三浦しをんのレビュー一覧

  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能も狂言も人形浄瑠璃も見たことないので、
    実際にどのような”動き”をするのかは全く想像するしかないのですが。

    後書きでは「舞台での人形は本当に死ぬ。首が飛ぶ、崖から落ちればそのまま動かなくなる」とありそれを想像しながら読むと心に迫ります。

    【「能・狂言」新訳:岡田利規】
     能「松風」
    磯に立つ一本の松の木。
    行平中納言の一時の寵愛を受けた二人の女の情念。

     能「卒塔婆小町」
    若き日は美しかった。
    その昔戯れに扱った男の怨念が憑り付いて、
    いまでは卑しく年を取った。

      能「邯鄲」
    ”邯鄲の夢”の能舞台化。

     狂言「金津(かなづ)」
    「はい、こうして登場したのが誰かと言いますと、金津と

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    2018年03月31日
  • 舟を編む(下)

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    辞書作りに魅せられた熱い連中の素敵物語・後半。原作のイメージを全く損なうことなく、漫画という表現媒体ならではの魅力負荷に、見事に成功してます。素晴らしい。われわれの手元に続々と届けられる出版物に、改めて感謝の気持ちでいっぱい。書物への愛着を再確認させられました。

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    2017年11月29日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    三浦しをんさんの書評。
    やっぱり、作家さんてめちゃめちゃ本読むんですね。しかも幅広く。
    読みたい本がめちゃめちゃ増えました。
    恋愛小説の書評(BLを含む)から伺える、しをんちゃんの腐女子感・ヲタク感・拗らせ感、が死ぬ程面白いです。^_^;

    どんどん拗らせてください!
    それをネタにどんどん創作活動に励んでください!

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    2017年11月06日
  • 政と源

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    ネタバレ

    *東京都墨田区Y町。弟子の徹平と賑やかに暮らすつまみ簪職人源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良い幼馴染コンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚! *

    昭和の人情あり、卓越したユーモアあり、テンポも内容も文句なし面白いです。
    それに加えて、どうにもならない他人の心の機微はそのままに、無理に収束させないところがいい。
    こんな風な距離感で人と関われたら…と思わずにはいられない、心が温かくなる素敵な一冊。

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    2024年09月14日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    あいかわらずエッセイが面白い。題名とカバーイラスト(むっちりした少女二人のバレエ姿)どおりにしをん節が炸裂だ。古書店でバイトをしていた経緯から、ふと元バイト先に立ち寄った話が良い。「ビブリア」の場面が一瞬脳裏に浮かんだが、店長との会話は強烈な印象を与える。本人が書いているとおり、エッセイと小説との二面性がまた良いのだろう。しかし、こんな出不精な著者が、例えば「まほろ駅前」なんて書いているのだからスゴイと思う。

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    2017年09月03日
  • 夢のような幸福(新潮文庫)

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    奥付を見ると今から10年前に上梓されたエッセイだが、時代を感じさせない馬鹿馬鹿しさと面白さがある。しをん嬢27歳とは思えないオヤジっぷりの暴露が清々しい。大好きである。私がもう少し若くて独身なら猛烈にラブアタックしている……などと本書に影響されて妄想が膨らむ始末。著者一人だけでなく、友人達も強烈だ。なかでも「楽園に行く下準備」でのナッキーとの弘前旅行→Gとの水着調達+沖縄旅行は笑いが止まらなかった。しをんさん、エッセイ最高!

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    2017年09月03日
  • 白いへび眠る島

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    壮大な状況説明の後に配置された、息もつかせぬ終盤の「あれ」との攻防。元題の『白蛇島』は横溝正史シリーズを彷彿とさせるが、文庫版に改題されたものも味わい深い。青春ファンタジーミステリーとも言える古代と現代が入り混じる不可思議な世界観は、父上の薫陶の賜物なんだろうな。

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    2017年08月24日
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―

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    2015年末の鉄道旅のお供に読み始めた。取材対象はすべて女性のプロフェッショナル。高橋秀実氏が解説で女性同士の会話について考察を示しているが、もしかしたらそのために気楽な旅の読書にならなかったのか? などと穿ってみたが違うだろう。印象的だったのは「大学研究員」と「編集者」。しをんさんが編集者に憧れていたからこそ、あのデビュー作が創られたんだな。それから同時に読んでいた『辺境中毒!』に出てきた作家・船戸与一、西木正明の編集者が国田さんという偶然も面白い。

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    2017年08月21日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    どれも訳が素晴らしく、非常に楽しめた。特に能・狂言では現代的な表現がちりばめられていて、思わず笑わずにはいられなかった。
    作品の中では説教節の「かるかや」。説教節といえば「小栗判官」や「山椒大夫」を想起するけれど、かるかやもこれらにおとらず壮絶かつ深い内容であった。

