三浦しをんのレビュー一覧

  • 好きになってしまいました。

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    三浦しをんさんのエッセイは時に腹を抱えて笑え、時に読みたい本を見つけられ、時に日頃の何気ない描写に感心する。読後には何とも穏やかな気持ちになる。

    日ごろの出来事や旅のこと、読んだ本のことをユーモアをもって綴ることができる感性があると毎日がより豊かになりそうだな。

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    2025年07月06日
  • しんがりで寝ています

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    ネタバレ

    三浦しをんさんのエッセイ。
    今作も抱腹絶倒。
    1人でいる時に周りの目を気にせず思いっきり笑いながら拝読。
    推しの熱弁、自虐、愉快なお父さん、ユーモア満載の文章に触れることができる。

    「受難のトートバッグ」が特に好き。
    ピカチュウのトートバッグを足ふきマットと勘違いするなんて笑
    どんな見た目なのか気になって思わず検索。
    確かにもこもこの部分が足ふきマットの素材に似てなくもない気が…でもこれを踏んづけるとは!
    その時の光景がより鮮明にイメージできて爆笑。

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    2025年07月05日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    様々な「愛」の形が描かれる短編集。
    現実ではなかなか経験することのない、そんな愛があるのかというような話でも登場人物の心情が美しく表現されており、その愛を自然なものとして受け入れられる。
    構成が綺麗で、始まりと終わりの話がつながってるのがとても良い。

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    2025年07月04日
  • 光

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    おもしろかった!殺人側の視点で物語が進んでいくのが新鮮で、とてもよかった。解説を読んでみると、人は理由をつけて瞬間的な衝動を正当化したがるとあり、えーたしかに!と感心した。今の自分に責任を持たず、自己陶酔だけで生きていないかハッとさせられた。過去とのつながりは、実はそこまで重要じゃないんだよなと。

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    2025年06月26日
  • のっけから失礼します

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    大好きだなぁ、しをんさん
    好きなものにまっすぐに向き合う様子が本当にすてき
    私もしをん街道を突き進みたいなぁ

    国宝を読んだ&見たばかりだからか、歌舞伎について書かれていたのがとてもタイムリーに感じた
    そして生で観てみたいと思わせてくれる筆力…!

    またしをんさんのエッセイ読みたいな

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    2025年06月25日
  • エレジーは流れない

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    先が気になるワクワク感には欠けて読むペースがゆっくりだったけど、物語に漂う温かさと登場人物のキャラクター&世界観が心地よかった。
    主人公の怜がとにかく良い奴で、男の子育児中の身としては「高校生の息子ってこんな感じかな」とあれこれ考えるのが楽しかった。高校生のときに自分が感じていた閉塞感も思い出した。
    高校生が読んでも、大人が読んでも違った見方ができて面白いと思います。癒されたい時に読むのが良いかも。

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    2025年06月23日
  • 仏果を得ず

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    伝統芸能の文楽という事で読む前に若干の躊躇はあったものの、あっという間に読み終えた。
    主人公の健(タケル)は高卒10年目の太夫。師匠は人間国宝だが、芸には厳しいのにその他はユルユル。京都公演に女性を招待し、大阪の自宅に戻らず遊びまくる。師匠の命令で組まされる三味線は偏屈で知られる兎一郎。
    芸事に熱心に取り組む健と兎一郎。その健に恋の相手が出来る。女性に甘い師匠に、女性との付き合いを禁止されたり、応援されたり。
    兎一郎と師匠の深い関係や、ライバルの師匠への一時的な弟子入りなど、あちこちに読ませどころ満載だった。
    人形浄瑠璃、文楽といった難解な世界を、下世話な筋から解説してもらい、本物を見たくなっ

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    2025年06月18日
  • ぐるぐる♡博物館

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    しをん嬢は、やはり多方面に興味を持っているのだなぁ、ということが分かる博物館案内。寄り道編も含め13館のうち、公設は4館だけ。残るは私設博物館だが、どの施設もそのジャンルに特化し、開設者の愛が感じられるものだった。尖石縄文考古館の土偶は生で見てみたい。石炭産業科学館とその周辺は「陸の軍艦島」みたいなものかな? 風俗資料館や秘宝館の取材なんて、しをん嬢らしい(笑)。公設館は、展示規模、収蔵品の多さが魅力。私設館は、見る者の興味をとことん追求している点が面白い。

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    2025年06月17日
  • 菅原伝授手習鑑

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    ネタバレ

    初読。文楽では通し狂言も含めて何度か観たし、歌舞伎でも何度か観ている演目なのに、細かいところまで理解していなかったので、この現代語訳を読んでスッキリと理解できたし、より深く物語を味わえた。ちょっとぶっとんだ現代語訳もあったけど、そういう雰囲気をくみ取った結果なんだろうなあと納得。また文楽や歌舞伎で観るのが楽しみ。

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    2025年06月15日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    この小説を読んで、YouTubeで動画見ました!
    素敵な寝台列車でした!
    私もいつか未来の旦那さんと泊まってみたいなと思いました!

