ジョージ・ソーンダーズの作品一覧

「ジョージ・ソーンダーズ」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 短くて恐ろしいフィルの時代
    横からぽっと現れた口の達者な人物によってあっという間に国が乗っ取られ、逆らう者を手にかける様子が恐ろしかった。登場人物が人間ではなく、色んなパーツのより合わせで動いているため生々しさは少ないはずだけれど、ある日突然権力者の決定によって殺されてしまうことに変わりはないのだった。
    言葉を利用して鼓舞し、...続きを読む
  • 短くて恐ろしいフィルの時代
    示唆に富んだ話だった
    独裁者と言われる人がモデルかなと思うと同時に、もっと身近な問題としても捉えられる気がした
    1人の横暴な人に逆らえない状況や、正しい人を正しいと言えずに自分を正当化してしまう所など自戒の念を込めてありがちだと思った
  • 短くて恐ろしいフィルの時代
    理想的本箱の紹介を受けて。おとぎ話。表現されている登場者は、人と同じ。人に例えると残虐といえる行為をするため、理屈をつけて正当化。おとぎ話のようなので客観的に見ることができる。自分のまわりの人に似た光景も見られるし、自分もそうなんだとの自戒にもなる。
  • 短くて恐ろしいフィルの時代
    めちゃくちゃおもしろかった。

    ・疑心暗鬼から虐殺までの過程
    ・悪の陳腐さについて
    ・悪事は属人として押し着せられ構造的には何も反省されない
    ・そして繰り返す(多分)

    という示唆深ポイントばかりだった。
    何かにむすびつけずにフラットに読むのもアリ。

    鈴木久美さんの装丁も素敵。
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    なんだかとてもタイムリーでとても考えさせられる、それでいてとてもとてもユーモラスなお話だった。

    特定の誰かをモデルにしたわけでなく、独裁者の最大公約数として描かれる「フィル」。
    だから、あの人にも見えるし、あの人にも見える。
    いつの時代も、いや、誰の中にも存在する「フィル」の影。

    巧妙な演説で...続きを読む

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