あらすじ
都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。
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Audibleにて拝聴。面白すぎて、終わってほしくないと思いながらも、ほぼ一気に聴いてしまった。
性格も育った環境も異なる2人が、お互いを少しずつ理解していくストーリーが美しい。私の頭の中では、チカと遠田の物語がまだ続いていて、むしろここからが本番な気もする、、!
しをんさんと櫻井さんのタッグ、また聴きたいです!
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Audible
チカと遠田の物語。
相棒というより、好きな人同士が恋人になるまでの話のようだと私は感じた。一切恋愛感情はなさそうだけど…。
しをんさんの小説はとても読みやすい。どんどん読み進めたくなる。ただ単に相性が良いのか、それとも作家さんの技量なのか。
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ホテルマンとそのホテルの筆耕士として登録された書道家との物語です。
全く見ず知らずだった2人が知り合い、実直なホテルマンが自由奔放な書道家に振り回されながらも、少しずつ関係を深めていく過程に、「三浦しをん」さんのコミカルな文章も相まって、すっかり引き込まれてしまいました。
『舟を編む』もそうだったけれど、「三浦しをん」さんの紡ぎ出す文章そして作品はとても読みやすく、何だか優しさが伝わってきて、登場人物は皆んな人間的にも魅力的です。普段ほとんど関わることのない特殊な仕事をしている人たちなのに、こんなに彼らに親しみを感じるのは、間違いなく「三浦しをん」さんの文筆力に負うところが大きいのでしょう。
そして、成るべくして順調に距離を縮めて来た2人の関係が突然変化します。起承転結で言うなら、まさに「転」。
ほんのしばらく関係は途絶えたものの、以前、書道家が描いたのを見て感動した次の漢詩が、ホテルマンの脳裏に蘇ります。
君去春山誰共遊
鳥啼花落水空流
如今送別臨渓水
他日相思来水頭
ああ良かったーと、ひと安心。
この2人の関係は、これからもずっと続くのだろうと思います。
読み終えたら、何となくあの墨の香りが漂ってきて、まさに「墨のゆらめき」。とても心が落ち着きました。
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さすが三浦しおん。今回もはずさない。わくわくしてハラハラしてほろりとして…
書を書いたり見たりしたくなる、遠田さんの暮らしぶりとTheいい人な続さん。「友達…ではない」らしい2人の関係がいいなぁ。
Posted by ブクログ
雪が降り止まない水墨画のような窓を眺めながら、読み出したら止まらなかった。
最初は雪の道を少し歩きながらAudibleを聞いていたのだけど、銀河鉄道の下りの辺りまではよかったが、
書のお話はやっぱり座ってと、飾ってあった本に移行。
「他日相思来水頭」合いたくなったらまた、この川辺に来てみよう。
ぐっとくる。
一応私も何年も書道教室にお恥ずかしながら行っている。仕事や用事がなければお正月の2日には箱根駅伝を観ながら、書初めをするのが毎年のルーチンで、ましてや実のとこ2日には用事を入れない(笑)ずっと書いている。
そして私は誰とは言えないが、めんどくせぇ〜といいながら、ずっとある人の代筆もしてきた。
からこそなおさら。
遠田薫の文字が想像できることも相まって。
で、続力のなんか人に話しかけられる能力?も解る気がして。
いや
この二人のこれから先気になる。
しおんさん〜
代筆屋の話を漢詩を絡めて、古書や絵本も絡めて、書いてくれないかなあ
Posted by ブクログ
久々の三浦しをんさん。やっぱり面白い。
書家の遠田薫。筆耕を依頼してくる実直なホテルマンの続力を振り回すw
振り回しぶりが、どっかの便利屋さんみたいだw
遠田家の猫、カネコ氏も、なんともいい味をだしていて好き。
遠田の書道教室の子供たちもかわいい。
代筆を頼んでくる依頼人たち、そんな大事な手紙だったら、なおのこと自分で書けよ、とは思った。ま、大事だから自分ではなんともできないんだあーーー、っていうのもわからんでもないがw
終盤、あの老人が出て来て、あんな単語が出てくるから、やばい気がしてたんだよね。でも、うん、ああなってよかった。
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さらりとしたライトな読み味で読みやすかった。
真面目なホテルマンと書道家が書や代筆を通じてだんだん打ち解けていく話なのだが、壁があるようでない2人の会話のテンポが心地よい。
Posted by ブクログ
・あらすじ
他人から話しかけられやすいという特技を持ったホテルマン続力は、書家・筆耕士である遠田薫への宛名書き依頼のため書道教室を訪れた。
成り行きで力が文案、遠田が代筆という代筆業を手伝う事になる。
関わりを深くする中で、ある日遠田の過去が判明する。
・感想
Audibleで視聴。
三浦しをん作品に初めて触れたけどめっちゃ良かった。
さらっとした感じの作品描く人なんだなー結構好みだし他の作品にも興味でた。
こういう相棒的関係の成人男性二人組っていい。
愛とも友情とも違うこの絶妙な按配が1番好みです。
いやでも、遠田から拒絶された時に力が過去の恋愛遍歴を語るシーンの伏線回収?してたし、なんかもう力は遠田が好きなんじゃんってなった。
遠田も完全にチカの事好きじゃんってなってた。
でも恋愛関係にならないほうが良いな。
話の展開的には割とあっさりしてるし、ホテルマンや書家のお仕事小説でもなければ、代筆業を通して色んな人の悩みや苦悩を解消させていくカウンセリング作品でもなかった。
ラストは体調不良を訴えていた力の競馬仲間の人が死んで、その人に宛てる手紙の代筆業をするんだ、という御涙頂戴的な展開になるのかと予想してたら本当に普通にぎっくり腰だったw
朗読は櫻井さんだったらか安定して聴けた!
