【感想・ネタバレ】『罪と罰』を読まないのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

ここ最近のヒット。いや〜みんなの言い放題っぷりが気持ちが良い。ドスコ?馬かな?って冒頭の辺りから爆笑。
ちょっととっつきにくそうだな〜と避けていた外国文学だけど、やはりキリスト教とかの影響はありつつも、こんなふうに面白がって読めるんだ!っていう大発見だよね。
後書きでもお話されているように、読む前か...続きを読むら読むことは始まっている。あらすじとか見ながら選んでる時、わくわくするあの感じ。そして読んだ後も読書は続く。本はなにより待ってくれるから、良い。その通りだなと。
誰かと読書会できたら楽しそう!

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Posted by ブクログ 2022年08月20日

ロシアものは自分に酔う
こんな本読んじゃってる自分を想像するだけで満足してるかもしれない。
何冊か読んで途中棄権してる本もあるが、罪と罰も上下巻で揃えて読むタイミングを逃している。

そこにこの本があると知り、こちらを読んだら読む気になるのか…?なんて
ちょっと遠回りしてみることに。

結果、四人の...続きを読む読書会がエッセイのようでもあり
とてもハマってしまった。
作家さん達であるから、書き方や持って行き方なんかも自分と比較したりする、そんな会話もめっちゃ楽しい。
罪と罰を普通に読んでいたらこうは思わなかったと思う。

ロシアものは難解だ
だって人の名前も日本人にはとっつきにくい発音(発声)
それでいてあだ名が二つ三つ出てきたり
例えば、太郎さんを、父は太郎兵衛と呼ぶがははあはタロちゃんと読んだりする、それが物語の中で出てくると同一人物なのかなんだかわからないまま読んでいてなんだそうか!というのがある。

ドストエフスキーをドストと言うこの四人。
ああ、そんな感想持っていいのか、私だけじゃなかった、などなど
共感に溢れてこれから罪と罰わ、読むより楽しみが増した。

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Posted by ブクログ 2022年06月29日

未読座談会という、(立会人以外の)出席者全員が本を読まずに参加するという、『読んでない本について堂々と語る方法』をやってみたという記録本。

実際には、冒頭と結末を数ページずつ読んでからでありましたが、想像力が膨らんでどんどん空想の話が進んでいって面白い。小説家と自分の距離感を感じざるを得ませんでし...続きを読むた。

ときどき、想像力に置いてけぼりにされながらも、実際に自分も本で読んだことがないので、こういう話なのかな、と何度か振り回されました。

読んでは忘れを繰り返しながら、新しい本を読み続ける自分にとっての、「読む」という行為は一体どんな意味があるのだろう。

忘れてしまうのでは、むしろ無駄なのではないだろうか、とすら思えるけれど、読むことの意味についてのなんとなくのヒントが、巻末の三浦しをんさんのあとがきに書かれていて、深いなぁと思いました。

『もしかしたら、「読む」は「読まない」うちから、すでにはじまっているのかもしれない。 世の中には私がまだ手に取ったことのない小説が無数にあります。…それらはいったい、どんな小説どんな物語なのか。愛と期待を胸に思いめぐらせるとき、私たちはもう、「読む」をはじめているのです(P290)』

読書は終わりなき旅といいますが、それは色んな本を渡り歩く意味だと思っていました。
しかし、それだけでなく、一冊の本のことを何度も思い出しながら、これからの人生を生きていくことも意味するのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2022年03月09日

すごくおもしろかったです!何やってんだこのひとたち…(もちろんいい意味です)といういとおしい呆れ、ところどころ鋭い考察というかちゃんと読んでいる。作家の人たちはこうやって本を読むのか、とふむふむした。わたしもカタカナ名前が覚えられないがちだけれど、こうやって楽しくあだ名をつけて読んでいくといいのだな...続きを読むという気づきもあり。スベ。

印象的だったのは吉田篤弘さんが言っていた、意味やつながりを持たせすぎると絵の印象が残らない、という言葉。読書の悦びはかならずしもあそこで説明していたのはこういうことだったんだ!という意味を理解することだけではなく、想像の余白というか像を結ぶ余白をたのしむことにあるのだなと思いました。罪と罰、読みたいです!

