【感想・ネタバレ】愛なき世界(上)のレビュー

あらすじ

恋のライバルが、人類だとは限らない!? 洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。愛おしい変わり者たちと、地道な研究に人生のすべてを捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか――〈付録〉「藤丸くんに伝われ 植物学入門(上)」

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国立T大学の向かいにある洋食店で住み込み店員として働く藤丸陽太は料理人見習い。彼は、よく店に来たり出前を頼んだりするT大学の松田研究室に所属する研究者見習いの大学院生、本村紗英に恋をしてしまう。植物学を専攻する彼女は研究対象のシロイヌナズナに夢中で、恋愛にはまったく興味がない様子だが、この恋はいったいどうなる?

三浦しをんさんご本人によれば、本作は新聞の連載小説だったので、「毎日読む人も飛び飛びに読む人もいるから、ストーリーの時系列が行ったり来たりしない方がいい」というアドバイスがあったそうで、そのためか、お話は非常にわかりやすく進んでいきます。藤丸くんと本村さんだけでなく、研究室の松田教授や先輩たちもそれぞれ個性的にイキイキと描かれていて、気が遠くなるほどコツコツと地道な実験作業の描写が続いても、読み続けている間になんとなく植物学の実験に対する理解が深まるという、非常に三浦しをんさんのお仕事小説らしい側面が存分に楽しめる作品ですが、それと同時に、個人的には「恋愛が“成就”するとはどういう状態を言うのか」を考えさせられた作品でもあり、私はそこがいちばん好きです。何かを追求し続けようとする人を見て癒されたい方におすすめ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

植物の研究者と洋食店店員のお話

植物の世界を「愛なき世界」と表現していて、ある意味で納得感があるけれども
物語じたいはとても愛に溢れている
恋愛ではなく様々な愛がね

詳細な感想は下巻でまとめて

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

何かにのめり込む人ってとても魅力的にみえる。とても良かった。
知りたいという欲求に突き動かされ、ひたすらに植物と向き合う本村さん。植物を愛する本村さんに想いを寄せる藤丸くんも、料理の道に邁進している。少しずつ研究室の面々と交流しながら、植物への興味を広げていく素直な藤丸くんのキャラクターも気持ちよく、終始さわやかだった。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

とにかくおもしろくてすぐに読み終わってしまった!大学院で植物の研究に没頭する女の子と、その子に恋をした洋食屋の見習いのお話。女の子—-本村さんは植物が好き過ぎて、自分の身の回りのことには無頓着。いい香りの柔軟剤の存在を知らず、ひたすら粉洗剤を使ったりする。彼女の所属する植物学研究室のメンバーもとてもチャーミングで愛すべき存在。上巻ではそんな彼らの日常が描かれていたが、本村さんと洋食屋見習いの藤丸くんの関係性はどうなるのか、下巻が楽しみ。好きなことにまっすぐな人たちって素敵だなぁ。

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2024年01月24日

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ネタバレ

植物の様に泰然として見えて、実は起伏に富んだ心情を描写される本村さんが可憐で少し泣いた。しくしくしく。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

愛なき世界ですが愛が溢れる予感しかしない。

このあとどうなるのか気になって仕方がないので直ぐに下巻読みます。

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2023年06月29日

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前にお友達が「三浦しをんは魅力的な男の子を描くのが上手い」と言っていた。

ね!!

藤丸青年 すき

感想は下巻に✍︎
書くかもね。

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2023年06月22日

Posted by ブクログ

ただそこにある植物を愛せる事の幸せと寂しさ、心理描写がとても美しい作品です。植物が好きな人には、大きな共感を得るのでは。私自身、なかなか分かり合えない植物への偏愛っぷりを本の中で共感してもらえた気がして、とても温かい気持ちになりました。

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2023年04月15日

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とても読みやすく、上下巻だったが長く感じなかった。作中の人物がみんな地に足をつけて生きている感じがよかった

