【感想・ネタバレ】夢のような幸福(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!(解説・林望)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2003年刊、エッセイ集としては5弾目。もとはウェブマガジン連載。
三浦しをんはまだ実家住まい。母親、弟、たまに父親が登場。Yちゃん、ナッキー、Iちゃんが常連。今回は映画ネタ、漫画ネタが多い。
38篇中のマイベストは「今日麩の味噌汁」。母親の不味い味噌汁をヒントに、なんと推理小説1個ができあがる!

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

漫画等の要約が上手い。おもしろいことを如何におもしろく伝える筆の力を感じる。ご友人や弟さんとの掛け合いが漫談で最高。『ガラかめ』の速水氏についてはほんとそれ……!白泉社バンザイ。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

しをんさんは、私には「心の広い神経質な人」が合うと言う。
あまり聞かない言い回しだ。
私は「心が狭くて無神経な人」だから、自分と反対の性格の人がいいんだと。

表現の魔術師だと思う。

「寝ようと思えばいつでも寝れる、いくらでも寝れる。」を、
「睡眠に関しては、瞬発力、持久力ともにかなり優等生だと自負している。」と言い変える。

言葉の魔術師だと思う。

しをんさんのエッセイは、とてもテンポよく読めるのだが、
「脳内麻薬物質が分泌されている状態で、勢いに任せて書いている。」と書いてあった。
なるほど、この書き手の勢いが読み手にも伝わってくるんだな。
そして、読み手にも脳内麻薬物質が分泌されてきているに違いない。

本書では、自分と同じ錯覚をしていた三浦しをんさんがいた。
心斎橋にて:しをんさん「通天閣がないよ!」「何度も心斎橋からの中継映像を見たが、そこには通天閣も映っていたぞ!」
大阪に詳しい友達二人「映ってないってば」
自分にも、通天閣の"日立"の文字と"グリコ"の看板、テレビでは同時に見ている感覚が確かにある。
浅草側の吾妻橋からアサヒビールのウン〇ビルとスカイツリーが一緒に見えるのと同じイメージ。
東京の人、きっと同じように錯覚している人が多いと思う。

三浦しをんさんの新しいエッセイが書店に並んでいたけれど、次は「乙女なげやり」だ。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

初めてエッセイに手を出した。私の想像していた人物像とかけ離れていた。オタク指数の高さ、好きな物や人へののめり込み方、物事の捉え方とそれを表す言葉選びが天才的。久しぶりに本読んでて声出して笑った。
今年(2016年)1冊目に読んだ「光」を書いた人と同一人物とは思えない!

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2018年12月03日

Posted by ブクログ

奥付を見ると今から10年前に上梓されたエッセイだが、時代を感じさせない馬鹿馬鹿しさと面白さがある。しをん嬢27歳とは思えないオヤジっぷりの暴露が清々しい。大好きである。私がもう少し若くて独身なら猛烈にラブアタックしている……などと本書に影響されて妄想が膨らむ始末。著者一人だけでなく、友人達も強烈だ。なかでも「楽園に行く下準備」でのナッキーとの弘前旅行→Gとの水着調達+沖縄旅行は笑いが止まらなかった。しをんさん、エッセイ最高!

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2017年09月03日

Posted by ブクログ

ながらで本よむのがいつものスタイル。
一瞬途切れると、あー・・・そんで?なんだっけ、なんかすごい楽しいやつ見てた気がする・・・、ケータイ?TV・・・?あ、これだよ。
と、読んでる間しじゅうそんな感じにたのしませていただきました大変ありがたい本。

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2016年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞作家であり、今年の本屋大賞を取った三浦しをんさんによる爆笑エッセイ。

彼女の小説は『月魚』とか『白蛇島』とか『まほろ駅前多田便利軒』とか、高校生のころにいろいろ読んでました。
特に『月魚』は淡々としたストーリーの中に隠されてる静かな激情(矛盾してるけど、ほんとなんだもん)が、私の心をとらえて離してくれなかった。

