あらすじ
菅原道真に恩義を受けた三つ子、梅王丸・松王丸・桜丸が主君への忠義との間で葛藤する。書道の奥義、親子の愛憎、寺子屋の悲劇。歌舞伎や文楽で今も愛される名作浄瑠璃を血の通った名訳で。
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Posted by ブクログ
何度も観ていた「菅原伝授手習鑑」を読み解いてもらい
初めて発見すること多し
勉強になりました
著者は文楽に造詣が深く 本筋を理解しての訳本ですので信頼できます
改めて歌舞伎の舞台を観劇
今回新しい角度から観る事が出来たのは収穫でした
道真公の生涯に目が行きがちですが
三つ子誕生の神秘を強く感じ
全編通して感動が深くなりました
Posted by ブクログ
初読。文楽では通し狂言も含めて何度か観たし、歌舞伎でも何度か観ている演目なのに、細かいところまで理解していなかったので、この現代語訳を読んでスッキリと理解できたし、より深く物語を味わえた。ちょっとぶっとんだ現代語訳もあったけど、そういう雰囲気をくみ取った結果なんだろうなあと納得。また文楽や歌舞伎で観るのが楽しみ。
Posted by ブクログ
「菅原道真」「三つ子」「三浦しをん」に釣られて手に取ったはいいものの面白いんだろうか…と思いながら読み始めたら、頁を捲る手が止まらなかった。
道真の流罪、三つ子それぞれの悲劇、今につながる名所の数々、これぞ色鮮やかに蘇る感じが素晴らしかった。
Posted by ブクログ
歌舞伎や文楽などで度々上演されているが、見せ場があるシーンだけが多く、改めて全体を読むと、やっぱり理不尽だなぁとつくづく思う
3つ子やその妻、父親などが道真に抱く思いに比べ、道真やその家族にとってはそれが当たり前なのだろうと思うと、桜丸や松王丸の悲劇は辛い
Posted by ブクログ
三浦作品が好きという理由で、初めて古典新訳の本作を手に取りました。①平安時代の人物を②江戸時代の人形浄瑠璃がどんなふうに描いているのかを③現代の言葉で表現している、ということで重層的な楽しみ方ができました。私の場合、予備知識がほとんど無かったので、巻末のあとがきや解題を読んでから本文に入っていったことを付け加えておきます。