三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
都会育ちの少年が、ひょんなことから縁もゆかりもない山奥で林業の世界へ。
最初は嫌々で、隙あらば逃げ出そうとしていた主人公・勇気が、神去村の過酷な自然と温かい住人たちに揉まれ、見違えるほど逞しくなっていく過程が見事でした。
クライマックスの「燃える山」のシーンは、まさに圧巻の一言。命を懸けて伝統を守る男たちの姿に、勇気自身の「覚悟」が重なり、ページをめくる手が止まりませんでした。
印象的だったのは、自然への畏怖と敬意が、人々の生活の根底にあること。現代社会のような余裕のなさとは無縁の、厳しくも豊かな「人としての在り方」がそこにはありました。
読後、自分の生き方や自然との向き合い方をそっと見 -
Posted by ブクログ
現実世界では難しいことや体験できないことを追体験できることが小説の醍醐味である、と。まさにそれを体現してくれた作品です。私はネイルのことはほとんど知らない非専門者ですが、膨大な知識に加えて丁寧な取材をされた作品なのだと感じました。没入感がすごい!
人の才能を羨んだり無い物ねだりをしてしまうけれど、幸せは遠い場所にあるのではなく、実は身近にあるものだ、と。
隣の芝生は青く見えるけれど、私も青い鳥理論を実行していきたいな。
同時進行で三浦さんの「風が強く吹いている」も読んでいますが、こちらも丁寧な描写で書かれているのでまだ途中ですが最後まで楽しんで読めそうです。
月島の心の中でのぼやきやツッ -
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新刊を買ったのは、どれくらい振りだろう?数年、いや二十年以上前になるだろうか?この本が文庫版で出版されると知って(単行本が出ている事は知らなかった)、気にはしていたが発売日に本屋に行く事が出来ず、翌日に行ったが見当たらず(店員に聞けよ)、次の日曜日に近くの大きな本屋に行くも見当たらず(店員に聞けよ)、諦めきれずに数日が経った。
別件で家族で買い物に出掛けた際に、地下駐車場に車を停めることになった。用事を済ませ駐車場を出る事にしたのだが、
「地下街で◯千円以上お買い上げの方は、◯時間分無料にさせて頂きます」と書いた貼り紙を目にしたのだ。
ならば買わなければならぬだろうと、嫁と二手に分かれ買 -
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宮崎駿さんが二度読んで、一度目はアニメにしたいと思い、次はやっぱり実写かなと思ったとか。母の故郷に似た林業の村の風景に、次第に馴染んでいく「勇気」を身近に感じた。
日本的な風景の中に、受け継がれてきた山の生活や、変わらない習慣、懐かしい祭りや季節の行事、過疎地に今なお残っている心温まる人のつながりが書かれている。
高校を出たら、まぁ適当にフリーターで食っていこうと思っていた。
名前の勇ましい、平野勇気。卒業後もこうしてだらだら過ごす予定だった。ところが、式が終わった途端、担任に
「おう、平野。先生が就職先をきめてきてやったぞ」
「はぁ?」っつったよ。「なんだそれ、冗談じゃねえよ」
家に帰 -
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日常と続けて読んだが夜話の方がより細かい人間関係や日常の様子が見えて面白かった。
特に書かれていなかったので私の想像だが、たぶん登場人物全員が最初から林業に特別な思いを抱いていたわけではなく、村で生まれ育った流れで、他にやれることもないし、みたいな消極的な理由で始めた人もいるのではないか(主人公の勇気からしてそうだし、その気になれば村の外にはすぐ出れる)。
それでもだんだんと自分の仕事に誇りを持つようになり、山で生きていくという覚悟を決めたのだろうなと思った。
会社勤めをしていると、やたらと仕事のやりがいを求めたり自分の思っていた仕事じゃないから転職を考えたり移ろい気味になりがちだがが、生き -
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雪が降り止まない水墨画のような窓を眺めながら、読み出したら止まらなかった。
最初は雪の道を少し歩きながらAudibleを聞いていたのだけど、銀河鉄道の下りの辺りまではよかったが、
書のお話はやっぱり座ってと、飾ってあった本に移行。
「他日相思来水頭」合いたくなったらまた、この川辺に来てみよう。
ぐっとくる。
一応私も何年も書道教室にお恥ずかしながら行っている。仕事や用事がなければお正月の2日には箱根駅伝を観ながら、書初めをするのが毎年のルーチンで、ましてや実のとこ2日には用事を入れない(笑)ずっと書いている。
そして私は誰とは言えないが、めんどくせぇ〜といいながら、ずっとある人の代筆もしてきた -
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昨年「新潮文庫の100冊」で購入した作品。
駅伝の時期に読もうと思っていたのですが、手に取るのがすっかり遅くなってしまいました(((;°▽°))
箱根駅伝出場を目指す、個性豊かな10人の大学生たちの青春を描いた物語。
竹青荘の住人たちの掛け合いがテンポが良くて、コミカルで面白すぎた!
前半は軽やかで笑えるのに、後半になればなるほど胸にグッとくる展開に。
この物語は現実的に考えるとかなりレアだけど、決してゼロではない奇跡を描いているんだな、と感じた。
読んでいる間、気付けば彼らのことを全力で応援していて、何度も胸が熱くなって、何度も涙した。
実は私、ハイジとある共通点があって、彼のしんどさ