あらすじ
欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!(解説・林望)
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Posted by ブクログ
直木賞作家であり、今年の本屋大賞を取った三浦しをんさんによる爆笑エッセイ。
彼女の小説は『月魚』とか『白蛇島』とか『まほろ駅前多田便利軒』とか、高校生のころにいろいろ読んでました。
特に『月魚』は淡々としたストーリーの中に隠されてる静かな激情(矛盾してるけど、ほんとなんだもん)が、私の心をとらえて離してくれなかった。
けれどエッセイはそんな印象をぶち壊すがごときハイテンション。
特に「ロード・オブ・ザ・リング」を観てアラゴルン役のヴィゴに恋してるしおんさんがね、もう壊れてるw 頁捲る度にアラゴルンアラゴルンってね。「おぉまたかーっ!」って吹いたわ。
どうしようもないことをフルパワーで妄想していく彼女。そして類友と言うべきか、奇想天外な彼女の友人たち。それをテンポよく文章にしていくのって、やっぱり才能だろうな。その背景には、いろんな本を読んで考えた(妄想した)ことがあるんだろうな。
彼女の人となりを感じる、素敵な一冊だと思います。
Posted by ブクログ
小説家と思いきや、コラムというかエッセイ集だった。日記形式の文章をまとめたようだが、まさか三浦しをんがBUCK-TICKのファンだったとは驚き!
さらに好きになってしまったのだ。
この人は小説でもコラムでもどっちも文章が面白い。
読みやすいというか、入ってきやすいんだな。きっと。
Posted by ブクログ
再読。3回目。文庫版じゃない方で感想が残ってて、これがしをんさんの初エッセイだったみたい。
エッセイ祭り開催中。面白かった。ついにヴィゴ登場。旅の話が多く、うらやましい。弟の話がすごく好きだ。この頃はまだ実家に住んでたんだなぁ。『ぴゅーと吹く!ジャガー』の話もあって懐かしい。幕張とか。絵は思い浮かぶけど、内容が全然分からん。