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2024年12月14日

Posted by ブクログ


帯の文章に惹かれて購入。

植物について、花の種類がわかる大人になりたいなあと思っていたけど、そこまで興味がなかった。
だけど、当たり前にあるものを何故と追求する面白さが伝わってきたし、
実際に苺の赤い部分は実ではなく、種のように見えるところが実なのだと知って、
如何に自分が深く考えず先入観で行動していたかを知った。

藤丸君のように、素直に感じる心を大切にしていきたいなと思いました。

三浦しをんさんの専門知識を噛み砕いて面白く記す技術に感嘆としながら下巻も買いに行こうと思います。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

東大ほど頭のいい大学ではありませんでしたが、国立大学の大学院にてまったく同じような研究をしていました。実験内容もさながら、研究生活やゼミ、学生実験などの大変さや、ちょっと変わった人たちが集まってたり、ブラックと噂されたりとてもリアルに描かれていました。
生物や化学が好きで、なんとなく研究というものに興味がある学生の方はぜひ読んでみるといいと思います。

「誰の役に立つでもない研究、お金にならない研究は無意味」「手に職をつけて食べていける職業ではない」そんなことを考えて僕は修了後、食品メーカーに就職して数年働いています。しかし、今の仕事は研究室時代に体験したわくわくする感覚はないし、正直つまらないです。
結果や功績、お金にこだわらず、自分のやりたいことに正直になって、研究室に残って専門分野をさらに突き詰めていく道もよかったなと日々考えてしまいます。

個人的ですが、学生時代に読んでおきたかった本の一つです。

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

上巻読み終わり、終始爽やかな気持ちで読み終えました。
ひたむきに植物に向かうT大の院生たち、くすっと笑える松田先生と淡い恋心に心温まる藤丸君、下巻も楽しみに読みます。

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2024年05月28日

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私も花が好きで花屋さんの道に進みましたが、薄給に耐えられず脱落して約20年。好きな事を職業にするのは、楽しいけど辛い、若いっていいなー。あの頃が懐かしくなりました。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

私にとって 登場人物すべての方が うらやましい生き方を していると思う。夢中になれる何かを持っているって、見つけることができたって、凄くワクワクする。私にも まだまだ 見つけることができる そんな出会いが あるのではないか。いろいろなことに 目を向けてみたい。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

洋食屋さんに勤める主人公(男)と、植物学を研究する院生(教授含む)のお話。
三浦しおんさんの本は、神去なあなあシリーズ以来だったので、何か植物関係の話が多いような気が勝手にしてる。
お話のほうは、ポップな文体で読みやすく、ユーモアがあって飽きさせないなと思った。
本村さんにフラレても必要以上に落ち込まず、本村さんが食べたがった唐揚げを優先したりする藤丸くんが健気。
最後の特別付録がすごく手が込んでる!わかりやすいし。
本宮さんらしき女性と一緒にいる男性は誰だろう。まさかあれが藤丸くんなのか?
私の想像の藤丸くんは若干チャラい感じかと思っていたのに。

上巻の最後の松田教授の不穏な言動も気になるし、下巻も楽しみ。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

大学院生の研究過程を詳細にかつユーモラスに描く。これまで全く知らなかった世界を見れてくれるお仕事もの(?)小説に感謝です。出だしは洋食屋で働く好青年目線で、青年を主人公にして進めてもらってもいいくらい魅力的な設定ですが、2章以降はその好青年が恋した女子院生目線となります。地味だけど興味深い院生達の探求。上下巻あると読みごたえがあっていいですね。

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2024年04月14日

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愛なき世界というタイトルから想像していた内容とは全然違っていて、驚きは大きかったけど、そこも含めてとても面白い作品だった!三浦しをんさんの作品ならではの言葉の美しさとか、リズムの良さとか、やっぱり心地いいな〜と思う。植物の研究者の話。

