めっっっっっっっっっっっちゃ好き。
三浦しをんの描くバディってなぜこんなにもグッと来るんだろう。
風が強く吹いているのハイジとカケルも大好きだった…
まほろ市で便利屋をやっている多田の元に、高校の同級生である行天が転がり込む。二人で様々な依頼をこなしながら、互いが抱える暗い過去に向き合っていくお話。
大きな事件が起こって超展開!ハラハラドキドキ系のストーリーでは全くない。
多田と行天が淡々と、でも確実に絆を育みながらまほろ市の住人たちと生きていく。
まず行天春彦というキャラクターが魅力的。
飄々としてて破天荒、空気は読まない遠慮はしないの超変人だけど実はかなり理性的。そして誰もが認める美形。
奇天烈な言動で多田を振り回すけど、本当はちゃんと多田の顔色を見てるところがまたいじらしい。多田は鈍感だから何も気づいてないけど、だいぶ愛されてるよアンタ…
便利屋への依頼で託児所のサンタ役を多田が、トナカイ役を行天がすることになった際、
子供「トナカイさんはサンタさんにプレゼントお願いしたの?」
行天「このじいさんは、お願いしなくても俺の欲しいもんを全部くれるから」
子供「じゃあ、トナカイさんは幸せ?」
行天「ま、それなりにね」
って言っててさ…
誰の記憶にも留まることなく静かに暗闇に沈んで消えたいと思ってた行天が、多田との生活を通して「幸せ」と言えたことに胸が熱くなった。
あと、
多田「おいそれ縁起悪いんだぞ」
行天「大丈夫。あんたの悪い運は、俺が全部追い払ってあげるから」
これ。これからもずっと一緒にいることを想定してないと出てこない言葉だよね…?
行天、多田のこと大好きじゃん................
多田も、お人好しを差し引いても行天に本気で出ていけとは言わないし。
行天「よし!帰ろう」
多田「どこに?なんで?」
行天「じゃあ俺のことは捨てちゃうの?」
多田「…….....」
行天「アハハッ!」
高校で一度も喋ったことないのに仲良すぎでしょ。
行天がフラッと居なくなった時、周りから慰められるほど、目に見えて落ち込んでた多田が可愛かった。口では文句いいつつも、居なくなるとそんなに寂しいんだ〜〜〜!
この二人の軽口も楽しくて「あははっ」と笑いながら読んだ。なんて心地よく読みやすい文章なんだ…
多田と行天の、友達でも家族でも恋人でもない妙な関係性がとてもよかった。ブロマンスとはまさにこれ。
三浦しをん作品ハマっちゃったよーーー。
ちなみに映画もおもしろかった。瑛太と松田龍平ハマり役だったな。