三浦しをんのレビュー一覧

  • 舟を編む(下)

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    『昭和元禄落語心中』の作者による漫画化ということで、手に取った。もともと「舟を編む」連載時に挿絵を担当されていただけあって、原作の雰囲気をよく伝えていると思う。事実、同じシーンで同じように感極まってしまった。

    一方で、細かい部分でのアレンジ(とくに各章末の1コマ漫画)があるのも、漫画化での工夫が窺えて面白い。原作から先に読むと一層楽しめるだろう。

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    2021年01月23日
  • しをんのしおり

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    再読だけれど登録してなかったので改めて登録。
    好きな話は
    ・ボンサイダー
    ・高倉健の一日
    ・番外編の掌編小説
    何度読んでも笑えるエッセイ。

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    2021年01月21日
  • 舟を編む(下)

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    もう・・・大渡海の表紙が上がってきたくらいから、しをんさんのあとがき、雲田さんの謝辞まで、ナミダが。。。。とまらない。。。。原作何度も読んでるのに。あとがき漫画でやっと落ち着けました。良かった。胸がアツくなりました。

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    2021年01月10日
  • 政と源

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    七十三歳同士の幼なじみの国政と源二郎コンビ。読んでいる間、ニヤニヤが止まりませんでした。いや、何度も吹き出しました。
    堅物な国政と破天荒な源二郎。全くタイプの違う二人なのに、なぜか気が合っている。本人も言っているけど、幼なじみでなければ友達にはなっていなかったであろう二人。
    「幼なじみ無線」で相手が困っていればビビッと感じて助けに行っちゃったり、見栄を張って嘘をついてもすぐにバレちゃったり。
    早くに奥さんを亡くした源二郎と、奥さんに愛想を尽かされ出ていかれた国政。源二郎の弟子の徹平と恋人のマミ。若い二人の世話を焼きながら(焼かれながら?)の江戸っ子な日常が読んでいてとても心地良かったです。

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    2020年12月15日
  • ぐるぐる♡博物館

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    ネタバレ

    もう本当に楽しかった!
    まるで先生とご一緒に博物館を巡れたようなライブ感と満足感。
    博物館好きには堪らないルポエッセイではなかろうか。

    しかも取り上げられている博物館がスタンダード型ではなく(各自治体にあるような一般的な博物館ではなく)何かに特化していたり、ユニークな手法を取り入れていたりと一癖も二癖もあるような場所が多い。
    しかも寄り道と称して別の博物館にも立ち寄っていたりする。
    中には秘宝館の話も。
    爆笑しながら読みましたよ。
    一度読めば、その博物館に行きたくなると思う。

    基本的に読んでいて楽しいエッセイだが、取材自体は丁寧にされているので、解説本としても興味深い。
    博物館に関わってい

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    2020年11月29日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    三浦しおんさん、いいです。
    軽快な展開、魅力的な人物たち。
    ちょっと劇画タッチすぎるかなという場面もありますが。
    爽やかな読後感です。

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    2020年09月26日
  • あやつられ文楽鑑賞

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    しをん嬢の「語り」を読むと文楽に興味が湧いてきた。よく落語を聞くので、義太夫には少しく馴染みがあった。しかし、「寝床」では義太夫語りというよりも素人太夫の破壊力に焦点が当てられた話。「どうらんの幸助」の下地にあった『桂川連理柵』も知らなかった。本書でとても良かったのは『仮名手本忠臣蔵』の解説だった。年末となれば時代劇でよく放映され、話の筋もよく知っているものと思っていたが、文楽として上演される忠臣蔵はとても面白そうだ。落語「蔵丁稚」では芝居見物での忠臣蔵だったんだな〜

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    2020年09月26日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    しをん嬢30代直前のエッセイ。BLとオダジョーLOVEの日常に、面白おかしい友人との交友録という安定の爆笑エッセイ。「文楽を見るたびに、いくつもシャッポを脱いでしまう。脱いだシャッポが、そろそろエッフェル塔の高さに迫る勢いだ。」なんて言い回しの数々が、しをん嬢のセンスの良さを物語る。岸本佐知子さんが解説するとおり、これらの日常が、しをん嬢の作品群に遺憾なく発揮されていることを痛感した。

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    2020年09月20日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「『三浦しをん』というのは、エッセイ担当の『みうら氏』と、小説担当の『をん』からなるユニット名なのだ。うそだ。」

