三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ日常

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    2010本屋大賞4位
    高校を卒業するのに全く進路が決まっていないししたいこともないし、全く焦ってもいないゆるーい男子が、担任と保護者が勝手に決めた山奥の林業研修生として送り込まれる話。
    日本の林業の奥深さにも触れられ、若い人が関わって行って欲しいなあと思う職業だっ。山奥の人々のコミュニティの懐の深さ、人情、繋がり、と18歳男子の恋愛感情が絡み合って山の生活にのめり込んでいく様子が読んでて楽しかった。
    また、山の神事、祭り事、の描写は読んでいて引き込まれたし、日本のどこかで今もきっとこんな風習が残っているのだろうと思わせてくれる魅力的な文章。読んでいて心が震え、じーんとした。深い背景✖︎軽〜い現代っ子男子のコントラストがすっごく良かった!大好きな1冊になった

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    2026年06月07日
  • ゆびさきに魔法

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    三浦しをんさんのお仕事小説。
    もう、毎回しをんさんが描くキャラクターが好きすぎて。
    割と登場人物に感情寄せがちなんだけど、しをんさんの本は特に。
    そして、会話が面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまいました。

    ちょうど仕事の事で悩んでたこともあって、この本読んで元気になった。

    カバーもキラキラで、スペシャル感満載です。

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    2026年06月06日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    おバカが出てくる小説が読みたくて。けっこう抑えた筆致なので『エレジーは流れない』ほどの爆発力はないけど十分楽しめた。雰囲気としては『舟を編む』に近いかな

    スポーツを文字で表すという難しいことをなんて鮮やかにやってのけるんだ!と内容とは別のところでも感動です。

    ストーリーは出来過ぎ感があるけど、いいんです、フィクションだし楽しいから!これ読むと自分も走ろうかなという気になる。けど、無理するとあちこち壊すからね、慎重にね…

    けっこう長いんだけど、もう少し読みたい、続編が欲しいと思わせる作品でした

    ちなみに私の推しは当然のように、ニラです!

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    2026年06月05日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    普段、私は甘ったるい恋愛小説をあまり手に取らない。どこか現実味がなくて、冷めた目で見てしまうから。
    けれど、三浦しをんさんの『きみはポラリス』は、ページをめくる手が止まらず、一気にその世界へ吸い込まれてしまった。

    ここに描かれているのは、私が想像していた「普通の恋愛」とは全く違う、誰かを激しく熱烈に想う気持ちもあれば、一見すると恋とは呼べないような、いびつで、でも切実な関係もある。綺麗事だけじゃない、人間の泥臭くて愛おしい感情が詰まっていて、「愛にはこんなにたくさんの形があるんだ」と圧倒されてしまった。

    私が好きな話は冬の一等星。幼い頃の恋が、愛となって彼女を守り、導いている。すごく素敵だと思った。

    この本のタイトルにある「ポラリス」とは、北極星のことだ。北極星は、夜空の真ん中で動かずに、旅人の道標になる星。この短編集に出てくる人たちにとって、誰かを狂おしいほど想う気持ちは、まさに人生の迷子にならないための「ポラリス」なのだと思う。
    恋愛小説が苦手な私に、その本当の深さと面白さを教えてくれた、大切な一冊になった。

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    2026年06月02日
  • ぐるぐる♡博物館

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    職人技とマニアックはたまたシュールな博物館の世界。
    ハイテンションな筆者のノリにつられて一気に読める博物館紀行。
    笑いあり感動あり。

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    2026年05月22日
  • むかしのはなし

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    再読。
    読書を始めたばかりの高校生の頃に大好きすぎて何度も繰り返し読んだ思い出の一冊。
    十何年ぶりに読んでみたが色褪せることなく楽しむことができた。
    未来の自分にもまた読ませたい。

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    2026年05月19日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    ネタバレ

    あまり続編は読まないタイプだけど、前作「まほろ駅前多田便利軒」が良すぎてすぐ本作を手にした。

    すでにキャラに愛着が湧いていたので、前作よりさらに楽しめた。ちなみに脇役では、バスの間引き運転許すまじガチ勢の岡さんが好き。



    行天の過去が思っていた以上に壮絶だったのには驚いた。多田が行天に近所の人から過去の話を聞いたと伝えたのは、一見非常識だけど、本当は相手のためだけを思う愛のある行動だと思った。嫌われたり、怒らせてしまうリスクを背負ってでもぶつかりにいく多田をみて2人の絆を感じた。

    もう続編がないと思うと寂しいけど、大団円のいいラストだった。番外編がまだなので、いつか読んでみようと思う。

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    2026年05月13日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    様々な恋と愛を描いた短編小説集。同性愛、異性愛、禁断の恋、歳の差恋愛…。ハッピーエンドだったり切なかったり叶わなかったり色々な気持ちを味わえる。定期的に読み返したくなるし、この本は心の栄養剤としてずっと手元に置いておくと思う。
    学生の時に読んでからずっと大好き。この本を読んだ時の衝撃を覚えておきたい。

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    2026年05月07日
  • 愛なき世界(下)

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    知りたいと言う気持ちが愛
    私たちは光を食べている

    おもしろい!
    研究なんてやったこともないし、植物についても詳しくない。
    だから、研究内容について出てきた時、正直うわって思ったけど重すぎず訳でもなく理解できる。

    からあげのくだり好きだな
    愛溢れてるよ。

    思うように結果が出なくて焦ったり、本当は知りたいって気持ちで研究していたのがいつの間にか論文のためってなるところ。分かるなあ。
    岩間の恋愛と結婚を割り切れず嫉妬して八つ当たりしちゃうのも人間らしい。
    松田の過去の経験から、川井にお節介妬いちゃうところ。なんて素敵なんだろう。私は涙が溢れたよ。
    みんな、植物愛だけでなく、人間愛に溢れている。