けれどエッセイはそんな印象をぶち壊すがごときハイテンション。
特に「ロード・オブ・ザ・リング」を観てアラゴルン役のヴィゴに恋してるしおんさんがね、もう壊れてるw 頁捲る度にアラゴルンアラゴルンってね。「おぉまたかーっ!」って吹いたわ。
どうしようもないことをフルパワーで妄想していく彼女。そして類友と言うべきか、奇想天外な彼女の友人たち。それをテンポよく文章にしていくのって、やっぱり才能だろうな。その背景には、いろんな本を読んで考えた(妄想した)ことがあるんだろうな。

彼女の人となりを感じる、素敵な一冊だと思います。

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2012年05月22日

Posted by ブクログ

出てくる映画や漫画はやっぱりわからないけれど、それでもやっぱり面白い(笑)
1番好きだったのはお友達のGさんと沖縄旅行に行く話(笑)
ベッドカバーのみをみてホテルを決めるのもさすがだと思ったけど、その旅行前の準備として水着を買いにいくくだりは電車で読むのは危険レベル!笑
しをんさん、でっかいグンゼパンツをはいていて、試着のビキニから下着がはみ出て...w
その後もタンクトップの脇からあふれるお肉にww
その当時2002年はタンキニってタンクトップビキニが流行ってたんだって!

他にも家族との会話もやっぱり面白いし、
また別のお友達がパンパースのパンパくんにファンレターを書く話など周りのお友達たちもみんな面白い(笑)
さ、次も読むよ!

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

ღƪ(ˆ◡ˆ)ʃ♡ƪ(ˆ◡ˆ)ʃ♪るんるん♪

やっぱりやっぱりおもしろい〜!
これは、三浦しをんさんのエッセイだヨイヨイ!!

♪♪v(⌒o⌒)v♪♪イエーイ

もう相当な人数の方がひいてしまっているのが目に浮かびます。が、なんといってもこれは三浦しをんさんのエッセイなんですよ。初めての方、ひかないでくださいね。さてさての三浦さんのエッセイのレビューはこれが標準のテンションなんです。やり出しちゃったからやめられなくなってしまって。期待してくれている人もたくさんいらっしゃるしー?、なので付き合ってちょんまげ!

(*・.・)ノ ヨロシクニャン・:*:・゚'★.。・:*:・゚'☆♪

って、もうね。三浦さんのエッセイって言ったら、爆裂したり、悶絶したり、ぐるぐるしたり、それでいて、お友達からお願いしますなんて、orz orz、って言われたり、三浦しをんさんの魅力ってのは、エッセイにあるんだよーきみー、ってこの作品は2003年に刊行されたエッセイ。そう、そう、そう、そう、この三年後に天下の”な・お・き・し・ょ・ー”を受賞される三浦大先生の受賞直前の貴重な、大切な、宝物のような日常の何気ないひと言、てんこ盛り〜!な一冊なのだよー。読めて幸せだよー、いいよねー三浦さんのエッセイ。

(^^)(--)(^^)(--)ウンウン

ということで、『校正刷を読み返してみたら、あまりにもアホなことしか記録されていなかったので、「アホか、こいつ…!」と思った』という三浦さんの笑劇のエッセイ!では、では〜、テンション上げて行ってみよう!ちょっとその世界をのぞいてみよー、おー!

٩(ˊᗜˋ*)وえいえいおー!

