【感想・ネタバレ】『罪と罰』を読まないのレビュー

あらすじ

未読者(みどくもの)四人による前代未聞の愉快な読書会

ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が果敢かつ無謀に挑んだ「読まずに読む」座談会。
前半では小説の断片から内容をあれこれ推理し、後半は感想と推しキャラを語り合う。
ラスコ(ーリニコフ)、スベ(スヴィドリガイロフ)、カテリーナ……溢れるドスト愛。
「読む」愉しさが詰まった一冊。

解説マンガ・矢部太郎

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Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。著名な本の関係者の罪と罰の感想、解釈が聞けるラスト100ページくらいは著者たちと読書会を開いているような気分になれた。罪と罰のおかしな点、面白い点を余す事なく文章化してくれていて読んでて楽しかった。299ページで三浦しをんさんが罪と罰を「愛すべきダメ人間の話だ」と言っていたがその通りだと思った。読書会参加したいな。読書仲間欲しいな。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

私が『罪と罰』を未読であること、そして岸本佐知子さんがメンバーの1人ということで、読み始めた。そしたら、メンバー4人であれこれ未読のまま推理した挙句、やっぱり一度読みますかーという話に。じゃあ、私も読むかと。
断然、読んだ後の読書会の方が面白い!一緒になって、それ、私も思った!とか、なるほどねーそういう解釈もありか、とか。
『罪と罰』もういっぺん読み返したらもっといろんな発見があって楽しめるかも、と思っちゃった(でも、きっと読まない 笑)。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予想に反してめちゃくちゃ面白かった。
罪と罰を読まずに読む読書会。
メンバーに三浦しをんもいて、家賃なんて踏み倒せ!とか、突拍子ももない推理とかめちゃくちゃ面白かった。
と思ったら読書論とか小説家論も聞こえて、読み応えがすごかった。
罪と罰は再読したくなってないけど、この本単体でとても面白かったです

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2024年07月05日

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挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。

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2024年03月26日

Posted by ブクログ

ここ最近のヒット。いや〜みんなの言い放題っぷりが気持ちが良い。ドスコ?馬かな?って冒頭の辺りから爆笑。
ちょっととっつきにくそうだな〜と避けていた外国文学だけど、やはりキリスト教とかの影響はありつつも、こんなふうに面白がって読めるんだ!っていう大発見だよね。
後書きでもお話されているように、読む前から読むことは始まっている。あらすじとか見ながら選んでる時、わくわくするあの感じ。そして読んだ後も読書は続く。本はなにより待ってくれるから、良い。その通りだなと。
誰かと読書会できたら楽しそう!

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2023年04月16日

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ロシアものは自分に酔う
こんな本読んじゃってる自分を想像するだけで満足してるかもしれない。
何冊か読んで途中棄権してる本もあるが、罪と罰も上下巻で揃えて読むタイミングを逃している。

そこにこの本があると知り、こちらを読んだら読む気になるのか…?なんて
ちょっと遠回りしてみることに。

結果、四人の読書会がエッセイのようでもあり
とてもハマってしまった。
作家さん達であるから、書き方や持って行き方なんかも自分と比較したりする、そんな会話もめっちゃ楽しい。
罪と罰を普通に読んでいたらこうは思わなかったと思う。

ロシアものは難解だ
だって人の名前も日本人にはとっつきにくい発音(発声)
それでいてあだ名が二つ三つ出てきたり
例えば、太郎さんを、父は太郎兵衛と呼ぶがははあはタロちゃんと読んだりする、それが物語の中で出てくると同一人物なのかなんだかわからないまま読んでいてなんだそうか!というのがある。

ドストエフスキーをドストと言うこの四人。
ああ、そんな感想持っていいのか、私だけじゃなかった、などなど
共感に溢れてこれから罪と罰、読むより楽しみが増した。

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2022年08月20日

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未読座談会という、(立会人以外の)出席者全員が本を読まずに参加するという、『読んでない本について堂々と語る方法』をやってみたという記録本。

実際には、冒頭と結末を数ページずつ読んでからでありましたが、想像力が膨らんでどんどん空想の話が進んでいって面白い。小説家と自分の距離感を感じざるを得ませんでした。

ときどき、想像力に置いてけぼりにされながらも、実際に自分も本で読んだことがないので、こういう話なのかな、と何度か振り回されました。

読んでは忘れを繰り返しながら、新しい本を読み続ける自分にとっての、「読む」という行為は一体どんな意味があるのだろう。

忘れてしまうのでは、むしろ無駄なのではないだろうか、とすら思えるけれど、読むことの意味についてのなんとなくのヒントが、巻末の三浦しをんさんのあとがきに書かれていて、深いなぁと思いました。

