三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ夜話

    Posted by ブクログ

    主人公・平野勇気が前作で両親に騙されて神去に来てから一年、自然と林業を愛する青年となった彼の神去での後日譚。

    神去村での日常やちょっとした事件、前作で恋した直紀とのその後など、雰囲気は変わらず、気になっていたことはしっかりと回収してくれて楽しめた。

    清一、ヨキの過去、つまり神去村に何があったのかは衝撃的だったし、神去村の住民の死生観なんかは興味深かった。勇気よかったね。

    ほんと三浦しをんさんの作品は読ませるのが上手だなぁ。

    0
    2025年12月21日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NHKのドラマを見た後に読みました。
    辞書作りの終わりのない苦労、登場人物のキャラクターがとても面白かった。
    松本先生が亡くなってしまうのは残念でした。

    私も癌を患っているので、先生のように人生をかけてなす仕事があることが羨ましく思え、次に生まれ変わるとしたら、仕事に関わらず何か志しを持ってできる何かを持ちたいと感じました。
    あと何年生きれるのかわからない(誰もわからない)ですが、今からでも何かできることがないか考えてみたい気持ちにもなりました。

    0
    2025年12月22日
  • 木暮荘物語

    Posted by ブクログ

    木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。

    第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。

    第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。

    第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。

    第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫

    0
    2025年12月19日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    辞書の編纂に全力を尽くした人達の話、ラストは電車の中で読みながら泣いてしまった!
    勉強にもなるし、非常に良かった✨

    0
    2025年12月17日
  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    好きな作家なので評価は甘いです

    ネイルがシンボルマークのしをんさんらしい作品
    全くネイルの世界を知らない私にも
    わかりやすく描いてくれて
    テンポ良くもよく読みやすい

    とにかくネイルアートの仕事が楽しそうなのが最高
    私もやっぱり仕事は楽しまないととは思うが
    なかなかどうして

    ソーシャルコミニュケーションへの取り組みは
    ふとした事から始まるところもいいし
    「出会い」と「幸せ」を感じる作品
    人生ってどこでどうなるかわからない
    青い鳥理論の結論もいい感じ
    本当に読書は最高って感じた作品

    ネイルに否定的な人間だったが肯定派になったし
    ネイルサロンに1度いってみたくなったし
    「おなしゃす」って言っ

    0
    2025年12月15日
  • まほろ駅前狂騒曲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『まほろ駅前』シリーズ第3弾。
    どうやら今回が最後のお話のようです。

    第2弾にも出てきたキャラクターたちが勢揃いして(と言っても残念ながら岡夫人は登場しませんでした)、「狂騒曲」の文字通り「狂おしく騒がしい」感じでしたが、最終話にふさわしい内容だったと思います。

    しかし、終盤で南口ロータリーに岡さんたちが出向いたシーンは、何度読んでも面白くて笑ってしまいました。本人たちは真面目にやっているので失礼だとは思うのですが(^^;
    「時刻表遵守!」と書かれた旗をなびかせながら行進し、野菜を販売する団体、看板持ちの三つ巴の場所取り合戦は、ぜひ映画でも見てみたいです。
    ちなみに「野菜を間引いてもバスは

    0
    2025年12月15日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    作家の取材力、表現力に関心する。
    読んでいて、その情景が浮かびあがってきます。
    個性のあるメンバーの姿や、走り方がイメージ出来てしまうから凄いです。

    途中からいつの間にか涙が溢れていました。
    実際に駅伝を見ていたかのような読後感です。
    感動てきる小説に出会えて良かった!

    0
    2025年12月14日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    NHKのドラマを見て本も読んでみたくなった。
    ドラマを見た後なのに、松本先生の言葉には目頭が熱くなったし、馬締のキャラクターも好きだった。捕まえることなんてできない言葉を辞書にすること、その意味、言葉が持つ力、いろんなことを感じさせられる、かつ、ほほえましい物語でした。

    0
    2025年12月13日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    辞書という全く自分の趣のなかったものにも、作る人の苦労があり想いがある。

    《引用》
    言葉は時として無力だ。
    ------
    物理的な死を超えてなお、魂は生きつづけることがあるのだと証すのもの。


    ニヤニヤしながら読んだところもあるから、誰かに見られてたら恥ずかしいね。

    0
    2025年12月12日
  • まほろ駅前多田便利軒

    Posted by ブクログ

    2人の主人公のキャラクターと、そのキャラにマッチングしたストーリーが、何とも言えない心地良さを生み出していました。
    多田と行天の距離感も絶妙ですし、モデルになっている町田市も2人にピッタリだと感じました。

    0
    2025年12月12日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    竹青荘というオンボロアパートに住む10人の学生。大半は陸上経験無し。そんな彼らが箱根の頂点を目指す物語。
    とにかく熱い。心も身体もアツくさせてくれる。
    自分も部活をそこそこしっかりやっていた事もあって共感できる部分や尊敬できるところがあってとても面白かった。
    良いシーンは山ほどあるけど一番好きなのはハイジが走に対して「お前は最高のランナーだ」と、言ったシーン。その前のセリフ含めて最高すぎる。
    読み終わってから割とすぐにこれを書いてるけど興奮しすぎて上手く言葉にできない。
    今すぐにでももう一回読みたい。号泣不可避。