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2023年12月29日

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主人公2人をはじめ、T大の研究室・円服亭それぞれの面々が全員個性的で魅力的!最高学府の理系研究室なので、文系だった自分とはまた違うところもありつつ、ワイワイと自分の研究の話をしたり、お酒を飲んだりという雰囲気には似たものがあり、自分の学生時代の研究室のことを懐かしく思い出したのでした。研究についても、素人・藤丸くんの目線のおかげでとっつきやすく(遺伝子の種類がアホとアッホーで表現されるのツボでした。)なってるのも良かったです。研究だけに没頭することに、これでいいのか?と自答を始めた時に、興味を持って肯定してくれる存在がいるというのは素晴らしい幸運なのかもしれない。

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2023年11月28日

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料理人見習いの好青年、藤丸君と、シロイヌナズナの研究に没頭する大学院生、本村さん。
それから円谷店主やT大の松田研究室の面々。
登場するのは、好きな事に夢中な人ばかり。
どこか偏っているが故のユーモラスな言動も心地良い。植物や研究の説明が多く、勉強したような気になり、藤丸君の料理が美味しそうで、お腹が減る。上巻で恋愛要素は落ち着いたかに見えるが、下巻での展開が気になるところ。主人公は本村さん?

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2023年09月04日

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読み進めるにつれ、植物の研究をしている登場人物たちのことが愛おしくなってきました。

植物に関する研究のことは何もわからないけれど、それがとても大切で、迷いを抱えながらも熱心に取り組んでいることが伝わってきて、「好きなものがあるっていいな」と思いました。

下巻も楽しみです。

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

目次
・愛なき世界
・藤丸くんに伝われ 植物学入門(上)

洋食屋(という態の町の食堂)の見習いである藤丸陽太は、近くの大学の院生である本村紗英に恋をした。
彼女は美人じゃないわけではないけれど、服のセンスがとてもビミョーで、恋愛偏差値は限りなく低い。
藤丸は多分、そんな彼女が本当に植物の研究に没頭している姿に惚れたのだ。
その純粋さに。

けれど本村は、その告白を断る。
自分の中で植物の謎を解明していくこと以上のものが存在しないから。

それでも藤丸は、彼女の心の負担にならないように、今まで通り自然に接し、彼女の語る植物の世界の話を興味をもって聞き、彼女の世界をちょっとだけ広げていく。

上巻なのでこの先話がどう進むのかわからないけれど、ここまでは大変面白く読んだ。

”損得も、意味とか無意味とかも超え、ただ「知りたい」という情熱に突き動かされている人がいる。それってすごいことだ、と藤丸は思った。”

最近私も「知りたい」欲がめっちゃ高ぶっていて、「知りたい」を追求する人に尊敬の念を禁じ得ないので、大変深く頷きながら読んだのだが、その数ページ後。

”「あ、キノコは植物ではないです。遺伝子レベルで言うと、動物のほうに近い存在なので」
「そうなんすか!スーパーでは、野菜売り場にあるのに」
藤丸の驚きように、
「今さら肉売場に置かれても、なんとなく違和感がありますけどね」
と本村は笑った。”

三浦しをんの振れ幅の大きさよ。

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2023年07月02日

Posted by ブクログ

理系をかじった身としては、とても学生時代が懐かしく、また興味深く読み進めることができました。めちゃくちゃ研究熱心なのに、研究対象以外にはそんなに興味ない人って一定数いるよなぁとか研究と恋愛なら迷わず研究を取る人とか、自分の周りの先輩が目に浮かんだり。
好きだと突き進める何かがあった彼、彼女達を羨ましく思っていた自分ですが、そんな研究者の悩みも垣間見ることが出来て、当たり前かもしれないけれど、どんな人も悩みがあり、またどんな人も長所があるんだということを改めて実感させてもらいました。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻よみおわりました。
いつも、黒服を着てる教授がアロハシャツを着て出てきた場面がとても好きです。
「コンタミ!!」って日常生活の中でも叫んでしまう気持ちすごく分かります、共感の嵐。
詳しくは下巻の感想で。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

こういう話を読むと勉強したくなりますね。
頑張れ藤丸くん、から頑張れ本村さん(研究)になってしまった。ますます植物愛があふれる下巻になるのか藤丸くんはどうなっていくのかみんなはどう進んでいくのか気になります。