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Posted by ブクログ 2022年02月23日

しをん先生がとても好きなので読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めたけどとても面白かった。
知識と語彙が豊富な4人の語り手によって考察される罪と罰、自分も読んだことは無かったがこれを読んで読んでみたい!と思った。
なんだか難しそうな話だと敬遠していたが、人が楽しそうに話しているとなんとなく読んでみたい...続きを読む気持ちにさせられる。会話のテンポもすごくよくて、読みながら思わず笑ってしまった。

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Posted by ブクログ 2021年08月11日

4人の会話が余りにも面白く、沢山笑ってしまった

この本にあわせて、ドストエフスキー『罪と罰』光文社古典新訳の全3巻を読んだ。
どちらもサクサク読めて、非常に面白かったです。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

「罪と罰」を読んだ後に読んだ。
4人の推理が面白い。既読者として、この座談会に参加したかった‼︎ 笑
すでに「罪と罰」を読んだ人にも、まだ読んでないひとにもオススメ。

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Posted by ブクログ 2024年02月17日

罪と罰を読みたい、と思っているが中々手をつけられない人に読んでほしい。
この本は罪と罰を読んだことがない4人でその内容を推理するという前半と、読んだあとの感想会の後半で構成されているのだが、前半の推理会が面白い。自分も一緒になって推理しているような気分になれるし、また作家ならではの推理があって成程と...続きを読む思える。それぞれの作家が何を考えて物語を書いているのかが垣間見えて楽しい。
読まないまま後半に入るのもありだと思うが、是非罪と罰を読んでから感想会に加わるのがいい。本の感想を共有することはリアルタイムでなくとも楽しいのだ。

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Posted by ブクログ 2023年11月27日

声を出して笑いました。ドストとかラスコとか 、そもそも読んでいないのに読書会って?! 4人の推理や想像力が楽しかったです。漫画でザックリと済ませていましたが 自分でも突っ込みながら読んでみたくなりました。

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Posted by ブクログ 2023年07月18日

タイトルからして面白そうだけど、実際面白いのが凄い。クラフトエヴィングさんの著作は未体験だけど、いかにも面白そうなメンツだもんな。何よりも、エッセイが最高な岸本さんが、本座談会でも本領を遺憾なく発揮してるのも良い。物書きを仕事にしているとはいえ、殆ど情報ゼロの状態から、わずかな手掛かりを元に、よくぞ...続きを読むここまで想像を広げられるものだな、と。そして、”カラマーゾフ”を読んだとき、名前の長さや難しさ、その圧倒的なボリューム感にかなりの根気を要したから、ドストの他の著作にはなかなか手が出せないと思ってたけど、本書を読んで、またちょっと読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

因業ばばあ? 急に宝塚? そうなの? まじか!…
ああだこうだと一般読者と変わらぬざっくばらんな話っぷり。
漠然とした極少ない知識と、ところどころで提示されるわずかなヒントを手がかりに推理する。
なんと面白い企画なんだか。
小難しそうで、ただただ敷居が高いだけだった「罪と罰」をぐっと身近に引き寄せて...続きを読むもらったような気がする。
読まずに読む座談会、またぜひ開催してもらいたい。

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Posted by ブクログ 2022年08月31日

面白そうだなと購入。でも期待せずに読み初めて、えっ、これ予想以上に面白いじゃんとびっくり(笑)
ドストのラスコに馬の修造だよ?「罪と罰」かなり読みたくなったんだけど、私はいつか読む読む詐欺マン(笑)

