三浦しをんのレビュー一覧

  • 墨のゆらめき

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    久々の三浦しをん作品。
    書道家とホテルマンの話ということだったので、どんな感じの話になるのかと思っていましたが、同じく三浦さんの『まほろ駅前』シリーズの多田と行天のコンビを彷彿とさせるコンビの話でした。
    で、書道家の方が行天の役回りだったのがさすがに三浦さんという感じでしたし、全体的な文調も三浦節炸裂で安定の面白さでした。

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    2025年11月04日
  • ゆびさきに魔法

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    商店街で「月と星」を一人で営む月島 その横の居酒屋「あと一杯」の常連だった星絵が巻き爪になった松永を連れてきた縁から 二人は一緒に働くことになる ネイルアートの世界をのぞいているような気分になれた 月島と星絵の関係もとても微笑ましくて元気をもらえた

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    2025年11月03日
  • 月魚

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     三浦しをんさんのデビュー第2作(2001年)です。『まほろ駅前』シリーズ(2006〜)以前の初期作品を読むのは初めてでした。古書店が舞台の古書をめぐる若い男2人の物語です。

     こ、これはBL? オブラートで包む感じで印象をぼかしてますが…、なんかそんな匂いのする関係性ですよね? BL前夜? 失礼ながら今は立派な「貴腐人」も、デビュー時から「腐女子」の片鱗を見せていた? いや、だとしても本作は無粋なBL作品ではありません。

     古書店『無窮堂』3代目店主・本田真志喜(24歳)と、安く仕入れた古本を卸専門で販売し利益を得る「せどり屋」の息子・瀬名垣太一(25歳)。
     2人は幼い頃から兄弟のよう

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    2025年11月03日
  • 天国旅行

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    心中をテーマにした短編集。
    生と死の境があやふやになり、対極にあると思っていたものが何より近しく感じられた。その選択は彼らだけのもの。苦しみの中で手を伸ばした先に救いがありますように、ただそれだけを祈る。寂しさよりもほのかに希望を感じるお話でした。

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    2025年11月02日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    社史編纂室のメンバーが個性的で、楽しく読めました。社史作りのお仕事もので終わるのかと思いきや、会社のかつての暗部に迫る内容もあり、若干、意外でした。ただ同人誌の活動がオタクで、その活動をしていることを隠さないという気持ちは、そんなものなのかなぁと、あまりピンときませんでしたが。ラストはもう少しスッキリ、悪を討伐!てな感じになれば良かったのですが、淡々と終わったという印象です。

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    2025年11月02日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ︎「私たちがしたこと」が1番私に刺さりました。「恋人のために、恋人の目の前でひとを殺すのだ。それほどまでの深い思いを見せられたら、もう二度とほかのだれも愛せない。」←これが良すぎてハッとした。愛のかたちは人それぞれだと理解していても、このような愛のかたちが重くて深くて呪いのように、鎖のように自分を縛り付けて離さない。

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    2025年10月31日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    ちょっと考えたり,重めの本が続いたので,今回は気楽に,気持ちを明るくしたくて.
    それならやっぱり,三浦しをんでしょ.

    11編の,さまざまな「愛の形」を描いた短編集.
    「いかにも」な作品から,「意外」なものまで,どれも楽しく読めた.
    そしてやっぱり,根っこにあるのは「人間賛歌」だなと思う.
    一人ひとりの「個」を丁寧に描く感じがとてもいい.

    恋愛って,もともと超個人的なものだから,時には常識や良識から逸脱した「カタチ」もあり得るわけで.
    ほのかな想いから激情まで,徹頭徹尾「個人」の物語なんだよね.
    だからこそ,「家族」とか「血縁」とか,そういう“箱”に押し込められていない感じが心地いい.

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    2025年10月30日
  • エレジーは流れない

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    寂れかけた温泉街を舞台に
    高校生たちの青春を描く。

    父親がいなく、母親がふたりいる。
    そんな自分の存在に悩みながらも仲間たちと
    ドタバタ過ごす、青春譚

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    2025年10月29日
  • 天国旅行

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    ドリーミングな表紙絵と天国という響きのイメージとは遠い、心中をテーマにした短編集。
    テーマへの迫り方や読後感は話ごとに異なり、一話ごとに頭の中の世界がぐるんと上書きされる。
    「死への悲しみ」や「生への執着」などと分かりやすくラベリングできない、複雑な状況に置かれた登場人物たちの心境がすんなり心に迫る。
    物語の背景は決して想像し易い環境ではないのに、さらっと納得できるように描かれている。

    『遺言』の主人公が見た「輝く矢」が、この本全体の希望のように輝いて感じた。

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    2025年10月28日
  • 神去なあなあ夜話

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    ネタバレ

    平野勇気
    二十歳。高校卒業後、三重県中西部の山奥にある神去村に住むことになる。最初の一年間は見習いだったが、今年の春から中村林業株式会社の正社員になった。ヨキの家に居候している。

