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私は、なにをしているんだろう。どうしたら「私」でいられるんだろう? カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは――。記念碑的青春小説。(解説・穂村弘)
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Posted by ブクログ
スイの気持ちがなんとなく一番わかる気がした。 男女じゃないからこその愛はあると思う。何も生み出せない関係だからこそ、感覚とか勘で繋がったり、安心できる。もし那由多がいたら、憧れるだろうな。互いに適度な距離感、必要なときに求めて、踏み込んで良いものかしっかり図っているところがとても好き。 那由多の話で...続きを読む、言葉はときに無力だと痛感したし、家族を探せない父というのもわかるなと思った。希望は災厄の一つというのも印象的。最後に那由多がスイに話したのは良かったなと思う。スイならなんとなくわかってあげられたんだろうなって。
ミッションスクールに通う3人の女子高生それぞれの視点で描かれる中編3作のお話し 3人はそれぞれ秘密を抱えている うちの娘が将にカトリックの女子校に通ってるからかもしれないけど、こんな話し好きなんだよなぁ ま、前から笑うミカエルとかマリア様がみているとか好きだしね あと、ミッションスクールじゃないけ...続きを読むど女子校ものならblueとかね 何というか、僕が想像する女の子同士の付き合いのリアルさがある 淑子のことはどーでもいいとして 那由多と翠の関係は憧れるなぁ だからこそ淑子の気持ちもよくわかる 何より笹塚さんがいい味出してる こんな先生がいたら高校はもっと楽しかったかもね 偏った知識だけど、こんな本が芥川賞とればいいのにとおもってしまう 結局、3人とも抱えている秘密や問題や悩みは解決していないし 終わり方もとらえようによってはぶん投げてるようにも思えるけど 個人的には、それは余韻ととらえた ここで終わりの物語ではなくて、人生のここだけ切り取ったようなお話しという意味で だからといって続編が必要なわけでもない その辺も含めて妙な現実感を感じる
カトリック系の女学校に通う那由多、淑子、翠という3人の主人公が、それぞれのやり方で、自分たちのアイデンティティを模索するお話。彼女たちがこころのなかに抱える孤独だとか葛藤だとか愛着だとかを、半ば詩的な想像力の世界で表現されているのが印象的な作品です。
私たちはまるで、言葉を知ったばかりの幼児のように「どうして、どうして」と繰り返す。どうして夕焼けは血の色をしているの。どうして私たちは体液を分泌するの。どうして拒絶と許容の狭間で揺れ動く精神を持って生まれたの。
年頃の青年の世界と視野とはどうして、こんなに狭窄していんだろうか。カトリック系私学、しかも小学部から附属する女子校を舞台に描かれた本作を読む者は、性別問わず思春期の甘苦さを反芻せずにはいられない。
面白かったです。 女学園ものでしたが、どこか影があってヒリヒリする空気が好きです。 みんな秘密を抱えてて…那由多も淑子も翠も好き。司書教諭の笹塚も好き。 那由多と翠のふたりの間にある感情がとても好きです…翠の方がちょっと片想いが多いですが。恋慕でもないし、友情では足りないし…ただただ尊い。 那由多が...続きを読む抱えた秘密、これ気色悪いオヤジの自業自得なのであって、彼女が病む必要ないのに…那由多の取った行動、すごくスカッとしたので。高校生でこれが出来るって、強いな。。
大人になる前の未完成な、カトリックの女子校に通う3人の少女のお話。 大人によって傷つけられ、そしてそれが性に関することであることが3人の共通点であると思った。 自身の葛藤を他人に打ち明けることができず、1人で悩む少女たちはそれを乗り越えて大人に成長していくのだろう。 私は淑子の気持ちが痛いほど分か...続きを読むってしまう。 自分は誰かの1番、特別にはなれなくて、でも好きな人の特別になりたくてすべてを投げ出してもいいと思う。 だがそう思っているのは私だけで、先生は違う。 自分とか立場とかの方が大切でどれほど願ってもあの人の1番に今の私はなれない。 私じゃなくてもいいのではないかと思うから、いつか来るであろう終わりが怖い。 20歳になった私は少し遅れた思春期を迎えているようだ。 いつかあの人よりも好きな人ができるのだろうか。
バーネットの小説とも松田聖子の歌とも内容的に全く関係のない三浦しをんさんの初期青春小説ですが「舟を編む」とは完全に異質な世界の物語でしたね。遊び心を感じたのは、那由多と丈の姉弟の名が数量の単位である事、色を冠した名前、紺(幻)・翠・碧の兄姉弟でしたね。本書は相当に難解で特に哀しいのは、那由多・淑子・...続きを読む翠のヒロイン3人が自らの抱えた秘密と悩みを素直に打ち明ける勇気を最後まで持てない事、そして単純なハッピーエンドで安心させてはくれない事ですが、私は那由多が復帰した様に淑子も何時か必ず帰って来ると信じたいですね。
想像以上に湿っぽかったというか重かった。キャラ設定や人間関係は小説ならではって感じでそこまでリアルじゃなかったけど、トラウマとか被害妄想とか現実逃避とか、主人公の3人それぞれに感情移入できる部分があった。とりあえず最後どうなったのかが気になる…
同じ女子校に通う少女たちの物語。少女だけどまだ何も知らないわけじゃない、けど自分の女性性に対しての嫌悪感や疑問を拭いきれるほど成熟しきっているわけでもない、この曖昧な時間は十代の一瞬であり、少女時代の儚さを感じた。どんな小さなことだって大事件になってしまう女の子の狭い世界は、年を重ねると自然に趣が...続きを読む変わってしまうのだろうなぁ。また、女子校ならではの閉鎖的で濃密な雰囲気、少女たちの関係性が綺麗な文章からじわりと染みてくるようで、うっとりとむせ返るような気分になった。
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