『もしかしたら、「読む」は「読まない」うちから、すでにはじまっているのかもしれない。 世の中には私がまだ手に取ったことのない小説が無数にあります。…それらはいったい、どんな小説どんな物語なのか。愛と期待を胸に思いめぐらせるとき、私たちはもう、「読む」をはじめているのです(P290)』

読書は終わりなき旅といいますが、それは色んな本を渡り歩く意味だと思っていました。
しかし、それだけでなく、一冊の本のことを何度も思い出しながら、これからの人生を生きていくことも意味するのではないでしょうか。

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2022年06月29日

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すごくおもしろかったです!何やってんだこのひとたち…(もちろんいい意味です)といういとおしい呆れ、ところどころ鋭い考察というかちゃんと読んでいる。作家の人たちはこうやって本を読むのか、とふむふむした。わたしもカタカナ名前が覚えられないがちだけれど、こうやって楽しくあだ名をつけて読んでいくといいのだなという気づきもあり。スベ。

印象的だったのは吉田篤弘さんが言っていた、意味やつながりを持たせすぎると絵の印象が残らない、という言葉。読書の悦びはかならずしもあそこで説明していたのはこういうことだったんだ!という意味を理解することだけではなく、想像の余白というか像を結ぶ余白をたのしむことにあるのだなと思いました。罪と罰、読みたいです!

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2022年03月09日

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しをん先生がとても好きなので読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めたけどとても面白かった。
知識と語彙が豊富な4人の語り手によって考察される罪と罰、自分も読んだことは無かったがこれを読んで読んでみたい!と思った。
なんだか難しそうな話だと敬遠していたが、人が楽しそうに話しているとなんとなく読んでみたい気持ちにさせられる。会話のテンポもすごくよくて、読みながら思わず笑ってしまった。

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2022年02月23日

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憶測で語り合う様子が面白い。私も読んだけれど忘れた一人なので再読したくなった。
ちなみに私はラスコが寒いと言って外套を着ていたから冬の話だったと記憶していましたが実際には夏だったようで……

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2025年12月07日

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ドストエフスキー「罪と罰」を読まずに4人の作家が読書会を開き内容を推測し合う話

4人の作家たちがヒントを手掛かりに自由に推測、思ったままを言い合うのがこの本の面白さ

ほんの少しの話の断片のヒントから作家流に「わたしならこういう筋書き、こういう流れにする」とか想像力が半端なく広がる

いったいどんな物語なのか
期待に胸を膨らませ、夢中になって「ああでもない、こうでもない」と語り合う

そして読んだあとにまた集まって
読後座談会

私は読んだあとにこの本を手にしたが、作家たちの当たらずとも遠くなく、話が横道にそれることもしばしばあるにもかかわらず、ちょっとのヒントで軌道修正してくる様子に感嘆した

ラズミーヒンは修造だとか
ポルフィーリーは愛之助だとか⋯
みな自分の好き勝手に想像していいんだよと、いわれてるようで安心する

作家の感想にかかわらず、本は読んだ人それぞれ、謎解きや解釈があっていいんだと思わせてもらった

あと巻末に矢部太郎による解説マンガがあってホッコリとした気持ちになった

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2025年08月26日

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ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがない4人が内容の妄想を繰り広げる。
1ページ解禁しただけで4人の推理が止まらない。
で、読むんかい!
この企画を書籍化、さらに文庫化してくれたことがありがたい。

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2025年04月19日

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〈読まずに読む〉とは
「文字を読む」と「先を読む」の組み合わせ。
この興味深い読書会を覗き見できるのが本書であり、笑いたい時にぴったりな本だと私は思っています。
登場人物に勝手にニックネームを付けちゃったり、各々が持ち合わせた情報から推理しつつ皆さん好き放題言ってて(特に三浦しをんさん)、電車では読めないレベルで笑えます。
読後の読書会の模様も描かれているので「罪と罰」のネタバレありですが、読んだことのない「罪と罰」を読んでみたくなります。
「本は読まなくても読める」
「読む前から“読む”は始まっている」
「小説は、『読み終わったら終わり』ではない」
という言葉が素敵だなと思いました。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