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

『罪と罰』を読まずに読む。

まず自分も『罪と罰』を読んだことがありません。確か主人公は若い男で老婆を殺す話だったはず。それくらいしか知りません。というわけで前半の推理合戦も、後半の読後感想も楽しく読み、『罪と罰』読みたい、と思いました。色々なキャラクターが気になります。これは読むしかないのでは?
...続きを読む
「読む」という行為は、読む前から始まっており、読んだ後も終わらない。読書は一人で完結しない、著者や他にその本を読んだ人、また読んでいない人とのつながりだと思いました。読書万歳。

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Posted by ブクログ 2022年02月18日

いやこれ、めちゃくちゃ面白かった。
世界的名作、ドストエフスキー作の『罪と罰』を読んだことのない作家4人が、持っている知識(断片的)を駆使し、出版社の人にヒントをもらいながら、作品の内容を想像(妄想)し語り合う企画を書籍化したもの。

企画からして既にかなり面白そうなのだが、なまじ作品構成や小説づく...続きを読むりを日頃から考えている人たちなので断片からの推理力や展開への発想が鋭かったり、好き放題言ったり盛り上がりがすごい。というかわからないからこそ皆さん言いたい放題。笑

特に三浦しをんさんによる登場人物へのあだ名の付け方や人物考はかなり笑わせてもらった。
主人公の名前も「ラスコーリニコフ」じゃとっつきにくいけど、本書での呼称「ラスコ」ならなんか憎めない感じがしてくるよね。
あと対談者4人が作者のドストエフスキー氏のことも「ドスト」と友人のように読んでいるのもじわじわくる。

私も中途半端な知識しか持っていない未読勢の一人なので未読の側として楽しめた。
たぶん既読で内容を把握している人も別の楽しみ方ができるので、『罪と罰』を読み終えたらまた読んでみたい(ちなみに後半には実際に読み終えた4人が感想を語る企画が収録されていてこれもとても面白い)。

そう、これを読むと読んでない人は確実に『罪と罰』本編を読みたくなるんだよなー。
重いテーマのめちゃくちゃに長い小説なので、手に取るのがおっくうなんだけど、本著を読むと登場人物がすごく身近に感じられて気になってしまう。

私も以前ドストエフスキーが書いた『カラマーゾフの兄弟』を読んで、「大審問官」がつまらなくて苦痛だった記憶があるんだけど、こうやって誰かとつっこみながら読んだら楽しくてもう少し記憶に残っていたのかもな…。

途中に書かれている本書独自の登場人物紹介もかなり笑えるのでおすすめ。殺される老婆・アリョーナの紹介が「因業ばばあ」とされていたり、ヒロイン・ソーニャは不思議ちゃんにされていたり、表現が的をついている感がすごい。

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Posted by ブクログ 2021年12月07日

ひとつの本でこんなに語りあえるなんて。読む前の妄想満点の会話に噴き出し、読んだあとの感想戦や読み解きに唸らされる。その後の後書きで、数年後には皆すっかりうろ覚えになっていたとの記述に、それで良いんだと安心。
ステキな会話に加わった気分で楽しめた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月01日

『罪と罰』は挑戦したことはあるけど、結局まだ読めていないです。
なので、こんな有名な作家さんたちも読んでないんだ!と嬉しくなって手に取ったのですが、最終的に読んでる・・・!
でも読まずに推理する座談会って画期的すぎる。
そして言うこと言うことが面白い。登場人物に変なあだ名付けるし。
でも『罪と罰』が...続きを読む堅苦しくない、エンタメ本だと分かったので、
この本を傍らに置いて今度こそ読破してみたいです。
欲を言えば『カラマーゾフの兄弟』とか他のドスト作品でも座談会して欲しい。

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Posted by ブクログ 2021年07月31日

とある宴席で『ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだことがあるか?』という話に居合わせた翻訳家・小説家・作家兼装丁家の4人。いずれも首を横に振る。

では『どういう話か知ってる?』と振ると、『確か主人公がラスコーなんとなっていう青年で、お金か目的で、おばあさんを殺しちゃうんじゃなかった?多分そんな話じ...続きを読むゃなかったかな…』

