三浦しをんのレビュー一覧

  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    「冬の一等星」
    誰しも抱える、悲しみのような、苦しみのような、うまく言葉にできない、したくない感情を癒すものはきっと誰かの心にずっとある。広がる文章に感じた冬の星の温かさを思うと本当に読んで良かった。

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    2026年07月30日
  • 夜の恩寵

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    予知夢とか、神がかりとかそういう系の家族の話。女は怖いよ。面白かった。

    第1話 福井の父が帰ってきてくれと頼むので帰省したら、家の中じゅうに杖がある。母にヌタガミ様が憑くのだという。輝は母と自転車に乗っていて、事故に遭い母だけ死んだ。今の母はこの後来た人だ。

    第2話 私はおばあちゃん子で、祖母は夢の話をよくした。たまに祖母の夢は当たった。弟を強引に休ませた日、学校で集団食中毒があった。祖母は死んだ。母は気味の悪い能力が怖かったようだ。私は夢をみることなどなかったが、21歳の時に高熱に浮かされて以降見るようになった。

    第3話 第2話の夫婦に子供ができた。千夜太と夜音次。家族は夢の話をする。

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    2026年07月30日
  • 舟を編む

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    とてもおもしろく、あっという間に読み終えてしまった。
    辞書作りにこんなにも多くの人が関わっていて、それぞれが情熱を注ぎ込んでいる書物なのだということが伝わってきた。「辞書に本当の意味での完成はない」という言葉がとても心に残った。一度世に出した辞書であっても、言葉は日々変わっていくものだから、改訂を続けていかなければならないという事実に、辞書作りの大変さとやりがいを想像できた。

    また、これほどまでに一つの物事に情熱を注げる馬締が羨ましいと、西岡と同じ感情になった。寝ても覚めてもそのことを考えてしまうものに出会いたいものだ。

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    2026年07月27日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    辞書を作ることが、こんなにも大変だとは知らなかった。

    特に、西岡さんの回の、

    名よりも実をとる
    辞書はチームワークの結晶だ
    冬の午後の淡く白い光が、(大学?)キャンパスに差している。葉を落としたイチョウの枝が、空にひび割れを作っている。
    だれかの情熱に、情熱で応えること。

    ……という表現が好きだった。


    一人一人モヤモヤを抱えながらも、「明かり」を見つけられた。
    明かり……自分の存在意義を示す「証」を見つけられた。
    それぞれの目線からのお話の中で、そういう描写があり、感動した。

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    2026年07月26日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    お仕事小説が好きですが、その中でもとても良い作品でした。
    どのキャラクターも、それぞれの動き方で大切なものに気づき進んでいく感じが良かった。
    人物の物語は比較的あっさり、あくまでも辞書作りメインのストーリーなのがよかった。
    学生以降辞書を引くという行為をほとんどしなかったが、日々読書している中で言葉本来の意味を確認したい時、インターネットではいまいちな感じがしており、辞書でも買おうかなと思っていたところ、この本を読み絶対に買おうと決めました。
    辞書に監修される言葉ひとつひとつに想いがあり、検討があり、ひとつの辞書が完成するまでの年月・関わる人たち・その想いが知れてとてもよかった。
    そして紙質に

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    2026年07月26日
  • 舟を編む

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    言葉は、生を渡るための舟だ
    友人と、家族と、恋人と、
    数えきれないほど言葉を重ねてきた
    そのひとつひとつが、私を形作ってきている
    言霊とはよくいったものだ

    私が私を語る言葉が、いつの間にか私自身になっている
    責任を、持たねば
    自らの生を、言葉で、丁寧に、編んでいかなければ

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    2026年07月25日
  • まほろ駅前番外地

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    前作に引き続き、再読
    生真面目な多田と変わり者の行天の関係性が相変わらずいい
    おなじみの登場人物がたくさん出てくるところも楽しい
    個人的に、裏社会のボス 星くんの意外な一面が覗く「星良一の優雅な日常」と、
    終始地の文に笑いがこぼれる「岡夫人は観察する」がお気に入り
    読後、心が明るくなる作品です

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    2026年07月25日
  • 舟を編む

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    とても良い作品だった。

    辞書作りという一見地味な題材でありながら、何かに直向きに情熱を注ぐ人たちの姿が丁寧に描かれていて、読み終えたあと温かい気持ちになった。

    主人公の馬締さんは最後まで決して器用な人物ではないけれど、その実直さや誠実さが何よりも魅力的。周囲の登場人物もそれぞれ個性がしっかり描き分けられていて、一人ひとりの輪郭がくっきりと見える。誰もが自分の役割を大切にしながら「大渡海」という一冊を長い年月を掛けて作り上げていく過程が心地よかった。ていうか辞書作るのってこんなに大変なのね…。

    言葉をもっと深く知って大切にしたくなる。仕事やものづくりに真摯に向き合う人たちの姿に心を動かされ

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    2026年08月04日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    三浦さんがHiGH&LOWシリーズの大ファンだったのが意外でした。私も観ていたので、わりと話に付いていけたのが嬉しかった。伏線の例で出ていた轟の投石シーン、分かるわぁ……私も「そういえば轟ってそうだった!!よくやった!!」と映画館で見ていて沸きました。と同時に、伏線ってこういうことでもいいんだなと思った。

