ジョージ・ソーンダーズのレビュー一覧

  • ソーンダーズ先生の小説教室

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    すごい授業である! 短編を読む姿勢が変わるし、なんとなくすごいなーと思っていた短編の、なにがすごいかを、少しでも分かるようになる。

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    2025年07月15日
  • ソーンダーズ先生の小説教室

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    ロシアの大作家の短編7つを掲載しての紙面講義。ロシア語から英訳の数通りあり、そこから日本語となると読み取れない部分はあったとしても、小説ひいては創作について重要な事を何度も教えてくれる。ここ数年で一番読んでよかった本

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    2025年07月09日
  • ソーンダーズ先生の小説教室

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    最高!!こういう本が読みたかった!久しぶりに睡眠時間を削って読書をした。
    ただ、「詰んだ」、「毒親」、「褒められポイント」など、現代っぽい言い回しがソーンダーズの言葉の訳になっていると違和感…笑 原文でもそういう言い回しなんだろうか?

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    2025年04月06日
  • 人生で大切なたったひとつのこと

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    優しいね〜って言われるのが、弱く思われているみたいであんまり好きじゃない時もあったけどどんな時も人に優しくいれるようにしようと思えた本

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    2025年03月23日
  • 人生で大切なたったひとつのこと

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    ネタバレ

    すごく短いのだけれど、心に響く内容だった。
    『年をとるにつれて、あなたという自分は小さくなり、愛情が増えます。(中略)親になったら、それは自分が小さくなる過程の正念場です。』という言葉に納得。子育てって、なんでこんなにも自分の時間ややりたいことを犠牲にしないといけないんだろうって思うことがあるけど、そうだからこそ子どもとの結びつきは強くなり愛情が育つんだろうなあと実感。
    『もっとやさしいひとになること』確かに、人間がみんなこのことを目指せば戦争や強盗や貧困や色々なことが解決できるように思う。年を重ねること、人を愛すること、大切な人を失うこと、子どもを育てること、私たちの人生はすべて『もっとやさ

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    2024年12月23日
  • 十二月の十日

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    最初はん?という感じでしたが世界観が掴めてくるとグイグイ引き込まれました。小説のちから。最後電車の中で泣いてしまった。出会えてよかった本。

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    2024年11月09日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ほんのわずかな、まるで箱庭の中の出来事のようなお話
    こっけいで、ばかげていて、それでいて
    きっと世の中はそんなことばかりかもと思わせる
    可笑しいけれど、笑えない
    できれば、大ケラー国で暮らしたい
    いや、そのまた外の国のほうがいいかな

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    2024年10月24日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    翻訳でも伝わる著者の文章力。盲信的、狂信的に破壊の道へと突き進むフィルの凶暴さが、ある種のアイロニーを伴って面白おかしく表現される。

    一番印象深いのは大統領のもうろくさ。人ごとではない。周囲の人間関係に当てはてめても、さらには自分ごとに鑑みてみても。

    他人がいる限り受け入れられない主義思想は生まれてしまう。そこには誤解や妄想が含まれようとも。相容れない対象に対する慈しみと寛容の心を。今一度噛み締めたい戒めですね。

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    2024年08月24日
  • 人生で大切なたったひとつのこと

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    「人生で大切なたったひとつのこと」
    “Congratulations,by the way George Saunders”

    著者 ジョージ・ソーンダーズ
    訳者 外山滋比古・佐藤由紀

    こちらは、著者のジョージ・ソーンダーズ氏が2013年5月11日、自ら教授を務めるニューヨーク州の名門校シラキュース大学教養学部の卒業式でスピーチされた内容が本となったものです。ユーモアたっぷりの短いスピーチ原文に、日本語訳がつけられていて、日本語と英語で味わえます。

    『20分間の原稿を用意していたが、卒業式の二日前に8分間と聞かされ、余分なところを削り心から伝えたいことだけを話した』

    著者のある時期の後悔

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    2024年06月15日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

    NHK「理想的本箱」、「戦争が近づいた時に読みたい本」の回で初めて知り、今日ようやく読むことができた。

    中編程度の長さで、文章も決して難しくなく、児童文学のような雰囲気もあるので、活字に慣れていない人でも読みやすいのではないだろうか。

    登場人物たちは機械の部品や植物、触手などで出来ている不思議な生物たち。
    しかしその発言内容や行動は、人間にとても近く、特にSNSを見ていると差別主義者やヘイターがよく口にするような言い分のオンパレード。
    そして完全に「善人」と言える人物はいないし、完全に「悪人」と言える人物も存在しない。

    見たこともない不思議な生物たちの滑稽とも言えるような争いの話なのだが

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    2024年06月03日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    ネタバレ

