三浦しをんのレビュー一覧
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2010本屋大賞4位
高校を卒業するのに全く進路が決まっていないししたいこともないし、全く焦ってもいないゆるーい男子が、担任と保護者が勝手に決めた山奥の林業研修生として送り込まれる話。
日本の林業の奥深さにも触れられ、若い人が関わって行って欲しいなあと思う職業だっ。山奥の人々のコミュニティの懐の深さ、人情、繋がり、と18歳男子の恋愛感情が絡み合って山の生活にのめり込んでいく様子が読んでて楽しかった。
また、山の神事、祭り事、の描写は読んでいて引き込まれたし、日本のどこかで今もきっとこんな風習が残っているのだろうと思わせてくれる魅力的な文章。読んでいて心が震え、じーんとした。深い背景✖︎軽〜い現 -
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ネタバレ普段、私は甘ったるい恋愛小説をあまり手に取らない。どこか現実味がなくて、冷めた目で見てしまうから。
けれど、三浦しをんさんの『きみはポラリス』は、ページをめくる手が止まらず、一気にその世界へ吸い込まれてしまった。
ここに描かれているのは、私が想像していた「普通の恋愛」とは全く違う、誰かを激しく熱烈に想う気持ちもあれば、一見すると恋とは呼べないような、いびつで、でも切実な関係もある。綺麗事だけじゃない、人間の泥臭くて愛おしい感情が詰まっていて、「愛にはこんなにたくさんの形があるんだ」と圧倒されてしまった。
私が好きな話は冬の一等星。幼い頃の恋が、愛となって彼女を守り、導いている。すごく素敵だ -
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再読。初めて読んだ時にスポ根大好きな私にブッ刺さる作品でめちゃくちゃ面白かったという記憶がありましたが、改めて読んでも小説なのにこんなに泣けて興奮できる作品ってなかなかないと再認識しました。努力神話について考えさせられる部分もこの作品が好きな理由かもしれません。私自身もクラシックバレエに真剣に取り組んでいた時期があり、身体的条件に恵まれずバレエからは離れてしまいましたが、片思いでも大好きと思える物事に出会えたのは幸せな経験だったなと自分の過去を肯定してもらった気持ちになりました。
走が仲間を得て、居場所を得て、走ることと向き合っていく様はもちろん、個人的にはハイジさんの最後の走りと陸上への執念 -
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学生時代に駅伝部に属していたため、より駅伝を走ることや、走ることそのものへの感情、身体感覚に共感でき、深く入り込んで感情を揺さぶられた。何度も何度も涙が出る場面があった。
個性豊かな10人のメンバーそれぞれにフォーカスが当てられ、同じ箱根駅伝を走るメンバーであっても、一人一人背景や感情が全く異なる10人の物語を知ることができおもしろかった。箱根駅伝を扱っているため必ずレース展開がある物語ということもあり、全く飽きることなくどんどん先を読みたくて仕方なくて、夢中で読み進めた。走りたくなって、久しぶりにランニングシューズを取り出して走った。なんという高揚感、充足感、爽快感。その中にある人間らしさ。 -
Posted by ブクログ
小中学生の頃は辞書に書いている意味の定義は全て正解だと思っていたが、辞書を作る人も人間であり、定義は時代の波や考え方の変化によって改訂される必要があることを知った。
辞書の定義を鵜呑みにするだけでなく、批判的な思考力を持つことが大事だとは知らなかった。
私は英語の本も読むが、日本語の本を読むたびに日本語の語彙の深さに圧倒される。例えば、聞くという意味の英語はlisten toやhearだが、日本語だと耳を傾けるともいう。物理的に耳を傾けていなくても、聞くということを表す。その遠回しな語彙に知性を感じるから、日本語は綺麗だと思う。
馬締さん、世間から見たら変わっている人に分類されるかもしれな -
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言葉や辞書について向き合う作品であると同時に、「仕事にどう向き合うか」を考えさせられる作品だと思った。
この作品を通して、多様な仕事観に触れた。馬締や香具矢のように、熱中できる、夢中になる、打ち込めるものを仕事にする人もいれば、西岡のように、仕事は仕事と割り切り、「お金をもらえるなら嫌なこともやる」という現実的な価値観を持つ人もいる。
最近、私自身も友人たちと「仕事に何を求めるか」という話をする機会があり、その時間がとても印象に残っていた。だからこそ、この本を読んで、「人によって仕事への向き合い方は本当に違うんだ」と改めて感じたし、もっといろいろな人の価値観を聞いてみたいと思った。
ちなみに