三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ夜話

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    主人公・平野勇気が前作で両親に騙されて神去に来てから一年、自然と林業を愛する青年となった彼の神去での後日譚。

    神去村での日常やちょっとした事件、前作で恋した直紀とのその後など、雰囲気は変わらず、気になっていたことはしっかりと回収してくれて楽しめた。

    清一、ヨキの過去、つまり神去村に何があったのかは衝撃的だったし、神去村の住民の死生観なんかは興味深かった。勇気よかったね。

    ほんと三浦しをんさんの作品は読ませるのが上手だなぁ。

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    2025年12月21日
  • 木暮荘物語

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    木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。

    第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。

    第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。

    第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。

    第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫

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    2025年12月19日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    ネタバレ

    『まほろ駅前』シリーズ第3弾。
    どうやら今回が最後のお話のようです。

    第2弾にも出てきたキャラクターたちが勢揃いして(と言っても残念ながら岡夫人は登場しませんでした)、「狂騒曲」の文字通り「狂おしく騒がしい」感じでしたが、最終話にふさわしい内容だったと思います。

    しかし、終盤で南口ロータリーに岡さんたちが出向いたシーンは、何度読んでも面白くて笑ってしまいました。本人たちは真面目にやっているので失礼だとは思うのですが(^^;
    「時刻表遵守!」と書かれた旗をなびかせながら行進し、野菜を販売する団体、看板持ちの三つ巴の場所取り合戦は、ぜひ映画でも見てみたいです。
    ちなみに「野菜を間引いてもバスは

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    2025年12月15日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    2人の主人公のキャラクターと、そのキャラにマッチングしたストーリーが、何とも言えない心地良さを生み出していました。
    多田と行天の距離感も絶妙ですし、モデルになっている町田市も2人にピッタリだと感じました。

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    2025年12月12日
  • しんがりで寝ています

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    三浦しをんさん、『のっけから失礼します』に続き2作目。
    小説は読んだことがないんだけど、エッセイ好きだなぁ。

    まず語彙が素晴らしい。
    さすがの豊富な語彙で、割としょうもないエピソード(失礼)を書いてある所がツボ。あと、決して人を悪く捉えない所が素敵な人。

    あまりに面白いので、1人で家で読んでいる時は、デーモン閣下かなというくらい「フハハハハハハッ!」と笑っていた。
    家族がいる時は遠慮しているもののつい「グフッグフッ」と笑ってしまい、夫に不気味がられた…。

    しをんさんのエッセイ、もっと読みたいなぁ。

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    2025年12月10日
  • あの家に暮らす四人の女

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    杉並区の住宅街にある古びた屋敷。そこには4人の女が住んでいる。家主の牧野鶴代、その娘の佐知、佐知の友人の雪乃、佐知の刺繍教室の生徒である多恵美。4分の2は血が繋がってないのだが、"身内"の一員として今日もワイワイと過ごしているのだった。

    第三者の目から語られる話型に、かなり面白い構成だなぁと思っていたら終盤で正体が明かされて笑ってしまった。佐知は大変な目に遭っているのに笑。善福川のカラスたちの総意の化身である善福丸の突然の登場にも。両者唐突すぎるのだ、ご登場が。小説なのだが、ホームドラマの映像としてありありと想像できる。(実際テレビドラマとして放送されていたらしい)お嬢様

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    2025年12月08日
  • 神去なあなあ日常

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    ネタバレ

    私は今までほぼ漫画しか読んでこなくて、最近小説にハマった人間なため、漫画の銀の匙の林業バージョンみたいな話だ!と思って読み始めました。
    読み終わった後、今までと山の見え方が変わりました。木は自然にただ勝手に生えているものとばかり思っていた、いや、考えてすらいなかった。それがこのように手を加える方たちがいて成り立っていたなんて…ところどころ想像しきれない林業用語はYouTubeでも調べたりしながら読みました。
    今まで考えたこともない世界に触れて、考えるきっかけになり、また伸び伸びした神去村の面々の同行に触れ心温まる気持ちにもなりました。
    読書でこそできる体験だなと思わせてくれました。

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    2025年12月07日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    まほろ二作を再読して、狂騒曲を最近購入した
    (ずっと買わずにいたのはなぜだろう)
    買って正解だった、読んで良かった(涙)

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    2025年12月19日
  • 格闘する者に○

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    くーーーーーーめちゃくちゃ良い読後感。一気に読み終えてしまった。三浦しをんがデビュー当初こんな話を書いていたなんて。エッセイや月魚の印象と違ってかなり好みだった。
    解説で重松清に言われて納得してしまったのは、可南子の語り口が古風でありながら鼻につかないこと。変に畏まったり情緒的になられるよりむしろ自然で、2時間スペシャルのドラマに見入っているような気持ちにさせられた。
    2時間スペシャルが思い浮かんだのは、政治家の父といけすかない秘書、小言の多い義母、要領のいい高校生の弟たちの存在も大きい。字面だけ見たらドロドロっぽいけど、内容は圧倒的にホームコメディ。ギャグ。渡る世間は鬼ばかり的な(?)くだら

