三浦しをんのレビュー一覧

  • まほろ駅前多田便利軒

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    便利屋多田、居候行天やヤクザの星などキャラが立つ登場人物多数。外見を想像しながら面白く読める。基本短編だが、全て繋がりもあり、シンプルにわかりやすくおろしろかった。

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    2025年05月24日
  • 好きになってしまいました。

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    三浦しをんの好きになってしまいました。を読みました。
    三浦しをんが面白いと思うことや旅行に行ったときに感じたことなどを書いたエッセイ集でした。

    三浦しをんのオタク的な感性や食に対するこだわりそして旅先で出会った人たちとの交流など面白おかしく書きつづられていました。

    本文も面白いんだけど、後日談として書かれている文庫版追記も面白い。
    三浦しをん節を堪能しました。

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    2025年05月24日
  • 仏果を得ず

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    文楽という日本の伝統芸能を極めようとする青年の話。芸か恋か、悩む健は人を愛する事で文楽の肝を掴んでいく。
    文楽を知らなかったけど、だんだん面白く思えてくる。話自体はさすが三浦しをんって感じで、読みやすくてそれぞれのキャラが濃くてスラスラ頭に入ってきた。またこの著者の本を読みたいと思うような本。

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    2025年05月23日
  • 愛なき世界(上)

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    とても好きな小説だった。
    真面目で単純で純真な料理人藤丸。多分20ちょいくらい。働く中華屋の出前で配達に行ったら、そこの大学院生、本村さんを好きになっちゃった。けど本村さんは植物しか見えてないので...
    周りのキャラも全員いいし、めちゃくちゃ読みやすい。ほんわか。本村さんの「植物にしか興味がない」みたいなところを今流行りのLGなんとかのように重くせず、ふんわりしてるとこも好印象。
    最後の解説?で伊予原新が書いてたのにはびっくり。ブルーネスを全然関係なく別々に買って読んでたので。あちらも同じような世界観でおすすめ

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    2025年05月15日
  • エレジーは流れない

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    地上の物思いなど一顧だにせず花火が上がる。

    確かにこれは青春小説だ。夢に向かって努力したり、友達と仲違いした後分かりあったり、そんな汗臭い展開はないけれど、若い頃感じていた楽しさや不安、大人になって振り返る暖かさや寂しさが、笑いとともに感じられるオススメの一冊。
    誰もに良いところと足りないところがあって、迷惑を掛け合いながら、生きていくのも悪くない。
    架空の街だけど、餅湯に行ってみたい笑

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    2025年05月05日
  • しんがりで寝ています

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    やっぱり三浦しをんのエッセイは面白い! そしてまだまだEXILE熱はおさまってないんだ……。私もハイロー見ようかな。それにしても三浦しをんが40代ってのが信じられないですよ、本当に。

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    2025年05月04日
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―

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    面白かった~❤️
    三浦さんが、色んな職業の女性に仕事について聞いたインタビュー集。色んな仕事、色んな人がいるもんだ。

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    2025年05月04日
  • むかしのはなし

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    連作の7篇。それぞれ、世界が滅亡に向かいつつある時に、世界のどっかで起こった小さなドラマを語る。各作品の冒頭には、よく知られた日本昔話の梗概。最初はなんで?と思うが、これがのちのちボディブローのように効いてくる。
    7篇の間には、登場人物の名前が似ていたり、状況が酷似していたりと、通底する部分がある。でも、完全につながるわけではない。そのすれ違いが、もどかしさとも懐かしさとも愛おしさともつかない不思議な余韻を醸し出している。
    たとえば最後の章はいかにもSFらしいタイトル、「懐かしき川べりの町の物語せよ」。なぜ主人公は神保百助、助っ人は、僕、有馬、鳥子の3人なのか。ストーリーテラー、三浦しをんの力

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    2025年05月04日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    クスッといった生半可なものではない。ブヒッといったものが来るかもしれない。通勤電車なら、用心して読まないと。
    エッセイ集としては4作目、2002年「週刊新潮」連載の53話。この年にはFIFAワールドカップが日韓共同で開催された。その話題でも盛り上がる(第二幕「玉蹴り三昧」)。
    とくに妄想の暴走するエッセイがいい。たとえば、高村薫の小説『晴子情歌』の新刊案内のワンフレーズから、その内容を想像する。でも、どうしたら、息子に手紙を届けるために百羽の伝書カモメを飼育する母親の話になったりするのか。
    「ザ・ワイド」の草野仁や有田芳生、玉蹴り選手のベッカム、シーマン、カーン、ロナウジーニョ……懐かしさも満

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    2025年05月04日
  • エレジーは流れない

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    山も海も温泉もあるのどかな町に住む高校生たちが主人公。みんなみんな愛おしく、あったかい日常。

    いやこれはかなり劇的なことなのでは?と思うエピソードだってある。けれどすべてがなぜだか心地よく過ぎていく。作者の筆致に身を任せるってこういうことか。

    エレジーは流れない。
    読後、ぴったりなタイトルだなと嬉しくなった。

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    2025年05月03日
  • まほろ駅前番外地

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    前作『まほろ駅前多田便利軒』は直木賞を受賞。切りのいいエンディングだったので、それで終わりと思いきや、この番外地でめでたく復活。
    ほぼ読み切りの7篇。ふたりの主人公(多田と行天)のハードボイルドさが若干弱まってはいるが、しゃれた会話と緩急のあるストーリー展開は前作以上。7篇はどれも同じ長さ。所定の枚数で、きちっと感動的に仕上げるあたりはさすが三浦しをん。
    「まほろ」は絶妙のネイミングだと思う。『古事記』が専門の父上へのリスペクトも入っているのかもしれない。

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    2025年05月03日
  • 黄金の丘で君と転げまわりたいのだ 進め マイワイン道!

