【感想・ネタバレ】まほろ駅前多田便利軒のレビュー

あらすじ

「ここも一応、東京なんだがな」と言われてしまう“まほろ市”は、東京のはずれの大きな町だ。まほろ駅前で、ひとり便利屋を営む多田啓介のもとに、高校の同級生・行天春彦が転がりこんだ。高校時代、教室でただ1回しか口を開かなかった、ひょろ長い変人だ。ペットあずかりに子どもの塾の送迎、納屋の整理…ありふれた依頼なのに、行天が来てからは、やたらきな臭い状況に追い込まれるハメに。さて、本日のご依頼は? 多田・行天の魅力が全開の、第135回直木賞受賞作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

便利屋とはどんな仕事でもするということ。
要するに「何でも屋」なので、小説にとっては設定が容易で都合がいい。
自由にストーリー展開できる環境を整えて、自由気ままに語るのが三浦しをんさんだ。
これは面白いに決まっている。

犬の散歩、塾の送迎、荷物の片づけ、恋人役、家出の手伝い、など仕事内容はざっくばらん。

読み進めていくうちに、親子関係(血縁関係)や家庭環境が一つのテーマであることがわかる。
「便利軒」の二人、多田と行天も親子関係に問題を抱えていたし、仕事に関係して登場する人たちもそうだった。

三浦しをんさんらしく、コメディタッチで書かれているが、実はシリアスな内容だったりする。
あと、行天はタバコ吸いすぎ!

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

三浦しをんの少年漫画っぽさ、やっぱたまらん〜!!
闇堕ちもグロいシーンも多少あるけど、しんどくならないほどよいラインなのがよき。
安心して読める。楽しかったぁ。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

2度目の読書。なんだろう、この魅力的な物語。傷つきながらも生きる姿は人間のたくましくさを感じる。人生はやり直しは出来ないが未来はある。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

小中学生以来に読んだ。
何年経っても面白い本は面白いし、感動する。
有り体に言えば人生観が変わった本で、だからこそうまく言葉にできないけど、出会えて良かったなと思わせてくれる内容。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

2人の主人公のキャラクターと、そのキャラにマッチングしたストーリーが、何とも言えない心地良さを生み出していました。
多田と行天の距離感も絶妙ですし、モデルになっている町田市も2人にピッタリだと感じました。

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2025年12月12日

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2025.11.4
多田便利軒、東京郊外で、便利屋を営む中年男多田と、そこへころがりこんできた元同級生の行天の二人を主役にした物語。便利屋の元に舞い込んでくる仕事は、犬の飼い主探しだったり、小学生の通塾の迎えだったり、恋人のふりだったり。ところが、決まってヤクザがらみなどの厄介事に巻き込まれて、綱渡りをする羽目になる。便利屋というより、巷の事件をなんでも引き受ける私立探偵のノリに近いものがある。

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2025年11月04日

購入済み

まほろ駅前多田便利軒

過去に悲しみを抱える二人のおじさんが一緒に住んだり働いたりする話です。
ちぐはぐなバディものでもあり、寄せ集めの家族のような雰囲気もあり、とにかく二人が穏やかに生きられると良いなと思いました。

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2021年10月21日

購入済み

三浦しおんさん、いいです。
軽快な展開、魅力的な人物たち。
ちょっと劇画タッチすぎるかなという場面もありますが。
爽やかな読後感です。

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2020年09月26日

Posted by ブクログ

三浦しをんの長篇作品『まほろ駅前多田便利軒』を読みました。
三浦しをんの作品を読むのは初めてですね。

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三浦しをんの出世作!  第135回直木賞受賞作! まほろシリーズ第一弾!