『うわあーん、ドラ○もーん』、『のび太くん、ぼくは未来に帰ることにしたよ。元気でね…』、『いやだよう、ドラ○もん!』、『のび太くん…!』…といきなりよくわからない展開。そして誰でも丸わかりの意味のない伏せ字の会話は宅配便を待つある日の三浦さん。待ちわびて『ドラ○えもんごっこをはじめてしまった』というまさかの直木賞作家の素顔!『ベッドに寝っ転がって天井を見上げながら、ひとり芝居を大熱演』、『途中に設定を考える短い沈黙(どうしてドラは急に未来に帰ることにしたのか、など)を挟みながらも、二十分にわたって』一人で盛り上がる三浦さん!『それにしても荷物が来るのが遅い』と玄関に行くと『お留守のようなので、また後で配達いたします』の不在通知が!『おお、なんということだ。私のドラ○えもんごっこが佳境にさしかかり、もっとも白熱していたときだ』と不在通知が書かれた時間に愕然とする三浦さん。『あまりの迫真の演技に宅配便屋も恐れをなしたのだろうか』と『しばらく部屋でたそがれるも』、『昼寝をすることにした』三浦さん。目覚めると『どっぷりと日が暮れていた』。それを『私の今日一日はなんだったんだ』と思う三浦さん。大作家さんの日常がどのようなものであるか、とても貴重な一コマを見せていただいた気がします。やっぱりすごいよ〜三浦さん。直木賞作家はこれでなきゃね!

( ( = ’ェ ’=)) ほうほうそれで?

『そして旅に出た』と『日本列島北から南』に旅する予定の三浦さんは、友人と深夜バスでまず弘前に向かいます。『深夜バスはけっこう好きな乗り物だ』という三浦さんですが『今回ばかりは、バスは「夜を疾走する拷問機具」と化した』とさて何があったの?な展開。『おやすみ〜』と寝たはいいものの『後ろの席のおじさんが、私の座席の背を蹴りはじめた』、『ほろ酔いで眠りについたおじさんは、寝相がものすごく悪かったのだ』という深刻な事態。『とろとろと眠りにつこうとすると、必ずおじさんが座席を蹴り上げる』という最悪な展開。『とてもじゃないが寝られない。もしかして後ろのおじさんは特高警察なのか?私に仲間を吐けと無言の脅迫をしているのか?』とだんだん錯乱する三浦さん。これは辛いシチュエーションです。私も深夜バスで、すぐ真横でおじさんが巨大なイビキをかくのに発狂しそうになった苦い思い出がありますよー。あれから深夜バスには二度と乗らないと決めたもんね。ああ、三浦さん、同士だよー。気持ちわかるよー。あー脱線したよー。それで『グッと我慢で夜が明けた』という不快な朝の到来。隣の友人は『なかなか快適な睡眠を取れたということなので、よしとする』三浦さん。『これからレンタカーを運転せねばならぬ大切な身体だ』という友人。そんな友人含め『私の友人たちは、私にハンドルを握らせないことを何ものかに誓ったかのようだ』と一様に『「いいから。運転は私がするから」と、断固として運転席を死守する』と三浦さんがハンドルを握るのを必死で避けていることに気づきます。う〜ん、直接にお会いしたことはないですが、エッセイを読ませていただく限りは、もし三浦さんとご同道できる機会があったら、私も、断固として運転席を死守したいと誓いまする。

ダヨネ―((*゚艸゚)(゚艸゚*))―☆

そして、弘前に到着した二人は友人の『お父さんが作成した旅行計画書を広げ』ます。『弘前に単身赴任をしていた』というお父さんが『すでに結婚している』娘のために作ってくれた計画書『パパ指令』を見て『娘を思ういつまでも変わらぬ親心を感じ、目頭が熱くなるのを抑えることができなかった』という三浦さん。こと細かに書かれた計画書に『ちょっと気になるところ』を見つけます。『この道ではかもしかが出るかもしか』?とか『アルミ缶の上にある蜜柑』?とか。『父は、学生時代、落語研究会に入ってたのよ。だからそういうつまんないギャグを言いたがるの』という友人。『そういうツンドラ気候と紙一重の寒いセンスが大好き』と喜ぶ三浦さん。観光地を巡る時もテンションハイな状態です。『写真を撮るたびに、「いいねいいね、うーん、チャーミングだよ。あ、ちょっと顔を横向けてみよう。いいよいいよ!ビューリホーだよ!」とか「えいっ、悩殺!」とか』、『いかがわしげなカメラマン』と『ノリノリのモデル』を演じてしまう二人。『なんだか私、肉体よりも精神が疲労してきたよ』という三浦さん。偉大なお方ではありますが、一緒に旅行させていただく機会があっても丁重にお断りしたいと存じあげる次第でございますです。うーん、どこまでもすごい方だ…。