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    三浦しをん、ついにワインの本場ブルゴーニュのコート・ドールに出かけ、ぶどうを摘み、醸造所を見学し、デギュスタシオンをした、その紀行文なのかと思いきや、そうではなかった。黄金の丘を転げまわり「たい」だった。
    ワイン講座、全17回、充実の480ページ。三浦しをんを含む丁稚5人、ワインソムリエの岡本麻理恵先生からワインのすべてを教わるという企画。座学だけでなく、ワインを見て、嗅いで、味わって、酔う。毎回の本数は2~7本。数えてみると、試飲したのは全部で55本!
    しっかり読むと、ワインの産地、色、値段、香り、味、適温、そしてぶどうの品種や料理とのマリアージュの知識が身につく。

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    2025年05月03日
  • 好きになってしまいました。

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    漱石のツンデレぶりを書いたエッセイがいい。
    三浦しをんの場合、エッセイは小説とはまったく別物。自分を惜しげもなく(?)さらけ出しているところが好感がもてる。朝ゴミを捨てにゆくスッピンの三浦しをん、ムーミンの本を寝っ転がって読むムーミン似の三浦しをん、そして取っ手のとれたマグカップでルイボスティーを啜る三浦しをん。容易に想像できる。

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    2025年05月03日
  • 神去なあなあ夜話

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    続編もまたまた面白い、というより楽しかった。
    神去村に来て一年が経ち、20歳になった勇気は、益々神去村に魅了され山の仕事に打ち込んでいく。
    『神去村なあなあ日常』は、山の美しさと恐ろしさの中で、勇気が成長していく話だったが、続編の『神去村なあなあ夜話』は、神去村の勇気とゆかいな仲間たちの話といった感じだ。
    ヨキも相変わらず破天荒で面白く、繁ばあちゃんもいい味を出している。
    横浜育ちの勇気の感覚とはかなりズレている村の人たちの個性的なキャラの中で、非の打ち所がない中村林業のおやかたの清一と、勇気が思いを寄せる直紀さんの凛としたかっこよさが、全体的をビシッと締めてる気がする。
    勇気がパソコンに記録

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    2025年04月30日
  • 愛なき世界(下)

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     上、下2冊の文庫本をえらびました。「特別付録 藤丸くんに伝えわれ植物学入門」が目に入ったからです。上、下巻ともイラスト1ページ、イラストのなかにある実験器具の説明1ページ、用語解説数ページという構成です。
     上、下巻のイラストは同じ場面を別角度から描いていて、たくさんの実験器具が説明されています。ふつうの「植物学入門」とはちょっとちがいますが、イラストで実験室の様子をイメージしやすくなっていて、助かります。

     この本は実験の描写が圧巻でした。正確かつていねいに書かれています。これに「○○㎕」とか「□□sec」を書き加えたら実験の手順書ができそう!
     本文やイラストに登場する「ボルテックスミ

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    2025年04月27日
  • 愛なき世界(上)

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     riyumomさんのレビューを読んでえらびました。ありがとうございます(^o^)/

     春に植物たちが芽をだして、おいしげっていくような、人生の生命力あふれるときを、情熱と喜びに生きる20代女性の物語でした。
     ものすごく真面目で、一見おとなしいとみられてしまう普通のひと、本村紗英さんが主人公です。本村さんの、ただただ自分のやりたいと思ったことに、忠実に突きすすむ姿に感動しました!

     本村さんは、T大学理学部大学院博士課程1年です。この本では、本村さんが選んだ道「研究」の日々がえがかれています。
     本村さんは、修士からT大学にはいり、修士課程2年間、博士課程3年間で博士号を得て、プロの研究

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    2025年04月27日
  • 神去なあなあ日常

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    高校卒業と同時に三重県の山奥の村、神去村(かむさりむら)の林業に就職させられた平野勇気。
    横浜育ちの勇気が、30代のガタイのいい男ヨキの家に世話になり、中村林業のおやかたの清一の会社でヨキと共に山の仕事をすることに…。
    前半はこれが現代かと思うような生活にギャップを感じたが、勇気と一緒で次第に山の魅力と登場人物の個性的な魅力に引き込まれてしまう。

    子どもの神隠しや、山には神が住んでいると信じているところなど、村のものでなければ受け入れられないこともたくさんあるが、揺らぐことのないまっすぐな男たちの山を守り続ける姿には感動する。
    47年に一度の祭りで、千年の樹齢の杉の木を伐倒し、男衆がその杉

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    2025年04月22日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    JR九州の豪華寝台列車ななつ星の旅のアンソロジー。
    読んでいてどんな列車なのかと調べてみたら本当に豪華で本当にめっちゃ素敵

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    2025年04月17日
  • エレジーは流れない

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    2025/04/11
    海と山に囲まれた餅湯温泉が舞台の小説。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、2人の母親がいて両方の家を定期的に行ったり来たりしながら暮らしている高校生。そんな複雑な家庭の事情や段々と近づいてくる進路選択、そんなことをもろともしない自由奔放な友人たちに振り回されながら学校や日常での生活を過ごす様子がゆったりと描かれている。
    そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが入り、生活が進む傍らでその犯人を探そうとする試みも始まる。
    またストーリーが進んでいく中で怜の出生についても徐々に明らかになっていく。
    ストーリーの展開の仕方がとても秀逸で、シリアスな場面

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    2025年04月15日
  • しんがりで寝ています

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    一冊まるごとおもしろい!
    それでいて時々しっかり共感させられる。
    エッセイだからどこから読んでも大体OK。
    ボリュームたっぷり、満足感とお得感で一杯の読後でした。

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    2025年04月15日