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。
駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦が転がり込み、二人は様々な依頼に精を出す。
ペット預かりに塾の送迎、納屋の整理……ありふれた依頼のはずが、このコンビにかかると何故かきな臭い状況に。

予言する曽根田のばあちゃん、駅裏で夜の仕事をするルルとハイシー、小学生の由良、バスを監視する岡老人……個性的な依頼人たちが登場し、抱腹絶倒かつ心温まるストーリーを展開。
そんな中、多田と行天の過去が次第に明らかになり、二人の抱えるものと生き方が、読者の心に突き刺さる!
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文藝春秋の発行する『別冊文藝春秋』に連載後、2006年(平成18年)に刊行された作品……まほろ駅前シリーズの第1作です。

まほろ市は神奈川にはりだした東京南西部最大の街……神奈川や八王子からヤンキーたちがくりだし、繁華街の一すじ裏には“ちょんの間”があり、暇をもてあました金持ちが妙な道楽をする、、、

外界から異物が流れ込む混沌と平凡な日常のリズムが奇妙に両立するこの街の駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ……ペットの世話、塾の送り迎え代行、納屋の整理、恋人のふりetc……。

ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に……多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。

まほろ市で便利屋「多田便利軒」を営む多田啓介のもとに、昔の同級生・行天春彦が転がり込んでくる……ふたりが請け負う日常の依頼を通して、街の人々の孤独や事情、人間模様が少しずつ浮かび上がる展開で、ふたりの距離間が心に残る物語でしたね、、、

多田と行天の掛け合いはユーモラスなのに、どこか影があり、依頼人たちの背景にも、ささやかな痛みが潜んでいて、読んでいると胸の奥がじんわり温かくなる感じ……派手な事件は起きないのですが、ふたりが同じ時間を過ごすうちに、少しずつ前に進んでいく そんな変化がとても丁寧で、読後には静かな余韻が残りました。

映画では、多田啓介を永山瑛太、行天春彦を松田龍平が演じているようです……イメージ、ぴったりですね!

以下、主な登場人物です。

多田 啓介(ただ けいすけ)
 まほろ駅前にて「多田便利軒」という名の便利屋を営んでいる三十半ばの男。
 十数年ぶりに再会した行天と生活を共にすることとなる。
 バツイチであるほか、結婚していた当時、生まれたばかりの息子を亡くしている。

行天 春彦(ぎょうてん はるひこ)
 多田の中学校時代の同級生。
 十数年ぶりに多田と再会し、彼の下で生活を共にすることとなる。
 中学在学中に右手の小指を切断した過去がある。
 ある経緯によって小さい子供が大嫌い(由良は例外)。
 多田と同じく、バツイチ。

ルル / ハイシー
 まほろ駅の裏通りの風俗店で働いている娼婦たち。

田村 由良(たむら ゆら)
 多田が、学習塾への送り迎えの依頼された小学4年生の男児。
 年齢の割りになかなかの食わせ物。
 家庭は両親とも共働きであり、本人曰く自分には興味ないと述べている。

三峯 凪子(みつみね なぎこ)
 行天の元妻である医者。
 「はる」と言う名の娘がいる。同性愛者。

星 良一(ほし りょういち)
 まほろ市の裏の世界で幅を利かせている男。
 麻薬の密売等を行っているが、未成年。
 私生活では、タバコを吸わず、酒もほとんど飲まないなど、健康志向の生活を送っている。

岡(おか)
 まほろ駅前から車で数十分ほどの家に住む老人。
 利用しているバス路線の間引き運転を疑っており、
 一定の季節にて多田に近所のバス停で間引き運転の証拠をつかませるなど、
 風変わりな依頼を行うリピーター。

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2026年04月12日

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すごい何かがおこるわけではないけど、読んでいて愛くるしくなるようなキャラクターばかりで癒された。人ってこんな感じで色んな縁と繋がっているんだろうな。

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2026年04月09日

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行天のキャクター設定が絶妙。
9割理解に苦しむ言動や行動だか、1割の的を得た言動や行動で好感度を倍増させる効果があるなと…
映画化もされ松田龍平さんが演じるキャラのイメージにぴったりというか他にいなくねーって感じ…
場末の繁華街、町田あたりのお話だと思うけど独特な街の治安や人々がしっかり描かれており作品として楽しめた。続編もあるようなので多田と行天の物語をまだ読みたいなと思う。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