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    2017年08月16日
  • 木暮荘物語

    購入済み

    いい

    三浦しをん先生の原作なので悪いわけがないですっ!!!綺麗事じゃない人たちのストーリーを綺麗に描いてくれている。画とストーリーがすごくマッチしていて大好きです。

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    2017年08月16日
  • 舟を編む(上)

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    大好きな小説を、大好きな漫画家さんがコミカライズするというご褒美。あぁ神様ありがとう。雲田先生が描く男性はとにかく色っぽい、線がエロい。馬締くんの猫背ライン、ごちそうさまでした。西岡のシャワーシーン、ごちそうさまでした。香具矢さんと思いが通じる夜の描写は本当にうひょっぐ&心底ムハッ。下巻は泣けるシーンが待ってるから心してかからないと。

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    2017年07月24日
  • 舟を編む(上)

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    原作が素敵で、いかす作家さんによる漫画化で、質が低かろうはずがないですね。面白かったです。原作の細かいところまでは覚えてないけど、これ単体でも十分に楽しめるような内容でした。漫画派の人も、これを読んで”是非原作を!”って感じになると良いですね。

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    2017年07月19日
  • 舟を編む(上)

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    原作も
    雲田はるこさんも
    大好きなので 期待大で購入!
    期待以上でした。

    個人的感想ですが
    登場人物が 映画よりもアニメよりも
    セクシーで魅力的!
    とくに かぐやさん
    美しすぎて ドキドキしました。
    後篇 待ちどおしい!

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    2017年07月12日
  • 舟を編む(上)

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    好きな本を好きな漫画家がコミカライズするって嬉しいなぁ。大好きな素材をどう料理されるのか、それが楽しい。

    本書の装丁も嬉しい。カバーをめくってみないとわからないけど。こういう心意気って佳いなぁ。編集者さんの気合が入っています。

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    2017年07月07日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    「週刊新潮」で連載していたエッセイをまとめたもの。
    後日譚のようなものも加筆されている。

    著者のデビュー作の文体が再現されており、
    いや、再現されているという表現はふさわしくなく、
    むしろ素なのだろうと思うが、痛快かつ明快で読みやすい。

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    2017年03月22日
  • サイドストーリーズ

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    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
    冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
    貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
    限ら

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    2016年10月11日
  • 夢のような幸福(新潮文庫)

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    ながらで本よむのがいつものスタイル。
    一瞬途切れると、あー・・・そんで?なんだっけ、なんかすごい楽しいやつ見てた気がする・・・、ケータイ?TV・・・?あ、これだよ。
    と、読んでる間しじゅうそんな感じにたのしませていただきました大変ありがたい本。

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    2016年07月26日
  • むかしのはなし (3)

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    ■あとがきで原作者が寂しさの物語、と自分で評していた。さみしさの海のなかに、ちょこっとだけキラキラしている欠片のようなものが見える。本当は、私は読者としてさみしさの海のほうに対峙して、その奥を覗き込まなければならないのかもしれないけれど、どうしてもキラっとしたそっちに、救いを求めるように目を向けてしまう。心弱いなーと自分でも思うんだけど。
    ■原作は小説で、私はそちらも読んでいますが、まんがの再現度がすばらしいと思ったので、まんがのほうを本棚に登録しました。小説を漫画にすると、イメージが固定されてしまうということがあると思います。もちろんこの作品でも人物の顔立ちやイメージは絵にされることである方

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    2016年06月13日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    三浦しをんの桃色トワイライトを読みました。
    ホ○漫画、オダ○リジョー、仮面ライダークーガそして文楽に傾倒する三浦しをんの日常を描いたエッセイ集でした。

    1回のエッセイが8ページくらいですが、その中で必ず1回以上は吹き出してしまうという電車の中ではとても読めない本です。(読んだけど)

    あと書きに「後半になるにつれどんどん我が理性が溶解していくさまが如実にわかる、かなりアイタタな本に仕上がった」と書いてあるとおり本当に楽しめました。

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    2016年06月04日
  • あやつられ文楽鑑賞

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    ネタバレ

    再読。「『文楽』という底なし沼に(中略)みなさまが同じようにはまりにいらっしゃるのをお待ちしております!」というラストの一文のお誘いに見事にはまっている。三浦さんが「ぜひ同じ演目を文楽と歌舞伎で見比べてみてください」というものだから、歌舞伎にもはまってしまい、三浦さん同様にお財布が危険なことになっている。内子座にも行ったし、襲名披露公演を見る機会にも恵まれた。となると、技芸員さんたちに直接取材してお話を聞ける三浦さんがうらやましくてたまらない。もう1冊くらい文楽の小説書いてくれないかなあ。

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    2016年04月14日