三浦しをんのレビュー一覧
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「そんなに急いで行きたきゃ、ロマンスカーにでも乗って行け。」
かなり昔に読んだ本だが、10年近く経った今でも印象に残っている台詞。
軽い冗談のようでいて、実はこの物語の核心を突いていると思う。
箱根駅伝は速さを競う競技だが、著者は「速さ」そのものを価値として描いてはいない。多分。問われているのは、なぜ走るのか、誰と走るのか、どこまで行きたいのかという点で、これは人生やビジネスも一緒だと感じる。
ロマンスカーは、速く、楽で、確実に箱根に着く。だからこの言葉は「急ぐこと自体を目的化してないか?」という問いではないか。
最短で成果を出す方法、効率よく評価されるルート、正解らしきフレームワークは -
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ネタバレ久々の三浦しをんさん。やっぱり面白い。
書家の遠田薫。筆耕を依頼してくる実直なホテルマンの続力を振り回すw
振り回しぶりが、どっかの便利屋さんみたいだw
遠田家の猫、カネコ氏も、なんともいい味をだしていて好き。
遠田の書道教室の子供たちもかわいい。
代筆を頼んでくる依頼人たち、そんな大事な手紙だったら、なおのこと自分で書けよ、とは思った。ま、大事だから自分ではなんともできないんだあーーー、っていうのもわからんでもないがw
終盤、あの老人が出て来て、あんな単語が出てくるから、やばい気がしてたんだよね。でも、うん、ああなってよかった。 -
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隅から隅まで面白かった。「“読む”は読む前から始まっている」という考えは、私もぼんやりと思っていたことではあるが、この四人のおかげで私の罪と罰読書も、読んでないけど始まったぞ!と感じた。
四人の自由で対等な雰囲気がまたとても良かった。罪と罰を読んでない者同士で話すという企画なんだから対等なのは当然だが、誰かの持っていた文学や歴史の知識がヒントになるときも、ガイド役の学者先生的な人の授ける解説を拝聴するみたいな空気は一切なく、プロ作家としての作劇的勘で何かを言い当てようとするときも、「ここできっと二人の対話が八十ページ続くんですよ」とか「結婚式で繰り広げられる七日七晩にわたるロシアの宴の描写 -
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ネタバレ走の走ることが好きという真っ直ぐで純粋な部分が美しくて好きになる。
走はずっと我慢できずに手が出てしまう性格に向き合ってた。走はそれを弱さだと認めて、清瀬という強い人を見て、自分も強くなりたいと思い、成長していく。走は素直で逞しい人間なんだなと思った。
駅伝は、足が速いだけでは乗り越えられないいくつもの壁があるものなんだと知った。
走が駅伝を目指す過程で強さの秘密みたいなものに徐々に触れていく瞬間が印象的だった。
「強さとはもしかしたら、微妙なバランスのうえに成り立つ、とてもうつくしいものなのかもしれない」という言葉が印象に残っていた。
そうして強くなった走が9区でみせた走りは美しくて、走の研 -
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展開が目まぐるしく、どんどん読んでいる私自身も一緒に応援をし、走り、起こっている出来事の一部になれるような感覚になれる本。
何度も再読している本。久しぶりに改めて再読。
やっぱ、なんか、良いですねぇ。(個人的に何度読んでもなんかいいなぁと思う本ってあると心がほくほくする感覚がします。)
主人公の成長も凄まじいですが、参加する10人それぞれの生きてきた過程、向き合っていく描写。皆、違うのに、でも、『箱根駅伝』という1つのことで繋がる。
目先だけのことが全てなのか?真に大切なことはなにか?主人公達があまりにも早く走るので、読んでるスピードも勝手に上がっていく感覚があります。でも、そんな中でも考 -
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色んな本を手に取っていると、たまに「この本に出会えてよかった」と感じる本がありますが、この作品も自分にとってはそんな一冊です。
「何かに夢中になることについて」「才能とは何か」「人はなんのために働くのか」「言葉が持つ力とは」「人を愛するとは」…ただ面白いというだけでなく、読みながら色んなことを考えさせられました。
変わり者で辞書編纂に全てを捧げる主人公の馬締はもちろん魅力的ですが、物語にリアリティを与えて、より多くの読者の共感を呼ぶのは、後輩の才能に嫉妬し、軽薄でお調子者に見える(しかし辞書作りにプライドを持っていて後輩思いの)西岡のキャラクターではないかと思います。ただただ「小説って面白 -
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木暮荘に住まう住民と、それを巡る人たちの物語。
第1話 ある日、3年前に付き合っていた元彼が繭子の家に現れた。繭子にはすでに半年前からつきあっている彼がいるのに、元彼がお金がないという理由で部屋に居座ってしまう。
第2話 木暮荘大家の木暮の友達が死んだ。妻にセックスさせてくれと言ったら断られたそうだ。それをきいてから、死ぬまでにセックスしたいと木暮は考え始める。
第3話 美彌は木暮荘の前を毎日通って職場に通う犬のトリマーだ。ひょんなことからヤクザの前田さんと仲良くなる。
第4話 繭の勤務先のフラワーショップは、隣に喫茶店を併設している。店長の佐伯の夫がやっているのだが、最近佐伯の妻は夫 -
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好きな作家なので評価は甘いです
ネイルがシンボルマークのしをんさんらしい作品
全くネイルの世界を知らない私にも
わかりやすく描いてくれて
テンポ良くもよく読みやすい
とにかくネイルアートの仕事が楽しそうなのが最高
私もやっぱり仕事は楽しまないととは思うが
なかなかどうして
ソーシャルコミニュケーションへの取り組みは
ふとした事から始まるところもいいし
「出会い」と「幸せ」を感じる作品
人生ってどこでどうなるかわからない
青い鳥理論の結論もいい感じ
本当に読書は最高って感じた作品
ネイルに否定的な人間だったが肯定派になったし
ネイルサロンに1度いってみたくなったし
「おなしゃす」って言っ