第135回直木賞受賞作。
犬の飼い主を探したり、小学生の塾の迎えや、恋人の身代わり、バス通りの運行状況の調査などなど、便利屋という名の何でも屋。
多田と行天の高校時代から現在までの生き方や考え方、二人での共同生活が心に残る。
今後も凸凹コンビとして活躍してほしい物語でした。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

ドラマを見ているような気分!
多田と行天の破天荒な日常の短編集みたい、登場人物と出来事が多いと思ったけど最終的に全員必要だし、便利屋という仕事柄を表してもいると思うので可。!エンタメ感強いにも関わらず印象に残るセリフがたくさんあった。もっと2人の過去の話を深堀したいなと思ったけど続編を読めばわかるのかな、?分かんないけど続きも読みたい。やっぱり三浦しをんが自分の肌感にすごく合う!

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2026年02月05日

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スラスラと読めて面白い。文章も飽きない

2人の関係性も好きだし、便利屋にやってくる登場人物が魅力的で憎めない人ばかり

ルルちゃんが個人的に可愛くて好き
見た目はアレなんだろうけど、、、人柄が良い!

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2026年01月31日

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ネタバレ

妻に浮気され、やり直そうとしたが結果駄目になり半分以上世捨て人みたいな日々を過ごしてる主人公の所に、これまた過去に色々あって世捨て人みたいな生活送ってる主人公の同級生が転がり込んできて、二人で便利屋やっていく事になるんだけど…って話。
主人公の同級生である行天が、ホントなに考えてるか分かんなくて良かったです。
主人公は過去に何があったか明らかになったけど、行天の過去については最後まで全貌が明らかにならなかったのも良い意味で気になりました。
これも続編あるみたいだから、それ読んだら明らかになるのかな?

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2026年01月19日

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便利屋とその同級生の物語

日常に沿って話が描かれており、とても読みやすかったです。
登場人物の感情や行動に対する表現が豊かで、想像が膨らみました。

映画化もされているようなので、観てみたいと思います。

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2026年01月08日

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ネタバレ

多分、昔の直木賞で映画化済み。
前評判高いだけあってとっつきやすく面白い。架空の都市、まほろ市(ほぼ町田)を舞台として便利屋を営む多田とかつての同級生、行天があーだこーだしながらさまざまな問題を解決する物語。

この本の良さがどこかと問われると難しい。
ヒューマンドラマによくある人の温かさは確かにあるのだが、その逆、人間の根本的な悪意や意地汚さにも焦点を当てていて複雑さが魅力だろうか。

作中の「不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはないと思う」というような芯を食ったセリフが多いのが素敵。

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2026年01月05日

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4.4
面白かった。
映画観てないですが、瑛太さんと松田龍平さんが出られていたのは知っていたので、私の頭の中でも2人が物語を進めていくわけですが、イメージぴったりで違和感なく進む。
次作も次々作も積読済み。楽しい年末になりそう。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

見たことないが、映画があることは知ってた。
瑛太と松田の龍ちゃんだとはなんとなく知ってたけど、本を読んでる時の僕の頭の中は逆のキャスティングでした。
映画も見てみましょうか、

一度行ったことあるかも、違う街だろうか。
まほろはそんな街なんだ。(当時はでしょうが)
今度行ってみましょうか。

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2025年12月11日

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行天が松田龍平と知って読んだら松田龍平の声と表情とで全てが再現されてイメージが湧き過ぎてしまった。(良い意味で)

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

三浦しをんは何冊か読んでいますがバラエティに富んだ本を書く作家さんだと感じています。便利屋を営む中年男子のところに舞い込んできたかつての同級生との波瀾万丈の1年が描かれ、文章のリズムの良さであっという間に読み終えました。過去に辛い想いをした2人がそれぞれの想いで仕事と向き合う姿は時にはそこまですることないのではと思うところもありました。続編も出ています。次はどんな依頼にどんな様に向き合うのか読んでみたいです。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

