三浦しをんのレビュー一覧
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愛なき世界からどはまりした三浦しをんが、
小説の書き方の本を出してるなんて!と即購入。
自身も最近小説を書いて発表するようになり書き方に悩んでいたので藁にも縋る気持ちで購入。
……三浦しをんって、こんなに面白い人なの!!
自身の作品のネタバレをしながら解説したり、
アイデアの出し方や上達の仕方を面白おかしく書き記したり。特に私は三人称多元視点で話を書くが、いろいろまぜこぜになって意味が分からなくなるときがよくあるので、違いが整理ができてありがたかった。
あとは、どーーーしても嫉妬をしてしまう自分自身への向き合い方。三浦しをんも私の作品の方がおもしろいのにって思うことあるんだ……。
ちょっと -
購入済み
まほろ駅前多田便利軒
過去に悲しみを抱える二人のおじさんが一緒に住んだり働いたりする話です。
ちぐはぐなバディものでもあり、寄せ集めの家族のような雰囲気もあり、とにかく二人が穏やかに生きられると良いなと思いました。 -
無料版購入済み
凄い
コミカライズの域を越えている。というか、むしろこれこそが理想のコミカライズではなかろうか。どうしても素敵なマンガ家さんほどオリジナル作品で多忙になりやすく、コミカライズ作品を手掛ける機会は少なくなる傾向にある。しかし、この作品は素晴らしい原作小説と素晴らしいマンガ家がタッグを組むという貴重な作品であり、期待を裏切らないどころか、そんな思いを優に越える作品だった。感銘を受けました。
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社史編纂室勤務の川田幸代はゆるい職場で働く傍ら、10年来の友人2人と共に同人誌を執筆発行する事を趣味としてそれなりに充実した日々を送っていた。が、しかし、社史編纂の為会社の過去を知る人々を当たっていくうちに、社に謎めいた裏歴史があることを知ってしまう。社の隠された過去を知ることでいつの間にかゆるゆるだった社史編纂室メンバーは突如活動的になるのであった。
社史に秘められたミステリーの真相、編纂室のキャラの濃さ(本間課長面白い!)、幸代の同人活動のオタクあるあるなエピソードと、幸代の書くBL小説の肩を揺らさずにはいられないノリノリなストーリー…色々楽しめて爽快痛快!とても面白かったです。 -
Posted by ブクログ
やっぱり上手いなあ、しをんさん‼︎
読む前は、「パワフルおじいちゃんたちの活躍話かな?」なんて思ったけど、失礼しました。ちょこっと違う。
国政の目線で話は進みます。
もちろんパワフルなとこもあるし、源二郎との会話や、国政が心の中で悪態つくとことか、もう声を出して笑っちゃう( ´∀`)
でも、この作品の良さは、この年代の老人の心の中を、暖かく素直に、明るく描けてるところだと思うのです。
私の亡き母が昔、
「歳取ったら、時間なんていくらでもあるわよ」ってよく言ってました。
当時、私が、子育てと、パートと、学校のPTAが重なってた頃かなぁ?
あの頃の、母の気持ちが、今私もすごくわかる気がしてきて -
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隅田川と荒川に挟まれた運河の町に住む国政と源次郎は73歳の老人で幼なじみ。元銀行員とつまみ簪職人という生き方も性格も風貌も違う2人が繰り広げる人情劇は「老い」という避けられぬ人生の重い部分を描きつつも、それを上回るボケとツッコミの絶妙なお笑いのセンス満載で物語の中にグイグイ引き込まれる魅力を感じました。生真面目に銀行で馬車馬のように働いてきた末に妻や娘たちにそっぽを向かれてしまっている政は、愛弟子に職人技を伝えつつ我が道を自由に生きる源を始終羨ましくも妬ましくも思うところがとても切なくて、でも結局、源と弟子の徹平に振り回されながらも彼らを応援して、己の生き方を振り返り、最後は穏やかな心境を探し
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知りたいんだ、俺は。
生きることそのものを問うように。
速く走るだけではない!
強く走るって?
主人公は、強くなることを学ぶ、体力だけではなく精神的にも。
この本は、私の大好きな箱根駅伝が題材になっている。私は秋の予選会から毎年、テレビにかじりついてしまうくらい箱根駅伝が好きなのです。そんな私に
ぴったりの本でした。
読んでいると目に浮かびます・・・・周りの選手に遅れまいと、必死な顔、顔、・・・・
前を走る大学を抜こうと、自分のピッチを上げはじめ、観衆も目に入らない選手。
読んでいて夢中になってしまい、涙してしまう場面もありました。
決して強くない弱小チーム。
でも、その頑張っている様子 -
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ネタバレ性格や生い立ちも正反対なおじいさんコンビの物語。
人生でこういう友人が一人でもいたら幸せだろうなと感じた。
「死んだ人間が行くのは死後の世界なんじゃなく、親しい人の記憶のなかじゃないか」
自分が死んだ後に誰かの記憶の中で生きていけたらとてつもなく幸せだと思える。
BLEACHの海燕の「死ぬときは心を預けていく」という台詞が昔から大好きだったので近しいものを感じた。
清子さんが耐えてきたことはすぐに帳消しにできるものではないが、葉書を送り続けるところは感動した。しかし、それですぐに戻りますともならないのが良かった。
結婚はできなくても構わないと思っているが、登場人物の家族愛や最後の結婚式をみる