三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人が
自分の気持ちや感じたことを人に伝えたい時
言葉がなければ伝わらない
その「ことばの意味」を理解していなければ
正しく伝え合うことができない。
辞書があるから
人はことばの意味を理解することができる
それは人が人と生きていくために
なくてはならない大切な宝。
多くの人々が長い歳月の中
けして色褪せることない
ほとばしる情熱を燃やして
「大渡海」を完成させていくのを読みながら
読み手の私まで心が熱くなってきました。
まだ辞書として完成はしてはいないが
初めて「大渡海」が印刷されたものを
松本先生がご覧になられた時
松本先生はそこに完成された
「大渡海」を感じられたと私は思いました。
登場人物の人間らしさに触れるたびに
微笑んだり ほっこりしたり
「そんなことないよ」となだめたくなったり。
良い本を読むことができました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ書簡の合間(私には白い空白に見えているところ)も、ののとはなの生活は流れていて、最初はその書簡の合間を想像して、二人の日常を記録と想像の往復で垣間見ているからこその没入感が新鮮で面白かった。飛び石的な時間の流れだからこその展開の速さに目を見張るときもあり、ののはなの二人は思考の整理がついてから書いてる手紙だったりすると完全に私は置いてけぼりでそれもまた痛快な面白さだなと。
また、「読者に見えない時間が相対的に多いから私が分からない場面がたくさんあって当然」という気持ちに騙され、ののとはなの二人同士にもいくつか秘密があるという当たり前なことがなぜだかいつもよりショッキングになった。私に染み付いたオタク根性が二人の関係を応援しまくってた、という盲目的な悪癖も出てたかも。
それから一章を読み終えたあとのその先の本の厚みに人生の長さを感じた。ああ、そんなことがあってもそれでも続いていくんだよねという気持ち。
最後の方の手紙はだいぶ現代に近く私も生まれていて親近感と共に読み進めていると、ふととある書簡が読んでいる今日と同じ日付で(もちろん年号は違う)突然自我が頭をよぎった。よく見たら描写されてる天気まで一緒で驚き。それで思ったことは二つ、おばあちゃんに手紙書こうかな、と、私が今まで書き記してきたもの(手紙日記読書記録など)って全て恥ずかしくて読み返せない!なんて恥の多い生涯!ということ。後生大事にしたい他人とのやりとりなんて私にあるかしら。若い頃の青い情熱がないと成し遂げられないことだなんだとしたら、あまりの残酷さに泣いてしまうかも。本編ではこれより一つも二つも次元の高いところの残酷さを嘆いたりしてたけど、私はまだそのラインにはいけないかもしれない、悲しい。少なくとも今好感を抱ける友人たちに対しては、恥を顧みず交流をはかり長い付き合いにしていきたいと思った、とても。私も3章くらいの年齢になったときに化石を慈しめるような人間になれたらいいな、黒歴史ではなくそれは黒曜の輝きなのよってさ。
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Posted by ブクログ
原 武史さん 1962年東京生まれ
政治学者 鉄学者
三浦 しをんさん 1976年東京生まれ
小説家
このお二方の対談集。
2019年2月初版発行ですが、第一回対談は2016年です。全5回で、ラスト対談が2018年8月。
令和になる前の年ですね。
皆さん、令和は何年何月から始まったか覚えてますか?
私はすっかり忘れてました!笑
原武史さんは主に、近現代の天皇制についての研究をされている方です。あと鉄ヲタ。
三浦しをんさんは言わずもがな『舟を編む』の著者です。(まさかの未読)
このお二人のやり取りで天皇制を学びました!笑
天皇の国事行為って何?
初めて知りました(∵`)
今話題の『国体』とは?
女系天皇が何故敬遠されるのか?
はあ?そんな思い込み?(꒪ȏ꒪)
「万世一系」はたかだか明治から終戦までの間に作られたイデオロギーにすぎないのに。
などなどなど……
私が今疑問に思っている事が次々と解決されました♡
そして!最大の発見は〜!?
山形県歌
『最上川』
作詞 昭和天皇
工エエェェΣ(⌾⃝◁ ⌾⃝ 川)ェェエエ工‼
インパクト凄い。
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Posted by ブクログ
耽美だ。三浦しをんさんの作品のなかでも浮遊感があり、一抹の寂寞さを感じる一冊。
情景描写から、さも自分がこの冬の山奥に佇む家で本の鑑定をしているような気持ちになる。静謐さと繊細さを文章から感じられ、そこに真志喜と瀬名垣のBLのような関係性がここまで合うとは…。過去に囚われた二人の影と、綺麗な文体が合わさって、物語が特別なものになる体験はこの作品で初めて体感した。
本編は冬の物語なのに夏の夜のイメージを纏っていたたと個人的には感じていて、文体から得る印象は人によって様々なのだなと感じた。
話は戻るが、昨今、凪良ゆうさんをはじめ、BL出身や好きを公言されている方々がままならない関係性を描く作品が増えたように感じる。昔と比べてLGBTが認識されるようになり、さらに恋愛という形も一部変わってきているかもしれない。そんな中、BLを感じる現代の作品のなかでかなり走りの作品として『月魚』があると思っている。これからも多くの世間から認められないような関係性を打ち出す作品が出てくることを願ってやまない。