    0
    2025年12月11日
  • 墨のゆらめき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    他人から話しかけられやすいという特技を持ったホテルマン続力は、書家・筆耕士である遠田薫への宛名書き依頼のため書道教室を訪れた。
    成り行きで力が文案、遠田が代筆という代筆業を手伝う事になる。
    関わりを深くする中で、ある日遠田の過去が判明する。

    ・感想
    Audibleで視聴。
    三浦しをん作品に初めて触れたけどめっちゃ良かった。
    さらっとした感じの作品描く人なんだなー結構好みだし他の作品にも興味でた。

    こういう相棒的関係の成人男性二人組っていい。
    愛とも友情とも違うこの絶妙な按配が1番好みです。

    いやでも、遠田から拒絶された時に力が過去の恋愛遍歴を語るシーンの伏線回収?してたし、な

    0
    2025年12月11日
  • しんがりで寝ています

    Posted by ブクログ

    三浦しをんさん、『のっけから失礼します』に続き2作目。
    小説は読んだことがないんだけど、エッセイ好きだなぁ。

    まず語彙が素晴らしい。
    さすがの豊富な語彙で、割としょうもないエピソード(失礼)を書いてある所がツボ。あと、決して人を悪く捉えない所が素敵な人。

    あまりに面白いので、1人で家で読んでいる時は、デーモン閣下かなというくらい「フハハハハハハッ!」と笑っていた。
    家族がいる時は遠慮しているもののつい「グフッグフッ」と笑ってしまい、夫に不気味がられた…。

    しをんさんのエッセイ、もっと読みたいなぁ。

    0
    2025年12月10日
  • あの家に暮らす四人の女

    Posted by ブクログ

    杉並区の住宅街にある古びた屋敷。そこには4人の女が住んでいる。家主の牧野鶴代、その娘の佐知、佐知の友人の雪乃、佐知の刺繍教室の生徒である多恵美。4分の2は血が繋がってないのだが、"身内"の一員として今日もワイワイと過ごしているのだった。

    第三者の目から語られる話型に、かなり面白い構成だなぁと思っていたら終盤で正体が明かされて笑ってしまった。佐知は大変な目に遭っているのに笑。善福川のカラスたちの総意の化身である善福丸の突然の登場にも。両者唐突すぎるのだ、ご登場が。小説なのだが、ホームドラマの映像としてありありと想像できる。(実際テレビドラマとして放送されていたらしい)お嬢様

    0
    2025年12月08日
  • 神去なあなあ日常

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私は今までほぼ漫画しか読んでこなくて、最近小説にハマった人間なため、漫画の銀の匙の林業バージョンみたいな話だ!と思って読み始めました。
    読み終わった後、今までと山の見え方が変わりました。木は自然にただ勝手に生えているものとばかり思っていた、いや、考えてすらいなかった。それがこのように手を加える方たちがいて成り立っていたなんて…ところどころ想像しきれない林業用語はYouTubeでも調べたりしながら読みました。
    今まで考えたこともない世界に触れて、考えるきっかけになり、また伸び伸びした神去村の面々の同行に触れ心温まる気持ちにもなりました。
    読書でこそできる体験だなと思わせてくれました。

    0
    2025年12月07日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    映画化、ドラマ化されているがNHKのドラマが1番好きだ。BSで見て、地上波で見て、やはり,本を読もうと思い手に取った。
    読みやすい文章で時間を忘れて読みいってしまう。
    ドラマでは描かれていない部分が第1章。
    辞書編集部やかぐやとの出会い、頷きながらサクサク読める。
    そしてドラマとは違う終わり方、そうか、そうなのかと思いながら読める。
    何度でも読み返したい名著。
    仕事に疲れた時にも読み返したくなる。
    仕事の意味も教えてもらえた。

    0
    2025年12月07日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    どうして早く読まなかったのか‥!と自分を叱咤したくなりました。何となく手に取らずに居ましたが、読書好きなら読むべしと知り合いから言われて完読。

    とても素敵な小説でした。タイトルもお洒落。
    テーマは「辞典」です。登場人物が全員個性的ですが、本当の悪人はいません。

    愛情溢れていて、馬締と香具矢が微笑ましい!お互いの仕事を尊重し、支え合ってる。不器用なところも身近に感じられてすごく素敵です。

    タケおばあさんも、西岡も良いキャラで物語を盛り上げてくれます。
    馬締の職場で働きたいなと思いました。

    言葉は本当に奥深くて日常に欠かせないものなんだと、強く感じられました。お互いを尊重する事は、自分自身

    0
    2025年12月06日
  • まほろ駅前狂騒曲

    Posted by ブクログ

    まほろ二作を再読して、狂騒曲を最近購入した
    (ずっと買わずにいたのはなぜだろう)
    買って正解だった、読んで良かった(涙)

    0
    2025年12月19日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    やっと読んだぜ本屋大賞。

    辞典ひとつ作成する為には、そりゃあ膨大なページと文字のバランス、紙の質感、厚み、誤字のチェックなど、途方もない作業の繰り返し完成されるのだと。知ってるようで知らない世界に没頭させて貰った。

    そんな作業を日々繰り返す愛すべき変人たち。笑いと、関心と、最後には泣かせて来るとなれば最高評価せずにはいられない。

    0
    2025年12月05日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読み始めたら続きが気になって読書の楽しさを久しぶりに味わえた一冊。
    箱根駅伝を来年は見ようと思う。走るという単純に思われるスポーツの奥深さと、想像を超える練習内容、普通の人にはできない。素晴らしい。

    0
    2025年12月05日