「罪と罰」を読んだ後に読んだ。
4人の推理が面白い。既読者として、この座談会に参加したかった‼︎ 笑
すでに「罪と罰」を読んだ人にも、まだ読んでないひとにもオススメ。

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2024年03月03日

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罪と罰を読みたい、と思っているが中々手をつけられない人に読んでほしい。
この本は罪と罰を読んだことがない4人でその内容を推理するという前半と、読んだあとの感想会の後半で構成されているのだが、前半の推理会が面白い。自分も一緒になって推理しているような気分になれるし、また作家ならではの推理があって成程と思える。それぞれの作家が何を考えて物語を書いているのかが垣間見えて楽しい。
読まないまま後半に入るのもありだと思うが、是非罪と罰を読んでから感想会に加わるのがいい。本の感想を共有することはリアルタイムでなくとも楽しいのだ。

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2024年02月17日

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声を出して笑いました。ドストとかラスコとか 、そもそも読んでいないのに読書会って?! 4人の推理や想像力が楽しかったです。漫画でザックリと済ませていましたが 自分でも突っ込みながら読んでみたくなりました。

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2023年11月27日

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タイトルからして面白そうだけど、実際面白いのが凄い。クラフトエヴィングさんの著作は未体験だけど、いかにも面白そうなメンツだもんな。何よりも、エッセイが最高な岸本さんが、本座談会でも本領を遺憾なく発揮してるのも良い。物書きを仕事にしているとはいえ、殆ど情報ゼロの状態から、わずかな手掛かりを元に、よくぞここまで想像を広げられるものだな、と。そして、”カラマーゾフ”を読んだとき、名前の長さや難しさ、その圧倒的なボリューム感にかなりの根気を要したから、ドストの他の著作にはなかなか手が出せないと思ってたけど、本書を読んで、またちょっと読みたくなりました。

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2023年07月18日

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因業ばばあ? 急に宝塚? そうなの? まじか!…
ああだこうだと一般読者と変わらぬざっくばらんな話っぷり。
漠然とした極少ない知識と、ところどころで提示されるわずかなヒントを手がかりに推理する。
なんと面白い企画なんだか。
小難しそうで、ただただ敷居が高いだけだった「罪と罰」をぐっと身近に引き寄せてもらったような気がする。
読まずに読む座談会、またぜひ開催してもらいたい。

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2023年04月26日

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面白そうだなと購入。でも期待せずに読み初めて、えっ、これ予想以上に面白いじゃんとびっくり(笑)
ドストのラスコに馬の修造だよ?「罪と罰」かなり読みたくなったんだけど、私はいつか読む読む詐欺マン(笑)

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2022年08月31日

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『罪と罰』を読まずに読む。

まず自分も『罪と罰』を読んだことがありません。確か主人公は若い男で老婆を殺す話だったはず。それくらいしか知りません。というわけで前半の推理合戦も、後半の読後感想も楽しく読み、『罪と罰』読みたい、と思いました。色々なキャラクターが気になります。これは読むしかないのでは?

「読む」という行為は、読む前から始まっており、読んだ後も終わらない。読書は一人で完結しない、著者や他にその本を読んだ人、また読んでいない人とのつながりだと思いました。読書万歳。

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2022年05月01日

Posted by ブクログ

いやこれ、めちゃくちゃ面白かった。
世界的名作、ドストエフスキー作の『罪と罰』を読んだことのない作家4人が、持っている知識(断片的)を駆使し、出版社の人にヒントをもらいながら、作品の内容を想像(妄想)し語り合う企画を書籍化したもの。

企画からして既にかなり面白そうなのだが、なまじ作品構成や小説づくりを日頃から考えている人たちなので断片からの推理力や展開への発想が鋭かったり、好き放題言ったり盛り上がりがすごい。というかわからないからこそ皆さん言いたい放題。笑

特に三浦しをんさんによる登場人物へのあだ名の付け方や人物考はかなり笑わせてもらった。
主人公の名前も「ラスコーリニコフ」じゃとっつきにくいけど、本書での呼称「ラスコ」ならなんか憎めない感じがしてくるよね。
あと対談者4人が作者のドストエフスキー氏のことも「ドスト」と友人のように読んでいるのもじわじわくる。

私も中途半端な知識しか持っていない未読勢の一人なので未読の側として楽しめた。
たぶん既読で内容を把握している人も別の楽しみ方ができるので、『罪と罰』を読み終えたらまた読んでみたい(ちなみに後半には実際に読み終えた4人が感想を語る企画が収録されていてこれもとても面白い)。

