三浦しをんのレビュー一覧

  • 新装版 三四郎はそれから門を出た

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    愛はいつか朧げに霧散していく。残るのはただ、愛という言葉ではくくることのできない、曖昧な感情のみだ。

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    2025年10月01日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    「さまざまな人を思う気持ち」に深く触れることができました。人は違う。登場する人々の姿は一様ではなく、それぞれに異なる考えや背景を抱えています。その多様さが、むしろ人間という存在の豊かさを浮き彫りにしているように感じました。
    人は立場や経験によって違った見方を持つものだろう――そう改めて気づかされ、納得する。そのことを受けとめることが、自分自身の心を少しだけ、広くすることにつながるのではないかとも思いました。
    たまには自分の心を振り返り、「ああ、こんな気持ちもあるもんだなぁ」と穏やかに見つめ直すことも大切だと感じました。自分の人を愛する気持ち、どんなだろうか?

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    2025年09月23日
  • ののはな通信

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    少女ふたりの往復書簡を通して描かれる、20年以上にわたる重厚な人生の物語。

    可愛らしい装丁からほのぼのとしたあたたかい物語を想像したらまったく違い、深く深く激しい女の物語だった。
    女性同士の恋愛や生き方について今ほど寛容ではなかった時代の友情とも愛情とも言えぬ関係の揺らぎ。家庭環境・時代背景が複雑に絡み合い、読んでいる側まで胸を締めつけられるような緊張感を感じた。

    時代や家庭の“普通”に縛られた2人だからこそ、素直な気持ちを直接言葉にできず、手紙やメールを介して遠回しにしか伝えられず、制約の中で互いを想い合い交わされる言葉が美しくもありもどかしい。
    手紙だからこそ積み重なった年月の重み、信

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    2025年09月21日
  • のっけから失礼します

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    購入した本

    2024年のナツイチに際に購入した依頼、積読になってしまった本を2025年の夏のうちに読まなければ!と思って読んだ。『しんがりで寝ています』がとても面白かったので前巻であるこちらを購入。ずっと面白いんだな、この人。どの話が面白かったなど細かいことは覚えていないのだけれど、全てが面白い。友人と話した雑談をだんだん忘れるように、この本の内容を忘れるのもそれに近い。いい意味で記憶に残らないので、何度でも読んで楽しみたいと思った。

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    2025年09月14日
  • ののはな通信

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    愛とは、考え実践し続けること。
    ミッション系の女子高に通うののとはな。
    特別な関係になり、嫉妬し、離れ、40代になってから再度連絡を取り合うようになる。
    女子高生特有の未熟さと背伸びが垣間見れるやり取りから、国際問題や震災にまで波及していく幅の広いお話。
    ののやはなと一緒に成長していけるような気がする、愛を知ることができたような気がする、じんわり心が暖まるお話でした。

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    2025年09月12日
  • 木暮荘物語

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    終始ユーモラスな筆致で、愉快な場面の愉快さがより際立って表現されていたが、どの章においても展開が大胆ではあるが共感をそそるおもしろい人間関係が丁寧に描写されていて、しみじみとした余韻を感じることができる読書になった。
    三浦しをんさんの描く男女関係には嫌味がなく、直接的な性にまつわる単語が登場しても下品でなく、楽しく想像を膨らませることができると思う。

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    2025年09月04日
  • ののはな通信

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    私はこの小説を読み、短大生のときに亡くなった友人のことを思い出した。

    彼女と私は同じ学校に通っていたわけではなく、学生会館で出会った。初めて都会に出てきて、田舎者で、妙な解放感を感じながらも、不安と恐怖も心の中にあった気がする。

    彼女とは入居してすぐの交流会で意気投合し、それからは夕ご飯の後にロビーに集まっては思い出すのも難しい他愛もない話をよくした。

    短大を卒業し、学生会館を出た私は、また田舎に戻った。彼女が住む場所には遠かったからあまり会えなかったけど、メールやSNSでのやりとりが続いていた。

    彼女は脳腫瘍になった。病状が悪化していくにつれてメールの数は減り、最後に会って数ヶ月後に

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    2025年08月30日
  • しんがりで寝ています

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    評判通りにとても楽しく、心が安らぐエッセイ。仕事と研究活動の息抜きにと思って取り寄せたものの面白さに止まらなくなり、一気に読み切ってしまった。発想や着眼点がユニークで日常の些細な出来事を捉えていることにも共感と、感心をさせられる。

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    2025年08月23日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    単行本は2004年刊。コンセプトは「なげやり」、英語で言うならnegligent。
    著者いわく「へたれ日常エッセイ」。その日常のなかでも、自分の町を歩き回る「よろよろ徘徊週間」がおもしろい。なかなかいい日常だ。「横浜線、窓ガラス汚れすぎ!」で始まる「ひとり舞台」もいい。これもローカルネタ。
    本書だけのコーナーは「なげやり人生相談」。相談者と回答者、ボケとツッコミの一人芝居。いかにも三浦しをんらしい。文庫版には「帰ってきたなげやり人生相談」が付いている。

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    2025年08月18日
  • 夢のような幸福(新潮文庫)

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    2003年刊、エッセイ集としては5弾目。もとはウェブマガジン連載。
    三浦しをんはまだ実家住まい。母親、弟、たまに父親が登場。Yちゃん、ナッキー、Iちゃんが常連。今回は映画ネタ、漫画ネタが多い。
    38篇中のマイベストは「今日麩の味噌汁」。母親の不味い味噌汁をヒントに、なんと推理小説1個ができあがる!