Posted by ブクログ
老舗ホテルに勤務する続力は、書道教室を営む遠田薫に筆耕係を頼みに行った。あらゆる筆跡を自在に書き分ける遠田の文字に魅入られていく。続が文章を考え遠田が小学5年生の字を真似て代筆をする話がよかった。書家の思いや霊も含めた森羅万象が映し出さされ、最後の一筆が、いつ止んだかわからぬ音楽のように、画仙紙に淡い余韻を残した。その文字は静けさがみなぎってどこまでもうつくしく、けれど艶やかな炎のように、あるいは底知れぬ深さを秘めた夜の湖の水面のように、黒く激しくゆらめいていた。しをんさんの言葉選びにドキドキした。
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老舗ホテルで働く若い男と、書道教室を営む書家。AI時代には絶滅危惧種になりそうな職業同士か、いやだからこその組み合わせなのかもしれない。2人の関係はほのぼの、しみじみ、こういう話を丁寧に書く三浦しをん作品で優しい気持ちになる。
実在するホテル三日月は木更津にあるはすだが、この小説の三日月ホテルは西新宿。都会のビルの谷間から見る細い月は趣きがあるのだろうか。西口公園の風景もみえてくるし、書道教室のある下高井戸の街並みも下町的な雰囲気が感じられる。その場に一緒にいるような気分になる、2人の会話をそばで聞いているような感じがする。そんな臨場感のある小説だった。
書家とヤクザで検索したら、闇バイトやオレオレ詐欺に当家は関係ないという張り紙写真のSNSが出てきた。文字の果す役割は単なる記号ではない、ということを訴えてくる小説は案外リアルなんだなと思う。
Posted by ブクログ
三浦さんの小説は、舟を編む(もう10年以上前なんですね!)など、さまざまな小説がありますが、
ここ最近ご無沙汰していて、やっと読めた本です。
ホテルマンと筆耕士の話です。
どうして、筆耕士に光を当てたのか、キッカケが知りたいなぁと思いました。
その視点がいい!そう思いました。
たんたんと話は流れていきますが、
筆耕士の素性が明かされていくあたりから、グッとくるものがあり、でも、最後は明るく終わる。
Posted by ブクログ
会社の先輩におすすめされて読み始めた。
ハラハラするような山場はないが、2人の掛け合いを中心にクスッと笑えたり、ちょっと心配になったり、緩やかな気持ちで読み進めることができるお話だった。書道を習う身として、墨や筆の動き、文字の描写がとても心地よく、個人的にも好きな作品。
Audibleのために書き下ろされた作品とのことで、そっちも聴いてみたい。
Posted by ブクログ
久しぶりの三浦しおん氏作品。笑えるところ泣けるところがあり読みやすかった。書道に関する話しで、顔真卿や欧陽詢の名前が出てきて嬉しく、また筆で書きたくなってきている。墨の匂いや筆先の運び方一心不乱で字を書くことに集中する時間を思い出している。タイトルが『墨のゆらめき』なのに書道にまつわる話だと全く想像していなかった自分にも少々呆れる。
Posted by ブクログ
真面目なホテルマンの続力が招待状の宛名書きを引き受けたくれた遠田の書道教室を訪ねる。ひょんなことから手紙の代筆を手伝い、その後も何となく気が合いお酒を飲む仲に。遠田の過去は壮絶だったけど義父母に恵まれ書道の道へ。三浦しをんさん、久しぶりに面白くて一気読みでした。
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書道家、遠田さんとホテルマン、チカの掛け合いが「まほろ駅前多田便利軒」を思わせ続編を期待してしまう。
とても好みの本でした。
筆耕士と言う仕事にも興味が湧いた。
Posted by ブクログ
ホテルが筆耕士リストを持っていて、
書道家に結婚式や偲ぶ会の宛名書きを
請け負う仕組みを知った
また書道家の魅力も教えてもらった
主人公であるチカや書道家遠田の
人柄に惹き込まれ、楽しく読み進めた
Posted by ブクログ
人に勧められて。
なんか…BLやないかい!
