三浦しをんのレビュー一覧

  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能や文楽、歌舞伎に行きたくなった時、読んでおくと筋がわかって理解が深まり、余裕を持って楽しめます。 時代が違うと景色が違い、常識や価値観が違って、なかなかわかりづらいことが多いのですが、どの新訳も面白く、登場人物が生き生きと動き、楽しく読み進めました。 一家に一冊。

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    2025年10月01日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    5人の小説家の短編と、2人のクリエイティブディレクターのアンソロジー
    テーマは九州の特別列車「ななつ星」に乗り込む乗客の物語だ
    列車はたくさんの人を一度に運ぶけど、乗客の一人一人はそれぞれ特別な想いを持って列車に乗り込む

    5人の作家さんが寄せたとても短い物語には人生という長い長い想いが乗っていることに気が付く
    恩田陸さんの「お姉さん」が仕組んだ、複雑で切ない物語も時間の長さと、生きようとする想いの深さが音楽に乗ってやってくる

    個人的には小山薫堂氏の言葉が圧巻だった
    人から人へ繋ぐ想いが言葉となって、香り高く温かみを持って伝わってくる
    「共感」という到達点はその気持ちを理解しようとする意識の

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    2025年09月30日
  • あの家に暮らす四人の女

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    家族に[父]の姿が無くても、女だけで暮らせるという話で、ズボラしても言いたいこと言っても、な~んか許せてしまうのは、やっぱり気が合うからなのね。先のことはわからない、今を生きることが大切なんだなぁ。

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    2025年09月29日
  • あの家に暮らす四人の女

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    同じ年代の女性なら思うだろう、「なんか、いいなあ」。正しい家族はない。家族は普遍的ではない。みんな違ってみんないい、は個人だけじゃなく家族にも当てはまる。本物の女の絆ほど強いものはない。

    全文はブログで
    www.akapannotes.com

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    2025年09月29日
  • わたしの名店

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    総勢28名による「名店」にまつわるエッセイ集。1編が短くて、するすると読めた。
    宇垣美里さんの文章を初めて読みましたが、リズム感が良くて好きかも。
    美村さんの文で「人の感情を再現する役者の仕事柄か、…お客様の表情を拝見すると、そこが美味しいかどうか大体推し量ることができる。…お客様から安心感と笑顔が溢れている店は、ほぼ間違いない。」というのは面白いなと思った。
    28名がそれぞれの視点から語るのを読むうちに、周りの人にも、名店とそのエピソードを聞いてみたくなる1冊でした!

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    2025年09月28日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    スポコンジャンル、久しぶりに読んだがとても面白かった。ハイジと走のコンビがよい。双子もキャラが立っていてかわいい。そして何よりこれをきっかけに走り始めた作品。きっかけをくれてありがとう

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    2025年09月28日
  • しんがりで寝ています

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    ネタバレ

    三浦しをんさんの「相変わらず」のエッセイ集。
    一部の趣味に対する過剰な反応はさておき、表現や感情が柔らかく、受け取りやすく読みやすい。

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    2025年09月25日
  • わたしの名店

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    美味しそうだし 雰囲気が素敵なお店ばかりでぜーんぶ行ってみたくなった。
    こんなに素敵なお店を見つけた方たちの生活も素敵!

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    2025年09月23日
  • 墨のゆらめき

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    ネタバレ

    起承転結のお手本のような物語構造。
    いつもの日常のように、このままだらだら続くんだろうなあというところからの急展開。

    ホテルマンの力(ちから)も、書家の遠田も30半ばのいい大人なのに、二人の会話は妙に微笑ましい。
    あくまで仕事の延長として敬語を崩さない力と、多分敬語を知らない遠田。

    遠田の書く文字は、どんな気持ちが込められて、どんな景色を思い浮かべて書かれているのかがわかる。
    しかしそれは、遠田の持つ本来の字なのか。
    変幻自在に書体を変えて文字を書く遠田。

    書家であり、書道教室の先生であり、筆耕士であり、代筆屋である遠田。
    手を怪我して、または年を取ってうまくも字が書けなくなった人の代わ

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    2025年09月22日
  • しんがりで寝ています

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    何かに突出した人には、他のことにはいろいろとトラブルが続いたりするんだな。それをくすりと笑えてしまう話にまとめるのがうまい。書けない書けないというが、これだけ楽しい文章書いているじゃないかと感じる。

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    2025年09月20日
  • 神去なあなあ夜話

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    三重県の山奥、神去村で林業に勤しむ勇気。勇気を見守る村の人々、恋しい直紀さん。村に伝わる伝説や過去の出来事を散りばめつつ、しをん節で軽やかに面白く日常を語ってくれる。

    クリスマスを山太に体験させてあげたいという、勇気の優しさよ!もみの木じゃなくて、松の木でも、サンタクロースじゃなくて獅子でも、その真っ直ぐな気持ちよ!