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    2025年06月13日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    この本を一冊読むだけで数十冊の「読みたい・読んでみたい本」の山ができるので、時間の無い時に読むと後悔します。
    三浦さんの読書の幅広さに圧倒。学術的なもの、物語、エッセイから果てはBLまで…。
    昨今、ビジネスの観点から「教養を身につけること」や「読書」について
    やんや言われてますが、本書はそういった実利目的一切なし!
    ただ読みたいから読むのだ!という純粋な読書への思いがほとばしっています。
    (そして、読んだものがおもしろければ共有したい!という本好きならではのおせっかいさも溢れてる笑)

    読みたいものを自分の周りに散らかして、一日中本と漫画に溺れたい!

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    2025年06月12日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    ネタバレ

    駅前で便利屋を営む多田と同級生の行天が、依頼者からの様々な依頼の中から進んでいく日々のストーリー。
    由良公やルル&ハイシー、岡さんや星、清海など個性のある登場人物もとても好き♪
    行天は子供が欲しい元妻のために人工受精をした経験あり。多田は浮気相手との間との子かもしれない子供を生んだ妻との関係性が微妙であったが、生後1ヶ月で子供が亡くなってしまったことを機に離婚してしまった。お互い色々なことを抱えているも、行天のことが鬱陶しいと感じつつ、いなくなってしまうと探してしまう多田。絶妙なバランスなのに噛み合っていない2人を取り巻くストーリー。まほろ市が東京の町田市を思い描けるリアリティーのある

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    2025年06月11日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    先生の過去に泣かされました。でも、さすが三浦しをん先生。泣かされたと思ったら、笑わされ、また泣かされて、笑わされ……。

    藤丸くんの恋は結局、成就しないのかなー……?人生は続く……

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    2025年06月06日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    面白かった!2人とも不器用だなと思いながらも多田と行天の絶妙なバランスがよかった。優しいがゆえに過去のことを背負いこみ過ぎだしもう少し気楽にとも思うけど内容が内容だから難しいかな。
    実写化してるみたいで、キャストもまさにって感じで機会があれば見たいと思う。

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    2025年06月04日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    解説含めて面白かった。
    三浦しをんさんの恋愛小説変な登場人物いたりどんでん返しあったりして好きだな。それでいて重い言葉もあってただのエンタメで終わらない。春太の毎日が個人的に1番好き。

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    2025年06月04日
  • 神去なあなあ日常

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    主人公の勇気の設定がとても良い。
    ただやる気がないだけで変に拗らせたり捻くれたりしていないキャラなので、何か内省するとか自己を再生するといった悩みの解決に感情を使わなくてよく、山での暮らしにひたすら素直に感動し共感したり突っ込んだりしてくれます。
    それはまさに読者の擬似体験となって、自分が山に放り込まれたような感覚になれました。
    勇気のいた横浜と同じような都会に住む私でも、読み終わって神去村をちょっと懐かしく羨ましく感じました。
    自然や人への愛がある物語です。

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    2025年06月01日
  • 好きになってしまいました。

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    大好きな三浦しをんさんのエッセイは、物事に対する感覚や、可笑しさを感じるツボが、共感できて、いつも楽しい。日常のあれこれや、旅、本の話等々、どれも愉快。文章のリズムが心地良く、サクサク読める。特に、即身仏をめぐる旅が印象的でした。

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    2025年05月31日
  • 神去なあなあ日常

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    山深い村で林業に携わることになった主人公。自身が記した文章の体で苦悩が伝わってくるが、それ以上に村人たちの無骨な暖かさが染みる。山の神秘さにも引き込まれた。初めて読む三浦しをんさん作品だったけど、是非他の作品も読んでみたい。

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    2025年05月27日
  • 神去なあなあ日常

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    高校を卒業してフリーターにでもなろうかと考えていた主人公 平野勇気は、家族に騙されるかのように林業の就職先を決められる。はじめは嫌々、過ごしていた勇気は、どんどん林業の魅力にハマっていく。

    著者は、やはり職業を描くのが非常にうまい。語り口も軽やかで、リーダビリティも高くどんどん読み進められた。軽やかな作品が読みたいときにどうぞ。

    それはそれとして携帯はどうなったんだろう・・・

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    2025年05月25日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    まほろ駅前シリーズの最終版。
    これまででできた人たちが、少し成長したり相変わらずだったりしながらたくさん出てきます。
    最大の見せ場であろう駅前大集合は、さすがに予定調和すぎて好みは分かれるかも知れません。
    でもああいう息をつかせないはちゃめちゃなシーンがふっと終わることで物語がリセットされたような感覚があったので、意図的なんだろうなと思いました。

    多田と行天も、その後完全なリセットまではいかないまでも過去を咀嚼し消化できた感じがあり、再生しながら生きていくという作品のメッセージを味わえます。

    3作のまさに大円団として楽しく読み終えることができました。

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    2025年05月25日