    全体を通して、説明とセットで例を挙げてくれている箇所が多く、分かりやすく楽しめた。しかも、読者の理解を促すためにわざわざ例を書いてくれている。そして例が浮かばないところは正直に「良い例が浮かびませんが、とにかく〇〇ということです!」というふうに書いている。実に潔い。

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    2026年07月23日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    だいすきなだいすきなだいすきな小説。
    読み進めていくたびに、ああやっぱりすきだな〜って思う。
    たった10人だけで挑む箱根駅伝。
    スポ根大好きにはたまらない………。
    駅伝を描いた作品って色々あるし、
    色々な媒体で展開されてるけどもやっぱり
    小説が一番相性がいいんじゃないかなと思う!
    ひとつの襷を繋いでいくチーム戦だけど、
    走っているときはひとりだから、走者の心の声がたくさん聞ける。自問自答が聞ける。(読める?)
    寛政大メンバーそれぞれの、走りに対する想い?向き合い方?もそれぞれで。走る理由はそれぞれだけど、皆本気で走っていて。
    読み進めてくうちに10人皆のことが好きになる…
    6区を走ったユキのシ

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    2026年07月23日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    多田と行天の関係が、とても心地良い。
    町田の地図を思い浮かべながら、楽しく読めた。
    いつも、かったるそうだけど、義理人情がある憎めないキャラは、三浦しをんならでは。

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    2026年07月21日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    爽やかで、それでいて熱くなれる。
    読後、気持ち良さの残る本。
    この本を読んで、三浦しをんを好きになった。

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    2026年07月21日
  • 舟を編む

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    登場人物の誰が欠けても大渡海は完成しなかったのかなと思いました。色んな人の視点で描かれているので挫折や苦労を沢山味わう事ができました。

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    2026年07月19日
  • ゆびさきに魔法

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    おもしろかった〜。更に、続きを読みたい気分。ネイリストの事に関しては全く無知だったけど、素敵なお仕事なのねって思った。ネイルは、みんなをハッピーにする。月島の、星絵ちゃんを育てたい気持ち、成長を喜ぶ気持ち、みんなわかるなあと思った。それに、昔、一緒にやってきた星野への羨望やちょっとしたコンプレックスみたいなものも、すごくわかる。でも、月島には月島の良さがあるんだってことも、星野や、周りが教えてくれる。いい仲間に囲まれてるなあ。いろんな事に挑戦してこうって気持ちは、見習いたいし、元気をもらえた。

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    2026年07月19日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    最高の青春小説。
    これ見て駅伝、マラソン熱が高まって、2区の中継エリアに早朝から行って待機して最前列で見れたし、自分も人生初のマラソンにチャレンジして完走できたよ!

    今までなんとなくお正月に走ってるなぁくらいにしか思わなかったけど、そこまでのドラマがあることや見応えに気付かせてくれた小説!
    そりゃ、見応えなきゃあんな毎年毎年続いていかないよね。

    もうボロ泣きしながら見たよ。
    引っ越しの時期に見てたから、やらなきゃいけないこと多くて少しでも隙間時間できればすぐ読んでた。
    3回くらい読み直したかな。
    見なかったものを見るようになり、自分自身もチャレンジするほど、人生を変えられた本。おすすめです

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    2026年07月18日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    久しぶりに読みたくなって再読
    何度読んでも多田と行天の魅力にハマってしまう
    ふたりとも不器用で過去にトラウマを持っているけれど、敢えてそのことを否定せず、そのまま受け入れて生きている
    それが「幸福は再生する」ということなのかもしれない
    しをんさんの軽妙な筆致が愉快で、とても楽しく読むことができました

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    2026年07月17日
  • まほろ駅前番外地

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    前作を読んでから随分経ってしまったので前回までの話はうろ覚えなのだが充分に楽しめた。

    行天の破天荒さが良い。

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    2026年07月17日
  • 墨のゆらめき

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    オーディオファーストとして生まれた作品だけに、音声で聴いてこそ真骨頂を発揮する一冊。前半は描写が丁寧で、視点の動きが滑らかにナビゲートされるため、情景がくっきりと浮かび上がる。

    後半は一転、続氏と遠田氏の内面描写が圧巻。仕事と友情を通した心のゆらめきが、声高にではなく静かに、しかし切実に描かれ、前半の軽やかさとの対比が見事に効いている。

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    2026年07月14日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    箱根駅伝は私も家族も見るので、家族で読んでこのネタで盛り上がりました。ランナーの皆さんの日々の練習ぶり、他校との距離感または優越感と劣等感、心理戦、リアリティに溢れていて、いつもながら三浦しをんさんの丁寧な取材ぶりが光る傑作と思います。

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    2026年07月13日
  • 舟を編む

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    本屋大賞から三浦しをん作品を読んでみました。情熱と学び、心の成長の描写が素晴らしい。三浦しをん作品は取材が丁寧で、現場のリアリティに溢れているのがまた良い。ちりばめられたユーモアにも、思わず笑ってしまいました。ドラマ化されたのは嬉しくてガン見しました。

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    2026年07月12日