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未読者(みどくもの)四人による前代未聞の愉快な読書会 ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が果敢かつ無謀に挑んだ「読まずに読む」座談会。 前半では小説の断片から内容をあれこれ推理し、後半は感想と推しキャラを語り合う。 ラスコ(ーリニコフ)、スベ(スヴィドリガイロフ)、カテリーナ……溢れるドスト愛。 「読む」愉しさが詰まった一冊。 解説マンガ・矢部太郎
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。著名な本の関係者の罪と罰の感想、解釈が聞けるラスト100ページくらいは著者たちと読書会を開いているような気分になれた。罪と罰のおかしな点、面白い点を余す事なく文章化してくれていて読んでて楽しかった。299ページで三浦しをんさんが罪と罰を「愛すべきダメ人間の話だ」と言っていたが...続きを読むその通りだと思った。読書会参加したいな。読書仲間欲しいな。
私が『罪と罰』を未読であること、そして岸本佐知子さんがメンバーの1人ということで、読み始めた。そしたら、メンバー4人であれこれ未読のまま推理した挙句、やっぱり一度読みますかーという話に。じゃあ、私も読むかと。 断然、読んだ後の読書会の方が面白い!一緒になって、それ、私も思った!とか、なるほどねーそう...続きを読むいう解釈もありか、とか。 『罪と罰』もういっぺん読み返したらもっといろんな発見があって楽しめるかも、と思っちゃった(でも、きっと読まない 笑)。
挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。
ここ最近のヒット。いや〜みんなの言い放題っぷりが気持ちが良い。ドスコ?馬かな?って冒頭の辺りから爆笑。 ちょっととっつきにくそうだな〜と避けていた外国文学だけど、やはりキリスト教とかの影響はありつつも、こんなふうに面白がって読めるんだ!っていう大発見だよね。 後書きでもお話されているように、読む前か...続きを読むら読むことは始まっている。あらすじとか見ながら選んでる時、わくわくするあの感じ。そして読んだ後も読書は続く。本はなにより待ってくれるから、良い。その通りだなと。 誰かと読書会できたら楽しそう!
ロシアものは自分に酔う こんな本読んじゃってる自分を想像するだけで満足してるかもしれない。 何冊か読んで途中棄権してる本もあるが、罪と罰も上下巻で揃えて読むタイミングを逃している。 そこにこの本があると知り、こちらを読んだら読む気になるのか…?なんて ちょっと遠回りしてみることに。 結果、四人の...続きを読む読書会がエッセイのようでもあり とてもハマってしまった。 作家さん達であるから、書き方や持って行き方なんかも自分と比較したりする、そんな会話もめっちゃ楽しい。 罪と罰を普通に読んでいたらこうは思わなかったと思う。 ロシアものは難解だ だって人の名前も日本人にはとっつきにくい発音(発声) それでいてあだ名が二つ三つ出てきたり 例えば、太郎さんを、父は太郎兵衛と呼ぶがははあはタロちゃんと読んだりする、それが物語の中で出てくると同一人物なのかなんだかわからないまま読んでいてなんだそうか!というのがある。 ドストエフスキーをドストと言うこの四人。 ああ、そんな感想持っていいのか、私だけじゃなかった、などなど 共感に溢れてこれから罪と罰、読むより楽しみが増した。
未読座談会という、(立会人以外の)出席者全員が本を読まずに参加するという、『読んでない本について堂々と語る方法』をやってみたという記録本。 実際には、冒頭と結末を数ページずつ読んでからでありましたが、想像力が膨らんでどんどん空想の話が進んでいって面白い。小説家と自分の距離感を感じざるを得ませんでし...続きを読むた。 ときどき、想像力に置いてけぼりにされながらも、実際に自分も本で読んだことがないので、こういう話なのかな、と何度か振り回されました。 読んでは忘れを繰り返しながら、新しい本を読み続ける自分にとっての、「読む」という行為は一体どんな意味があるのだろう。 忘れてしまうのでは、むしろ無駄なのではないだろうか、とすら思えるけれど、読むことの意味についてのなんとなくのヒントが、巻末の三浦しをんさんのあとがきに書かれていて、深いなぁと思いました。 『もしかしたら、「読む」は「読まない」うちから、すでにはじまっているのかもしれない。 世の中には私がまだ手に取ったことのない小説が無数にあります。…それらはいったい、どんな小説どんな物語なのか。愛と期待を胸に思いめぐらせるとき、私たちはもう、「読む」をはじめているのです(P290)』 読書は終わりなき旅といいますが、それは色んな本を渡り歩く意味だと思っていました。 しかし、それだけでなく、一冊の本のことを何度も思い出しながら、これからの人生を生きていくことも意味するのではないでしょうか。
すごくおもしろかったです!何やってんだこのひとたち…(もちろんいい意味です)といういとおしい呆れ、ところどころ鋭い考察というかちゃんと読んでいる。作家の人たちはこうやって本を読むのか、とふむふむした。わたしもカタカナ名前が覚えられないがちだけれど、こうやって楽しくあだ名をつけて読んでいくといいのだな...続きを読むという気づきもあり。スベ。 印象的だったのは吉田篤弘さんが言っていた、意味やつながりを持たせすぎると絵の印象が残らない、という言葉。読書の悦びはかならずしもあそこで説明していたのはこういうことだったんだ!という意味を理解することだけではなく、想像の余白というか像を結ぶ余白をたのしむことにあるのだなと思いました。罪と罰、読みたいです!
しをん先生がとても好きなので読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めたけどとても面白かった。 知識と語彙が豊富な4人の語り手によって考察される罪と罰、自分も読んだことは無かったがこれを読んで読んでみたい!と思った。 なんだか難しそうな話だと敬遠していたが、人が楽しそうに話しているとなんとなく読んでみたい...続きを読む気持ちにさせられる。会話のテンポもすごくよくて、読みながら思わず笑ってしまった。
読前の「読み」も面白かったけど、読後の感想のほうがより面白かった。 『罪と罰』は学生の頃読んだけど、とにかくロシア文学!文豪!古典!って構えて、読むこと自体に意味があるという読書だった。いずれにしても内容は何も覚えてない。 それが、こんな風に笑ったりツッコミ入れたりして楽しんでいいものだったのか!と...続きを読むなり、改めて読み直したくなった。 これに限らず、若い頃に背伸びして読んだような名作の類は、大人になって読み直したら全然違う魅力があるんだろうなと思った。
ドストエフスキー「罪と罰」を読まずに4人の作家が読書会を開き内容を推測し合う話 4人の作家たちがヒントを手掛かりに自由に推測、思ったままを言い合うのがこの本の面白さ ほんの少しの話の断片のヒントから作家流に「わたしならこういう筋書き、こういう流れにする」とか想像力が半端なく広がる いったいどん...続きを読むな物語なのか 期待に胸を膨らませ、夢中になって「ああでもない、こうでもない」と語り合う そして読んだあとにまた集まって 読後座談会 私は読んだあとにこの本を手にしたが、作家たちの当たらずとも遠くなく、話が横道にそれることもしばしばあるにもかかわらず、ちょっとのヒントで軌道修正してくる様子に感嘆した ラズミーヒンは修造だとか ポルフィーリーは愛之助だとか⋯ みな自分の好き勝手に想像していいんだよと、いわれてるようで安心する 作家の感想にかかわらず、本は読んだ人それぞれ、謎解きや解釈があっていいんだと思わせてもらった あと巻末に矢部太郎による解説マンガがあってホッコリとした気持ちになった
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『罪と罰』を読まない
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岸本佐知子
三浦しをん
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