開するのかなー。
神名が言うように、物語の中ぐらいハッピーエンドだといいよ、な。

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2019年06月22日

Posted by ブクログ

三浦しをんさんは作品ごとに作風が全然異なる、という解説をどこかで読んだ気がするのですが、「舟を編む」から三浦ワールドに入った自分にとっては、いやはやいささか面食らう1冊でした。

周りの激動に動揺し、憤怒するのと連動して、翻訳中のアリエール、じゃなかったアリエノール姫がどんどん暴走していくという展開は斬新で面白かったです。というか、ロマンス小説ってこんな生々しいのか、うわー…。

作中(虚実どっちも)の人物にちょっと感情移入できなかったが、個人的につらい所ではありました。とりあえず、一番かわいそうなのはキャスリーンだと思います。

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2018年11月29日

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It was alright. There are times where I read stories that have an ending that is left open, and I think that it's appropriate. This story was left open in the end, and in my head, I know that it would only make sense to leave it open, but I don't know... I was left wanting something a little more...

But since I'm trying to be a writer myself, it was interesting how she incorporated what was going through her life as opposed to what she was supposed to be translating. And though I didn't like アリエノール that much, I did like シャンドス a lot. Think I even liked him better than あかり's boyfriend.

Oh well! What's done is done and it was an interesting read. A lot happened in seven days, poor girl.

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2019年01月16日

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