三浦しをんのレビュー一覧

  • 月魚

    Posted by ブクログ

    耽美だ。三浦しをんさんの作品のなかでも浮遊感があり、一抹の寂寞さを感じる一冊。
    情景描写から、さも自分がこの冬の山奥に佇む家で本の鑑定をしているような気持ちになる。静謐さと繊細さを文章から感じられ、そこに真志喜と瀬名垣のBLのような関係性がここまで合うとは…。過去に囚われた二人の影と、綺麗な文体が合わさって、物語が特別なものになる体験はこの作品で初めて体感した。
    本編は冬の物語なのに夏の夜のイメージを纏っていたたと個人的には感じていて、文体から得る印象は人によって様々なのだなと感じた。
    話は戻るが、昨今、凪良ゆうさんをはじめ、BL出身や好きを公言されている方々がままならない関係性を描く作品が増

    0
    2026年06月22日
  • 月魚

    Posted by ブクログ

    読んでいる最中、そして読み終わった後もずっと「これ映像化してなかったっけ?」と思うような作品でした。それくらいまとまりの綺麗な作品です。
    好きな登場人物というか妙に共感を覚えたのは宇佐見。あの夏の真志喜の姿が写真で撮ったみたく一生記憶に焼き付いてそうなところが、なんとなく「わかる」といった感じで。
    もう一度、今度は冬に読みたくなる本でした。

    0
    2026年06月19日
  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    ネイルサロン「月と星」を営む月島が大沢星絵を雇い入れ二人で月と星を回す。
    色んな楽しいと少しの苦悩が散りばめられた物語。
    まさにネイルは自分のための気分のあがる魔法だな~と感じた。

    0
    2026年06月20日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    単行本で持って繰り返し読んでいるのに「期間限定特別カバー」が出たのを機に文庫版も購入しちゃいました。
    だって…本編の後に「馬締の恋文 全文公開」(しかも西岡&岸辺のコメンタリー付)が載っているんだもの!そりゃ買っちゃうでしょ?

    0
    2026年06月18日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    辞書の題材で読みづらいのかな〜って思ってたけど読みやすかった!
    言葉の有難みを実感させられたし今まで言葉に意識を向けたこと無かったから新鮮だった。
    P283の松本先生の言葉が特に好き!

    あと、新しい装丁がお気に入り笑

    0
    2026年06月18日
  • 愛なき世界(下)

    Posted by ブクログ

    植物の研究に人生を捧げる本村さんと見習い料理人の藤丸くん。
    素敵な関係性だと思った。
    本村さんのような生き方は潔いな。まだ院生だからこの先変化があるかもしれないけど、なさそうな気もする。
    練習に明け暮れる音楽する人の人生や生活と思わず重ね合わせてしまった。
    タイトル『愛なき世界』は愛に溢れた世界のことだった。知りたくてたまらない、それが愛であるという。
    とても良い話だった!研究に関するくだりは少し読み飛ばしたところもあるが……。
    『舟を編む』に続いて三浦しをんさんの文章はとても好きだと改めて思う。

    0
    2026年06月17日
  • 舟を編む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    好き。このくらいのスピードの本が好きかもしれない。筆者の言葉遣い、話の流れ、テンポ、挿し込むフレーズが好きだった。
    残念ながら私は、辞書の編集がどうなっているか考えたことがなかったので新鮮で初めて知ることが多かった。
    登場人物のそれぞれの視点が描かれるところが特に好き。それぞれの人格が確立されていて同じ事象にそれぞれの感じ方、考えがあった(当たり前だが)。その人の裏や闇、心のうちが見れることが、私が小説が好きな理由の一つだから、そこが十分に楽しめて興奮した。
    知らない言葉が多かったから、2週目は言葉を調べながら読みたい。

    今までの私は、言葉では私の気持ちや内側を伝えきれないことがわかっている

    0
    2026年06月16日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最高だった!その一言に尽きる。
    言葉や表現の美しさはもちろん、一緒に箱根駅伝を疾走してる気持ちにさせられる。後半は読み止めるのが嫌になるくらい夢中で読んだ。楽しい。

    0
    2026年06月09日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    文章なのに臨場感のある走りが伝わってきた。みんな仲間思い出素敵な人たち。人間ドラマもあって、ところどころクスッと。箱根駅伝前に読めて良かった。今年はどうなるか期待。

    0
    2026年06月09日
  • しをんのしおり

    Posted by ブクログ

    この作者のエッセイを読むたび、あと読んでない本は何冊ある話だろうと不安になる。全て読み終わってしまう時さびしいな。

    0
    2026年06月08日
  • 神去なあなあ日常

    Posted by ブクログ

    2010本屋大賞4位
    高校を卒業するのに全く進路が決まっていないししたいこともないし、全く焦ってもいないゆるーい男子が、担任と保護者が勝手に決めた山奥の林業研修生として送り込まれる話。
    日本の林業の奥深さにも触れられ、若い人が関わって行って欲しいなあと思う職業だっ。山奥の人々のコミュニティの懐の深さ、人情、繋がり、と18歳男子の恋愛感情が絡み合って山の生活にのめり込んでいく様子が読んでて楽しかった。
    また、山の神事、祭り事、の描写は読んでいて引き込まれたし、日本のどこかで今もきっとこんな風習が残っているのだろうと思わせてくれる魅力的な文章。読んでいて心が震え、じーんとした。深い背景✖︎軽〜い現

