短くて恐ろしいフィルの時代

短くて恐ろしいフィルの時代

小説・文芸
891円 (税込)

4pt

脳が地面に転がるたびに熱狂的な演説で民衆を煽る独裁者フィル。国民が6人しかいない小国をめぐる奇想天外かつ爆笑必至の物語。ブッカー賞作家が生みだした大量虐殺にまつわるおとぎ話。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    短くて恐ろしいフィルの時代
  • タイトルID
    :
    998323
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年08月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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短くて恐ろしいフィルの時代 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短くて面白かった。読んだことのない話。こういうユーモア好き。
    「まともな国はふつう縮んだりしないよな」
    ぶっ飛んでいる。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    この作家ぜんぜん知らなかったけど、ヘンテコであっという間に読み終えてしまった。

    滑稽で不条理でもほのぼのした話かと思いきや、
    思ったよりもフィルが踏み込んだエゴを発揮し、
    「解体」がはじまることで周囲も動揺し始める。

    もちろん犠牲は出ているけれど、
    最終的に疑問を持ったり立ち上がったりする人々が存在し、
    願いを込めて再生が行われる。
    リアルでおもしろかったです。

    0
    2026年01月03日

    Posted by ブクログ

    ほんのわずかな、まるで箱庭の中の出来事のようなお話
    こっけいで、ばかげていて、それでいて
    きっと世の中はそんなことばかりかもと思わせる
    可笑しいけれど、笑えない
    できれば、大ケラー国で暮らしたい
    いや、そのまた外の国のほうがいいかな

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    翻訳でも伝わる著者の文章力。盲信的、狂信的に破壊の道へと突き進むフィルの凶暴さが、ある種のアイロニーを伴って面白おかしく表現される。

    一番印象深いのは大統領のもうろくさ。人ごとではない。周囲の人間関係に当てはてめても、さらには自分ごとに鑑みてみても。

    他人がいる限り受け入れられない主義思想は生まれてしまう。そこには誤解や妄想が含まれようとも。相容れない対象に対する慈しみと寛容の心を。今一度噛み締めたい戒めですね。

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    示唆に富んだ話だった
    独裁者と言われる人がモデルかなと思うと同時に、もっと身近な問題としても捉えられる気がした
    1人の横暴な人に逆らえない状況や、正しい人を正しいと言えずに自分を正当化してしまう所など自戒の念を込めてありがちだと思った

    0
    2024年01月11日

    購入済み

    最高に面白かった!去年読んだ中でベストオブベスト。
    読んでいてクスッと笑ってしまう小説は久しぶりでした。

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    奇妙で寓話めいた話なのに、読み進めるほどにだんだん笑えなくなってくる感覚がありました。
    最初はどこか軽くて風変わりな世界観だと思っていたのに、気づけば人間の弱さや集団の怖さをかなり露骨に突きつけられています。
    このブラックユーモアの効かせ方は見事で、短い作品なのに妙に引っかかり続けます。
    ただ、語り口や設定の癖はかなり強く、素直に物語に没入したい人には少し距離を感じるかもしれません。
    それでも、その読みにくさすら作品の不穏さに繋がっていて、読み終えたあとにじわっと残る違和感と苦味が印象的でした。
    軽い読み心地の割に、意外と深く刺さる一冊です。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    これは、どこかの世界の独裁政権者のおとぎ話。
    ……と考えられたら、どれだけよかっただろう。

    2026年の今この本を読むと、
    某国の大統領の顔がちらついてしまって、背筋が寒くなった。
     

    『短くて恐ろしいフィルの時代』ジョージ・ソーンダーズ

    独裁政権をコミカルに描いた寓話の代表格といえば
    言わずもがな、ジョージ・オーウェルの『動物農場』。

    登場人物は動物たち。
    けれど、誰が権力を握ろうとも、
    結局また次の独裁者が生まれる…
    そんな痛烈な風刺を描いた作品だ。

    そして本書『短くて恐ろしいフィルの時代』でも、
    権力の座についた人物は独裁へと傾き、
    やがてジェノサイドを始める。
    まさに、この時代に読むべき物語だと思った。