それが悪いと言っているわけではない。
書の描写や、続が人に寄り添い、距離を測っていくところなどは繊細で美しかった。
ヤクザの使い方や描き方がちょっと鼻白んじゃった。
Posted by ブクログ
『舟を編む』の映画は見たことがあるが、書籍を読むのは初めてだった。さすがはオーディブル配信から発表されただけあって、会話のテンポの良さと繊細さを要する場面、心模様の描写の合わせ方が秀逸だ。だから容易に心に映像まで思い浮かべることができる。全く違う人生を歩んできた二人の男が、書写という芸術の前で対峙し、実はさまざまな愛に育まれながらここまで生きてきたことを思い、さらなる冒険に旅立とうとしている。個人の人生は短く儚いものだが、脈々と続く芸術はそれを飛躍する手助けをしてくれる。この二人の織りなす冒険の続きを読んでみたくなった、
Posted by ブクログ
なんだかんだで良いコンビ!
チカ完全に絆されてるし・・
生き方とか出自はどうあれ既に生業としてヤじゃない遠田さんだから成り立つ関係ではあるかも。
Posted by ブクログ
2026/01/21〜2026/01/31
Audibleの『アトロク・ブック・クラブ』で「Audibleで聴くのにオススメの本」として紹介されていた作品。
著者がAudibleのために書き下ろした作品と言うことで、書籍ではなくAudibleで触れた。
同番組でAudibleに適した作品の特徴として「一人称語りの作品」が挙げられていたが、一人称視点で語られる本作のAudibleを聴いて共感した。
自分は小説を読んでいてもあまり脳内に画が浮かぶタイプの人間では無いのだけれど、本作のAudibleは聴いていて滅茶苦茶画が浮かぶのがビックリ。
著者の筆力と、櫻井孝宏さんの声優としての力量が組み合わさって最強となっている。
各キャラクターがイキイキとしている。
三浦しをんさんは男性同士の密な関係性を描くのが巧みだ。
Posted by ブクログ
都内の老舗ホテルに勤務する
実直なホテルマン続力(つづきちから)が
書道教室を営む遠田薫に
筆耕係を依頼するところから始まる
この遠田がね、えらいイケメン
女にモテそうなうえに書の腕前も達者
不器用な生き方だけれど天才肌の書道家遠田と
誰からも話しかけられる体質を
持ったチカ(つづきちから)は
彼の相棒になっていく
いやーこういう男性同士のバディものって
しをんさんが書くと間違いない!
最初はなかなか二人の会話がかみ合わないのに
だんだんと分かり合っていく2人
なんといっても「書」というか「文字」を
文章でこんな風に表現できるものなのか
「舟を編む」の言葉フェチな人たちも
よかったけれど、今回も文字フェチな人たち
半紙の質感とか炭のにおいまで伝わってくる表現
書の世界が本当に魅力的に描かれている
遠田の書を通して書という表現そのものに
魅入られた
人との出会いや
自分を迎えいれてくれる場所の大切さ
すごい大事件があるわけでもないのに
なんか、ワクワクしてくるんですよ
別にBL展開があるとかでもないのに
ドキドキしてくるし 不思議
Posted by ブクログ
「墨のゆらめき」(三浦しをん)を読んだ。
軽やかで飄々としていて少し苦味を効かせたストーリーはとても楽しく読めた。
ただでさえ面白いのにカネコ氏(猫)をぶっ込んでくるところがずるいぞ。
三浦しをん作品読むのはたぶん五冊目。
「神去なあなあ夜話」以来12年ぶりかな。
Posted by ブクログ
Audibleでお勧めとして紹介されていたので読んでみた。書家とホテルマンが代筆を通じて徐々に仲良くなっていく話。全体的にコミカルに仕上げており、サクサク読める。もう少し展開しても良さそうな気がする。ひょっとしたら続編が期待されるのかも。
Posted by ブクログ
「文字を書くこと」が、こんなにドラマになるのか。
読み始めてすぐ、そう感じました。
真面目なホテルマンと、ちょっとクセのある書家。
この凸凹コンビが、「代筆」という仕事を通して、他人の人生の節目に関わっていきます。
別れの手紙もあれば、感謝の手紙もある。どれもメールで済ませてしまえそうな用件ですが、あえて「墨」と「紙」が選ばれます。
物語の魅力は、派手な事件ではなく、言葉の選び方や、手書きだからこそ生まれる“間”にあります。
読んでいると、「自分が誰かに送ってきたメッセージは、本当に伝わっていただろうか」と振り返らされました。
仕事小説としても、人間ドラマとしても、静かに効いてくるタイプの一冊です。
#墨のゆらめき #三浦しをん #小説
匿名
三浦しをんさんの書く人物が好きです。
自分は字を書く事が苦手で、なるべく避けてきていたので、書家の奥深さや字に感動する気持ちなど初めて知りました。字を書くのは苦手だけど、字に意味を込めて書いてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
この作品に出てくる書道家のモデルは、武田双雲の気がする。作品の中の書道家、遠田薫氏は、少し世間ズレした貴族的な独身生活者。作品の中の主人公「俺」には今のところ名前が出てこない。