三浦しをんのレビュー一覧
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「舟を編む」の静謐な雰囲気が好きな自分としては、本作のドタバタ感とかエンタメみたいな要素に若干違和感があるけど、楽しく読めたしそれなりに感じるものがあった。
自分にとってのざっくりの印象は、一作目が多田の苦悩、二作目が脇役オムニバス、三作目が行天の苦悩 にメインの焦点が当たっていたと感じた。
幼少期の苦痛な経験はそう簡単に克服されないだろうとか、そもそも行天少年の生い立ちは今の行天のキャラには繋がらないのではないかな?など思うところもあるけど、そのようにいろいろ考えること自体が有意義だと思うし、純粋に前進する行天を応援しながら読むことが楽しかった。
多田も行天も脇役たちも、どれだけ悲しい -
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あなたは、『便利屋』を利用したことがあるでしょうか?
私たちの日常は忙しさの中にあります。それは、『子育て中の若い夫婦も、老人も、学生も』、そして『都心まで通勤して会社で働く』方も、それぞれの忙しさの中に毎日を送っています。そんな中にあっては、『ちょっとした雑事をこなすとき、だれかの手を借りられればなと思ったり』もします。それは、こんな時でしょうか?
・『重い簞笥のうしろに年金手帳を落としてしまったとき』
・『庭掃除をしなければならないのに気乗りしないとき』
・『スーパーへ買い物に行きたいのにぎっくり腰になってしまったとき』
本来であれば自分たちでこなせるはずの事ごとであっても -
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最初はただ仲がよく、気の合う同級生だと思ってた。恋愛がうまくいかなくなっても、相手のことを思う気持ちは変わらない。手紙やメールで繋がりを保ち続ける2人の家族は、この2人のことをどう思っていたのだろう。2人の空気感や距離感は、ただの同級生ではなくなっていた。それぞれの人生を歩むことに変わりはないけれど、お互いを大切にしていることがよくわかる。
手紙やメールの内容を知らない家族だって、机に向かって考えているののやはなを見ていれば、自ずと2人のただならぬ関係性には気づいてしまうかもしれない。
苦しくて楽しくて、こんなに幸せな恋愛ができることは、どんな経験とも代え難い、素晴らしいことなんだろうな。手紙 -
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またまた登場、よしながふみ!
今回の推しは 『フラワー・オブ・ライフ』 だ。
ほかにも、三宅乱丈の『イムリ』、西田東の『天使のうた』、杉本亜未『ファンタジウム』など、日記が漫画の紹介にもなってる。
三浦しをんさんのように怒涛の勢いで漫画を読みふけることはできないので、今回の推しはパスすることにする。
「つきあいたい」好きと、「男だったら、こうなりたい」好きについてイロイロと考えていて、なるほどなあと思った。
しをんさんのご指摘のとおり、男である私は「女だったら、こうなりたい」という視点では女性を見ていないことに気づいた。
女優、歌手、スポーツ選手、芸術家、アナウンサー、と数多くの女性を(主に