    横からぽっと現れた口の達者な人物によってあっという間に国が乗っ取られ、逆らう者を手にかける様子が恐ろしかった。登場人物が人間ではなく、色んなパーツのより合わせで動いているため生々しさは少ないはずだけれど、ある日突然権力者の決定によって殺されてしまうことに変わりはないのだった。
    言葉を利用して鼓舞し、揚げ足をとり、押し切り、隙をついて場を支配するフィル。ちょっとしたアイデアから始まったはずなのに、気付けば全員従わざるを得ない状況になっていて、日に日に力関係の変化していく様子が面白かったし同時に怖かった。
    長い物に巻かれて自分可愛さに保身に走る者たちや、それとは逆に、おかしいことをおかしいと言える

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    2024年03月21日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    示唆に富んだ話だった
    独裁者と言われる人がモデルかなと思うと同時に、もっと身近な問題としても捉えられる気がした
    1人の横暴な人に逆らえない状況や、正しい人を正しいと言えずに自分を正当化してしまう所など自戒の念を込めてありがちだと思った

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    2024年01月11日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    理想的本箱の紹介を受けて。おとぎ話。表現されている登場者は、人と同じ。人に例えると残虐といえる行為をするため、理屈をつけて正当化。おとぎ話のようなので客観的に見ることができる。自分のまわりの人に似た光景も見られるし、自分もそうなんだとの自戒にもなる。

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    2023年08月11日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    めちゃくちゃおもしろかった。

    ・疑心暗鬼から虐殺までの過程
    ・悪の陳腐さについて
    ・悪事は属人として押し着せられ構造的には何も反省されない
    ・そして繰り返す(多分)

    という示唆深ポイントばかりだった。
    何かにむすびつけずにフラットに読むのもアリ。

    鈴木久美さんの装丁も素敵。

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    2023年05月16日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    なんだかとてもタイムリーでとても考えさせられる、それでいてとてもとてもユーモラスなお話だった。

    特定の誰かをモデルにしたわけでなく、独裁者の最大公約数として描かれる「フィル」。
    だから、あの人にも見えるし、あの人にも見える。
    いつの時代も、いや、誰の中にも存在する「フィル」の影。

    巧妙な演説で人々を魅了し、ついには年老いて耄碌した王の座にとってかわる。
    国と国との境目。
    税金の徴収。
    武力衝突。
    親友隊の組成。
    侵略者の処刑。
    危険分子は芽が出たらすぐ。見せしめに。

    それぞれの国の住人たち、親衛隊や市民軍やマスコミや隣国の人々の動き方も実にリアルでゾッとする。
    民衆はいつだって影響され

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    2022年03月26日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

    購入済み

    最高に面白かった!去年読んだ中でベストオブベスト。
    読んでいてクスッと笑ってしまう小説は久しぶりでした。

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    2022年01月15日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    壊れたおとぎ話のような世界観がおもしろかったです。登場人物のセリフの言い回しや描写の仕方にユーモアがあって、クスッとしてしまうところもあります。

    しかし、俯瞰的に見ると自分も含め、人間というのは、本作に出てくるキャラクターたちのように、滑稽な生き物だと気付かされます。

    自分と違うものを蔑んで憎んだり、本作のような俯瞰した目線で捉えられたなら、こんなにしょうもないことはありません。

    そして、独裁者のフィルの運命はいかに。
    なるべくしてなった、この結末は多くの歴史が証明しています。

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    2021年11月03日
  • 十二月の十日

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    決して自分の望んだ環境ではない中で生きる主人公たちが、自分のコントロールの外にある大きなうねりに翻弄されながらも不器用に生きてゆく。人生のやるせなさに打ちひしがれながらも懸命にユーモアにあろうとする姿に心打たれるであろう。

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    2025年06月10日
  • 十二月の十日

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    「訳者あとがき」で岸本佐知子さんが、「描かれるのはたいてい八方ふさがりの現実で、その現実をなんとかしようとあがく人物たちのドタバタがどうしようもない悲哀と笑いを誘い、最後には彼らへのいとおしさに、不思議としんみりさせられる」とあるが、まさにその通りの読後感の話が多い。様々な奇想も面白い。

    バッドエンド寄りの話も多く(てかほぼそう)、それもいいんだけど、ハッピー寄りの結末を迎えた話にはすごくグッときてしまった。
    「もしも誰かが最後の最後に壊れてしまって、ひどいことを言ったりやったり、他人の世話に、それもすごいレベルで世話にならなきゃならなくなったとして、それがなんだ?なんぼのものだ?」「そこに

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    2025年05月24日
  • 短くて恐ろしいフィルの時代

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    テレビ番組で取り上げられていて気になり読みました。

    国民が一度に一人しか住めない「内ホーナー」と巨大な「外ホーナー」の争いが描かれています。

    描かれているキャラクターがロボット(?)たちなのか、想像しているだけで楽しい本でした。

    アニメ化されてもいいなぁと思う1冊でした。

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    2025年03月02日