そう、これを読むと読んでない人は確実に『罪と罰』本編を読みたくなるんだよなー。
重いテーマのめちゃくちゃに長い小説なので、手に取るのがおっくうなんだけど、本著を読むと登場人物がすごく身近に感じられて気になってしまう。

私も以前ドストエフスキーが書いた『カラマーゾフの兄弟』を読んで、「大審問官」がつまらなくて苦痛だった記憶があるんだけど、こうやって誰かとつっこみながら読んだら楽しくてもう少し記憶に残っていたのかもな…。

途中に書かれている本書独自の登場人物紹介もかなり笑えるのでおすすめ。殺される老婆・アリョーナの紹介が「因業ばばあ」とされていたり、ヒロイン・ソーニャは不思議ちゃんにされていたり、表現が的をついている感がすごい。

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2022年02月18日

Posted by ブクログ

ひとつの本でこんなに語りあえるなんて。読む前の妄想満点の会話に噴き出し、読んだあとの感想戦や読み解きに唸らされる。その後の後書きで、数年後には皆すっかりうろ覚えになっていたとの記述に、それで良いんだと安心。
ステキな会話に加わった気分で楽しめた。

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2021年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『罪と罰』は挑戦したことはあるけど、結局まだ読めていないです。
なので、こんな有名な作家さんたちも読んでないんだ!と嬉しくなって手に取ったのですが、最終的に読んでる・・・!
でも読まずに推理する座談会って画期的すぎる。
そして言うこと言うことが面白い。登場人物に変なあだ名付けるし。
でも『罪と罰』が堅苦しくない、エンタメ本だと分かったので、
この本を傍らに置いて今度こそ読破してみたいです。
欲を言えば『カラマーゾフの兄弟』とか他のドスト作品でも座談会して欲しい。

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2021年09月01日

Posted by ブクログ

読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。

ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。

この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。

特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。

テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち好きだなぁ」とニヤニヤしながら読んだ一冊でした

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

もの書き4人による「罪と罰」の宴席読書会

まず、本について読まないで推測するという遊びが面白い。面子が楽しそうだからかもしれないが。
また、素人にはできない、書く立場の人々からの視点が興味深い。
どうやら本は面白そうであることを知れて良かった。そろそろ食わず嫌いで放って置いた名作に取り掛かろうという気持ちにさせてくれる。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

読書会の発言に4人の作家それぞれの性格が現れていて面白かった。
読書会に参加するなら違う性格のタイプの人達とすると面白そうだと勝手に妄想してました。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

4よりの★3
取り組みが面白いです(笑)
友達と読む前に読書会してみたいと思うので、ございます。
他の古典でやってみたいです。
今年は重厚な本を読み続けてるので、年末に『白痴』や『悪霊』で友達と試してみたいです。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことのない四人が、断片的な情報を手がかりに、その内容についての憶測を語りあった本です。最後に、四人がじっさいに『罪と罰』を読み、その感想について話しあっています。

「教養の崩壊」が論じられるようになって久しく、本書のタイトルを目にしたときには、教養主義の逆張りのようなネタで、はたしてどれだけおもしろく料理できるのだろうかと、あまり期待はせずに読みはじめたのですが、予想以上にたのしく読むことができました。

とりわけ、三浦しをんが現代の小説家としての観点から、次々に彼女なりのストーリーを展開していくのがおもしろくて、現代の小説と19世紀のロシア文学のちがいが鮮明になっているように感じました。この点については、著者たちも『罪と罰』をじっさいに読んでみたあとで語っていますが、日本の人形浄瑠璃になぞらえるなど、自由な連想が展開されていて、最後まで読者を飽きさせません。

なお巻末には、お笑いコンビカラテカの矢部太郎による「解説マンガ」が収められています。

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2022年04月13日

Posted by ブクログ

読まない、というか…部分読みしつつ、推理する。
新しい読書会みたいなもの、かな?

4人の想像が当たったり当たらなかったりで面白い!この本が楽しかったのと、『罪と罰』を読むか読まないかという問題は別なので…私はきっと読まないと思う。やはり本編は陰鬱とした面倒くさい類のロシア文学なのだろうなぁという予想。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

文庫本を随分前に買って積読してあった「罪と罰」。しかしなかなか重い腰が上がらず、後回しになっていたが、今回「『罪と罰』を読まない」を読んで少し読む気になってきました。いつかきっと。。。

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2021年11月22日

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