三浦しをんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
3人の娘達は小学生になると書道教室に通いました。良い先生に出会えてお陰様で習わせて良かったと思っています。きっかけは元気すぎる長女に一週間に1時間正座をさせるのが目的でした。習字を見る機会が多かったからでしょうか、毛筆に興味があります。この本の主人公は仕事で書道家と知り合いになり、その作品と人柄に惹かれて行き友人になれると思った矢先にやくざとの関係を知ることになりました。ホテルの従業員としての仕事上、元ヤクザと関わることはタブーでした。しかし、今は書道家であり、また素晴らしい作品を書き人間としての魅力もあり、これからも友達のままで行くことにしました。一途に書道と向き合う彼は決して悪い人ではない
-
Posted by ブクログ
共依存関係のBLやブロマンスが好きな方なら刺さると思います。
古書に愛され古書を愛する二人の男の話です。
ある事件をきっかけに、少年時代に罪悪感という糸にがんじがらめにされたまま成長して共依存関係のようになってしまった二人が過去を精算する物語。
この二人の関係は明言されません。二人とも名前を知るのを怖がっている、なのに互いの存在を求め続けている。
そういう感じで進んでいきます。
しかしそういう名前のつけられない関係って素敵だなと思うのです。
ものすごくBL!という感じではありませんが、ずっと匂わせてくるので、絶妙なニュアンスが好きな私にはかなり刺さりました。 -
Posted by ブクログ
「さまざまな人を思う気持ち」に深く触れることができました。人は違う。登場する人々の姿は一様ではなく、それぞれに異なる考えや背景を抱えています。その多様さが、むしろ人間という存在の豊かさを浮き彫りにしているように感じました。
人は立場や経験によって違った見方を持つものだろう――そう改めて気づかされ、納得する。そのことを受けとめることが、自分自身の心を少しだけ、広くすることにつながるのではないかとも思いました。
たまには自分の心を振り返り、「ああ、こんな気持ちもあるもんだなぁ」と穏やかに見つめ直すことも大切だと感じました。自分の人を愛する気持ち、どんなだろうか? -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。
出版時期を考えると、今ではかなりメジャーとなった地方創生、地方移住の先駆けだったと思う。
勇気の年齢で山や神様に魅力を感じるのはなかなか難しいだろうと思うが、ユーモアあふれる成長物語が心地よい。そして、やっぱり神去山という舞台が魅力的だ。
30歳を超えて都会勤めにげんなりしている自分にとっては、この読書は沢のほとりで音を愉しむひと時のような感覚だった。
気持ちよかった。
それから映画WOOD JOB!の原作だったことを読み終えてから気付いた。確かによく見ると副題に本と同じ名前がある。ということで当然見直した。配役がぴったりでよかった。 -
Posted by ブクログ
少女ふたりの往復書簡を通して描かれる、20年以上にわたる重厚な人生の物語。
可愛らしい装丁からほのぼのとしたあたたかい物語を想像したらまったく違い、深く深く激しい女の物語だった。
女性同士の恋愛や生き方について今ほど寛容ではなかった時代の友情とも愛情とも言えぬ関係の揺らぎ。家庭環境・時代背景が複雑に絡み合い、読んでいる側まで胸を締めつけられるような緊張感を感じた。
時代や家庭の“普通”に縛られた2人だからこそ、素直な気持ちを直接言葉にできず、手紙やメールを介して遠回しにしか伝えられず、制約の中で互いを想い合い交わされる言葉が美しくもありもどかしい。
手紙だからこそ積み重なった年月の重み、信