ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
十一歳で夭逝した天才作家の評伝を親友が書く。捨てられた遊園地、マンガ、アニメ映画、少女への恋……。ダークで狂熱的なコドモの世界を、幾重もの仕掛けで描いた傑作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
翻訳家の岸本佐知子さんは自分が翻訳した本はすべて「傑作だ!」と思いながら訳すそうだが、中でもイチ押しがこの本だとか。さもありなん‼︎こども時代、怖がりで移り気で(時に意地悪だった)自分自身の様々な遠い記憶が容赦なく掘り起こされたようで…今ここに居るのがふしぎに思える。 忘れられない一冊になりそうです...続きを読む。 (岸本佐知子さんの訳が素晴らしい‼︎)
描写がくどくて読むのがつらい小説だった。 しかし、途中、エドウィンの死が決まり、これは小説を覆す反小説だと確信できたところ、全てがスルスルと飲み込めた。 なんと野心的な作品だろうか。 晦渋な小説内小説、小説内批評などを駆使しながら、死をも虚構する小説の見えざる虚構性を突き崩してしまっている。
ある天才少年が、夭折した親友の少年の伝記を書いた、という体裁。更には、その著者たる少年もどうやら行方不明になっているらしき導入部分があるんだけど、そこを二重にしている意義はちょっと不明(自分的に、最後までそこが気になったんだから仕方ない)。それはともかく、書かれているのはほんの10歳ちょいまでの短い...続きを読む一生なんだけど、内容はとても濃密。ちょっと気難しそうで、何を考えているのかも分かりづらいマルハウスくんだけど、そのせいで素っ頓狂な行動に出てしまう場面も多く、結構にシリアスな人生ながら、思わず微笑ましくなる部分もちらほら。マルハウスくんを悩ませる脇キャラも個性的で、読んでて飽きさせられない。評判通り、傑作の架空伝記小説でした。
仕掛けが面白い。主人公つづった、親友にまつわる伝記がそのまま小説になっている。欧米の小説を読んでいて思うのは、「なぜこの語り手がこの話をするのか」の地固めが周到だ、ということ。マーガレット・アトウッドもそうだけど、大方の日本の作家のように「なんとなく一人称にしたかった」的な、ジャンルに寄っかかった書...続きを読むき方をしないところが、自立してていいなぁ、と思う。 ストーリーは、ダークサイド・スタンドバイミー、といった印象。 あるいは、月が月になろうとして、相手を自分の手で太陽にしてしまうような話。 神官が神官になろうとして、相手を自分の手で神にしてしまう、と言った方が近いのかな。 とにかく、そんな話。 わざとなんだろうけれど、冒頭からしばらくは読んでいてかなり辛かった。固有名詞の羅列だったり、むやみに長い情景描写だったりがたっぷり続いて、「いいからストーリー進めてよ!」という苛立ちで飛ばし読みした部分がかなりある。 読み応えが出てくるのは、ローズ・ドーンが登場するあたりから。主人公の粘着質な性格がこの辺りから露骨になってきて、加速度的に面白くなる。 そして、「信用できない語り手」が語る小説が大好きなのだけれど、これもやっぱり当たりだな、と思わせられるのは、主人公が周囲から見たらどんな子なのかは読み手が想像するしかないように作ってあって、しかもそれがおそらくかなりの部分、伝記執筆の動機になっているんだろうと思わせるところ。何せ、こんなに毎日、かなりの時間を友人の家に入り浸って過ごしている息子に対して親がどう関わっているのか一切の描写がないどころか、親が何をしている人なのかもわからない。わからないので、断片的な情報からあれこれ想像せざるを得ない。その辺りが、上手いなぁ、と思う。
おもちゃ箱と宝箱をひっくり返したような物語。その、ひっくり返して出てきたもの一つ一つに、まんべんなく焦点が当たるような。全部読み終わって、どこからがフィクションなんだっけ?としばらく考えてしまった。
この本が響いたのか?響かなかったのか? まだ分からない。 なので感想書くところまで消化できない。 消化するためのなにかが足りない(己に)。
#河出文庫 #ミルハウザー 著 「 #エドウィンマルハウス 」 ジェフリー著 の伝記「エドウィンマルハウス」を まるごと入れてしまう入れ子構造。「復刻版によせて」や「初版へのまえがき」も入れた遊び心のある構成 芸術家の人生が終わらなければ、芸術に結びつく 中間点や始点が定まらず、伝記作家は伝記が...続きを読む書けない一方で、芸術家を見出す伝記作家がいないと、芸術家が誕生しないという、芸術家と伝記作家の表裏一体性は なるほどと思う 著者は、子供の執着心に芸術性の萌芽を見出している 「何かに執着できる能力を天才と呼ぶ〜誰もかっては天才だった」 ジェフリー著の伝記は、予定調和的に出来事をプロットしていく狂気性がテーマであるように思う。エドウィンの死すらプロットとして捉えている 「この世の初めには沈黙があった。沈黙は あらゆる言葉の生みの母」
子ども目線の細かい描写が凄かった。物語も読み進めるうちに、なんか気になる登場人物が多くてゆっくりゆっくり読み進めていけた。
時系列で書かれているが乱雑な印象。文章は面白いのですが、盛り上がりどころに欠け、読んでいてやや苦痛。一般人の人生なんて実際はそんなものなのでしょうね。
これは… 最初ワクワクして読み始めたけど、正直一読しただけでは消化し切れなかった…。けど、すごい世界観、そして緻密な描写。子どもの世界がこれか、と言われれば否と思うけど、待てよ、実は自覚はなくてもハタから見ればそういうものだったのかもと、グルグル考えさせられる。簡単には底が知れない深さを持った作品で...続きを読むあることは確か。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
エドウィン・マルハウス
新刊情報をお知らせします。
スティーヴン・ミルハウザー
岸本佐知子
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
いちばんここに似合う人
気になる部分
最初の悪い男
サミュエル・ジョンソンが怒っている
十二月の十日
ダンシング・ガールズ:マーガレット・アトウッド短編集
『罪と罰』を読まない
ナイフ投げ師
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲エドウィン・マルハウス ページトップヘ