【感想・ネタバレ】政と源のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年08月15日

ダメダメだけど憎めない人の描写が、三浦しをんは上手い!

東京都墨田区の下町に住む幼馴染の73歳コンビ国政と源二郎の物語。
かっこよく生きられないし、後悔していることもあるけど、今を生きる。
周りの人を思いやりながら生きる。
そんな温かさを感じる作品です。

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Posted by ブクログ 2021年04月25日

隅田川と荒川に挟まれた運河の町に住む国政と源次郎は73歳の老人で幼なじみ。元銀行員とつまみ簪職人という生き方も性格も風貌も違う2人が繰り広げる人情劇は「老い」という避けられぬ人生の重い部分を描きつつも、それを上回るボケとツッコミの絶妙なお笑いのセンス満載で物語の中にグイグイ引き込まれる魅力を感じまし...続きを読むた。生真面目に銀行で馬車馬のように働いてきた末に妻や娘たちにそっぽを向かれてしまっている政は、愛弟子に職人技を伝えつつ我が道を自由に生きる源を始終羨ましくも妬ましくも思うところがとても切なくて、でも結局、源と弟子の徹平に振り回されながらも彼らを応援して、己の生き方を振り返り、最後は穏やかな心境を探し当てていく過程がとても心温まりました。
スカイツリーができる前のお話しなのでしょうか。物語の舞台をいつかじっくり訪れてみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2021年03月13日

おもしろかった!!

つまみ簪職人の源二郎、元銀行員の国政
東京の下町で暮らす2人は性格も生活も全く違うけど
仲のいい幼なじみ。
この2人の周りで起こるいろんなできごとを描いた
男の友情物語!

もうね、第一章の「政と源」の大立ち回りで心を掴まれた~!笑った~!スカッとした~!

でもって、二章、三...続きを読む章と読み進めるうちに2人の人生や思いや友情がわかってきてじんわりきてしまった。

いいな~こんなジジ友の友情!

ラストは「あ~よかった!!」で終わるのもよかった~

読み終わった後になんだかすっきりした気持ちになれる本です。

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Posted by ブクログ 2020年12月15日

七十三歳同士の幼なじみの国政と源二郎コンビ。読んでいる間、ニヤニヤが止まりませんでした。いや、何度も吹き出しました。
堅物な国政と破天荒な源二郎。全くタイプの違う二人なのに、なぜか気が合っている。本人も言っているけど、幼なじみでなければ友達にはなっていなかったであろう二人。
「幼なじみ無線」で相手が...続きを読む困っていればビビッと感じて助けに行っちゃったり、見栄を張って嘘をついてもすぐにバレちゃったり。
早くに奥さんを亡くした源二郎と、奥さんに愛想を尽かされ出ていかれた国政。源二郎の弟子の徹平と恋人のマミ。若い二人の世話を焼きながら(焼かれながら?)の江戸っ子な日常が読んでいてとても心地良かったです。
国政と奥さんのくだりはちょっと切なくなってしまうとこもろあったけど、そんな時でも国政の心の声が面白くて面白くて、この心の声をしまっておかないで表に出していれば家庭が少しは明るくなったのかなぁなんて思ったりします。でも、そうできないのが国政なんだよね。仕方がない。だけど、奥さんに送るハガキ作戦でちょっと奥さんも国政のユーモアに気付けたようでよかった。
ホントに笑えた!「こんこんちきめ!」がしばらく口癖になりそうです笑

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Posted by ブクログ 2020年06月26日

さくっと読めた!くすくすと笑える要素が多くて、面白かった!!政と源の幼馴染ゆえのテンポの良い会話と徹平くんの馬鹿っぽいけど明るいとこととがよき。
息抜きになった〜

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Posted by ブクログ 2019年07月19日

下町の簪職人源二郎と、元銀行マンの国政は現在73歳の幼なじみ。
妻を早くに亡くした源二郎と、妻に出ていかれた国政の日常。…

挿絵の雰囲気がちょっと違うかな、とは思いつつも、自分の中でイメージを膨らませながら、源さんと政さんとの時間を楽しみました。

下町の頑固オヤジ達。
人情に熱く、素直でないのも...続きを読む魅力です。

お弟子さんの徹平くんもいい味を出しています。
彼らの結婚式の仲人のために、政さんが奥さんに書送り続けた葉書がいい。
離れていても家族。
政さんも奥さんも、願っているのは家族の幸せ。