(゚O゚)\(--; ォィォィ

『書いた物を出版していただけるということになると、校正刷を読まなければならない』、まあ大作家さんなんだから当たり前でしょ、と思いますが、『私はこれが非常に苦手だ』という三浦さん。『心身が絶好調だと、二万字に一回ぐらいは、「あら、私ったらこんなこと書いたんだ。天才じゃなかろうか」などとずーずーしくも思う』という三浦さん。いやいや、このエッセイを読んでいると二百字に一回以上、いや、もう二十字に一回以上、これは天才じゃなかろうか!と思う文章表現に出会えてるんじゃないかと。そんな三浦さんのエッセイを読むのは、小説を読むのと同じくらいに幸せな時間、そしてお楽しみ。

o(^^o)(o^^)oワクワク

『記憶は消え去るから楽しいのであって、記録することは罪である』という三浦さん。『もうとっくに忘れてしまっていたような些細なことが、ものすごくなまなましく、文字として残っている』というそのエッセイ。三浦さんの小説は万人にオススメしたい一方で、あまりに癖の強いエッセイは極端に人を選ぶので、私のレビューでも万人にはオススメしません。キッパリ!一方でそんな極端に選ばれた人には今生の幸せを感じる読書が待っているという、中毒性のある劇薬、それが三浦さんのエッセイ。『退屈な日常が、夢のような幸福になることを願って』と語る三浦さんのエッセイの世界。

三浦師匠には永遠に敵いませーんっ!
読書を続ける限り、どこまでも三浦師匠についていきまーすっ!
改めてそう誓った作品でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

またね~~♪(*^-^)ノ~~

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2020年09月01日

Posted by ブクログ

欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!(裏表紙)

お気楽に読めて適度に笑える、と三浦しをんさんのエッセイは疲れている時に手に取りやすいです。
今回も大当たりが一つあり、それだけで十分満足(「この人また象に手紙送ってきましたよ!)。
ただ、解説の林望さんは…上の世代の方を取り込もうとしたのでしょうか。ちょいと苦しいような…。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

三浦さんのエッセイ最高。単行本の刊行は2003年のようなので、乙女なげやり以降のエッセイよりも古いと思われる。三浦さんの年齢が若いし、まだ恋愛したい感が強く、勢いがある。そして、まだ若干弟と距離がある(身内との距離ってなんや、という感じだが。)。遠慮かな?
あんちゃんの「パンパ」の話は最強に面白かった。あんちゃんさんはそれ以降のエッセイにも出てくるが、この話が一番エッジが効いている。

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2018年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説家と思いきや、コラムというかエッセイ集だった。日記形式の文章をまとめたようだが、まさか三浦しをんがBUCK-TICKのファンだったとは驚き!
さらに好きになってしまったのだ。
この人は小説でもコラムでもどっちも文章が面白い。
読みやすいというか、入ってきやすいんだな。きっと。

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2016年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。3回目。文庫版じゃない方で感想が残ってて、これがしをんさんの初エッセイだったみたい。
エッセイ祭り開催中。面白かった。ついにヴィゴ登場。旅の話が多く、うらやましい。弟の話がすごく好きだ。この頃はまだ実家に住んでたんだなぁ。『ぴゅーと吹く!ジャガー』の話もあって懐かしい。幕張とか。絵は思い浮かぶけど、内容が全然分からん。