    0
    2026年06月07日
  • ゆびさきに魔法

    Posted by ブクログ

    三浦しをんさんのお仕事小説。
    もう、毎回しをんさんが描くキャラクターが好きすぎて。
    割と登場人物に感情寄せがちなんだけど、しをんさんの本は特に。
    そして、会話が面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまいました。

    ちょうど仕事の事で悩んでたこともあって、この本読んで元気になった。

    カバーもキラキラで、スペシャル感満載です。

    0
    2026年06月06日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    おバカが出てくる小説が読みたくて。けっこう抑えた筆致なので『エレジーは流れない』ほどの爆発力はないけど十分楽しめた。雰囲気としては『舟を編む』に近いかな

    スポーツを文字で表すという難しいことをなんて鮮やかにやってのけるんだ!と内容とは別のところでも感動です。

    ストーリーは出来過ぎ感があるけど、いいんです、フィクションだし楽しいから!これ読むと自分も走ろうかなという気になる。けど、無理するとあちこち壊すからね、慎重にね…

    けっこう長いんだけど、もう少し読みたい、続編が欲しいと思わせる作品でした

    ちなみに私の推しは当然のように、ニラです!

    0
    2026年06月05日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普段、私は甘ったるい恋愛小説をあまり手に取らない。どこか現実味がなくて、冷めた目で見てしまうから。
    けれど、三浦しをんさんの『きみはポラリス』は、ページをめくる手が止まらず、一気にその世界へ吸い込まれてしまった。

    ここに描かれているのは、私が想像していた「普通の恋愛」とは全く違う、誰かを激しく熱烈に想う気持ちもあれば、一見すると恋とは呼べないような、いびつで、でも切実な関係もある。綺麗事だけじゃない、人間の泥臭くて愛おしい感情が詰まっていて、「愛にはこんなにたくさんの形があるんだ」と圧倒されてしまった。

    私が好きな話は冬の一等星。幼い頃の恋が、愛となって彼女を守り、導いている。すごく素敵だ

    0
    2026年06月02日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    再読。初めて読んだ時にスポ根大好きな私にブッ刺さる作品でめちゃくちゃ面白かったという記憶がありましたが、改めて読んでも小説なのにこんなに泣けて興奮できる作品ってなかなかないと再認識しました。努力神話について考えさせられる部分もこの作品が好きな理由かもしれません。私自身もクラシックバレエに真剣に取り組んでいた時期があり、身体的条件に恵まれずバレエからは離れてしまいましたが、片思いでも大好きと思える物事に出会えたのは幸せな経験だったなと自分の過去を肯定してもらった気持ちになりました。
    走が仲間を得て、居場所を得て、走ることと向き合っていく様はもちろん、個人的にはハイジさんの最後の走りと陸上への執念

    0
    2026年05月31日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    学生時代に駅伝部に属していたため、より駅伝を走ることや、走ることそのものへの感情、身体感覚に共感でき、深く入り込んで感情を揺さぶられた。何度も何度も涙が出る場面があった。
    個性豊かな10人のメンバーそれぞれにフォーカスが当てられ、同じ箱根駅伝を走るメンバーであっても、一人一人背景や感情が全く異なる10人の物語を知ることができおもしろかった。箱根駅伝を扱っているため必ずレース展開がある物語ということもあり、全く飽きることなくどんどん先を読みたくて仕方なくて、夢中で読み進めた。走りたくなって、久しぶりにランニングシューズを取り出して走った。なんという高揚感、充足感、爽快感。その中にある人間らしさ。

    0
    2026年05月31日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読む手が止まらなかった。アニメもたまたま見ていたから、ざっくりとした内容や登場人物は覚えていたけれど、やっぱり面白い。
    走る人にとっての最高の褒め言葉の意味を知ったいま、自分も走りたくなるぐらい純度の高い作品だなと思いました。
    ちなみに、僕はユキの走に対する思いやニコチャンに心打たれてしまいました笑

    0
    2026年05月30日
  • ぐるぐる♡博物館

    Posted by ブクログ

    職人技とマニアックはたまたシュールな博物館の世界。
    ハイテンションな筆者のノリにつられて一気に読める博物館紀行。
    笑いあり感動あり。

    0
    2026年05月22日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    襷を繋ぐごとに、それぞれの事情や思いが分かって、10人全員好きになってしまった。同じ目標に向かって一心に取り組んでいるんだけど、感じてること思ってることが違ってたんだ。
    特に、キングの「これが夢であってほしい、ずっとたゆたっていたい」という内容の言葉にはグッときた。"みんなで箱根駅伝を走る"ということに、そこまでの幸せを感じてくれてありがとう、とハイジに変わってお礼を言いたくなった。

    美しい描写が多くて、走ることがとても魅力的なものに感じた。走はハイジと一緒にこれからも走り続けるんだろうね。出会えて良かったね!

    0
    2026年05月20日
  • むかしのはなし

    Posted by ブクログ

    再読。
    読書を始めたばかりの高校生の頃に大好きすぎて何度も繰り返し読んだ思い出の一冊。
    十何年ぶりに読んでみたが色褪せることなく楽しむことができた。
    未来の自分にもまた読ませたい。

    0
    2026年05月19日