多田と行天、いい年の男2人がなんだかんだいい感じに便利屋の仕事をこなしていく男の友情話、だと思って読んでいたけど、
行天の指の傷を象徴に、失った幸せと再生する幸せのお話でした。
うーん、上手いなあ。
難しく考えなくてもスッと入ってきて、軽く読みたい人に押し付ける感じでもない。
読みやすく楽しかったです。
2人のキャラ作りが完璧でずっと読んでいられるキャラクターでした!

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の作品と同様、キャラが個性的。なんとなくほんわか系かと予想していましたが、意外にもかなり危険な橋を渡る便利屋の2人にはらはらしました。主人公の、淡々と冷静に生きているようでありながら、情を捨てきれずに事件に巻き込まれてしまう感じが好きです。
行天の一度切り離された小指の繋ぎ目は、冒頭では冷たさと痛々しさが強調されていましたが、最後は「なにかを約束する印のように結ばれている」と表現されていたのが印象的でした。過去に受けた傷跡は残るし、人生にはもう戻ってこないものもある。けれど、そっと傷跡に触れながら、新たなかたちの幸せで温めることはできる。そんなメッセージが込められているように感じました。

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2025年10月12日

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ネタバレ

裏表紙のあらすじを読んで、面白そうだったので手に取りました。

便利屋さんのお話という事で、『銀魂』という漫画の「万事屋銀ちゃん」みたいな明るいノリを想像していたのですが、読んでみるとユーモアはそこそこに結構重いお話が続きました。

その中の一つで、小学生たちがクスリ(見た目は砂糖そっくり)の受け渡しのバイトに加担させられていましたが、結局助け出したのは別件で関わっていた男の子一人だけでした。
少年ジャンプの主人公だとここは全員助け出す流れですが、「そこまで面倒見られるかよ」という多田さんのセリフから、世の中は漫画みたいに上手くはいかないのだと悟りました。

ちなみに、ここは東京都町田市が舞台だそうですが、クスリ50個の受け渡しで5000円、多田便利軒の週給が(歩合制だとは思いますが)3000円というのに驚き、かなり賃金が安い町なのではないかと思いました。
しかし、多田さんの相方である行天さんは、どのシーンでも常にタバコを吸っているような気がするのですが、買うお金があるのか少し疑問になりました。
食費や光熱費に加えてタバコ代も多田さんが支払っているとなると、先ほどの「そこまで面倒見られるかよ」というセリフにも納得しました。
彼は一風変わった依頼人を助けたり、行天さんにタバコを買ってあげたりするので精一杯なのだと思います。

少年ジャンプの主人公になれなくても、賃金の安い町で毎日頑張って生活している多田さんが、なんだかカッコよく見える物語でした。

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2025年09月19日

購入済み

でこぼこコンビで似たもの同士

多田と行天のコンビネーションが良い!
多田が出来ないことを行天がやってのける。
行天が行き過ぎないように多田が手綱を握る。
互いを補う存在のようで
同じような虚空を共有する同士でもある。
決して言葉で語り合うことはないのに、
不思議なことにふたりでいることが自然体のような
不確かな絆が、良い!

ルとハイシーとマリの関係性も好き。
てゆうかルルとハイシーが好き。
みんな訳ありだけど、ほっこりする感じが凄く好き。
初めてこの作者の本を読んだけど、
好き。他のも絶対読む!