    おやかたさん
    中村清一。中村林業株式会社社長。三十代。東京ドーム二百五十六ぶんの山を所有する大山持ち。

    ヨキ
    飯田与喜。中村班。三十代前半。清一の幼なじみ。ガタイがよく、短髪を金色に染めている。「俺は山仕事の天才」。細かいことを気にしない。

    田辺巌
    五十代。中村班。子どものころに神隠しに遭った。山仕事のすべての作業に詳しく、勇気にあれこれ教える。

    小山三郎
    七十半ば。中村班。山の知恵袋。危機回避能力が尋常じゃ

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    2025年10月24日
  • 墨のゆらめき

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    真面目でお人好しなホテルマンのチカと、
    大雑把で奔放なイケメン書家の遠田。
    あることをきっかけで2人で代筆を担うことに。
    性格は正反対だが、仕事の相性はとてもよかった。

    そして書道を通じてこの2人の関係が変わっていく。
    とにかくチカと遠田の会話が楽しい!笑
    とくにパンダは地球外生命体説の代筆は笑ってしまいました。

    2人の関係は一旦崩壊しかけますが、ミッキーや金子さんの協力により、また続いて行けるんだと嬉しくなりました。
    あたしも銀河鉄道の夜ちゃんと読もう。

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    2025年10月23日
  • まほろ駅前番外地

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    『まほろ駅前多田便利軒』の続編(というより、番外編?)との事で、前作では主人公だった多田さんと行天さんを、別のキャラの視点から見たストーリーが多かったです。
    前作を読んだけれども続きを読むべきかどうか迷っている方向けに、それぞれのお話をかいつまんで紹介します。前作を読んでいない方には訳が分からないと思いますので、ここはスルーして他の方の感想を参考にしてください。

    「光る石」
    行天さんのまさかの行動に大変驚かされ、世の中には知らない方がいいこともあるのだと思い知りました。

    「星良一の優雅な日常」
    どちらも選びたくない究極の2択。
    今、明かされる星良一の恐ろしい一面とはΣ(||゚Д゚)ヒィィィ

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    2025年10月21日
  • わたしの名店

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    食べることは生きること。
    思い出の味やお店から今は亡き人を偲んだり、
    ただただ好きな食べ物への愛があったり。
    様々な作家による名店にちなんだエッセイ集。
    隙間時間にピッタリ、お腹が空くこと間違いなし!

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    2025年10月20日
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座

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    ネタバレ

    小説家になりたいわけでも、趣味で小説を書いているわけでもないのに、つい買ってしまった三浦しをんの本。
    でも読んでよかったです。

    幼いことから本ばかりは沢山読んできて、中学生くらいまでは褒められましたが、高校生ともなると「作家になるわけでもないのに、本ばっかり読んで…」と言われたものです。
    でも、私は本を読む才能はあったかもしれないけれど、本を書く才能は全くない自信があったので、作家になろうなどと思ったことは今に至るまでない。

    この本を読んで、そんな考えがどれほど傲慢であったか思い知りました。
    才能があるからと言って努力をしないわけじゃないんだ。
    というか、多分才能があるからこそ、自己に恃む

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    2025年10月18日
  • 墨のゆらめき

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    ホテルマンが書道をやっていくのかと思っていたが、ヤクザにはちょっと、あーだった。
    書に対する表現が、清々しく素晴らしかった。

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    2025年10月18日
  • むかしのはなし

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    伝聞式で昔話を一般的?な話に落とし込んで書かれていたのが新鮮で面白かった。短編集だが、各話にどこか繋がりがあるのも、面白かった。

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    2025年10月17日
  • ののはな通信

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    好きな人と"手紙"でやりとりする。
    1日に何ラリーもできないから、僕なら発狂してしまいそうです。

    授業中の手紙のやり取り、懐かしいなぁ。中継役をやったことがあったようななかったような。。
    はなちゃん、どうかご無事で。

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    2025年10月13日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    ネタバレ

    他の作品と同様、キャラが個性的。なんとなくほんわか系かと予想していましたが、意外にもかなり危険な橋を渡る便利屋の2人にはらはらしました。主人公の、淡々と冷静に生きているようでありながら、情を捨てきれずに事件に巻き込まれてしまう感じが好きです。
    行天の一度切り離された小指の繋ぎ目は、冒頭では冷たさと痛々しさが強調されていましたが、最後は「なにかを約束する印のように結ばれている」と表現されていたのが印象的でした。過去に受けた傷跡は残るし、人生にはもう戻ってこないものもある。けれど、そっと傷跡に触れながら、新たなかたちの幸せで温めることはできる。そんなメッセージが込められているように感じました。

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    2025年10月12日
  • 光

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    これまで何冊か読んだ三浦しをんさんの作風と全く違うように感じてこんな作品も描かれるとは驚きました。自分とかけはなれたシチュエーションではあるけど暗く薄汚れた場所で藻掻く冷酷な描写に引き込まれます。終章にむけての展開は目が離せませんでした。

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    2025年10月12日
  • あの家に暮らす四人の女

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    ちょっとずつ"違う"、みんなの"フツウ"の暮らしー

    四人の女性とそこに関わりを持つ人々の
    日々の暮らし、日々の喧騒。
    なんでもない会話が楽しくて、彼女達の人生の豊かさと重厚さを物語り、登場人物が生き生きと輝くのは三浦しをん先生の手腕。

    そして三浦しをん先生の描く、イケメンが
    いつも本当にイケメン。
    ちょっとしか出てこないのに、わかる。
    絶対イケメン。好き

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    2025年10月11日