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    2025年11月29日
  • 愛なき世界(下)

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    上巻ののどかでほのぼのとした感じから一変、下巻は少し不穏な雰囲気。
    研究室で持ち上がるいくつかの問題に向き合うメンバーたち、そこに大きく関わるのが、のほほーんと入ってくる藤丸の存在。
    門外漢の何気ない言動に気付かされるってあるあるですが、藤丸のこのキャラクターが効いてきます。
    誰のことも一旦受け入れて咀嚼してみる、だから慮れる。もう藤丸は愛じゃん、と思ったり。
    あとは松田先生ね、上巻から気になってましたがまさかそんな。松田先生いいよなぁ。
    世紀の大発見も日々の地味な作業の積み重ねの結果で、これはいろんな研究室で今も進行中なんだよなぁ。
    料理の世界だってなんだって、真摯に誠実に向き合うってのはそ

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    2025年11月29日
  • 月魚

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    最初の数ページほどで別世界に誘われるような細かで美しい描写にため息。
    私はこれから特別な物語に出会うのだと予感した。
    彼らを繋げるものは罪悪感ではなく、きっと...
    2人が纏う空気感で物語るというか曖昧に描いているからこそこちらの想像が掻き立てられる。だからこそ、この関係を言葉で表すのはなんだか勿体ない。
    夏の匂いを感じる学生時代の話も良い...

    感想書けるかなぁ〜と思ってたけど、するする言葉がでてきた。ブロマンスという言葉すら知らなかった私ですが、2人の関係性にとても惹かれた。

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    2025年11月27日
  • わたしの名店

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    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

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    2025年11月23日
  • のっけから失礼します

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    「わかる!!」「気になる!!」が沢山のエッセイ集。
    あとがきを読み終わるのが寂しかった。
    お気に入りは「善人の正体」と「うちのぼうや」。

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    2025年11月21日
  • あの家に暮らす四人の女

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    ネタバレ

    現代の孤独地獄を生きるには、こういう本が必要
    一人称の二段構えでの仕掛けには驚き
    ものすごく「細雪」が読みたくなった

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    2025年11月17日
  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日
  • 神去なあなあ夜話

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    神去なあなあ日常を読み終えて数年…
    その間に映画WOOD JOBも鑑賞した。
    が、やはり原作本が面白い‼︎
    三重県の山間部で林業をする主人公が前作からまた一歩地元住民の中に入りこめたお話であった。
    私自身が三重県出身ということもあり、馴染みのある地名がたくさん出てくることも引き込まれる要因の一つだと思う。

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    2025年10月30日
  • 神去なあなあ夜話

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    「なあなあ日常」の続編

    高校を卒業と同時に三重県の山奥に放り込まれた平野勇気
    いつの間にか村や仲間が大好きになり・・・
    恋の行方は??

    100年前の人たちが手入れした山を
    100年後の事を考えて世話をする。
    長い長いスパンの日々が「なあなあ」なんだろうなぁ

    こんな暮らしもいいな(絶対できないけど)

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    2025年10月26日
  • 木暮荘物語

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    肩肘張らず面白かった。何かしら悩みを抱えながら、それを共有すると意外となんとかなるもので。みんなで生きてる。

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    2025年10月19日
  • 月魚

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    共依存関係のBLやブロマンスが好きな方なら刺さると思います。
    古書に愛され古書を愛する二人の男の話です。
    ある事件をきっかけに、少年時代に罪悪感という糸にがんじがらめにされたまま成長して共依存関係のようになってしまった二人が過去を精算する物語。

    この二人の関係は明言されません。二人とも名前を知るのを怖がっている、なのに互いの存在を求め続けている。
    そういう感じで進んでいきます。
    しかしそういう名前のつけられない関係って素敵だなと思うのです。
    ものすごくBL!という感じではありませんが、ずっと匂わせてくるので、絶妙なニュアンスが好きな私にはかなり刺さりました。

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    2025年10月18日
  • 神去なあなあ夜話

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    ほんわかとドキドキがほどよくブレンドされた田舎のストーリー!
    自分も田舎出身なのであーわかるーと共感できる部分があったり。
    日常編からファンになりましたが、今回も面白く一気読みしました。勇気がみんなに馴染んで、いろんな過去を知りながら成長していく姿には元気をもらえました。直紀さんとのやりとりを村人みんなが暖かく積極的に見守っているのが面白い。
    ぜひこの続編も読みたい!

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    2025年10月11日