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2015年05月26日

Posted by ブクログ

萌えポイント語りは最高に面白い!
嵐が丘を読んでみたくなった。マーガレット系でなく断然白泉社系の漫画が好きで読んできたのでわかる、わかると納得しながら読めた(笑)

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2014年08月13日

Posted by ブクログ

もはや説明不要の面白さ。
マニアックな嗜好を独特の自虐的表現で綴るエッセイは、仕事の疲れを癒してくれます。
ただ才能溢れる作家とはいえ、独身の女性がここまで晒して大丈夫かと少し心配になります。

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2014年07月13日

Posted by ブクログ

三浦しをんのエッセイ。
小説も面白いけど、エッセイも面白いです。
彼女自身も面白いけど、家族も面白いですね。
何度も声に出して笑ってしまいました。

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2014年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

またしてもしをんさん。
今回のは、映画や本の感想…というか妄想…というか、そんな感じのものが多かったような気がする。
私もしをんさんと同じく、「ガラスの仮面」を読んで「嵐が丘」をも読んだ気になっていて、その後実際に小説を読んだクチなんだけど、嵐が丘ってこんな気味の悪い話だったっけ? 
なんだかもう一度読み返したくなってきた。
あとは「G.I.ジェーン」のあらすじが笑えたなぁ。
こんなに笑える映画だったら、ちょっと観てみたくなる。

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2012年09月26日

Posted by ブクログ

毎度、小説とエッセイのギャップが凄い。
私は彼女の小説をほぼ読みきってから、エッセイに手を出した口なので、初めは驚きました(笑)

今はエッセイの方にもはまってます。

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2020年09月04日

Posted by ブクログ

おもしろかった。腹抱えて笑った。

おしむらくは話が古いこと。今から12年も前に書かれたものらしい。

タイムリーに読みたかった。

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2018年12月09日

Posted by ブクログ

とあるネット掲示板で、落ち込んだときは小説よりエッセイの方が効く~という意見があり、興味が湧いたので読んでみた。

いやー、笑った笑ったw
三浦さんの小説は一冊も読んだことないんだけど、こんな愉快な方なのね♪-(^∀^人)
名作漫画/小説の考察からB級(?)映画評論まで、とにかく面白いものの見方をする人だなと思った。あと、ネーミングセンスが素晴らしいよ!
家族や友人の話も面白かったけど、いちばん笑ったのは、宅配便を待っている間に一人芝居「ドラ○もん」ごっこをしていた~っていう話。面白すぎ!!笑

ちょっと心に響いたのは、つっこみどころ満載の映画についての話で…
〝どんな映画に対しても愛を持ち、少しでもいいところを見つけて褒めよ、と故淀川長治先生はおっしゃった。私も同感だ。何について語るにしても、その対象への愛がなければならぬ。愛がないのなら黙して語らずにおけ。〟(58頁)
なるほどなーと思った。どんな駄作だろうと何か語ることがあるというのは、そこに愛があるということなんだなぁ*

それにしても、エッセイでこんな笑えると思わなかったわw
落ち込んでるときに受け付けられるかどうかは分かんないけど、これはオススメ!d(゚ω^〃)

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2017年08月04日

Posted by ブクログ

失敗した…  口唇ヘルペスが出来てしまい、会社帰りに皮膚科に行った時、バッグの中に入っていたのはこの本で、読んだらやっぱり笑いを堪えきれませんでした。一応、無駄な努力はしたのです。なんとか、ニヤリぐらいで留めようとしましたが、ププッと笑い声が漏れてしまい、思いっきり怪しい人となってしまいました。しをんさんのエッセイを外で読むのは危険です(笑)