なんとも暖かな優しい作品でした。

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Posted by ブクログ 2019年01月30日

東京の水路に挟まれた地域で生まれ、暮らす幼なじみ二人の老後物語。
性格が待ったく異なる元銀行員の国政とつまみ簪(かんざし)職人の源二郎。
73歳から年越して74歳になる二人の掛け合いが面白いと同時に自分が73歳になった時、どんな暮らしをしているのだろうかと想像しながら読んだ。
交友が少ない国政と知り...続きを読む合いが多い源二郎。
私は前者になるだろうか。その時、源二郎のような幼なじみがいればよいがと国政を羨ましくも思う。

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Posted by ブクログ 2019年01月19日

・この本は国政と源二郎という74歳の2人がY町で過ごす日々を描いた本です。1つ1つの言葉の表現がとても面白くて「次はどんな言葉が出てくるかなー?」とわくわくしながら読めるのでぜひたくさんの人に読んでほしいです。

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Posted by ブクログ 2018年11月16日

70代で破天荒なつまみ簪職人の源二郎と元銀行マンで堅物な国政の余生を描いた人情物語。

一.政と源
二.幼なじみ無線
三.象を見た日
四.花も嵐も
五.平成無責任男
六.Y町の永遠

隅田川と荒川に挟まれた墨田区Y町で、戦禍をくぐり抜け、性格も違う幼馴染の2人が、楽しくも平凡な暮らしを...続きを読むしている。

源は禿頭に耳の上に残ったわずかな毛を赤や青に染め、私生活は
非常識だが、職人としては弟子の徹平を従え、豪放磊落な生活。

かたや政は妻から別居され、堅物ゆえに自由に生きることが難しく、弟子を仲良くやっている源を羨ましく思いながらも素直になれない。

そんな二人が若者の悩みを解決したり、生きる意味や死について考え、そして私たちにも指南してくれる作品。

死後は残されゆく人の記憶の中に入っていく。

答えのない人生、即ち生きるということであり、永遠であるということ。

良い言葉いっぱい入ってました。

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Posted by ブクログ 2023年01月27日

こんな江戸っ子気質の愛おしい頑固オヤジふたり(褒めてる)、現存しているのかな。同じ東京でも全く違う下町のリズムが心地よく。ラストまで一気に読み切った。

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Posted by ブクログ 2022年03月15日

今、子供が生まれたてで、
ひたすら何かに追われる毎日。

夫婦としては、出会った頃や
結婚したての時のように
仲良くて楽しくて、呑気な生活は
できなくなってしまった。

なんなら、お互いの役割分担の調整や
単純に家事育児の業務量増加につき
疲労も相まって
仲が悪くなってしまったなあと
感じる毎日。悲...続きを読むしい。

そんな時に読んだこの小説。

歳を重ねた先でも
本当に大切でその人の幸せを願う相手は
実はそれほど多くない。
でも、そのうちの1人にあなたがいる。

夫婦ってそういうことなんだなと
改めて思った。

おじいちゃん2人が主人公なお話だけど
家族って、歳をとるってって
いろいろ考えながら読みました。

途中、国政さんのクスッと
笑ってしまうようなツッコミなどもあり
サクサク楽しく読めて気分転換になりました。

このタイミングで
この本に出会えてよかったです。
ありがたい

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Posted by ブクログ 2021年11月17日

政と同じ銀行員OBとしては、源二郎の生活が、羨ましいのは、わかる。
幼なじみや、飲み連れが何人か、いれば老後が、充実し、楽しくなるが、中々難しいよなー❗️

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月13日

目次
・政と源
・幼なじみ無線
・象を見た日
・花も嵐も
・平成無責任男
・Y町の永遠

『三匹のおっさん』に続いて、またおっさんもの。
けれど悪をやっつけて痛快な気持ちになるのは最初だけ。

元銀行員の国政は、妻に出ていかれて一人暮らし。
どう考えても自分に落ち度はないはずなのに、なぜ妻も娘たちも...続きを読む自分から離れていくのかわからない。
誠実に勤勉に勤め上げた銀行時代の人間関係も、73歳ともなればもう残ってはいない。
死んだら何一つ残らないだろう自分の人生に、何か意味はあったのだろうか、と思うこの頃。

国政の幼馴染み、つまみかんざし職人の源は、物事を深く考えずやりたい放題。
愛妻に死なれ独り暮らしだが、慕ってくれる弟子がいて、その彼女とも仲が良く、近所の人たちともうまくやっている。
そこんところが国政にはちょっと面白くない。