    信じてしまうぐらい別人格。エッセイの勢いがすごい。

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    2020年09月04日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    ・出来(しゅったい)物事が起こること。 物事が起こること。
    ・喉歌(ホーミー)喉を詰めた発声から生じるフォルマントを利用した、笛のような音などを特徴とする声を用いた特殊な歌唱法である。アルタイ山脈周辺の民族に伝わるものが最もよく知られており、日本ではモンゴル国のホーミーやトゥバ共和国のフーメイ(ホーメイ)が有名である。
    ・蒙を啓く(もうをひらく)道理に暗い人を教え導く。啓蒙する。
    ・田舎紳士 紳士ぶっているが、どこか洗練されていないところのある男。

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    2020年07月26日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    スイの気持ちがなんとなく一番わかる気がした。
    男女じゃないからこその愛はあると思う。何も生み出せない関係だからこそ、感覚とか勘で繋がったり、安心できる。もし那由多がいたら、憧れるだろうな。互いに適度な距離感、必要なときに求めて、踏み込んで良いものかしっかり図っているところがとても好き。
    那由多の話で、言葉はときに無力だと痛感したし、家族を探せない父というのもわかるなと思った。希望は災厄の一つというのも印象的。最後に那由多がスイに話したのは良かったなと思う。スイならなんとなくわかってあげられたんだろうなって。

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    2020年08月06日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • 政と源

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    さくっと読めた!くすくすと笑える要素が多くて、面白かった!!政と源の幼馴染ゆえのテンポの良い会話と徹平くんの馬鹿っぽいけど明るいとこととがよき。
    息抜きになった〜

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    2020年06月26日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    しをん嬢の激場型エッセイ。デビュー作を著して、人気作家への道を歩み始めた頃、サッカーW杯を観てシーマン(英)やカーン(独)に恋する乙女。モー娘。やキムタク、その他日本語の使い方に物申すオバちゃん根性が、やっぱり面白い。

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    2020年05月25日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    えっこれが三浦しをん?
    ととてもびっくりした。

    まほろ駅前とか神去なぁなぁの印象が強かったので。
    ああいうほのぼのした作品の裏にこんな一面があったなんて。
    前なにかのインタビューで高校の時、お父さんとバスの運転手としか異性と話さなかったみたいなエピソードもあったので、あまり恋愛というか性愛の印象もなかったので。
    この本の主人公、村川融のように、三浦しをんもまた色々な角度からみた物語があるのだろうと思った。
    この作風から変わっていった経過が知りたいなと思った。

    ひたひたと満潮になる静かな水みたいな小説でとても良かった。元々金原瑞人さんのエッセイで勧められていて読んだのだが、そして解説にある通

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    2020年04月12日
  • 政と源

    購入済み

    何度読んでも面白い

    三浦しをんさんの作品は神去りなあなあ村を初めて読んで、痛快な落語を聞いているような言葉の選び方がうまい!とうなってしまった。この政と源もストーリーもさることながら、源さんの破天荒ぶりにクソ真面目な政さんが振り回されている様が面白く、でもこの源さんにはつらい過去があるという笑いだけではない内容に心ひかれている。

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    2019年12月29日
  • ロマンス小説の七日間

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    ネタバレ

    いやーー!!いい!!
    妄想族っぷりがステキすぎる!

    そしてあとがきがめちゃ面白い。
    あー、三浦しをん、ほんとにいいなぁ。

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    2019年12月06日
  • 舟を編む(上)

    購入済み

    内容は有名作品のコミカライズなのでもちろん面白いのですが漫画になるにいたって絵がうまくていい雰囲気をかけるひとでよかった

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    2019年11月27日
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―

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    仕事だけでなく、様々な女性について知ることができた。
    知らない仕事がたくさんあったし、それぞれがそれぞれの価値観や考えを持って生き生きと楽しそうに仕事をしているように感じられた。
    誇りを持って仕事するってきっととても大事。

    16人の女性たちのその後の人生もおもしろかった。
    本文からあとがきまでふむふむだった。

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    2019年11月13日
  • 白いへび眠る島

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    ネタバレ

    ホラーかファンタジーかと思ったけど。

    でも、現代社会で本能を忘れているから気が付けないだけで、実は異形のものは自然にはいるのかなあ・・・
    なんて思えてしまう。
    ついつい引き込まれて読んでしまった。

    悟史と光市の関係もいいけど、荒太と犬丸はいいねえ。
    特に文庫書下ろしの掌編。
    ドキドキですな笑
    いろいろ妄想してしまった笑

    離島はいいな。この島はよそ者に冷たいから行きたくないけど。

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    2019年10月13日