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2015年02月15日

Posted by ブクログ

三浦しをん氏の妄想炸裂思うがままエッセイ。
前に読んだ「桃色トワイライト」の方が新しいんだけど、本作のほうが、よりしをんさんの本質的なところに近いエッセイな気がする。軽妙かつ熱い語り口も好きで、文章表現も楽しく(私も日常をこんな風に描いてみたいー、文章力が本当にステキ!)もう少し肩ひじ張らず自由に書いていらっしゃる印象でした。若かったからでしょうか。
九州の旅先でしをんさんが出会われた古本屋さんがとてもステキで、そういう目線で地方を旅したいなぁという気持ちがむくむく湧いて来たり。。。旅が好きなので、沖縄や九州、静岡、大阪といろいろな地でのエピソードが拝読できて幸せでした。

ひとつだけ、一向に解せないのは、なぜ最後の解説を、林望氏にお願いしたのかということ。本著の魅力が半分も伝わってなさそうな印象である…私はお恥ずかしながら、しをんさんのあとがきから一気に読み初めて3ページ目で離脱し、気を取り直して読み直すという手順を踏んで、何とか最後までクリアしました。。。うーむ。

他の方のレビューで同じような感想を見つけて、「よかった!私だけじゃなかった!!」とほっとしました。笑

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欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!

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2014年01月11日

Posted by ブクログ

今回は旅の話も多くて、レンタカーに名前を付けたり、リゾート(沖縄)に行くために水着を買いにいってがっかりしたり、細かすぎるナッキーの「パパ指令」にしたがって旅をしたり、結局古本屋に行ったり!しをんさんは不思議ですねー。
しかし、しをんさんの友人も面白い(変わった?)人たちばかり。面白い人の周りには面白い人が集まるっていうよい例。

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2013年10月13日

Posted by ブクログ

欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!

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2013年05月19日

Posted by ブクログ

知性溢れる人なのに、ちっとも飾らずユーモアを持って語ってくれます。
バンドの追っかけから純文学まで、漫画も映画も、しをんさんの手にかかれば、とっても楽しいレビューを読ませてくれます。
この咀嚼の仕方が素晴らしい。

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2013年04月08日

Posted by ブクログ

直木賞受賞前のエッセイ。行動の自由さ、のほほんさが、ほんわか伝わってくる。自堕落な生活にどっぷり浸り、凄まじい破壊力の露悪自虐ネタが炸裂する。素顔さらしまくり。お友達のことまでも。ここまで書いて大丈夫なのかと。たぶんイイのだろう。しをん殿の人徳、人間性なればこそのなせる業である。

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2013年02月25日

Posted by ブクログ

面白いからすぐ読めちゃう。しをんさんは読んでてリズム的な意味で心がうきうきわくわくします。

ふとエッセイを黙々と読んでるとき、これはしをんさんが漫画をガツガツ読んでる姿と重なる感覚ではと思い、いやでもそれはしをんさんの漫画に対する愛への冒涜だ!とか、私だってそれくらいしをんさんのエッセイを読んでるさいはトリップしちゃうくらいの高揚感を携えてしまうのよ!という押し問答が繰り広げられる。

まだまだエッセイはあるので楽しみは尽きませぬな〜。小説も制覇したいくらい今では大好きな作家さんです。

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2012年10月04日

Posted by ブクログ

面白かった。三浦しをんさんのオタク度満載なエッセイだった。
書かれた時代がもう10年くらい前なので、懐かしさもあり、さくさく読み進めてしまった。
たしかにアラゴルンかっこよかった。忘れていたけど私も好きだったー。

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2012年08月22日

Posted by ブクログ

おもしろかったです。 共感できる箇所も多いですが、それ以上に未知の知恵を授けられている記述が多いです。 頑張った甲斐が有りました。

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2012年07月12日

Posted by ブクログ

相変わらず炸裂するしをんさんの妄想の数々。。。
お友達もまた濃くて愉快な方々で。

小説とエッセイでこんなにキャラの印象が変わる人もなかなかいーへんと思う。

どちらかと言えば、エッセイは女子向けです。

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2012年06月27日

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