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    2025年08月15日
  • しんがりで寝ています

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    「BAILA」、2019年6月号~23年8・9月合併号に連載。『のっけから失礼します』の続編。
    連載時期が新型コロナの大ブレイクとかぶってしまったもんから、だいぶおとなしめ。不要不急のおでかけができないため、話題は近場、ほぼ部屋のなかのことから始まる。ピカチュウのぬいぐるみと対話する毎日。
    コロナワクチン接種など、リアルタイムネタも多い。ChatGPTだかγ-GTPだかチャットGPRだかも登場する。

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    2025年08月15日
  • まほろ駅前多田便利軒

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     トラブルを呼び寄せる男、行天が狂言回し的な役割を担います。行天本人も、また、主人公の多田にも深く心に傷を持つのが読み進めるほどにわかり、共感しました。東京郊外の架空の街を舞台に(町田市がモデルとも言われますが)こんな隣人が便利屋として私の側に、もしかしていたなら、私も惹かれる人でありたいと思います。
     作者の三浦しおんは、今やっているドラマ「舟を編む」の原作を書いた人だと知りました。テレビは主演の池田エライザさんの好演もあり見続けていますが、あの言葉に拘りまくる人達の物語を、いつか私も本で読んでみたいと思います。

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    2025年08月11日
  • 愛なき世界(上)

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    愛がなくても繁殖する、不思議で魅力あふれる植物の美しさ。
    愛を感じることができる、幸せを実感できる人間の美しさ。

    一つのことに打ち込める程好きなことがあるのは羨ましくて、私もそういった対象があって研究する人生だったらなあ…と思う一方、
    色々な苦悩があって大変なんだろうなと思った。
    学ぶ事を喜びとしながら一生懸命に取り組む姿はやはり尊い。

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    2025年08月11日
  • 愛なき世界(上)

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    実験の詳細の記述など難しい描写もあるが、読んでいて植物の緑が浮かんできて癒されました。
    登場人物もみな良い人なのも○。

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    2025年08月09日
  • 愛なき世界(下)

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    愛なき世界、そこに愛はあるんかというコマーシャルはあるけれど、愛という漢字を含む単語に恋愛という言葉がある。愛と恋というのは似て非なるもので、愛のない世界と言うと何やら寂しい感じがするが、好きの究極系が愛なきだとすると、植物の世界であったとしても、この作品に愛はあるのではないかなと。

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    2025年08月08日
  • 愛なき世界(下)

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    三浦しをんさんの小説の面白いところは、その職業の人を細かいところまで観察して丁寧に書かれていると感じるところ。

    難しい専門用語であっても噛み砕いてしっかり説明してくれるけど、その分野の人から見てもそんな仕事してないだろ、とはならないだろうし。
    初めての人も専門の人も、きっとハマる。

    研究していると、その生き物のグッズが欲しくなるクセ、わかる。

    料理の世界と研究の世界、全く違うところがつながり合うのも面白かった。

    松田先生の過去の話もよかったな、、、、

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    2025年08月08日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    ・ずっと気になってた本。
    ・途中から研究が面白い話になっていくけど、難しい内容を砕けすぎず面白く説明できるのはさすが。
    ・自分の院生時代を思い出してちょっとしんみりしたり懐かしくなったり。
    ・研究は環境と体力と執念。
    ・頑張れ本村さんと藤丸くん。

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    2025年08月03日
  • 好きになってしまいました。

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    三浦しをんさんのエッセイ
    本がとても面白いのでエッセイも購入。
    気取ってなくておもしろくて
    ますます好きに。

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    2025年08月02日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    めっっっっっっっっっっっちゃ好き。

    三浦しをんの描くバディってなぜこんなにもグッと来るんだろう。
    風が強く吹いているのハイジとカケルも大好きだった…

    まほろ市で便利屋をやっている多田の元に、高校の同級生である行天が転がり込む。二人で様々な依頼をこなしながら、互いが抱える暗い過去に向き合っていくお話。

    大きな事件が起こって超展開!ハラハラドキドキ系のストーリーでは全くない。
    多田と行天が淡々と、でも確実に絆を育みながらまほろ市の住人たちと生きていく。

    まず行天春彦というキャラクターが魅力的。
    飄々としてて破天荒、空気は読まない遠慮はしないの超変人だけど実はかなり理性的。そして誰もが認める

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    2025年08月02日
  • 好きになってしまいました。

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    エッセイの概要を説明しているプロローグ(というか「はじめに」?)からめちゃくちゃ面白かったです。三浦しをんさんのエッセイをもっと読みたいなと思います。

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    2025年08月01日