    ✧

    最初は、一度に一人しか入れない<内ホーナー国>と、
    それを取り囲む<外コーナー国>という設定に、
    「なんじゃそれ??」という気持ちで読み始めた。

    けれど<外コーナー国>の国民たちは、
    なぜか<内コーナー国>の国民を見下していて、
    何かと理由をつけては税金を取り立て、
    むしり取るものがなくなると、どんどんエスカレートしていく。

    登場人物たちは機械や動植物のパーツでできているから、
    表現そのものはどこかマイルドに見える。
    でも、これが生身の人間だったら…と思うと、
    その地獄の輪郭が急にはっきりしてくる。

    そして何より恐ろしいのは、
    その地獄が現実の世界と地続きに見えてしまうことだ。

    ✧

    「河出文庫ベスト・オブ・ベスト2025」のキャンペーンで
    ヒグチユウコさんの装画に惹かれて手に取った一冊でした。

    さらりと読めてしまうのに、
    『動物農場』と同じように、
    きっとずっと記憶に残り続ける物語。

    いちばん恐ろしいのは、思考を止めてしまった人間たち。
    風見鶏のように権力者へ迎合していく人間たち。

    自分はそうなっていないか。
    ふと、立ち止まって考えてしまいました。

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    優れた社会風刺の小説であることは、言うまでもない。
    本筋のテーマより、むしろ、わたしが興味を惹かれたのは、「小説を読んだ時に、イメージされるもの」の謎である。

    実は、それは「読書の快楽」の根幹ではなかろうか?
    そして、さらには、人間の認知に関する重要な謎ではなかろうか?

    ---

    本作の情景や登場人物を、頭に「正確に描く」ことは、極めて難しい、というより不可能である。

    (想い描くことが難しい文章を、読者に次々と投げかけることが、ジョークであり、コメディとして機能しているのだが)

    だが、「なんとなく描く」ことはできる。
    というより、あきらかに正確ではないが(細部や、空間的な連続性はないが)、なんとなく絵が思い浮かんでくる。

    この「なんとなく思い浮かんでいる」という事態そのものが、本当は、ものすごく不思議なことである。

    (子供の頃に、この不思議さに、うっすらと気がついていたような記憶が蘇ってきた…。この人間の能力は、けっこう難しいから、子供向けの本には「挿し絵」が付いているのだろうか)


    読書中の頭の中の情景理解を、絵に描き写すことはできない。
    描き写せば、その時点で別物になってしまう。
    細部が存在しない・連続して繋がっていないものに、具体的な細部や、空間的な連続性を描かなけばならないからだ。
    写実的には描けないし、描いたら「ウソを描き足す」ことにになってしまう。

    もし、本作をアニメ化したとしたら、それは、読書後に腰を据えて、読書中には無かった「細部や、空間の連続性を描き足す」ということである。

    読書中でも、部分図や、その配置図や、その関係図は、理解されている(ように思える)。

    この論点は、実は、とてつもなく重要ではなかろうか。

    読書の「楽しさ」というより、読書の「快楽」の根底に、この「イメージすること」の、圧倒的な不思議さが、大きく関わっている気がする。

    わたしたちは、本当は、何をイメージし、何が伝達されているのだろうか?

    この疑問は、本作のような「シュールなお伽話」だと気が付きやすいが、「現実的・写実的な小説」でも同様のことが起こっているのは間違いない。

    つまり、日常会話を含む「言葉で語られる物語全般」でも起こっていることである。

    さらに言えば、物語に限らず、「哲学書や論文」、果ては「数式」まで含む、「すべての言語表現」においても、起こっていることではなかろうか。

    つまり、「言葉によって、何が描かれ、何が伝達されているのか?」という謎である。

    これは、本当に不思議である。

    この謎について、わかりやすい研究書などが出ていないだろうか?

    0
    2026年03月07日

    Posted by ブクログ

    本当に…うんざりとした気持ちで昨日から今日にかけて読んだ。さまざまな部品により構成される内ホーナー国、外ホーナー国のみなさん。フィルは脳が外れる仕様により、これまで脳=良識のもとに判断を重ねてある程度の地位をキープしてきた彼も、全能感を感じることの気持ちよさゆえに脳を故意に外して暴走するのだなと感じた。逆にこの作品が独裁者を生むための教科書になってないか心配だ。

    0
    2026年02月10日

短くて恐ろしいフィルの時代 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    短くて恐ろしいフィルの時代
  • タイトルID
    :
    998323
  • ページ数
    :
    160ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年08月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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