そして、後日未読者4人による読書会が開かれる。まず前半は僅かな手かがりからストーリーを推理…。これが脱線蛇行の連続。

『妄想』と言えば、翻訳家 岸本佐知子の専売特許かと思いきや小説家 三浦しをんがその遥か上を行く。滔々と語り!悶々と吠える!押しも押されもせぬ妄想リーダー。舞台となるロシア情報は〈社長島耕作〉で得た知識をフル稼働、挙句に『ドストエフスキーの霊を降ろして考えると…』と突如イタコになったり。三浦しをんの独壇場に岸本佐知子も果敢に斬り込む。凶器が斧だと知ると『飛び散る脳漿!スプラッター』『ロシア版津山30人殺し!』と言い出す有様。

後半は実際に「罪と罰」を読み、再度結集。岸本佐知子は『登場人物が多すぎるわ、喋りすぎで人当たりした!』と嘆き、三浦しをんは『みんな頭おかしい!』と突っ込む。

そんなマクラを経て、各々感想を述べ合う。そこからはさすがは文学者の面目躍如。泉鏡花の作風に似ているのでは?ドストエフスキーの同時代の日本人作家にも言及したり、異常に細かい描写力を指して〈現代のニコルソンベイカー〉という提示に全員納得したり、尋問シーンは刑事コロンボだよね、最初に犯人が出るくるのも刑事コロンボと同じ構成だと指摘。

以降、談論風発。
こういう機会がなかったら、読まなかった…、
いや〜ほんと、読めてよかった!
俺、ついに「罪と罰」を読んだんだなぁ…と
全員感慨に耽り大団円を迎える。
作家にしてこの深い感慨と達成感。

読まずに語り、読んで語る読書会。抱腹必至です。ちなみに僕は大学2回生の夏に読んだ。38年前。当時は財布の中身乏しく、文庫本1冊買うのもためつすがめつ。吟味に吟味を重ねた上での購入ゆえ、読み出したものの、登場人物の名前が複雑だわ、覚えづらいだわの難儀な読書だった。下巻からは幾分面白く読めたような気がするが、とにかくひたすらページを繰ることに終始したことしか覚えていない。今回、三浦しをん作のあらすじを通読し、あゝ、こんな話だったね…から、こんな話だったんだに変わった。

あの若き日の難行苦行の読書は何だったんだ!?
と思わされた一冊。

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Posted by ブクログ 2021年07月28日

読まずに読む! 抱腹絶倒の読書会!

誰もが知っているけど、その内容までは十分に把握されていない作品のひとつである『罪と罰』。この作品の、4人の「読み巧者」による「読前読書会」が繰り広げられる。ドストにラスコ、サンペテと、「どこまで軽んじてるんだよw」とツッコミを入れたくなる、抱腹絶倒の展開。

...続きを読む々で本文の任意の場所を読み、推理を進めていく。最初のうちは、暴走する妄想っぷりに目からウロコ状態なのだが、この推理、先に進むほど当を得たものとなっていくのがすごいところ。

全体の2/3が「読前読書会」、あらすじのページを挟んで「読後読書会」という構成。これは、「読前読書会」を受けて、全員が「読みたい!」という結論に達して実現されたものだ。

ちなみに私は、学生時代の折に、一度新潮文庫版を通読したのみである。ご他聞に漏れず、人名に苦労して読み進めたことを記憶している。

実は、この『~読まない』を読んでいる最中に、先を読みたくなってイーストプレスのマンガ版を読んでしまった。マンガ版もなかなか良い出来で、原作もかくありなんと思った次第。

原作を読みたくなることうけあいの、好企画である。

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Posted by ブクログ 2021年07月16日

文芸の関係者4人が集い、全員「なんかロシアの青年が人を殺す話」くらいの認識からあの手この手で(ときに社長・島耕作ロシア編も引用し)罪と罰を「読まずに」ストーリーを推理するエンタメ本。

