三浦しをんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。
第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。
第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。
第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。
第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫 -
Posted by ブクログ
好きな作家なので評価は甘いです
ネイルがシンボルマークのしをんさんらしい作品
全くネイルの世界を知らない私にも
わかりやすく描いてくれて
テンポ良くもよく読みやすい
とにかくネイルアートの仕事が楽しそうなのが最高
私もやっぱり仕事は楽しまないととは思うが
なかなかどうして
ソーシャルコミニュケーションへの取り組みは
ふとした事から始まるところもいいし
「出会い」と「幸せ」を感じる作品
人生ってどこでどうなるかわからない
青い鳥理論の結論もいい感じ
本当に読書は最高って感じた作品
ネイルに否定的な人間だったが肯定派になったし
ネイルサロンに1度いってみたくなったし
「おなしゃす」って言っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ『まほろ駅前』シリーズ第3弾。
どうやら今回が最後のお話のようです。
第2弾にも出てきたキャラクターたちが勢揃いして(と言っても残念ながら岡夫人は登場しませんでした)、「狂騒曲」の文字通り「狂おしく騒がしい」感じでしたが、最終話にふさわしい内容だったと思います。
しかし、終盤で南口ロータリーに岡さんたちが出向いたシーンは、何度読んでも面白くて笑ってしまいました。本人たちは真面目にやっているので失礼だとは思うのですが(^^;
「時刻表遵守!」と書かれた旗をなびかせながら行進し、野菜を販売する団体、看板持ちの三つ巴の場所取り合戦は、ぜひ映画でも見てみたいです。
ちなみに「野菜を間引いてもバスは -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
他人から話しかけられやすいという特技を持ったホテルマン続力は、書家・筆耕士である遠田薫への宛名書き依頼のため書道教室を訪れた。
成り行きで力が文案、遠田が代筆という代筆業を手伝う事になる。
関わりを深くする中で、ある日遠田の過去が判明する。
・感想
Audibleで視聴。
三浦しをん作品に初めて触れたけどめっちゃ良かった。
さらっとした感じの作品描く人なんだなー結構好みだし他の作品にも興味でた。
こういう相棒的関係の成人男性二人組っていい。
愛とも友情とも違うこの絶妙な按配が1番好みです。
いやでも、遠田から拒絶された時に力が過去の恋愛遍歴を語るシーンの伏線回収?してたし、な -
Posted by ブクログ
杉並区の住宅街にある古びた屋敷。そこには4人の女が住んでいる。家主の牧野鶴代、その娘の佐知、佐知の友人の雪乃、佐知の刺繍教室の生徒である多恵美。4分の2は血が繋がってないのだが、"身内"の一員として今日もワイワイと過ごしているのだった。
第三者の目から語られる話型に、かなり面白い構成だなぁと思っていたら終盤で正体が明かされて笑ってしまった。佐知は大変な目に遭っているのに笑。善福川のカラスたちの総意の化身である善福丸の突然の登場にも。両者唐突すぎるのだ、ご登場が。小説なのだが、ホームドラマの映像としてありありと想像できる。(実際テレビドラマとして放送されていたらしい)お嬢様 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は今までほぼ漫画しか読んでこなくて、最近小説にハマった人間なため、漫画の銀の匙の林業バージョンみたいな話だ!と思って読み始めました。
読み終わった後、今までと山の見え方が変わりました。木は自然にただ勝手に生えているものとばかり思っていた、いや、考えてすらいなかった。それがこのように手を加える方たちがいて成り立っていたなんて…ところどころ想像しきれない林業用語はYouTubeでも調べたりしながら読みました。
今まで考えたこともない世界に触れて、考えるきっかけになり、また伸び伸びした神去村の面々の同行に触れ心温まる気持ちにもなりました。
読書でこそできる体験だなと思わせてくれました。
-
Posted by ブクログ
どうして早く読まなかったのか‥!と自分を叱咤したくなりました。何となく手に取らずに居ましたが、読書好きなら読むべしと知り合いから言われて完読。
とても素敵な小説でした。タイトルもお洒落。
テーマは「辞典」です。登場人物が全員個性的ですが、本当の悪人はいません。
愛情溢れていて、馬締と香具矢が微笑ましい!お互いの仕事を尊重し、支え合ってる。不器用なところも身近に感じられてすごく素敵です。
タケおばあさんも、西岡も良いキャラで物語を盛り上げてくれます。
馬締の職場で働きたいなと思いました。
言葉は本当に奥深くて日常に欠かせないものなんだと、強く感じられました。お互いを尊重する事は、自分自身