    きっと、これからも藤丸と本村が付き合うことはないと思う。
    でも、お互いに支え合って、頼り合える存在でいてくれたら嬉しいな。

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    2026年04月28日
  • ののはな通信

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    ネタバレ

    心から人を愛した時間は、その人の人生を照らすのだと思いました。

    どんなことにも決して揺らぐことのない、深く運命的な、愛の物語でした。

    読む手が止まらず、一気読みでした。

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    2026年04月16日
  • 神去なあなあ夜話

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    以前読んだ『神去なあなあ日常』の後日譚
    主人公勇気くんの文章力が上がっているなぁと感じながら、神去村の昔話やヨキ、ミキさん、まさかの山根のおじさんの話など、前作では知ることのできなかった村の方々の一面や過去に触れ、実際に勇気くんは存在するのでは?
    と思ってしまうほど、一つずつの話が丁寧に書かれていた。
    私はお婆がまさかの文章力を持っていたことに笑ってしまいました。
    考えすぎず肩の力を抜いて読める小説だったように思います。

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    2026年04月16日
  • 愛なき世界(下)

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    その情熱を、知りたいって気持ちを、「愛」って言うんじゃないんすか?
    植物は愛なき世界だと思ってたけど、愛を持って調べられることで愛ある世界で生きるんだなって

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    2026年04月11日
  • 墨のゆらめき

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    Audibleにて拝聴。面白すぎて、終わってほしくないと思いながらも、ほぼ一気に聴いてしまった。
    性格も育った環境も異なる2人が、お互いを少しずつ理解していくストーリーが美しい。私の頭の中では、チカと遠田の物語がまだ続いていて、むしろここからが本番な気もする、、!
    しをんさんと櫻井さんのタッグ、また聴きたいです!

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    2026年04月08日
  • 墨のゆらめき

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    Audible
    チカと遠田の物語。
    相棒というより、好きな人同士が恋人になるまでの話のようだと私は感じた。一切恋愛感情はなさそうだけど…。
    しをんさんの小説はとても読みやすい。どんどん読み進めたくなる。ただ単に相性が良いのか、それとも作家さんの技量なのか。

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    2026年04月05日
  • 政と源

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    水路のある下町で生まれ育ち御歳73才になったつまみ簪職人源二郎と元銀行員の国政。ぎっくり腰で動けなくなった国政や源二郎の弟子徹平の結婚騒動に、お節介やら人情やらで心から「素敵な人間関係だなぁ」と思えるものばかり。
    時代は平成中期くらいかな。良かったです。

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    2026年03月28日
  • 月魚

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    三浦しをんさんの小説で初めて読んだのが『月魚』で、BLにハマったきっかけになりました。
    張りつめたような静謐な空気と、真志喜と瀬名垣のどこか危うさを孕んだ関係の美しさ。言葉にしきれない感情が静かに、しかし濃密に流れ続けています。
    派手な展開があるわけではないのに、その静けさの中にある熱に心を掴まれました。読み終えたあとも、余韻が長く胸に残り続ける一冊です。イメージソングは藤田麻衣子『金魚すくい』

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    2026年03月28日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    こんなかたちのハッピーエンドがあるのか!読み終わった後の気持ちがあたたかい。最後2ページに全てが詰まっている。

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    2026年03月25日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    ネタバレ

    三浦しをん先生のエッセイは本当に面白いなと爆笑しながら読んだ。
    移動中の電車の中で読んだものだから、笑いをこらえるのにどれほど苦労したことか。
    一応小説の書き方についての内容だったはずが、今思い出せるのがハイローの話ばかりなのだが、はて。

    一人称・三人称の小説の特徴と違いや書き方、プロットのこと、短編・長編のことから、ここをこうすればもっといい感じになるというアドバイスまで、内容はしっかり実践的ではあるのだが、いかんせん語り口調がコミカルなものだから、真面目さがちっとも感じられないという不思議。
    いや、本当にいい内容なんですよ。
    二十五章分もあるのに、指南書よりよほどさくさく読める。
    堅苦しくなく読める。
    フレンドリーな感じだから、頭にも馴染みやすいはず。

    そのはずなのに、思い返してみるとハイローと何だったら三代目の話しか思い出せない不思議。
    いいんです、気になったところを後でまた読み返せばいいのだから。
    文庫版になって、持ち運びも便利になりました。やったぜ。

    小説を書いている人には実践的、書かない人にも爆笑しながら読めるエッセイとして秀逸です。
    ぜひお手元に置いてほしい一冊であります。

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    2026年03月23日
  • 天国旅行

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    『遺言』と『初盆の客』が好き。この本は初めて読んだと思ったけど『星くずドライブ』と『SINK』に既視感あるんだよなあ、読むの2回目だったのかな?もしくは他の短篇集に集録されたことある?

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    2026年03月19日
  • 光

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    ネタバレ

    輔が、一体何をしたんだ?美花を信奉するサイコパス信之を信じた結果がこれか、と、胸抉られました。信之は妻子がいて、世間的に堅実なお仕事で、2人も殺しておいて温かなラストだな!美花は解説での読書会で悪人100%が95%くらいに減りましたが、善人では決してないし。めっちゃ理不尽。唯一の救いは読書会でのしをんさんの「輔、大好きなんですよ、わたし」ということば。その一言で輔は救われないでしょうが、私は救われました。しをんさんの重い系をもっと読みたいけれど、難しいのでしょうか。とっても良い、好きな作品でした。

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    2026年03月17日