果たして青年(ラスコーリニコフ)は物語のどのあたりで人を殺めるのか?いつ自白するのか?イリヤとは一体何者なのか?
...続きを読む
岸本佐知子さんのエッセイが好きでこの本も読んだけれど、とにかく三浦しをんさんのキレが良すぎて笑う。

「じつは登場実物全員デブとかかもよ。」
「因業ばばあ殺し」
「ラズミーヒンて、誰?響きからして馬?」

罪と罰を読んだことがある人はもちろん、読んだことのない人も楽しめる一冊。
ちなみに著者4名は読まない読書会のあとにきちんと罪と罰を読んで後日答え合わせをしている。 

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Posted by ブクログ 2021年06月13日

三浦しをん、岸本佐知子、吉田篤弘、吉田浩美の4人がドストエフスキーの「罪と罰」を読まないで話し合いながら罪と罰のストーリーを推測していき、後半は読んだ後に推しキャラについて話し合っている。
罪と罰はタイトルを知っている人は多くても中身については知らない人、忘れている人が多く、その理由についても分析し...続きを読むあっているのが印象的だった。
最初は読まず嫌いな雰囲気があったが後半では読むことをほぼ皆がすすめているような印象を感じ、変化している点も面白かった。
罪と罰を読んだことはないが今回を機に手に取ってみようと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月27日

本書はネタバレNGな本だと思うのでさわりだけ。

『罪と罰』を読んだことがない4人( 岸本佐知子 三浦しをん 吉田篤弘 吉田浩美(敬称略))が、「読まずに推理」「少し読んで推理」「読んでから感想を語る」という順で『罪と罰』に迫っていく座談会を開催する。

岸本さんの「主人公が超ニート野郎なんですよ。...続きを読む」(P15)という切れるナイフのような一言で始まり、「捨てキャラ」や「ばばあ」などかつてロシア文学を語るときにおおよそ使われたことがないであろう言葉が飛び交う。
再読するときは爆笑しちゃうだろうなぁ、これは。

結論としては『罪と罰』はエンタメ!ということを知ることができて良かった。

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『罪と罰』、なぜか14歳のときに手に取っちゃったんですよねえ。もちろん「この本意味わからない。」で終わりました。それまでは難しい本は読んでいなかったので読書というと「作者と分かり合えない=分からない」だったのに「まったく理解できない=分からない」読書が存在することを知りました。

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Posted by ブクログ 2021年05月20日

本書で罪と罰に興味が湧いて読もうと思うも、書店でチラ見して挫折。結局、春秋社のミステリーカット版なるものを読みました。これでドストを語れるようになりました。

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Posted by ブクログ 2021年04月24日

タイトルの意味が分からなさ過ぎて二度見しました。
『罪と罰』を読んだことない作家さんたちで集まって、読んだことないまま、どんな物語なのか話の筋を推測し、作者の意図や登場人物の思いを探り当てる、そうです…。
な、なんという阿呆らしい企画…!(褒めてます。大絶賛。)
そしてなんという独断と偏見。
妄想力...続きを読むが逞し過ぎる…!(褒めてます。)
これは『罪と罰』を読んだことある人もない人も絶対面白い本。
ちなみに私は読んだことあるはずなんだけど、微塵も思い出せなかった。
というか、『罪と罰』だと思ってたののほとんどが『カラマーゾフの兄弟』のほうだった。

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Posted by ブクログ 2019年10月30日

衝撃でした。本は「読んで楽しむ」ものだと思っていましたが、「読まずに楽しむ」こともできるなんて……!

