エドウィン・マルハウス

エドウィン・マルハウス

十一歳で夭逝した天才作家の評伝を親友が書く。捨てられた遊園地、マンガ、アニメ映画、少女への恋……。ダークで狂熱的なコドモの世界を、幾重もの仕掛けで描いた傑作。

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エドウィン・マルハウス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    翻訳家の岸本佐知子さんは自分が翻訳した本はすべて「傑作だ!」と思いながら訳すそうだが、中でもイチ押しがこの本だとか。さもありなん‼︎こども時代、怖がりで移り気で(時に意地悪だった)自分自身の様々な遠い記憶が容赦なく掘り起こされたようで…今ここに居るのがふしぎに思える。
    忘れられない一冊になりそうです

    0
    2021年05月15日

    Posted by ブクログ

    描写がくどくて読むのがつらい小説だった。

    しかし、途中、エドウィンの死が決まり、これは小説を覆す反小説だと確信できたところ、全てがスルスルと飲み込めた。

    なんと野心的な作品だろうか。
    晦渋な小説内小説、小説内批評などを駆使しながら、死をも虚構する小説の見えざる虚構性を突き崩してしまっている。

    0
    2018年07月14日

    Posted by ブクログ

    ある天才少年が、夭折した親友の少年の伝記を書いた、という体裁。更には、その著者たる少年もどうやら行方不明になっているらしき導入部分があるんだけど、そこを二重にしている意義はちょっと不明(自分的に、最後までそこが気になったんだから仕方ない)。それはともかく、書かれているのはほんの10歳ちょいまでの短い

    0
    2018年06月10日

    Posted by ブクログ

    仕掛けが面白い。主人公つづった、親友にまつわる伝記がそのまま小説になっている。欧米の小説を読んでいて思うのは、「なぜこの語り手がこの話をするのか」の地固めが周到だ、ということ。マーガレット・アトウッドもそうだけど、大方の日本の作家のように「なんとなく一人称にしたかった」的な、ジャンルに寄っかかった書

    0
    2024年11月22日

    Posted by ブクログ

    おもちゃ箱と宝箱をひっくり返したような物語。その、ひっくり返して出てきたもの一つ一つに、まんべんなく焦点が当たるような。全部読み終わって、どこからがフィクションなんだっけ?としばらく考えてしまった。

    0
    2020年12月04日

    Posted by ブクログ

    この本が響いたのか?響かなかったのか?
    まだ分からない。
    なので感想書くところまで消化できない。
    消化するためのなにかが足りない(己に)。

    0
    2017年10月26日

    Posted by ブクログ

    #河出文庫 #ミルハウザー 著 「 #エドウィンマルハウス 」

    ジェフリー著 の伝記「エドウィンマルハウス」を まるごと入れてしまう入れ子構造。「復刻版によせて」や「初版へのまえがき」も入れた遊び心のある構成

    芸術家の人生が終わらなければ、芸術に結びつく 中間点や始点が定まらず、伝記作家は伝記が

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    子ども目線の細かい描写が凄かった。物語も読み進めるうちに、なんか気になる登場人物が多くてゆっくりゆっくり読み進めていけた。

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    時系列で書かれているが乱雑な印象。文章は面白いのですが、盛り上がりどころに欠け、読んでいてやや苦痛。一般人の人生なんて実際はそんなものなのでしょうね。

    0
    2021年12月15日

    Posted by ブクログ

    これは… 最初ワクワクして読み始めたけど、正直一読しただけでは消化し切れなかった…。けど、すごい世界観、そして緻密な描写。子どもの世界がこれか、と言われれば否と思うけど、待てよ、実は自覚はなくてもハタから見ればそういうものだったのかもと、グルグル考えさせられる。簡単には底が知れない深さを持った作品で

    0
    2017年03月20日

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