三浦しをんのレビュー一覧
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ネタバレ---
## 感想
仕事で林業従事者の方と接することもあり、本書が丹念な調査の上に書かれていることがよく分かった。
本書に登場する神去村はフィクションだが、こうした過疎地の山村は日本中にあり、同じような状況にある。
こと林業に関して言えば、本当にこの本にあるような感じで、高齢者ばかりになっている。
また、「儲からない」「人がいない」「家が建たない」などなど、業界は傾いていくばかり。
補助金がないと成立しない自治体もあるほどだ。
そんな状況を思い、仕事で解決の一助になればと私は日々取り組んでいるつもりだが、この本も、「林業エンタメ小説」と銘打たれてはいるものの、同じような想いを感じ -
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実直なホテルマンの続力(つづきちから 別名チカ)と奔放な書家の遠田薫。
2人が仕事を通じて出会い、徐々に親交を深めていく様子が描かれる。あっ!BLではないです。
大人になってもこんな風に友情が育まれるって素敵だなぁと読み進めつつ、次第に違和感が膨らんで気になっていく遠田の過去・・・
一方で、遠田の書家としての才能を発揮する場面では「書」にクローズアップした描写に引き込まれる。
筆の躍動感や、墨の香り、精神と技が繰り出す空気感が伝わってきて、静謐な美しさを感じた。
余談だが、表紙のアーティスティックなデザインは造形作家shikafuco(シカフコ)氏の「胞」という作品で土で作られているそう -
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Posted by ブクログ
3人の娘達は小学生になると書道教室に通いました。良い先生に出会えてお陰様で習わせて良かったと思っています。きっかけは元気すぎる長女に一週間に1時間正座をさせるのが目的でした。習字を見る機会が多かったからでしょうか、毛筆に興味があります。この本の主人公は仕事で書道家と知り合いになり、その作品と人柄に惹かれて行き友人になれると思った矢先にやくざとの関係を知ることになりました。ホテルの従業員としての仕事上、元ヤクザと関わることはタブーでした。しかし、今は書道家であり、また素晴らしい作品を書き人間としての魅力もあり、これからも友達のままで行くことにしました。一途に書道と向き合う彼は決して悪い人ではない
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Posted by ブクログ
共依存関係のBLやブロマンスが好きな方なら刺さると思います。
古書に愛され古書を愛する二人の男の話です。
ある事件をきっかけに、少年時代に罪悪感という糸にがんじがらめにされたまま成長して共依存関係のようになってしまった二人が過去を精算する物語。
この二人の関係は明言されません。二人とも名前を知るのを怖がっている、なのに互いの存在を求め続けている。
そういう感じで進んでいきます。
しかしそういう名前のつけられない関係って素敵だなと思うのです。
ものすごくBL!という感じではありませんが、ずっと匂わせてくるので、絶妙なニュアンスが好きな私にはかなり刺さりました。