ドストエフスキーの世界的な名作、『罪と罰』を読まない人生を歩んできた作家4人が集結。

本書前半では、『罪と罰』にまつわる4人の断片的な知識と、ランダムに選んだ数ページ分の本文だけで、物語の展開を...続きを読む好き勝手に推理します。
そして後半に差し掛かるところで、ついに4人は生まれて初めて『罪と罰』を読む!!本書後半では実際に読んだ感想と、前半で語った見当はずれな推測や各自のびっくりポイントをおもしろおかしく語り合って笑い転げている、なんとも内輪間満載な一冊です。

そんなものが本になるんだ……文春さん思い切ったね、と今でも少し思いますが、議論にのめりこむ4人を外から眺めているうちに、自然とドスト(エフスキー)やラスコ(ーリニコフ)への愛着がわいてしまうので不思議なものです。

また、4人とも「書く」仕事をしているだけあって、前半の推察がぶっ飛んでます。「しをんさんだったらここで2人殺る?」「この小説のタイトル、もしかしたら最初は『老婆殺人事件』だったのかも」などなど……気づけば私も4人と一緒に笑い転げていました。

そして何を隠そう、私自身も『罪と罰』を読んでいないのです……!
私は『罪と罰』を読まずに本書を読みました。後半はネタバレのオンパレードでしたが、それまで4人のあれやこれやの推察を読んでいたので、そのまま最後まで楽しんで読めました。せっかくなので、本編にも挑戦してみようかと。

『罪と罰』を読んでない方は読みたくなる、読んだ方ももう一度読みたくなること間違いなし。そんな見方もあるのか!という驚きと発見を与えてくれる、良書です。

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Posted by ブクログ 2023年09月24日

4よりの★3
取り組みが面白いです(笑)
友達と読む前に読書会してみたいと思うので、ございます。
他の古典でやってみたいです。
今年は重厚な本を読み続けてるので、年末に『白痴』や『悪霊』で友達と試してみたいです。

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Posted by ブクログ 2022年04月13日

ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が、断片的な情報を手がかりに、その内容についての憶測を語りあった本です。最後に、四人がじっさいに『罪と罰』を読み、その感想について話しあっています。

「教養の崩壊」が論じられるようになって久しく、本書のタイトルを目にしたときには、教養主義の逆張りの...続きを読むようなネタで、はたしてどれだけおもしろく料理できるのだろうかと、あまり期待はせずに読みはじめたのですが、予想以上にたのしく読むことができました。

とりわけ、三浦しをんが現代の小説家としての観点から、次々に彼女なりのストーリーを展開していくのがおもしろくて、現代の小説と19世紀のロシア文学のちがいが鮮明になっているように感じました。この点については、著者たちも『罪と罰』をじっさいに読んでみたあとで語っていますが、日本の人形浄瑠璃になぞらえるなど、自由な連想が展開されていて、最後まで読者を飽きさせません。

なお巻末には、お笑いコンビカラテカの矢部太郎による「解説マンガ」が収められています。

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Posted by ブクログ 2022年02月09日

読まない、というか…部分読みしつつ、推理する。
新しい読書会みたいなもの、かな?

4人の想像が当たったり当たらなかったりで面白い!この本が楽しかったのと、『罪と罰』を読むか読まないかという問題は別なので…私はきっと読まないと思う。やはり本編は陰鬱とした面倒くさい類のロシア文学なのだろうなぁという予...続きを読む想。

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Posted by ブクログ 2021年11月22日

文庫本を随分前に買って積読してあった「罪と罰」。しかしなかなか重い腰が上がらず、後回しになっていたが、今回「『罪と罰』を読まない」を読んで少し読む気になってきました。いつかきっと。。。

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Posted by ブクログ 2021年10月18日

『罪と罰』を読んだことのない4人の作家や翻訳家による『罪と罰』を(少量のヒントをもとに)「読まずに読む」読書会の記録。
とても面白い試みだと思ったが、『罪と罰』の最初のページと最後のページの訳文だけ見るといったルールが不徹底で、また、ちょっと内輪のりが過ぎる感はあった。
だが、『罪と罰」を同じく読ん...続きを読むだことのない自分にも、『罪と罰』が面白そうだということは十分伝わってきた。

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