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2021年09月29日

購入済み

不思議な作品

この物語を読んでいて、初めの設定がつまらない。読む気が起きない。考えてみれば、物語の場所が東京郊外の架空の町「まほろ市」だからなのからかもしれない。さらに、便利屋を営む主人公の多田と店に転がり込んできた級友の行天という人物に、物語の中で通常の生活実態が窺われないのだ。だから共感を持って読み進むことが出来ない。非常に読みづらい物語だ。
しかし、無理にでも読んでいくと、いつの間にか物語が面白くなり引き込まれて、読むスピードも上がってしまう。あっという間に読み終えてしまう。そこに不思議さと魅力を感じる作品だ。

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2018年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中まで短編集の様な形だったのと、登場人物が誰が誰か分からなくなっちゃって、自分には少し合わなかった。

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2026年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天真爛漫な行天がかわいかったあ。多田との関係がさっぱりしてて、良かったです。正直、全然期待してなくて三浦さんが著者だからーと読み始めましたが、これは嬉しい誤算。バツイチのおっさんコンビがこんなにかわいく思えるなんて予想外も良いところでした。予言のばあちゃんも、夜に働く女性陣も、星たち密売人も良い味してる。地味にシンちゃんがお気に入りなので、出番があることを期待しつつ、次巻も読んでみます!

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「幸せは再生する」、これに尽きるんだろうな。口は悪いけど、法令遵守したい思いやりのある多田さんのキャラクターが良かった。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

便利屋を営む多田。真冬に健康サンダルで公園にいるかつての同級生、行天に出会う。なんだかんだで行天は多田のところに居つき、2人で地域の問題を色々解決する!
という感じの話。2人とも結構重い過去を持っていて、その過去が関わってきたり関わってこなかったりする。多田も行天も結構思考が複雑なタイプなので、そこがちょっとわかりづらいかも。私にはちょっと2人の気持ちがわかりきれなかったな……。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

なんだか日々の日常を永遠と書き綴っているような作品。
それより便利屋とは主になにをして収入を得ているのかが気になった。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

「まほろ」という街の、便利屋を営む主人公、そこに転がり込んだ昔の同級生。便利屋らしい細々とした仕事をしながら、魅力的な住人と出逢っていく。

文体が読みやすく、かつ街の描写が具体的。どうやら東京の町田市がモデルのようだが、そんなことは少しもわからず。

具体的な分、情景が頭に浮かんできて、その中で主人公たちが物語を紡いで行く。もしかしたら、映像化もしやすいのかもしれない。それが良いかどうかは別物だが。

同級生の話、依頼人の話を絡めながら、自分自身の再生に向かうラストは秀逸。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

「便利屋」に舞い込む様々な依頼に多田と居候を始めた同級生行天、双方ともバツイチコンビが作り出す平凡な会話が笑いと依頼者との信頼・人間関係を描く小説だ。子犬の世話、娼婦・チンピラのお節介、小学生・高校生の世話と擁護など、巻末では老夫婦の納屋の解体依頼からその老夫婦が自分の真の親だと名乗る青年に対して赤の他人が「真実を話すべきか否か」での葛藤から社会関係を上手く描いている。現実、生みの親と育ての親など病院での手違いからDNAで発見されることも多々あるらしいが、その後双方の家族への配慮無しに他人の土俵に土足で入り、新たな問題が起こるのは予想だにできない。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

作者は名前の付かない関係性の描写に卓越しているなあ、と思った。
活字を読んでいるだけなのに、町の様子や、便利軒の事務所の様子、多田と行天の人となりが匂いとそれぞれの温度を持って感じられ、目の前でドラマが展開されているかのような気持ちになった。
個性豊かな客も含め、登場人物全員が小説を飛び越えて生きているかのように感じられた。
登場人物が多くて、名前だけではどこで出てきたどんな人物だったか思い出せないことがあった。

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2025年10月07日

購入済み

おもしろいけどディープ

2人の関係性や会話がおもしろいのですが、ストーリーは暗かったり陰鬱とした内容もあり、楽しい!と言う感じではないです。
そういうのも得意な方には良いと思います!
舟を編むなどの作品と同じ作者さんなのが不思議に思えるくらい全然違う印象の作品で、幅広い作家さんだな〜とおどろきました。

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2019年04月02日

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