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2023年04月13日

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脳や神経を持たず恋愛感情とは無縁に交配を重ねて子孫を残す〈愛なき世界〉植物たちの不思議
逆にこんなに色々思考や思惑がある人間も不思議

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

出てくる登場人物たちが皆少しだけ不器用で、でもだから読んでいて愛しくなってくる作品でした。
人間と植物は似てないようで似ているのか、感情や脳はある方がいいのかないのか、誰もが一度は考えたことがあるであろう「人間とは」という観点を、難しくない程度にねじ込みつつ、程よい恋愛要素もあってさらっと読めました
関係性が、まるで葉脈のように細長くそして分裂していくような、そうでもないような、絶妙な雰囲気も良かったです。「下」を読むのも楽しみです…!

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2022年04月28日

Posted by ブクログ

文楽、林業、辞書制作などなど。
三浦さんの作品ではディープな世界を、登場人物の肩越しにのぞき込むことができて楽しい。

今作では植物学。
T大学ご近所で、古くからある洋食屋「円服亭」の見習い料理人藤丸陽太青年を案内人として、密林のようにディープな世界に入っていくことになる。
この青年が、底抜けに明るく、人が好く、本当に嫌みがないおかげで楽しく読み続けられる。
彼の眼には、大学の建物も、実験の手続きも、全てが新鮮で、神秘的で、魅力的に見えるのだ。

このお人よしの藤丸が、出前を届けに行ったT大理学部松田研究室で、運命の出会いを経験する。
大学院生の本村紗英。
植物を愛し、シロイヌナズナの研究に打ち込む日々を送っている。

最初は藤丸と本村(作中では決して「紗英」とは呼ばれないのがいい)のラブストーリーか?と思ったのだが…
だって、『舟を編む』も、異世界といってもいいほどの異業種間ラブストーリーだったし。
片方が料理人ってところも似てるし。
なんと、物語の割と最初の方で藤丸はうっかり告白し、そして本村にきっぱり断られてしまう。
その理由は「愛のない世界を生きる植物に、すべてを捧げると決めているから」。

物語は、松田研究室の面々の日々がつづられていく。
ボスの松田教授をはじめ、サボテンに関して緑の指を持つ加藤や岩間、助教の川井、円服亭の主人円谷、その恋人の花屋のはなちゃんなど、個性的な人々が、それぞれのフィールドでがんばりながらも、ふんわりと相手を受け止め、つながっているのが楽しい。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

三浦しをんさんは、舟を編むの後に光を少し読んだことがあり、その際にこんなにも振れ幅の大きいものを書く人もいるのかと驚いた記憶があります。
今回の本は舟を編むに近いような、やわらかくあたたかな毛布に包まれた感覚でした。
ちょっとしたかなしさ・さみしさが描かれているシーンもありますが、それはまた違う誰かにとっては希望でありやわらかいものであり。
人間関係も描きつつ、植物にも焦点をあてて切り込んで見つめて触れていくといった内容はとても新鮮でたくさんの発見があり、知を刺激されました。(本文の詳しい感想は下巻にて)

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

上下巻。T大近くの食堂で働く藤丸が恋したのは、植物の研究一筋の本村さん。研究室の個性的な人達との交流が面白かった。研究や実験内容の描写はやや難解で、理系の頭脳が欲しいと藤丸くんに共感しながら読みました。

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2024年10月10日

Posted by ブクログ

植物を愛する女性と、その女性を愛する青年
何かに没頭できるって羨ましい
そのために何かをやめなくてもいいんじゃない?って思うけど、人の考えはその人にしかわからないところもある
何を優先するかは自分次第
でも、気持ちに素直になることもとっても大切
みんなが良い方向に向かうといいな
下巻が楽しみ

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

タイトルの重厚感とは裏腹にとても軽く読み進められる(ので、少し期待と違った)。
生物学のお話は半分くらい理解できなくてもニュアンスがわかるので問題なかった。
下巻の結末に期待。

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2023年05月25日

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