三浦しをんのレビュー一覧

  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    「そんなに急いで行きたきゃ、ロマンスカーにでも乗って行け。」

    かなり昔に読んだ本だが、10年近く経った今でも印象に残っている台詞。
    軽い冗談のようでいて、実はこの物語の核心を突いていると思う。

    箱根駅伝は速さを競う競技だが、著者は「速さ」そのものを価値として描いてはいない。多分。問われているのは、なぜ走るのか、誰と走るのか、どこまで行きたいのかという点で、これは人生やビジネスも一緒だと感じる。

    ロマンスカーは、速く、楽で、確実に箱根に着く。だからこの言葉は「急ぐこと自体を目的化してないか?」という問いではないか。
    最短で成果を出す方法、効率よく評価されるルート、正解らしきフレームワークは

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    2025年12月30日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    なんとも、様々でたくさんの「恋愛」「恋心」の形があるものなんだなぁと感じる。それは一言で表せるものもあるし、言葉では表し難いものもたくさんある。そして、恋愛にはやはり、性的行動、思考がもれなくついてくる。私個人的には苦手だったが、純粋さや優しさ、愛の重なりを感じ、読むことができてよかったと思った。恋愛とは、実に難しいものである…

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    2025年12月30日
  • 舟を編む

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    辞書編集者の物語。辞書「大渡海」が完成するまで。

    よく考えたら辞書って本当にすごい。言葉って面白い。少し変わった主人公でしたが、辞書作りにかける情熱が伝わってきました。カッコよかった!

    この作品を編むにあたって、取材や業界調査大変だっただろうなと感じる。おかげさまで楽しく読書ができました。

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    2025年12月29日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    文庫で650ページ超の大傑作。
    新年、箱根駅伝が始まるまでには読み終えるかなと読み始めたけど。とにかく面白いからページ捲る手が止まらないよね。

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    2025年12月29日
  • 『罪と罰』を読まない

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    まず作家や翻訳家の皆さまが、私と同じく『罪と罰』を読んだことがなかったり、ロシア人の名前が覚えられない。という共通点に安心(笑)

    しかし作家さんの想像力は、凡人ではない。
    どこで殺すのが物語として盛り上がるか、この人物はこういう人なのでは、という想像力が半端ない!

    最終的に全員がちゃんと読み、また集まることになりました。

    読んだ後の読書会は、皆さまさすがの感想で、それぞれ本に貼ったふせんやメモを、全部見せてください!と思いました。

    『罪と罰』は長編で、この遅読の私はどれくらいで読めるのか、と思いましたが、やっぱり読みたくなりました。

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    2025年12月28日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んだきっかけは会社からの課題だったが、あまりの面白さに引き込まれ、そして時々涙ぐみながら読み切った。個性豊かなメンバーを箱根駅伝へと導く清瀬。毎年箱根駅伝が好きで見ているからこそ、そこに出場し、さらに上位を目指すことの難しさはよく分かる。フィクションだからといえばそれまでだが、練習の様子まで緻密に描かれる様子を見ると、本当に現実の様な気がして、本戦に入った時なんかは本当に祈る様な気持ちでページを捲って行った。
    厚めの本だったが、読み終えて何だか寂しい気持ちになる。三浦しおん、素晴らしい。

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    2025年12月27日
  • ゆびさきに魔法

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    やっぱり三浦しをんさんの文章はいいなー、好きだなー。三浦しをんさんのお仕事系の話あいかわらずめっちゃいいわー。

    悪い人が誰も出てこない。
    それぞれキャラが良い味出してる。
    ドラマ化できそう。
    続編出してほしい。

    隣の芝生は青いからの青い鳥がよかった。
    ないものねだり、でも諦めるわけではなくて、自分にできることをやる。これが人生の真理なのかもしれない。

    ネイルしないけど、ネイルやってもらいたくなっちゃったなー。かわいいネイルで自己肯定感アゲアケにしたいよー!

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    2025年12月25日
  • 墨のゆらめき

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    ネタバレ

    久々の三浦しをんさん。やっぱり面白い。
    書家の遠田薫。筆耕を依頼してくる実直なホテルマンの続力を振り回すw
    振り回しぶりが、どっかの便利屋さんみたいだw
    遠田家の猫、カネコ氏も、なんともいい味をだしていて好き。
    遠田の書道教室の子供たちもかわいい。
    代筆を頼んでくる依頼人たち、そんな大事な手紙だったら、なおのこと自分で書けよ、とは思った。ま、大事だから自分ではなんともできないんだあーーー、っていうのもわからんでもないがw
    終盤、あの老人が出て来て、あんな単語が出てくるから、やばい気がしてたんだよね。でも、うん、ああなってよかった。

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    2025年12月24日
  • 政と源

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    下町育ちの幼馴染の老人2人が、なんとも言えない心地よさを生み出しています。
    2人のキャラや、2人を取り囲む人々のキャラが絶妙で、あっという間に読み終わってしまいました。

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    2025年12月24日
  • 『罪と罰』を読まない

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     隅から隅まで面白かった。「“読む”は読む前から始まっている」という考えは、私もぼんやりと思っていたことではあるが、この四人のおかげで私の罪と罰読書も、読んでないけど始まったぞ!と感じた。
     四人の自由で対等な雰囲気がまたとても良かった。罪と罰を読んでない者同士で話すという企画なんだから対等なのは当然だが、誰かの持っていた文学や歴史の知識がヒントになるときも、ガイド役の学者先生的な人の授ける解説を拝聴するみたいな空気は一切なく、プロ作家としての作劇的勘で何かを言い当てようとするときも、「ここできっと二人の対話が八十ページ続くんですよ」とか「結婚式で繰り広げられる七日七晩にわたるロシアの宴の描写

