あらすじ
女の業を体現し続ける作家・中村うさぎと、女戦線からの離脱を切に願う作家・三浦しをんによる、赤裸々すぎる対談集!
人生という大海原に漕ぎ出してみたものの、たどり着くべき岸からは遠ざかるばかり。
いつしか己が漂流していることに気付いた女子二名。女子高、恋愛、エロ、結婚、仕事、買い物依存症、隠遁願望。正反対の漂い方をしてきた二人による、時に笑えて時に赤裸々すぎるトークの行き着く先は!? 自分らしい生き方が見えてくる一冊。
・誤った選択
・シダ植物のように
・男は違う生き物
・エロへの目覚め
・片づけられない女
・一人は恥ずかしくない
・ブスの壁
・評論好きな男、創作する女
(目次より)
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Posted by ブクログ
あとがきまでふくめて名著だと思ったのは初めてかもしれない。
この本は中村うさぎ氏と三浦しをん氏という全く違った生き方(この本ではそれを離れ小島と言っており、大陸は世間体と言っている)をした2人の対談本だ。
この本のすごいところは女子(もしくは女性)の幻想を打ち破っているところにある。男性と女性について深く掘り下げていて、まだまだ私自身も固定概念を抱えていると痛感した。下ネタもたくさん出てくるが、むしろ正直に生きていたら世間一般が思っているような綺麗なものには変化していかない。世間体が嫌うものにこそ、根本的な"何か"がある。
人生ってなんだろうと再度悩んだとき、笑いながらためになるこの本を開いて漂流したい。