【感想・ネタバレ】女子漂流のレビュー

あらすじ

女の業を体現し続ける作家・中村うさぎと、女戦線からの離脱を切に願う作家・三浦しをんによる、赤裸々すぎる対談集!

人生という大海原に漕ぎ出してみたものの、たどり着くべき岸からは遠ざかるばかり。
いつしか己が漂流していることに気付いた女子二名。女子高、恋愛、エロ、結婚、仕事、買い物依存症、隠遁願望。正反対の漂い方をしてきた二人による、時に笑えて時に赤裸々すぎるトークの行き着く先は!? 自分らしい生き方が見えてくる一冊。

・誤った選択
・シダ植物のように
・男は違う生き物
・エロへの目覚め
・片づけられない女
・一人は恥ずかしくない
・ブスの壁
・評論好きな男、創作する女
(目次より)

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あっという間に読了!

すらすらすら~っと読めました。面白かったです!
下ネタ多めですが、大丈夫な方に・・・。全く違う生き方の二人でも、共感できる思いがたくさんあることに目からウロコでした。
どんな人でも、何かしら不安を抱えて生きているのかなとしみじみします。少しマジョリティからはずれた生き方をしている人は、読むとほっとする部分があるんじゃないでしょうか。

#笑える #共感する

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2024年09月20日

Posted by ブクログ

三浦しをんさんが好きで、中村うさぎさんのエッセイも拝読したことがあり拝読しました。氷河期時代のしをんさんとバブル時代のうさぎさんが、女子高から大学にや恋愛や仕事や世間やお互いの趣味について炸裂した対談で良い意味でパンチがありました。お二人の最後のあとがきも素晴らしかったです。女性として生きるのは本当に大変です。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あとがきまでふくめて名著だと思ったのは初めてかもしれない。
この本は中村うさぎ氏と三浦しをん氏という全く違った生き方(この本ではそれを離れ小島と言っており、大陸は世間体と言っている)をした2人の対談本だ。
この本のすごいところは女子(もしくは女性)の幻想を打ち破っているところにある。男性と女性について深く掘り下げていて、まだまだ私自身も固定概念を抱えていると痛感した。下ネタもたくさん出てくるが、むしろ正直に生きていたら世間一般が思っているような綺麗なものには変化していかない。世間体が嫌うものにこそ、根本的な"何か"がある。

人生ってなんだろうと再度悩んだとき、笑いながらためになるこの本を開いて漂流したい。

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2021年02月05日

Posted by ブクログ

女二人の赤裸々な対談本。恐らくうさぎさんとしをんさんは根元の部分が似通っているのだろう。共感出来る部分、共感出来ない部分、どちらもあったがこういう考え方もあるのだなと勉強になったし、お二人のざっくばらんな語り口調が面白おかしく楽しく読めた。私も絶賛漂流中だが果たして何処に辿り着くだろうか…。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

同じくカトリックの女子校出身のため、共感出来る部分が多々あった。しかし三浦さん!!かわいそう。なんとかしてあげたいと思ってしまった。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

んー、悪くないんだけど根底では共通点の多い女2人が飲み屋でしゃべっているのを眺めている気分になりました。2人とも大人なのでいい塩梅におとしどころを見つけながら喋っているというか。。

個別の小説なりエッセイを読む方が2人の個性をよりよく理解できます

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

他者と自意識かぁ、、
どちらも、あったら厄介だけど、若さの象徴のイメージだな。自分らしさを確立するための養分になることも大いにある。
生きやすさという視点とはまた別で。
好きじゃないことはしなくていい!と言い切るのは難しいけど、必要以上に他者を気にするのも不毛。いい塩梅って人によるし、正解はないし、その時々で違うし、まさにその辺を両立しようと思うと漂流しているような感覚になるのかも。
下世話すぎる話もあったけど、2人とも自分の周りの人たちとまた全然違うタイプで面白かったな。
自分が彼女たちと対談してもこんなエピソードは聞けないだろうなとも思うし。
対談本もやはり面白い。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。
もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。
その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。
しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の最も濃いものとして我々を翻弄する。
だから、興味を持てない、しない、のは自由だが、そこから離脱しないと幸せになれないというのは腑に落ちない。
そう、離脱すべきは「恋愛市場」なのだろう。
他者と張り合い商品価値を高め、属性に求められるあるべき姿を追求する。競争してくれないと経済じゃないですからね。
幻なのはマジョリティのいる島ではなく、ランキング上位者のみがたどり着ける楽園なのではないかと思う。そんな万人向けのオールマイティな幸せなんて本当にあるのでしょうか。
自己実現なんてゴールがないと諦めて漂っているのではなく、自分にとっての幸せが宿る島を探している、もしくは漂流こそが幸せなのかもしれない。縁あって辿り着いた島も、自分の力でそれなりに心地よくすることができると信じたい。
うさぎさん、灰色の鳥もよく見ると銀色に輝いているかもしれませんよ。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

タイトルは〝女子漂流〟だが、男性こそ読んで欲しい。特にモテない男性や腐男子に…

作中に『知らないことは幸せなこと』とあるが、知らないの先に行って欲しいと願う。うさぎさんとしをんさんはある意味で極端な2人だが、女性はファンタジーではなく、生身の人間。
逆に〝男子漂流〟があったら読みたいと思った。きっと女性の知らない、男性だけが知っている女性像や男性像があるはず。

しをんさんファンとしては、対談モノより個人のエッセイが好き♡

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

三浦しをんさんと中村うさぎさんの対談本。

タイプは違う2人だが、一致する意見が多く面白かった。
三浦しをんさんのエッセイでみうけられる
「暴走妄想」は少なめです。
対談だからかな?

中村さんの本は、読んだことがなく
これがお初でした。
頭の切れる方だなという印象。

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2020年12月16日

Posted by ブクログ

う~ん。下ネタが多すぎてなんだかなぁ・・・。
私は中村うさぎさんのエッセイも三浦しをんさんのエッセイも好きだけど、対談となると何か違うというか、しをんさんがうさぎさんに合わせているように感じました(無意識にでも)。
それでしをんさんの新しい面が見られた部分もあったけれど、期待していたほどの面白さはなく。残念でした。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

女子校(出身者)あるある。
下ネタ、オタク多め?さーーーっと流れるように頭に入ってくる。

最後に中村さんの文庫版あとがきが刺さる。
漂流の果て。たどり着いた岸。

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2019年01月14日

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