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    2025年12月24日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    ネタバレ

    走の走ることが好きという真っ直ぐで純粋な部分が美しくて好きになる。
    走はずっと我慢できずに手が出てしまう性格に向き合ってた。走はそれを弱さだと認めて、清瀬という強い人を見て、自分も強くなりたいと思い、成長していく。走は素直で逞しい人間なんだなと思った。
    駅伝は、足が速いだけでは乗り越えられないいくつもの壁があるものなんだと知った。
    走が駅伝を目指す過程で強さの秘密みたいなものに徐々に触れていく瞬間が印象的だった。
    「強さとはもしかしたら、微妙なバランスのうえに成り立つ、とてもうつくしいものなのかもしれない」という言葉が印象に残っていた。
    そうして強くなった走が9区でみせた走りは美しくて、走の研

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    2025年12月24日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    展開が目まぐるしく、どんどん読んでいる私自身も一緒に応援をし、走り、起こっている出来事の一部になれるような感覚になれる本。


    何度も再読している本。久しぶりに改めて再読。
    やっぱ、なんか、良いですねぇ。(個人的に何度読んでもなんかいいなぁと思う本ってあると心がほくほくする感覚がします。)
    主人公の成長も凄まじいですが、参加する10人それぞれの生きてきた過程、向き合っていく描写。皆、違うのに、でも、『箱根駅伝』という1つのことで繋がる。
    目先だけのことが全てなのか?真に大切なことはなにか?主人公達があまりにも早く走るので、読んでるスピードも勝手に上がっていく感覚があります。でも、そんな中でも考

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    2025年12月24日
  • 舟を編む

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    色んな本を手に取っていると、たまに「この本に出会えてよかった」と感じる本がありますが、この作品も自分にとってはそんな一冊です。

    「何かに夢中になることについて」「才能とは何か」「人はなんのために働くのか」「言葉が持つ力とは」「人を愛するとは」…ただ面白いというだけでなく、読みながら色んなことを考えさせられました。

    変わり者で辞書編纂に全てを捧げる主人公の馬締はもちろん魅力的ですが、物語にリアリティを与えて、より多くの読者の共感を呼ぶのは、後輩の才能に嫉妬し、軽薄でお調子者に見える(しかし辞書作りにプライドを持っていて後輩思いの)西岡のキャラクターではないかと思います。ただただ「小説って面白

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    2025年12月23日
  • 墨のゆらめき

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    さらりとしたライトな読み味で読みやすかった。
    真面目なホテルマンと書道家が書や代筆を通じてだんだん打ち解けていく話なのだが、壁があるようでない2人の会話のテンポが心地よい。

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    2025年12月23日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    箱根駅伝のバックストーリーから知ることができた。駅伝ランナの「強さ」とは速さではなく、自分と向き合い、仲間を信じ、最後まで走り抜く心の在り方なのだと学んだ。目標に向かって努力するプロセスで得られる成長と絆の尊さ。結果だけでなく、そこに至るまでの一歩一歩に価値があることを教えてくれた。スポーツの本質、人生の本質を見つめ直すきっかけになった。次回の中継では本書を片手に観戦することになるだろう。

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    2025年12月22日
  • 神去なあなあ夜話

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    主人公・平野勇気が前作で両親に騙されて神去に来てから一年、自然と林業を愛する青年となった彼の神去での後日譚。

    神去村での日常やちょっとした事件、前作で恋した直紀とのその後など、雰囲気は変わらず、気になっていたことはしっかりと回収してくれて楽しめた。

    清一、ヨキの過去、つまり神去村に何があったのかは衝撃的だったし、神去村の住民の死生観なんかは興味深かった。勇気よかったね。

    ほんと三浦しをんさんの作品は読ませるのが上手だなぁ。

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    2025年12月21日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    NHKのドラマを見た後に読みました。
    辞書作りの終わりのない苦労、登場人物のキャラクターがとても面白かった。
    松本先生が亡くなってしまうのは残念でした。

    私も癌を患っているので、先生のように人生をかけてなす仕事があることが羨ましく思え、次に生まれ変わるとしたら、仕事に関わらず何か志しを持ってできる何かを持ちたいと感じました。
    あと何年生きれるのかわからない(誰もわからない)ですが、今からでも何かできることがないか考えてみたい気持ちにもなりました。

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    2025年12月22日
  • 木暮荘物語

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    木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。

    第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。

    第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。

    第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。

    第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫

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    2025年12月19日
  • 舟を編む

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    辞書の編纂に全力を尽くした人達の話、ラストは電車の中で読みながら泣いてしまった!
    勉強にもなるし、非常に良かった✨

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    2025年12月17日
  • ゆびさきに魔法

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    好きな作家なので評価は甘いです

    ネイルがシンボルマークのしをんさんらしい作品
    全くネイルの世界を知らない私にも
    わかりやすく描いてくれて
    テンポ良くもよく読みやすい

    とにかくネイルアートの仕事が楽しそうなのが最高
    私もやっぱり仕事は楽しまないととは思うが
    なかなかどうして

    ソーシャルコミニュケーションへの取り組みは
    ふとした事から始まるところもいいし
    「出会い」と「幸せ」を感じる作品
    人生ってどこでどうなるかわからない
    青い鳥理論の結論もいい感じ
    本当に読書は最高って感じた作品

    ネイルに否定的な人間だったが肯定派になったし
    ネイルサロンに1度いってみたくなったし
    「おなしゃす」って言っ

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    2025年12月15日