そんな彼らの日常を、ふたりの掛け合いの妙でクスッと笑わせながら、夫婦のあり方を考えさせる話だった。
もしかすると作者の思うテーマは別だったのかもしれない。
でも、政と奥さんの掛け違ってしまった思いにことのほか私は考えさせられたのだ。

仕事にかまけて家庭を顧みない夫。
作中にそうとは明記されていないけれど、男はいざという時に出ていけばいいんだという甘えの中で、家族の中に出ていくタイミングを逸してしまった。
残念ながらこれはよくある話だと思う。

だけど政の奥さんは、5年前に「娘のところに行ってきます」と行ったきり帰ってこないのだ。
政は、奥さんが出て行ったことにもしばらく気づかないくらい自然に。
うじうじ思い悩んだり、源たちの楽しそうな様子に僻んだりしながらも、面子が邪魔をして奥さんに向かい合うこともできない。
電話もない、孫の七五三についての案内もない、印刷しただけの年賀状が送られてくるだけの5年。

50年も共に暮らしてきて、夫婦の楽しい思い出が奥さんにはなかったのだろうか。
泣いて恨みを伝えるほどの気持ももはや残っていないのだろうか。
奥さんの気持を慮りながら読んだ。

だから、本当ならもっと、源の破天荒な行動や髪の色について楽しむべきところだったのだけれど。
いや、結構笑いながら読んでたんですけどね。
でも、源と奥さんの夫婦のあり方、徹平とマミのラブラブっぷりと比べて、政夫婦のあり方にやきもきし過ぎました。
ただ、別居=夫婦の破綻ではないと思うし、政夫婦は実はこれからなのでは、っていう感じに受け取りましたよ。
年をとっても、悩みは尽きないなあ。

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Posted by ブクログ 2021年08月03日

イラストに惚れそう⁉️

還暦過ぎると、なかなか素敵な年上の男性が
いないのよねー!

下町の、東京っ子のカッコ良い心意気が、良かったです。


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Posted by ブクログ 2020年10月21日

江戸っ子じいじ二人組の日常とちょっとした冒険。
時に切なく、時に心温まる物語で、たまにはこういうのも読んでこころの栄養を取らないとね、と思えた。
妻に先立たれ、天涯孤独だけど、弟子にも近所の人にも愛されている簪職人の源。家族はいれど、妻は出ていき娘夫婦と暮らし、七五三にも呼ばれない仕事一筋だった政。...続きを読む腐れ縁の幼なじみ。
続編があったらいいのにな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月15日

面白かったです。
御年73歳、合わせて146歳の老人、政と源コンビ。
肩が凝らず、楽しく読めました。

特にいいなと思ったのは別居している妻になんとか結婚式のお願いをしようとする、政の手紙です。

自分が幸せになってほしいと思う人はとても少ない、しかし、その中の一人が君であることは、自分の幸せだ、と...続きを読む

稚拙な表現になってしまいますが、とても素敵な手紙だと思います。

奥さんとの別居は解消されず、よりが戻ることはありませんでしたが、爽快なエンディングでした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年12月31日

この年で深く付き合える友達がいるって幸せなことだと思う。正反対の2人のやり取りが楽しかった。友達をずっと大切にしようと改めて思った。
源さんの弟子の徹平くんも欠かせない登場人物でした!
源さんと亡くなった奥さんとの出会いから結婚するまでの流れの話の部分が好きな部分でした。

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Posted by ブクログ 2019年08月18日

こんな幼馴染がいたらどんなに毎日が楽しいだろうか。
破天荒で髪の色がカラフルな源と、真面目一筋で堅物過ぎて家族に見放された政。
真逆の性格の2人が、お互いを補いながら、信頼しあったり、じゃれあったりしてる。
そこに、若者が絡む事で、いろんな事件が起こりますます2人の絆が深まっていく。
とても楽しい物...続きを読む語だった。
久しぶりに幼馴染にあいたくなる、

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Posted by ブクログ 2018年12月28日

73歳の国政と、源次郎は幼馴染でいまも墨田区のある町で暮らしている。

政は、銀行員で真面目、妻は少し前に家を出て現在は一人暮らし。源は妻を見送り一人暮らしだけど、弟子がいるのでにぎやかに暮らしているように政にはみえてる。

幼馴染の二人の歴史、それぞれの夫婦の過ごしてきた時間、これからの若者たち。...続きを読む政と源の日常の付き合いとやり取り、政の心情でさくさく読ませられ、あっという間に読み終わりました。
水路のある古い町並み、老年になった二人の想い、面白いのに味わい深い、なんだか読後感のいい一冊でした。