    無条件であたたかい気持ちになり、
    村のみんな事が大好きになってしまう。
    ヨキ、清一さん、繁ばあさん、
    みんな最高!
    とくに繁ばあさん、好きだなあ。
    勇気の書きためてる文章に
    パソコンで勝手に作り話打ち込んでたりして、可愛い。

    小説なんだから、
    リアルに存在してないとわかって

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    2025年09月20日
  • 神去なあなあ日常

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    主人公がパコソンに書いている日記?という斬新感のある小説。内容は日本の林業と村文化をテーマにしたものだが、語りかけてくる書き方から読みやすく、引き込まれた。なあなあ弁もよい。

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    2025年09月20日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    ネタバレ

    裏表紙のあらすじを読んで、面白そうだったので手に取りました。

    便利屋さんのお話という事で、『銀魂』という漫画の「万事屋銀ちゃん」みたいな明るいノリを想像していたのですが、読んでみるとユーモアはそこそこに結構重いお話が続きました。

    その中の一つで、小学生たちがクスリ(見た目は砂糖そっくり)の受け渡しのバイトに加担させられていましたが、結局助け出したのは別件で関わっていた男の子一人だけでした。
    少年ジャンプの主人公だとここは全員助け出す流れですが、「そこまで面倒見られるかよ」という多田さんのセリフから、世の中は漫画みたいに上手くはいかないのだと悟りました。

    ちなみに、ここは東京都町田市が舞台

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    2025年09月19日
  • 政と源

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    ネタバレ

    定年まで銀行一筋で働きつめた真面目で堅いところのある国政と、つまみ簪職人でつまみ簪を作る以外ははちゃめちゃなところのある源二郎。幼なじみじゃなかったらきっと友達じゃなかったと作中で国政も言うように、性格や歩んできた人生が正反対な2人だけど、何十年と同じ月日を重ね、お互いの家を行き来するくらい仲の良い関係性がとても尊く感じた。正直羨ましい。血は繋がっていないし家族でもないし、友達と呼ぶとちょっと否定しそうな2人だけれど、信頼し合っているんだなとひしひしと伝わった。弟子の徹平ちゃんもいい子だし、マミちゃんもおおらかで素敵な女性だし、清子さんも花枝さんも芯があってとても好き。みんなそれぞれの人生を自

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    2025年09月17日
  • 光

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    ネタバレ

    タイトル〈闇〉にしなくて大丈夫ですか。 俺に言わせりゃ救いが無い。 主人公の狙いは、罪の報いとはいえ果たされず、主人公に執着していた弟分は糞みたいな人生の末に死んでしまった。 「あの島に、あの親の元に生まれた時点で詰みじゃね」って言葉で片付けてしまいそうになる。

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    2025年09月17日
  • 格闘する者に○

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    三浦しをんさんのデビュー作。
    しをんさんのエッセイが大好きで、デビュー作のこちらも読んでみたかったのですが、私が遥か昔に経験した就職活動の話ということで、今更共感できるか心配だったのですが(^^;;、なんのなんの、一気に読み終えました!
    登場人物のキャラクターも面白く、主人公がおじいさんと付き合っていたり、お家騒動もあり、本題の就職活動も、出版社の面接の様子を暴露(!?)するものだったりと、盛りだくさんの内容でした。
    他のしをんさんの小説も、どんどん読んでいきたいです!

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    2025年09月14日
  • 神去なあなあ日常

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    ネタバレ

    原作も映画も好きな作品
    横暴だけど、どんどん適応して行く勇気が凄い
    みんなががんばりを認めて受け入れてる
    不貞腐れ気質な自分では考えられない
    林業のことも学べるし、自然が綺麗、
    とかデジタルデトックスとか、半端な気持ちで
    踏み入れて良い場所じゃ絶対にないところが…
    面白かった楽しかった、また読もう
    シリーズもまた読もう

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    2025年09月13日
  • 愛なき世界(上)

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    先日観たドラマ10の舟を編むがめちゃめちゃ面白かったので、久しぶりにしをんさんを読みたくなりました。

    しをんさんの何かに打ち込んでいる人たちの物語は面白いですね〜

    植物が大好きで、研究を続けている女性本村と、本村を好きになる料理人藤丸のお話ですが、研究者の人たちがみんな癖が強く、笑いながら読み進めました。

    下巻へ進みます。

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    2025年09月11日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    便利屋稼業が繋いでいく、強かったりそこはかとなくだったりとバリエーション豊かに繋がっていきそうないくつかの腐れ縁。次第に明らかになっていく因縁や秘密の描かれ方も良かった。
    綺麗事と言えば、そうなのかもしれないけど、負い目や癒えない傷を抱える日々を、付かず離れずで並走する他人がいても良いのかもと思わせるラストでした。

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    2025年09月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    一度は乗ってみたい豪華列車。ますます乗ってみたくなった。
    各作家さんが描くそれぞれのドラマが、同じ列車内で繰り広げられているんだなぁと思うと、感慨深い。

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    2025年09月07日