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Posted by ブクログ 2018年12月09日

腹を抱えて笑った。ところどころじーんとしたり、いい話だった。

同じ年寄りが主人公の話として有川浩の「三匹のおっさん」を思い出した。

「三匹のおっさん」はマンガ的な分かりやすいところ(勧善懲悪)がおもしろかったけど、こっちはこっちで、人と人とのつながりのあいまいさとか強さとか、単純ではないところが...続きを読むよく描かれていておもしろかった。

結局国政の奥さんは家に戻って来ないけど、はがきはたまには送ってもよいと言っているから、前よりはましな関係になったようだ。

それにしてもこれがCobaltに掲載されていたとは!

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Posted by ブクログ 2018年08月06日

なるほどいつも通り面白い作品でしたが、何かこの本にはいつもの涙スイッチが仕込まれていなかったようです。
涙スイッチの気持ち満々で手ぬぐいをポケットに入れての電車内読書だったのにスカされた感じです。政と彼の奥さんにラストでもう一捻りあっても良かったのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2018年06月28日

愛すべき格好可愛いじい様方の友情物語。主役はじい様2人ということで、三浦さん守備範囲広すぎと思ったけど、友情物語て一安心。しかし、挿絵の政と源が格好よすぎる。若かりし頃の色気も凄い。タイプは全然違うし、しょっちゅう衝突もするけれど、なんだかんだて続いていく若い頃からの友達は、本当にかけがえのないもの...続きを読むだと感じる。

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購入済み

絵が気になる!

yuu
2013年12月15日

めっちゃイケメンじぃちゃま♡
こんな2人がいたら楽しいなぁ。
読んでいくうちに
ほっこりした。
漫画で読みたいなぁ。。。

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Posted by ブクログ 2022年11月12日

 ゴールや正解がないから、終わりもない。幸せを求める気持ち。自分がしてきたこと。それらに思いを馳せては死ぬまでひたすら生きる、その時間を永遠というのかもしれない。そう思った。
(P.243)

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Posted by ブクログ 2021年05月12日

下町で暮らす73歳の幼馴染のコンビ、政と源のお話。面白かったわー。
元銀行員の堅物の国政と簪職人で破天荒な源二郎。正反対の二人だけど、腐れ縁?なんだかんだ仲良しで。二人の周りで起こる出来事を描いた人情物語。
くすっと笑っちゃったり、ほろっとしちゃったり、楽しい読書でした。
老いることをちょっと考えさ...続きを読むせられ、わびしい気持ちになることもあるんだろうけど、なるべく気持ちを明るく年を取りたいなぁと思いました。
源二郎の生き方に惹かれるけど、国政の方が現実っぽいかな。

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Posted by ブクログ 2020年11月30日

3匹のおっさん的なのを想像して読み始めましたが、特に盛り上がりもなく終わってしまったので、続編があるのかな?と思ってしまいました。
二人のおじさんのキャラクターが活かしきれてなくて残念。

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Posted by ブクログ 2019年05月08日

個人的にはイラストが苦手でしたが、もしやこれは若者向けの内容?
政の心の中のツッコミと、スネっぽい発言が、いるいるこういうめんどくさい人、と妙にツボでした。

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Posted by ブクログ 2019年03月28日

幼なじみのじいさんコンビ政と源を中心に下町で繰り広げられる破茶滅茶な人情溢れる物語。
つまみ簪職人がいる事をはじめて知った。

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Posted by ブクログ 2018年12月15日

なぜか時代小説かと思っていたら違った。

「政」という男性は元銀行員で定年退職後かな?と、「源」という男性は同じく年配のつまみかんざし職人。そのふたりのまわりの人たちとの関わりや政と源の腐れ縁というか素敵な友情を見られる。

全体的にほのぼのしていて癒される。

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Posted by ブクログ 2018年09月03日

軽いタッチの小説。幼馴染の老人二人の友情を中心とした話。深刻な話はほとんどなく、気持ちよくさらっと読める

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Posted by ブクログ 2018年07月29日

渋いオジサマ…いや、爺さんか…が二人とイラスト円陣闇丸ってきたら腐女子がザワザワしちゃうでしょ。実際BLではないけど、幼馴染みの80年を越える腐れ縁は、長年連れ添った夫婦のそれより強固。もちろん、夫婦のやりとりも良いものでしたけどね。枯れ専じゃなくても魅力にやられるわ

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